犬の爪やすりの役割とは
犬の爪やすりは、爪の長さを整えるだけでなく、爪切りの後の仕上げや微調整の為に使用されるアイテムです。
切った後の爪は端が尖っていることが多く、抱っこをした際に飼い主さんが痛みを感じたり、カーペットや洋服にひっかかることもありますよね。
このため、やすりをかけることが重要なポイントとなるのです。
爪切りの付属アイテムとして爪やすりがセットになっているものもありますが、それぞれ単体でも販売されています。
また、爪やすりには手動タイプはもちろん、研磨石が高速回転してヤスリのように爪を削る電動タイプもあります。
数mm単位のお手入れが可能なので、散歩などですでに爪が削れているワンちゃんに対しては仕上げ用として使用することができますよ。
使いやすいアイテムを選んで愛犬の爪のお手入れに挑戦しましょう。
◆爪やすりのメリット
手動・電動タイプのいずれも、爪やすりであれば少しずつ爪を削ることが可能です。
削る量も微調整することができるので、爪切りと比べると爪を切りすぎるリスクは圧倒的に低くなるといえるでしょう。
また、爪切りだとどうしても力が入るため、愛犬の手足にもそれなりの力が加わってしまいますよね。
衝撃も強く感じるため、それを苦手とし怖がってしまう子も多いのです。
爪やすりは電動では振動が伝わりやすいこともありますが、パチンという爪を切る音や衝撃が苦手なワンちゃんにとってはそれらを控えられるのでおすすめです。
爪が小さな小型犬などの場合でも、安全に爪のお手入れができますよ。
◆爪やすりの注意点
怪我のリスクが低いとはいえ、いくら電動爪やすりでも血管がある所まで削ってしまうと血が出ます。
爪を横から見て血管の位置をきちんと確認し、安全な位置で削るのをストップしましょう。
また、商品によって使い方が多少異なりますが、基本的には1〜2秒ずつやすりをかけるようにしてください。
そしてその都度、断面を確認します。5秒以上連続でやすりをかけると、ケガの危険性が高まるため注意しましょう。
使用後は爪とやすりに削った爪の粉が付きます。
しっかり拭き取り、この時に爪の先から出血がないか念の為、確認してくださいね。
爪やすりを使用する際は、爪切りほどの力は不要です。特に電動だと、砥石を当てるだけで削れていくので、無駄に力を加えないようにしてください。
必要以上に力を入れると、愛犬が不安を感じる可能性がありますので、やすりをかける時は爪の根元を持ち、できるだけ指に振動をかけないよう配慮してくださいね。
また、爪切りよりも衝撃は少ないものの、やすりの振動を苦手と感じる子も中にはいます。
電動やすりに至っては、モーター音を怖がる場合もあるので、初めはスイッチを入れる所から慣れさせる練習が必要となるケースもあるでしょう。
犬の爪やすりのポイント
主に爪切り後の仕上げに使用されることの多い手動の爪やすりですが、爪切りと同様に上下左右と4方向を意識し、真ん中(血管のある部分)を避けてかけるのが上手に削るポイントです。
爪の角を取るように先端が丸く滑らかになるように、やすっていきましょう。
あまりにゆっくりやすりをかけてしまうと、削られる感覚から嫌がってしまう可能性があります。
リズムをつけて、素早い動作でかけてあげるのがコツですよ。
犬の爪きりの種類
最後に、爪やすりの前に使う、爪切りの主な種類について紹介していきます。
自宅で爪切りをしたいという飼い主さんは、ぜひチェックしてみてください。
◆ギロチンタイプ
切れ味がよくて素早く爪を切れるタイプの爪切りです。
動物病院や、プロのトリマーが使用することが多いでしょう。
飼い主さんがある程度爪切りに慣れている場合や、素早く作業を終わらせたい場合に向いており、短時間で爪切りを終わらせられるため、愛犬のストレスも軽減されます。
ただし軽い力でも切れてしまうので、爪切りが不慣れな方が使用するのはおすすめできません。
また、ギロチンタイプの変形版でピコックタイプと呼ばれる爪切りがあり、こちらも比較的軽い力で爪を切ることができます。
巻き爪・親指の爪にあたる狼爪のお手入れに向いた形状をしていますよ。
◆ハサミタイプ
細く柔らかい爪をもつ子犬や、小型犬の爪を切るのに向いているのが、このハサミタイプの爪切りです。
ほとんどが一般的なハサミよりも小ぶりで、力が入りにくいため切れ味はそこまでありません。
抱っこした状態で作業すると切りやすいですが、指を通す穴が小さいため、特に男性は購入するサイズに注意してください。
◆ニッパータイプ
爪切りに慣れていないワンちゃんや飼い主さんに向いているのが、ニッパータイプの爪切りだといわれています。
切りたい部分にギロチンタイプの爪切りが入らない場合や、巻き爪の手入れなどで利用されることも多いでしょう。
切れ味はそこそこありますが扱いやすい形をしているので、飼い主さん側の不安も少なく、ギロチンタイプよりは切りすぎる危険性も少ないのではないでしょうか。
サイズ感は多種多様なので、自分の手に合う大きさかどうかをしっかり確認してから購入しましょう。
まとめ
爪のお手入れは、食事や運動管理、シャンプー・グルーミング・歯磨きなどと同様にとても大切なお世話の一つです。
愛犬の健康や快適な生活を守るためにも、しっかりケアしてあげましょう。
比較的安全性の高い爪やすりですが、どうしても飼い主さんが手入れをするのが難しい、愛犬が暴れてしまう、といった場合もあるでしょう。
そんな時は、無理をせず動物病院やトリミングサロンを頼りましょう。
費用はかかりますが、プロの施術となるので仕上がりも良いですし、何より安心ですよね。
そしてやはり素人と比べると、素早くケアが完了するため愛犬も短時間で爪切りのストレスから解放されるでしょう。
おうちでする際には、無理のない範囲で愛犬の様子を見ながら取り組んでみて下さいね。
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