犬の回転「ゴロン」の芸
ひっくり返ってお腹を見せてくれる姿がかわいい「ゴロン」。
次の動画のような感じですね。
飼い主のゴロンという命令でお腹を見せながらグルリと回転しているのが分かります。
信頼している飼い主さんにお腹を見せる姿がとてもかわいい芸です。
●犬にゴロンはどうやって覚えさせる?
ゴロンを覚えさせる時には、まずは「おすわり」「フセ」が基本になります。
愛犬を「おすわり」と言って座らせます。そして次に「フセ」の状態に…。愛犬のお腹は床にぴったりと着いた状態です。
犬の顔の前におやつを見せ、それを犬の背後の方に移動させます。すると背後のおやつを気にして後ろを振り向き回転していくようになるでしょう。
回転が成功してお腹を見せたら「ゴロン」という声掛けを。そしてごほうびの「おやつ」をあげましょう。
回す速度はあまり早くない方が良さそうです。勢いあまってしまうと、犬は立ち上がって後を振り返ってしまいます。
すると「ゴロン」ができない状況になります。犬が首を回して仰向けになって回転できるように訓練します。
犬が喜んでいるように見える「ハイタッチ」の芸
まずは、犬のハイタッチの動画を見てみましょう
まるで人間のように前足を合わせてくる姿がなんともかわいいですね。
ハイタッチと言えば、近くにいる人の手に「パン」と自分の手を軽く重ねる動作。
楽しいことや嬉しいことがあったときに、ついついやってしまいますよね。
そんな人間界ではお馴染みのハイタッチが愛犬とできるなんて嬉しいものです。
●ハイタッチへと導くにはまず「お手」から
犬がハイタッチをしている動画はたくさんありますが、多くの飼い主さんは初めに「お手」をさせているのが分かります。
「お手」をさせることで、まずは飼い主さんの「手」に自分の「前足」を触れ合うことを覚えさせます。
「お手」をした後に愛犬の大好きなおやつを与えるようにします。犬は「飼い主の手に触れるとごほうびがもらえる」と学習していきます。
次第に「お手」の手の位置を高くしていく訓練をしていきます。
そのうち、犬の頭の上よりも高い位置で「手」を重ねることができるように…
。こうなれば、もう芸を覚えたといってもいいでしょう。「ハイタッチ」と言葉で伝えることを忘れずに、
ごほうびのおやつの量を調整しながら、成功したら与えるようにしましょう。そのとき、たくさん褒めてあげるようにしてくださいね。
ハイタッチにはいろいろな個性が出るようです。さきほど紹介した犬は飼い主さんと片前足だけを触れ合うスタイルでしたが、こんな犬もいます。
体全体を立たせて、両前足をパンとタッチしていますね。まるで本当に喜びを分かち合っているかのような動画でした。
ハイタッチをしている姿はどんな犬もとてもかわいいです。是非覚えさせたい芸のひとつですね。
撃たれて死んだ芝居のよう!?「バーン」の芸
人間が銃を撃つ仕草をした時に、打たれて死んだふりをする「バーン」の芸。まるで犬が撃たれる芝居をしているかのようにかわいいですね。
こんな感じの芸です。
飼い主さんの「バーン」に反応して、見事な演技力ですね。
●犬は信頼できる飼い主さんにこそお腹を見せる
この芸は、飼い主さんにお腹を見せなければなりません。無理やりやろうとしても嫌がるので、
まずは信頼関係が大事です。コミュニケーションを普段から取って、犬が甘えてお腹を見せるようになれば芸を覚えさせるチャンスかもしれません。
この芸は「おすわり」「フセ」をしている体の状態から始めるといいでしょう。
犬におやつを見せて、ゆっくりと犬の目線が回るように犬のお尻側へ誘導します。
そのうち、後ろを一生懸命に振り向こうと「仰向け」に…。このときにバーンという言葉を言うことで、
「仰向け」「バーン」「おやつ」が関連して分かるようになります。
犬の運動不足も解消!ボールを持ってこさせる芸
愛犬とのコミュニケーションもかねた芸がこちら。
飼い主さんが投げたボールを何度も拾ってくれます。一緒に遊びながらできるのでコミュニケーションが増えます。
ころころと転がるボールは、犬にとっては興味の沸くもの。まずは犬にボールへの興味を持ってもらうようにしましょう。
ボールに興味がわけば、転がるボールを追いかけていきます。ボールを追いかけ、口にくわえた時に「持ってきて」
という命令を出すようにしましょう。飼い主さんのところに、ボールを持ってきてくれたらごほうびです。
ボールを使えば犬も楽しいので覚えてくれそうです。
また、そのうちボール以外のものも持ってきてくれるようになるかも…。
こんな犬もいました!
飼い主さんが散歩に行くと伝えると何やら奥に急いで走っていきました。なんと、リードを持ってきてくれました。これはかわいいですね。
何かを持ってくるという芸を覚えるとボールやオモチャだけでなく、散歩のリードや新聞紙を持ってくるようになる犬も結構多いようです。
まるでおねだり!犬の甘えている姿がかわいい「ちょうだい」の芸
愛犬と暮らしていると飼い主さんに何かをおねだりすることもあるでしょう。そんな動きを芸にしたのがこちら。
お尻できちんと座った状態で、両方の前足を上に揃えてぶんぶんと振っています。とても安定していて、
その姿がなんともキュート。おやつが欲しくて、やっているようです。こんなにかわいい甘えなら、たくさんおやつをあげてしまいたくなりそうですね。
踊りながら「ちょうだい」
今度は「踊り」と「ちょうだい」がミックスされた芸です。
楽しそうな音楽が流れてくると、リズムにぴったりと合わせて犬が踊り出しました。とても楽しそうですね。
リズムに乗せての「お手」、回転する「ぐるり」、そして甘える仕草の「ちょうだい」。
すべての芸を音楽のリズムに合わせて踊っています。飼い主さんと飼い犬が一生懸命覚えたことが伝わりますよね。
見ていて心温まる動画です。
これはスゴイ!「バック」と「ストップ」の連続技
数多くの犬の芸のうち、見ていて「スゴイ」と感心しそうな芸もあります。
こちらの犬の芸を見てみましょう。
飼い主さんの「バック」という命令には後ろに歩く、そして前進する時に「ストップ」と言うと「ピタリ」と
止まるという連続技。スゴイ芸ですね。常に飼い主さんの顔を見上げていて、お互いの愛情の深さが分かりますね。
名前を言うと元気にお返事!
自分の名前が呼ばれた時に「ワンッ!」と元気に返事をする犬。とてもかわいい芸ですよね。まるで犬の学校のように、
自分の名前にだけ反応する姿が愛おしくなってきそうです。飼い主さんと愛犬の絆の深さが伝わってきます。
「芸」を覚えさせることのメリットとは?

芸をさせることで、飼い主の命令に体で表現してくれる愛犬の姿はとてもかわいいですよね。犬に芸をさせると、
それを見た周囲の人達も和んだ気持ちになって癒されます。
実は、芸は「かわいい」だけじゃないのです。芸を覚えさせることで、かなりのメリットがあります。
●犬のしつけの一環
犬の芸の代表的なものに「おすわり」「マテ」「フセ」などがあります。これは、しつけとして大事なものです。
飼いはじめるときの犬の年齢はそれぞれ違うでしょうが、人間と一緒に暮らすには「しつけ」をしなければなりません。
言葉を話せない犬は、飼い主が「こうして欲しい」「ああして欲しい」という気持ちをなかなか分かってくれないこともあるでしょう。
そんな時に役立つのが「おすわり」「マテ」「フセ」。犬の行動を阻止する意味があるので是非覚えさせたいものです。
散歩中に興奮したら、これらで気持ちを落ち着かせることもできます。
犬はとても学習能力が高い動物です。人間が根気よく教えてあげると、かなりのことを学んでいきます。
●犬とのコミュニケーションが増える
芸を覚えさせようと飼い主さんは愛犬と過ごす時間が多くなります。これがコミュニケーションになり、
犬は大喜び。飼い主さんが大好きな犬にとっては、芸を覚える時間がとても楽しみになることでしょう。
また、飼い主さんにとっても芸をしている犬の姿はかわいいので癒しの時間になりそうです。
●犬の運動不足解消
室内犬や散歩が少ない犬にとっては運動不足が不安となってしまうことも…。芸をさせて意識的に体を動かしてあげましょう。
●犬の認知症の予防
芸はしつけに関する基本的なものだけでいいと考える飼い主さんもいるかもしれません。しかし、芸は「体」と「頭」を使います。
芸を覚えようとすることで愛犬の脳が活発化するのです。毎日の生活の中で、こうした刺激を与えてあげると認知症の予防にもなるといいます。
特に老犬になってくると寝てばかりで過ごすことも多いので、毎日が変化のない時間になりがちです。飼い主さんが一緒に遊ぼうとしても
興味を示さなくなってしまうことも。しかし、芸をすることで「おやつがもらえる」「楽しい」「飼い主さんが喜んでいる」と感じることができる芸は、
退屈な毎日のスパイスになります。
マンネリとなった日常は認知症のリスクも高まります。芸を覚えて退屈な日常を変化のあるものに変えてあげましょう。
飼い主さんとの「芸」の時間は頭の体操とコミュニケーションを高め、愛犬の健康効果も大きく感じられることでしょう。
芸を覚えさせるときのポイントや注意点
しつけの一環にもなる芸ですが、「芸を覚えさせたい」という飼い主さんの気持ちが強すぎると失敗してしまうことも。
そこで、訓練する時のポイントや注意点をあげてみます。
●その1:怒らないようにする
犬は「楽しい」と感じることで芸を覚えるのです。そのため、飼い主が覚えて欲しいという感情にまかせて怒ってしまうと、
芸を覚えることを嫌がるようになってしまいます。
怒られたことで「嫌なこと」と学習してしまうので、飼い主さんも楽しんでコミュニケーションしながら教えていきましょう。
犬としても、「自分も楽しい」「飼い主さんが喜んでいる」ということに嬉しさを見出してくれるはずです。
●その2:短時間で集中できる環境づくり
飼い主さんは人間なのでひとつのことを何時間も集中することはあまり難しくないかもしれません。
しかし、犬にとっては何時間も続けて芸の訓練をすることは結構つらいです。
頑張って10~15分程度しか集中力がもたないと言われています。あまり長時間続けると愛犬のストレスにもなるので、
休憩をいれて気分転換してからまた始めるようにするといいですね。
そして、その短時間で集中力を高めるためには静かな環境が大事。愛犬の集中力がグッと高まる環境づくりをして、
芸を教えてあげます。芸を教える時の「おすわり」「マテ」などがしっかり聞き取ることができるように、静かな雰囲気づくりをしましょう。
静かな環境で短時間集中、そして何度も繰り返すのが教え方のコツです。
●その3:ごほうびの準備をする
芸を教えるには、ごほうびは欠かせません。「芸をする=おやつがもらえる」と理解していきます。
おやつで誘導してあげる芸の教え方ですが、繰り返して教える必要があるので、どうしてもおやつの量が増えてしまいます。
小粒でカロリーの少ないものなど、しつけ用に市販されているおやつを準備しておきましょう。
愛犬と一緒に楽しんで芸を極めよう

人気の芸や変わった芸などを紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
芸は、しつけに役立つだけでなく、健康効果もあります。それにコミュニケーションとしても活躍します。
犬は頭が良いので飼い主さんが愛情を持って教えることで、たくさんの芸を覚えてくれるでしょう。
飼い主さんの言葉に反応してくれる犬の姿はかわいいです。芸を覚えるポイントと注意点を理解しつつ、
犬との楽しい時間を過ごしたいものですね。
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