犬との災害時の同行避難って?同伴避難との違いや準備できることはなに?

2018.04.28

犬との災害時の同行避難って?同伴避難との違いや準備できることはなに?

地震などの災害時には、ペットと離れ離れにならない様に同行して避難所に向かう「同行避難」が推奨されています。愛犬との同行避難を安全に行うためには、予防注射の接種やノミダニ予防、マイクロチップでの個体識別法の確立、吠えない、問題行動を起こさないためのしつけなど様々な方法があります。また、いざと言う時に困らないために犬の防災バッグや、家への備蓄を準備しておくことも大切な準備の一つです。 今回は、同行避難と同伴避難のちがい、災害が起きる前に準備しておきたいことについて詳しくご紹介します。

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ペットとの同行避難とは?同伴避難との違いは?

災害 同行避難

◆環境省が推進する「ペットとの同行避難」

地震などの災害時に推進されている「ペットとの同行避難」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

同行避難とは、災害時にペットと離れ離れにならない様に同行して避難所に向かうことを指す言葉です。
ただし、あくまで避難所までの同行であり、避難所の中で一緒に過ごすことが出来るという意味ではありません。

地震などの災害時における飼い主と犬などのペットの同行避難は、環境省の災害時におけるペットの救護対策ガイドラインにて推奨されています。

◆同伴避難との違いは?

同行避難と似ている「同伴避難」という言葉ですが、一体何のことなのでしょうか。

同伴避難は、ペット同伴可能な避難のことを指します。
過去の地震などの災害時における、主にペット同伴が可能な避難所は限られています。そのため、ペットと同行避難できる避難所が必ずしもペットと一緒に過ごせる避難所とは限らないのです。


災害の際に、犬と避難所生活を送った場合どんなクレームがある?

地震などの災害の際に、犬との同行避難や避難所生活を送る際にはどんなクレームが考えられるでしょうか。

東日本大震災の際に実際あったペットトラブルの中では、鳴き声や匂いが最も多いクレームでした。犬を係留せず放し飼い、ノミの発生など、飼い主の管理状況を問われるものもありました。
また、アレルギー体質の方がいることにより人間の居住スペースに犬を入れることが出来なかったという意見もありました。

飼い主にとっては家族同然の犬ですが、災害時には人間とは同列には扱われないことが多いです。そのことを必ず理解したうえで、災害時に備えた準備が必要です。

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ペットが身近になっている現代では、ペットのトラブルも多く報告されています。集合住宅では、ペット可・不可物件かどうかの確認や、飼育可能なペットの種類、共有部分での行動、頭数制限などをしっかりと確認し、ルールを守る事がトラブルを避ける一番の方法です。また、犬を店頭に繋ぐなどの行為は、犬にも通りかかる人にもトラブルが起こる事があり、盗難などの事件に繋がる事もあります。ペットのトラブルにはどんな原因のものがあるのか、一つずつ確認してみましょう。

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犬と同行避難をするために必要なことは?

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平成23年3月11日の東日本大震災では、ペット連れで避難所に入ることが出来ず、家に置き去りにしたり、ワクチン接種などを行っておらずトラブルになったことがニュースになりました。
地震などの災害の際に、犬と同行避難するために必要なことにはどんなことがあるでしょうか。

いざと言う時のトラブルに対処できるように、必要なことは何かを一つずつご紹介します。

◆ワクチン接種

災害などの際に集団で避難生活を送る場合に、一番怖いことは伝染病の蔓延です。そのため、日頃からの健康維持や衛生状態の確保が必要になります。

ワクチン接種は、大きく分類して狂犬病予防注射と混合ワクチンの二つがあります。

<狂犬病予防注射>
狂犬病予防注射は、日本の法律で飼い主の義務と定められている予防注射です。

犬を飼う場合は、「自治体への犬の登録」「一年に一回の狂犬病予防注射の接種」「犬鑑札と注射済票の装着」が義務になっています。

犬の登録や鑑札、予防済票の装着を行うことは、災害時の個体確認や把握などに役立ちます。
それらが無い場合、野犬として扱われてしまう可能性があります。

また、一年に一回の予防注射の接種は狂犬病の発生及び蔓延を防ぐことができます。
避難所などで咬傷などの事故が起こった際にも、未接種の場合は捕獲・抑留の対象になる可能性があり、犬を守ることが出来ないことがあります。

義務である狂犬病予防接種をしなかった場合は、狂犬病予防法により20万以下の罰金が科せられます。

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<混合ワクチン>
混合ワクチンは、何種類かのワクチンを組み合わせた予防接種です。

ジステンパーウイルス感染症、パルボウイルス感染症、アデノウイルス感染症(二種類)、犬パラインフルエンザウィルス感染症、コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症などが、混合ワクチンで予防できる主なワクチンです。
販売している製薬メーカーにより、混合されているワクチンの種類は異なります。

混合ワクチンは法律による接種義務は無く、任意で接種するものです。義務ではないため、接種の有無は家庭の判断に委ねられます。
しかし、日常生活では問題無くても、地震などの災害時にはどんな犬と接触するかどうかわかりません。犬を守ることのできるワクチンは、非常時の犬の身を守るためにも大切だということは知っておくと良いでしょう。

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◆マイクロチップの装着

地震などの災害発生時に、同行避難していても犬とはぐれてしまうことや、迷い犬になってしまう可能性はゼロではありません。
そんなときに個体識別に役立つものは、法律で義務付けられている自治体への犬の登録と犬に装着する鑑札、予防済票です。

しかし、装着している鑑札や予防済票はふとした拍子に紛失してしまう可能性があります。

身体の中に埋め込むマイクロチップには15桁の個体識別番号が入力されているため、確実な身分証明になります。
また、マイクロチップは注射器を使い、首の皮膚の下に挿入するため手術や麻酔などは必要ありません。

◆ノミダニ予防対策

地震などの災害時には、どんな犬と接触するかわかりません。
そのため、犬の身を守るためにも、自分の犬が媒介主にならないためにも、日ごろからのノミダニ予防がおすすめです。

犬のノミダニ予防は、首(肩甲骨の間)に滴下するスポットオンタイプが多く用いられています。手軽にノミダニ予防を行えるため、おすすめです。

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◆クレートやトイレトレーニングなどのしつけ

地震などの災害時には、沢山の人が混み合い、パニック状態になることが予想されます。
その雰囲気に犬もパニックになったり、落ち着かなくなったり、避難所の決められたルールに従うことができない場合があります。ルールを守れない場合、犬と集団で避難することは難しいです。

いざという時のために、ケージやサークル、キャリーバッグに騒がず大人しく入って待つことのできるクレートトレーニングは必要なしつけの一つです。
また、決められた場所に排泄できる様にするトイレトレーニングや、人に飛びかかる癖や無駄吠えなどの問題行動の矯正など、集団に迷惑をかけない様にするしつけも大切です。

◆避妊・去勢手術の実施

地震などの災害時には、どんな犬と接触するかわからないため、不必要な繁殖が増える可能性があります。
また、犬は人間より嗅覚が優れているため、ケージに入っていたとしても異性の匂いがした場合に騒ぎだしたり、トラブルを起こす可能性も高いです。

メスの避妊とオスの去勢は、不要な繁殖を防ぐだけでなく、災害時の避難所でのマナーとしても役に立ちます。

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◆避難経路の下調べをしておく

地震などの災害時の避難経路の下調べをしておくことは、とても大切な準備の一つです。
特にペットとの同行避難の場合、人間だけでは通れる道でも通ることが出来ない可能性があります。

川が氾濫する危険性、住宅密集地でがれきがどの位出る可能性があるかなど、入念に経路を考えておく必要があります。
ひょいと抱っこできる小型犬よりも、抱きかかえることが難しい中型犬以上は、特に重要視する項目であるといえるでしょう。

◆犬用避難用品や備蓄用品を用意しておく

犬と同行避難が出来た場合でも、犬の災害用品は置いていない可能性が高いです。食料や生活用品も、犬のためには配給されないかもしれません。
そのため、犬用の避難用品や自宅への備蓄用品は必須です。

<犬用避難用品の例>
・キャリーバッグ(飼い主の連絡先や、犬の名前、登録番号などを記入しておくと便利です)
・首輪、ハーネス、リード

<自宅備品用品の例>
・保存のきく犬用フードやおやつ
・水(硬度の高いミネラルウォーターは尿路結石の原因となるため、犬用に販売されているペットボトルがおすすめです)
・食器(100円均一のタッパーでもOK)
・犬の薬
・ペットシーツ
・マナーベルト(オス)、ヒート用パンツと用品(メス)
・タオル

◆同行避難後のことを考えておく

犬と人間が一緒に過ごすことのできる同伴避難所は、実際とても少数です。
平成23年3月11日の東日本大震災では、ペット専用係留所を利用したり、屋内のペットエリアで人間と生活したり、避難所には入れず屋外にテントを張り飼い主と暮らす方法や、車中泊など様々なペットとの避難がありました。

ペットと避難を同行する同行避難だけではなく、避難所に着いた後のこともシュミレーションが必要です。


犬のための防災バッグを作ろう!

人間の防災バッグ同様に、犬の防災バッグも家に常備しておくと便利です。中には一時的な避難グッズを入れておき、それよりも多い備蓄品は自宅に保管しておくと良いでしょう。

愛犬用の防災バッグに入れておくおすすめのグッズは以下のとおりです。

①非常食(7日分)

食べなれたフードを非常食としてストックしておくといざというときに安心です。
また環境変化でのストレスにより食が細くなることもありますので、しっかり栄養が摂れるハイカロリーなものを用意しておくとよいでしょう。

アニウェル ハイカロリー 150g

100gあたり165キロカロリー、超高カロリーで要介護時、病中病後の療養食、産前産後・子犬・栄養補給の必要な犬の嗜好性の良いエネルギー食。

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ブドウ糖クロロフィル液 160g

ペットに元気を与える甘い液体!!
ブドウ糖を摂取する事で胃腸に負担をかけないでエネルギーの補給をする事が出来ます。
体内においては、ブドウ糖が消費されることによってエネルギーがつくられています。ブドウ糖を摂取することは、消化器においてそのまま吸収されますので、胃腸の負担も少ない理想的なエネルギーの補給法といえます。

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②飲料水(7日分)

非常食と飲料水は多めに備蓄して置いた方が安心です。

ペットスエット 2L

手軽に水分補給。ペットの体液に近い電解質組成で、水分・ミネラルをすばやく補給。
皮ふ・被毛の健康維持をサポートするパントテン酸カルシウム配合。

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③食器

忘れてはいけないのが食器です。
食器にラップを敷いて使用すれば汚れを防ぐことができるので洗わずに済み、水を節約できます。

④首輪(予備)

⑤ハーネス(予備)

⑥リード(予備)

⑦迷子札

首輪、ハーネス、リードは災害が起こった時に愛犬の安全や命を守ってくれる道具となります。
飼い主との写真やマイクロチップの装着も有効です。

⑧ジャケット

⑨ズボン

⑩ブーツ

レインプルーフジャケット

着せやすく動きやすいストレッチ素材で、外出時のウィンドブレーカーや雨、雪など悪天候のレインジャケットとして活躍のおしゃれジャケット!
レインプルーフパンツと合わせて、コーディネートを楽しんでください。

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レインプルーフパンツ

着せやすく動きやすいストレッチ素材で、外出時のウィンドブレーカーや悪天候時のレインパンツ、雨上がりの泥はね防止として活躍のおしゃれパンツ!

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雨が降った時や冬の寒い季節、ワンちゃんの体を冷えから守ってあげなくてはなりません。そんなときレインジャケットとズボンが役に立ちます。
また、がれきの上など足場の悪い場所を歩かせなくてはならないとき、ブーツを履かせることで切り傷などのケガを防ぐことができます。

普段のお散歩から衣服やブーツの装着に慣れさせて、ストレスなく着させてあげることが重要です。

⑪包帯

コフレックス バンテ-ジ

粘着力があり、包帯止めやテープもいらず、とっても便利。ケガをしてしまった時や、キズをなめないように巻くペット用包帯を準備しておくと安心。

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⑫おむつ

マナーウェア

洋服感覚でいつでも安心ガード
マーキング、お出かけ、オモラシに

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災害時に犬を守れるのは自分だけ!同行避難を心がけましょう。

同行避難

地震などの災害時には、犬はどうしても人間よりも優先順位が下がってしまいがちです。
そのため、飼い主が避難用品などの準備や避難先などの下調べをしっかりとしておく必要があります。

いつかの時に備えて、健康や衛生状況に気を配ることや、他人に迷惑をかけない最低限のしつけをすることも必要です。犬を守るために何ができるのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。



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St.Elmos

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動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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