よくあるペットのトラブル例!取り返しのつかない事態となることも・・・

2018.03.16

よくあるペットのトラブル例!取り返しのつかない事態となることも・・・

ペットが身近になっている現代では、ペットのトラブルも多く報告されています。集合住宅では、ペット可・不可物件かどうかの確認や、飼育可能なペットの種類、共有部分での行動、頭数制限などをしっかりと確認し、ルールを守る事がトラブルを避ける一番の方法です。また、犬を店頭に繋ぐなどの行為は、犬にも通りかかる人にもトラブルが起こる事があり、盗難などの事件に繋がる事もあります。ペットのトラブルにはどんな原因のものがあるのか、一つずつ確認してみましょう。

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増えているペットのトラブル

ペットが身近になっている現代では、ペットのトラブルも多く報告されています。
日本法規情報株式会社が2014年に行ったアンケートによると、回答者の43%が近隣トラブルにあったことがあり、その内「騒音」「ペットの排泄物や鳴き声」が半数近くを占める結果となっています。

ペットのトラブルには、裁判に至るものやご近所トラブルから殺人事件に発展してしまったものもあります。大きなトラブルを起こさないためにも、トラブルの原因を知り、普段から注意することが大切です。

ペットのトラブルは、具体的にどんな原因で起こるのでしょうか。

<参考サイト>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000006827.html


よくあるトラブル①ペット不可の物件で犬を飼う

ペット トラブル 犬

賃貸物件や分譲物件の集合住宅に住む際には、ペット飼育のルールが定められていることが一般的です。
このルールを守らない場合、トラブルが起こる可能性が高く、特にペットが不可になっている物件で、隠れて犬や猫を飼う場合のトラブルが多いです。

ペット不可物件で隠れてペットを飼っている場合、何がトラブルの原因になるのでしょうか。

それは、敢えてペット不可物件を選んで契約している人が多いという点にあります。
犬や猫などのペットが苦手、犬猫アレルギーがあるなどの原因の場合は、犬猫の鳴き声や抜け毛、臭いなどがトラブルの原因になります。

他にも、犬猫などのペットは好きだけれど、糞尿の処理トラブルや騒音トラブルなどに関わりたくないという理由が原因の場合も多いようです。


よくあるトラブル②集合住宅でのペットトラブル

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ペット可の集合住宅の場合に起こるペットトラブルの原因をご紹介します。

◆騒音

子供の声や足音同様、騒音問題というものは集合住宅では最も多いトラブルです。
吠え声、鳴き声、歩く時の爪の音など、日常的な音がトラブルの原因になりがちです。

爪を短く切る、高い所に登れなくする(ジャンプした時の着地騒音を防ぐため)、無駄吠えやインターフォンなどへの吠え声矯正のトレーニングをする、などして防止に努めましょう。

◆多頭飼い

一般的に、ペット可物件の場合は何匹まで飼育可能かどうか明記されているものです。多くは1~2匹程度ですが、中には頭数を定めていない場合もあります。
頭数が多くなると、それだけ騒音やペットの管理に関するトラブルは多くなります。

自分のキャパシティを把握して、ペットを飼うにあたったマナーを守る事ができる頭数の飼育をおすすめします。

◆犬のサイズの規定違反

ペット可物件の場合、犬のサイズの規定がある場合が多いです。例えば、小型犬のみ、中型犬までOKなどで、大型犬や超大型犬は応相談だったり、可物件が極端に少ないです。
そのため、小型犬のみのマンションで大型犬を飼育するなどのサイズ規定違反をすると、トラブルにつながりやすくなります。

集合住宅の設備が大型犬に対応していない、大型犬が苦手な飼い主や犬との接触トラブル、など様々なトラブルがありますので、必ず規定に従うことが大切です。

◆ペットの種類

多くの住宅では、飼育できるペットの種類を明記してあることが多いです。
犬、猫、爬虫類、鳥類など詳細に明記されていると思います。
しっかりと規約に反するペットを飼わない様に注意しましょう。

◆共有部分の使用方法

集合住宅には専有部分と共有部分があり、共有部分とはエントランスや廊下、階段、エレベーターなど他の住人と共有で使う場所のことを指します。
共有部分を散歩帰りの汚れた足で歩く、リードを伸ばして歩くことで接触する人間や犬とのトラブル、また共有部分に糞尿をしてしまうなど様々なトラブルがあります。

共有部分の使い方に関しては、飼い主のマナーに依る部分が大きく、規定で定められている物件とそうでない物件とあります。
なるべく共有部分は抱っこで歩くなどして、トラブルを避ける様にしたいですね。

◆抜け毛

意外に多いトラブルが、抜け毛関係です。下毛と上毛の二層になったダブルコートの犬などは抜け毛の頻度や量が多いため、トラブルの原因となりやすいです。
共有部分に抜け毛が落ちる、エレベーター内の絨毯などに抜け毛が絡まる、などの抜け毛トラブルがよく報告されています。
中には、ベランダでブラッシングをすることによって風に乗った被毛が、他の住居のベランダに舞う、といったトラブルもあります。

被毛のトラブルを避けるには、毎日ブラッシングをして抜け毛やもつれを除去しておくことと、散歩時に洋服を着させるなどして抜け毛が落ちない工夫をすることがおすすめです。

◆侵入

特に猫に多いのが、ベランダ伝いに隣接する部屋に入ってしまう侵入トラブルです。

マンションからの脱走の可能性もありますので、集合住宅で猫を飼う場合には完全室内飼いが基本です。


よくあるトラブル③犬を店頭に繋ぐことによるイタズラや盗難

犬 イタズラ 盗難

散歩途中に買い物や寄り道をするために、犬を店頭に繋いでいることがトラブルの原因になることもよくあります。

犬を店頭に繋いでいると、どのようなトラブルになり得るのかご紹介します。

◆餌付け

飼い主が近くにいない時に、通りかかった方が犬に餌付けをしてしまうことがあります。

餌付けは好意的なお菓子や食べ物だけとは限りません。悪意を持って、犬には好ましくない食べ物を与える場合や、知らずに玉ねぎやチョコレートなど中毒症状を起こす事のあるものを与えてしまうこともあります。

◆イタズラ

犬に対してイタズラをされる危険性や、繋いである犬のリードをイタズラ心から離してしまうなどの危険性もあります。

犬の身を守るためには、店頭に繋がないことが一番です。

◆盗難

犬を店頭に繋いでいることで、盗難される可能性もあります。

実際に2006年に店先に繋いでいたフレンチブルドッグが盗難されるという事件がありました。
この事件は飼い主がインターネットなどで情報を募り、犯人を見付け、取り戻しに行くも、マンションの6階から犬を投げ落とされてしまったという痛ましい事件です。
犯人の女性は、窃盗、動物愛護法違反により懲役1年の求刑が下っています。

飼育のため、転売のため、利用目的のため…犬を盗難する理由は様々ですが、犬の盗難という事件を避ける為には飼い主から犬を離さないということが一番です。

◆犬側が事件や事故を起こす

繋いでいたリードが何らかの方法でほどけてしまった際に、犬が事件や事故を起こす原因となる事も有り得ます。
道路に飛び出して轢かれてしまったり、通りかかる人を噛む、買い物帰りの美味しそうな匂いの袋に飛びつく、など犬が巻き起こすトラブルには様々な可能性があります。

2017年4月に足柄SAでポールに繋いでいたアメリカン・ピットブル4頭に襲われ、命を落としたチワワがいます。
アメリカン・ピットブルは繋がれていたリードがほどけたわけではなく、繋いでいたポールごと襲ってきたようです。この事件では飼い主の方も噛まれて負傷しています。

自分の犬が事件や事故を起こす立場でもあるということを知り、気をつけることはとても大事です。


よくあるトラブル④安易に他人に触らせる

犬 他人に触らせる トラブル

散歩中に「可愛い!」と近寄り、飼い主の許可も取らずに犬を撫でようとする人もいます。安易に犬を他人に触らせることが原因のトラブルも身近な問題です。

◆咬傷事故

犬が人間や犬を噛んでしまう咬傷事故は、とても多く報告されています。

環境省自然環境局が発表した平成27年度版犬による咬傷事故状況(全国計:昭和49年度~平成26年度)によると、平成26年度の咬傷事故数は4364件にものぼることがわかります。

普段大人しい犬でも、絶対大丈夫ではありません。安易に他人には触らせない様に注意を配るようにしましょう。

◆感染症

安易にペットに触ると、感染症に感染するリスクもあります。

動物から人間に感染する疾病のことを、動物由来感染症、人獣共通感染症(ズーノーシス)と呼びます。
ズーノーシスは、世界保健機関が200種類以上を発表しているほど種類が多いことで知られています。例として、狂犬病、猫ひっかき病、トキソプラズマ病、サルモネラ症などです。

安易にペットに触らせないようにし、触った場合にはしっかりと手を洗うことを飼い主側から指示してあげると良いですね。

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いつもそばにいて私達を癒やしてくれる家族同然の存在、犬。しかし、家族のような存在の犬でも、突如として人間に牙を向けてしまう時があるのです。普段は大人しく飼い主さんに従順な性格の子でも、様々な理由から人間に刃向かう時があります。もしあなたの愛犬が他人を噛んでしまったら…噛まれた方に慰謝料を請求されてしまったら…! 今回は、そんな緊急時に役に立つ情報をご紹介していきたいと思います。緊急事態は突然訪れるものです。いざという時の参考として、ぜひ読んでみて下さいね!

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よくあるトラブル⑤トイレのマナー

犬 ふん 放置

おしっこ、うんちなどの排泄物に関するトイレのマナーによるトラブルもとても多いです。トイレのマナーが守れない飼い主によって、犬が立ち入り禁止になってしまう公園も増えています。

排泄物のマナーは犬がコントロールできるものでは無いため、100%飼い主のマナーになります。
排泄を済ませてから行く、うんちの際にはペットシートやトイレットペーパーを下に敷き、道路が汚れない様に配慮したうえで持ちかえる、など工夫が必要です。

●おすすめ商品
商品名

コンパクトで便利なお散歩エチケット袋をあなたに!
手袋のように使ってくるっと裏返すだけ、後は袋ごと捨てるか紙パックを流すだけなのでとっても簡単です。
包んで丸めて、清潔。トイレに流せるので、簡単。逆さにしても紙パックが落ちないからとっても便利。

購入

ペット用エチケットパックマナーくんは、犬の外出時のうんち回収袋です。手袋の様に手にはめ、うんちを拾ってからくるっと裏返すだけで回収ができます。
中の紙パックはトイレに流すこともできるので、帰宅して排泄物の扱いに困る事もありません。また、お散歩バッグに入れてもかさばらないサイズが嬉しいですね。


ペットのトラブルは原因を知って未然に防ぎましょう!

ペットのトラブルは、ペットを飼う以上知っておかないといけない情報です。トラブルに発展してから後悔しても手遅れです。
集合住宅では規約をしっかり読み、理解することや、散歩時には店先などに繋いだまま離れない、安易に他人触らせないなど気を付けることが必要です。

ペットがトラブルを起こした場合、飼い主が罪に問われる事も多いです。自分の犬を守るためにも、しっかりとマナーを守って生活する様にしましょう。

<参考サイト>

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/gyosei-jimu_h27.html



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St.Elmos

St.Elmos

動物看護士、トリマー、愛玩飼養管理士などの資格を持っています。 家族の一員としてのワンちゃんネコちゃんにまつわる情報をお伝えできればと思います。

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