犬がこたつに入る理由は「飼い主さんが大好きだから」!犬がこたつで丸くなる秘密

2018.10.27

犬がこたつに入る理由は「飼い主さんが大好きだから」!犬がこたつで丸くなる秘密

暑い夏が終わり、寒い冬がいよいよ近づいてきましたね。気温が低くなってくると活躍するのが、みなさんのご家庭にもある「こたつ」ですよね。「猫はこたつで丸くなる」と歌う有名な童謡がありますが、意外と犬もこたつで丸くなる子が多いのはご存じでしょうか。「うちの子もこたつに入って丸くなっているけど、寒がりなのかな?」と疑問に思っている方も多いと思います。 今回は、犬は寒がりなのか、こたつに入っても問題は無いのかなど、犬とこたつに関しての疑問を解明していきたいと思います!

犬は寒がり?犬の寒さの感じ方の違いについて

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猫を飼っている方なら良くご存じかと思いますが、猫は寒がりです。こたつを出すと1日中こたつから出てこなくなってしまう子がほとんどだと思います。
しかし実は、犬の中にもこたつを出すと必ずこたつに潜り込んで1日中出てこなくなってしまう子もいます。

犬で寒がりな子と寒がりでは無い子の違いは、簡単に説明すると2つの理由から差が出来てくるようです。

◆シングルコートとダブルコートの違い

犬の被毛には、シングルコートとダブルコートと呼ばれる2つの種類があり、それぞれ犬種ごとにどちらの被毛が生えているのかが決まっています。
主にプードルやヨークシャー・テリア、シーズー、マルチーズなどがシングルコートと呼ばれる被毛を持ち、ポメラニアンや柴犬、チワワ、コーギーなど様々な犬種がダブルコートと呼ばれる被毛を持っています。

ダブルコートと呼ばれる被毛の犬種の場合、オーバーコートと呼ばれる皮膚を保護するための堅めの被毛が表面上に生えており、そのオーバーコートの被毛の下にアンダーコートと呼ばれる体温を維持するための柔らかめい被毛が生えています。
そのため、ダブルコートの犬種は気温が低くなっても寒さに対してある程度は強いのです。

一方シングルコートの犬種ですと、ダブルコートの犬種と違い、体温を維持するための被毛が生えていないため、被毛が薄く、ダブルコートの犬種より寒さに弱くなってしまうようです。

「うちの子はとっても寒がりだなあ」と思っている方の中には、シングルコートの犬種を飼っている方が多いのかもしれませんね。

◆年齢の違い

被毛の違いだけでなく、寒さに強い犬と弱い犬の違いには、年齢の違いも大きいようです。

どんな違いがあるのかと言うと、若くて活発なアダルト犬より、子犬やシニア犬の方がより寒がりな傾向があるようです。と言うのも、子犬は体温調節が未熟でうまく出来ないため、成犬より寒さを感じてしまうようです。
シニア犬の場合は、体温調節の機能が衰えてきてしまっているため、子犬同様に寒さを感じやすくなってしまうようです。

このことから、シングルコートの犬種で、子犬かシニア犬が最も寒がりになりやすいということが分かりましたね!

あなたの愛犬は当てはまりましたか?「何にも当てはまらないのに寒がりでこたつに入ってくるよ」と思っても、大丈夫です!犬がこたつに入るのには理由があるのです。

次に犬がこたつに入る理由をご説明していきたいと思います!


犬がこたつに入る理由は?

犬 こたつ

そもそもなぜ犬はこたつに入るのか、考えたことはありますか?もちろん「寒いから暖まりたい!」と犬が思っているのは大前提ですが、その他にもきちんと理由があります。

◆飼い主の匂いで安心するから

犬というのは、飼い主さんの匂いが大好きです。こたつは本来人間が使う物ですので、もちろんこたつには飼い主さんの匂いがしますよね。

大好きな飼主さんの匂いに包まれて、さらに暖かくて気持ちいいなんて、犬からしたら最高の場所なのでしょうね!

◆本能的に穴に入りたくなるから

犬が昔野生だった頃には、地面に穴を掘って寝床としていました。また、狩猟犬として活躍していた時に、獲物の掘った穴などに入って探すことも多かったそうです。

その名残から、今の犬でも穴があるとついつい入ってみたくなってしまう子が多いようですね。犬の本能として、無意識のうちに穴に入ってみたくなってしまうのです。

◆飼い主のマネをしたいから

犬は野生だった頃、群れで生活をしていました。群れの中で行動するからには、群れのリーダーや仲間と同じ場所にいる事や同じ行動をするのは大切なことです。

その頃の習性が残っており、飼主さんのマネをするのは何も不思議なことではありません。こたつに入っている飼い主さんを見て、群れの一員である愛犬がマネをしてこたつに入っているのかもしれませんね。

犬は寒さだけでなく様々な理由からこたつに入ってきていたとは、驚きですね!こたつに付いた私たち飼い主の匂いに安心してスヤスヤと眠っていたなんて、今までよりさらに可愛く思えてきますよね。


犬がこたつに入るときの注意点は?

いくら愛犬が寒がりだからといって、こたつは人間用ですよね。犬が人間用のこたつに入ってしまって、何か問題は無いのかと心配に思っている方も多くいるのではないでしょうか。

ここでは、犬がこたつに入るときの注意点をいくつかご紹介していきます。

◆脱水症状に気を付けて!

私たち人間は、こたつの中に下半身しか入れないため気付き辛いかもしれませんが、こたつの中は思っているよりも高温になっています。子供の頃にふざけてこたつの中に全身入ってみた方なら分かると思いますが、全身で入ると短時間でも思わず「暑い!」と叫びながら出てしまう程、高温なのです。

人間でも毎年、こたつで朝まで寝てしまい脱水症状で病院に搬送されてしまったニュースなどがテレビで流れていますよね。

それだけ高温になっている中に長時間入っていると、体から水分が出て行ってしまい、脱水症状になりやすくなってしまいます。

犬も自分で体温調節のためにこたつから出たり入ったりしますが、ある程度の時間を決めて電源を一度切り、愛犬を一度こたつから出して水分を取らせる休憩の時間を作るなどの対策をしっかりとってくださいね!

◆温度設定に気を付けて!

先ほどこたつの中は高温なので脱水症状になりやすいから気を付けて下さいとご説明しましたが、脱水症状にならないためには温度の設定も大切です。

一般的なこたつには「弱・強」などの切り替えスイッチがあると思います。「今日は寒いな」と思ってもこたつの中は思いのほか高温になります。
特に犬は頭までスッポリこたつに入りますので、愛犬のためにも「弱」の設定を心掛けて下さいね。

◆コードを齧っていないか気を付けて!

意外と気を付けていただきたいのが、「愛犬にこたつのコードを齧られてしまう」という事案です。

こたつのコードを齧ってしまうとこたつが使えなくなってしまうだけでなく、感電してしまったり火災の原因になってしまうこともありますので、十分に注意してください。知らぬ間にとこたつのコードがガジガジに齧られていることもあるようですので、愛犬がコードにイタズラしないようしっかりと対策をしてくださいね。

◆不潔にならないように気を付けて!

こたつの布団はこまめに洗濯するわけにもいかず、冬の間はワンシーズン使いっぱなしになってしまう事が多いですよね。

私たち人間も毎日こたつに足を入れますから、こたつの中は想像しているより匂いが籠もっていたり、犬が1日中いる事により毛が付いている事もあります。
そのままにしていると、ダニなどの発生源となってしまったり、匂いの元となってしまいます。

こまめに掃除をすることは難しいかもしれませんが、1日の内に何度かこたつ布団をめくって換気してあげたり、天気の良い日にはこたつ布団を干したり、コロコロでこまめに犬の毛を取るなどの対策をしましょうね。

◆皮膚トラブルに気を付けて!

こたつの中は高温で乾燥しています。そこで意外と愛犬のトラブルになりがちなのが、乾燥肌です。高温で乾燥している中に1日中いるという事をワンシーズン続けますので、肌も乾燥してしまい、そこから皮膚トラブルになってしまうことが良くあります。

また、皮膚だけで無く被毛も乾燥により水分を失い、パサパサになり毛艶がなくなってしまう事も良くありますので、併せて注意してあげましょうね。

暖かく快適なこたつですが、あくまでも人間が使う物ですので、愛犬がこたつに入る際にはトラブルがないように十分に様子を見ながら使用して下さいね。

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まとめ

犬とこたつの関係について、お分かりいただけましたか?皆さんも大好きなこたつ。あなたの愛犬も大好きですよね。

寒―い冬を乗り越えるためには欠かせないこたつですが、こたつを使うのは私たち人間だけではありません。先程までご説明してきた通り、犬がこたつを使用するには良い点だけでなく、注意しなくてはならない点もいくつかありました。

注意すべき点をしっかりと確認・対策し、危険やトラブルがないように気を付けてあげて下さいね。毎年冬は寒いですが、こたつを使って今年の冬も愛犬と共に暖かく快適に乗り越えてしまいましょう!



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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。


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