犬の反抗期はいつからいつまで?どんな行動をする?正しい対処法は?

2021.03.06

犬の反抗期はいつからいつまで?どんな行動をする?正しい対処法は?

犬にも、人と同様、「反抗期」があります。それまでできていたことができなくなったり、指示に従わなくなったりする時期です。飼い主さんは問題行動に悩んでしまうかもしれませんが、犬の成長過程においては自然なことです。反抗期について理解して正しい対応を取れば、お互いの信頼が増し、素晴らしいパートナーになれるでしょう。今回は、犬の反抗期について、時期や行動、正しい対処法を詳細に解説します。

【目次】
1.犬にも反抗期があるのか
 1-1.反抗期が現れやすい犬種

2.犬の反抗期はいつなのか
 2-1.第1反抗期(~1歳)
 2-2.第2反抗期(1歳半前後)
 2-3.第3反抗期(2~3歳)
 2-4.いつまで続くかは分からない

3.犬の反抗期の原因

4.犬の反抗期にみられる行動や態度
 4-1.指示に従わない
 4-2.吠える、唸る、噛む
 4-3.警戒心やこだわりが強くなる
 4-4.ご飯を食べない
 4-5.トイレを失敗する

5.犬の反抗期の対処法
 5-1.しつけが完了しているか見直してみる
 5-2.徹底的に無視する
 5-3.一貫した毅然とした態度で接する
 5-4.必要以上に叱らない
 5-5.犬自身にストレス発散をさせてあげる
 5-6.散歩ルートを変更してみる
 5-7.ご飯はすぐに片付け、量を減らしてみる
 5-8.再度トレーニングを行う

6.まとめ

犬にも反抗期があるのか

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犬が飼い主に反抗的になる時期があることは、専門家には以前から認識されていました。
最近の研究で、犬にも思春期があることが分かってきています。
個体差はあるものの、
これが、「反抗期」と言われる時期です。
しかし、獣医学的には「反抗期」という表現はほとんど使われないようです。

◆反抗期が現れやすい犬種

基本的には、どの犬種でも反抗期は起こり得ます。
しかし、反抗的な行動の度合いが大きく目立ちやすい犬種はあります。
チワワやトイプードル、ダックスなど人気犬種や、柴犬やコーギーなどの原始的な犬種、テリア種や一部の牧羊犬など猟犬タイプの犬種、シーズーやペキニーズなどの愛玩犬では、現れやすいと言われます。
反抗期がなさそうな子でも、行動的に目立たないだけの場合もあります。


犬の反抗期はいつなのか

では、反抗期はいつ頃現れるのでしょうか?
個体差があるため、時期や回数には差がありますが、だいたい1~3回程度、反抗期と言える時期があります。

◆第1反抗期(~1歳)

体もホルモンバランスも成犬に近づき、オスではマーキング(足上げオシッコ)が始まるころ、メスでは初めての発情期を迎えると、反抗期が近いと考えられます。
大型犬では生後9~12ヶ月ごろ、小型犬では生後4~6ヶ月ごろが多いようです。
社会化期の後の「若齢期」であり、社会化期と並ぶ非常に大切な時期です。
今までの経験を生かして新しいことに挑戦する一方、警戒心や恐怖心も芽生えてきて、いろいろな意味合いで吠えるようになります。
これに対して飼い主が犬の思う通りの反応を示すと、反抗的な行動を繰り返すようになっていきます。

◆第2反抗期(1歳半前後)

体がほぼ成犬に近づき、体力もついてきて、できることが増えてくる時期に、2回目がくる場合があります。
精神的にも成長していますが、一方で幼さも残っているため、それまでしなかったいたずらや破壊行動が現れます。
嫌なことをされたときの抵抗や、所有欲からの唸りも、強くなりやすいです。

◆第3反抗期(2~3歳)

身体的にも精神的にも、成熟してくる時期です。
周囲のことも見えるようになってきて、それまでできていたコマンドに応えなくなったり、よりわがままになってきたりする犬も少なくありません。
自我もはっきりしてきて、外部の人や犬への好き嫌いの度合いも強くなり、吠えも強くなってきます。
執着心や警戒心から、第1反抗期には見られなかったような威嚇をする犬もいます。

◆いつまで続くかは分からない

個体差があり、また、飼い主の対応によっても変わってくるため、一概にいつまでとは言えません。
全くない、あるいは全くないように見える子もいる一方、いつまでも反抗期のように思える子もいます。
多くは1ヶ月以内でおさまると言われていますが、数ヶ月続く場合もあります。


犬の反抗期の原因

犬も、人間同様、性成熟を迎えて自我が芽生えたことをきっかけに始まると言われています。
自我が芽生えたことで、様々なものへの嗜好性やこだわりが定まってきます。
このため、それ以前に比べて柔軟性が低くなり、飼い主の要求に対して反発することも増えます。
また、オスは、この時期、性ホルモンの影響によって縄張り意識や闘争心、警戒心が増えて、特有の問題行動が現れると考えられます。


犬の反抗期にみられる行動や態度

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反抗期に入ると、犬はどのような行動や態度を取るのでしょうか?

◆指示に従わない

それまでできていた「マテ」や「オスワリ」「フセ」などの簡単な指示に、従わなくなります。
飼い主さんなど普段関わっている人には反抗的な一方で、知らない人の指示には従順になるようです。

◆吠える、唸る、噛む

要求吠えをしたり、手を近づけると唸ったり軽く歯を当てたりします。
このような行動は、しつけやトレーニングの最中にもすることがあり、しっかりとした対応が必要です。

◆警戒心やこだわりが強くなる

自我の芽生えの一方で、恐怖心や警戒心が強くなってきます。
反抗期以前には、インターホンの音や散歩中すれ違う人や犬に吠えなかった子でも、警戒心からこれらに吠えるようになることがあります。
様々なものに対してこだわりが強くなり、食べ物やおもちゃの好みが偏ったり、自分のしたいことに対する執着が強くなったりします。
また、食べ物やおもちゃ、普段休む場所に対して、独占したいという主張も強まります。
散歩中に自分が行きたい方向に強引に行こうとしたり、突然立ち止まって動かなくなったりすることもあります。

◆ご飯を食べない

人間の2歳児に見られる「イヤイヤ期」に似た行動が見られることもあり、飼い主の言うことを聞かなくなるだけではなく、ごはんを食べなくなる場合もあります。

◆トイレを失敗する

トイレトレーニングをきちんと行い、トイレの場所を覚えていた子が、トイレを失敗することもあります。
ホルモンのバランスが不安定になることが原因です。
また、外での排泄が習慣になってしまって、家の中ではトイレをしたがらなくなる場合があります。
オスの場合、マーキングが増えて、家の中の至る所にオシッコをする犬もいます。


犬の反抗期の対処法

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◆しつけが完了しているか見直してみる

反抗期とされる頃に、急に愛犬が飼い主の言うことを聞かなくなったからといって、反抗期に入ったとは限りません。
まず、基本的なしつけができているか、見直してみてください。
しつけが完全にできていない場合、問題行動の原因が、反抗期か、ストレスか、単純に指示を理解できていないだけかを判断することはできません。
ストレスや指示が理解できていないことが原因の場合、通常通りのしつけを続けます。

◆徹底的に無視する

犬が問題行動を起こしても、騒いだり怯んだりせず、また要求に応えないようにして、無視しましょう。
噛んだり、指示を無視したりしても無駄だと徐々に理解していき、問題行動をしなくなっていきます。

◆一貫した毅然とした態度で接する

咬んだり唸ったりされても、怯んで手を引っ込めたり、怒りで叱りつけたりしないようにします。
怯んだりうろたえたりすると、気に入らないことがあった時や要求がある時には噛めばいいと思うようになり、問題行動をエスカレートさせてしまいます。
噛んだり唸ったりするのは、驚きや痛み、恐怖など何か嫌なことがあったときです。
まず、何に反応したのかを突き止め、噛んだり唸ったりする状況を作らないようにします。
また、「してもいいこと」や「してはいけないこと」のルールやしつけについて、家族で統一しておきます。
一貫性のない対応を取ると、犬が混乱してしまいます。

◆必要以上に叱らない

必要以上に叱ったり注意したりすると、犬が脅威を感じて、問題行動が悪化する可能性があります。
また、飼い主さんと愛犬の関係性に悪影響を及ぼします。
ダメなことにはダメと言い、良いことは褒めるというメリハリをつけることを忘れないようにしましょう。
例えば、乗ってはいけないソファーに勝手に乗ってしまった時には、低い声で「ダメ」と言ったうえで、「降りて」というコマンドを降りるまで繰り返します。
そして、降りた瞬間に、思い切り褒めてあげます。

◆犬自身にストレス発散をさせてあげる

ストレスの発散が十分ではない場合にも、反抗的な行動を起こすことがあります。
犬は心が満たされていないと、イライラして問題行動をする機会が増えてしまいます。
一緒に遊ぶ時間を十分に取っていなかったり、トレーニングばかりで犬自身が自由に楽しめる時間を奪っていたりすると、ストレスが溜まりがちです。
また、子犬の頃に比べてかなり体力がついてきています。
それまで通りの散歩や遊びでは全く足りていないということも、よくあることです。

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◆散歩ルートを変更してみる

散歩中に出会う犬や人に吠えるようになってしまったら、散歩ルートを変えて、他の犬に会わないようにしてみます。
反抗期には、なかなか飼い主の言うことを聞きません。
あらかじめ吠えてしまう状況を回避して、指示を出さなくてもよい環境を作りましょう。
また、大好きなオヤツをあげながら犬とすれ違うようしてみます。
飼い主に集中して、他の子を気にせずにすれ違えることもあるので試してみてください。

◆ご飯はすぐに片付け、量を減らしてみる

ゴハンを食べないと飼い主さんとしては不安になるかもしれませんが、オヤツだけをあげたり、好物をトッピングしたりすると、余計にゴハンを食べなくなる恐れがあります。
病気ではないかどうか確認して、日ごろから十分に運動させるよう心がけましょう。
オヤツも食べないようなら、体調が悪い可能性があるので、かかりつけの動物病院に相談してください。
病気ではなく、十分に運動をさせてもゴハンを食べないなら、ゴハンの量を減らしてみます。
ただし、食べるまで置きっぱなしにすると、食べ物を守るようになるなど、他の問題行動につながります。
5分ほど置いても食べない場合には、片づけるようにしましょう。

◆再度トレーニングを行う

初心に戻って、最初からトレーニングしなおす気持ちで接するようにします。
「マテ」や「オスワリ」などのトレーニングは、ゴハンの前や飼い主がおやつを持っている時など、愛犬の集中力が高まっているタイミングで行うと効果的です。


まとめ

近年の研究で、犬にも「反抗期」と言える時期があることが分かってきました。
この時期には、それまでできていたことができなくなったり、問題行動を起こしたりしますが、騒いだり怯んだりせず、無視するようにしましょう。
また、嚙んだり唸ったりする原因や理由を突き止めて、取り除いてあげることも必要です。
ダメなことには毅然として「ダメ」と言い、良いことはたくさん褒めるようにしてメリハリをつけ、家族で一貫した態度で接しましょう。
反抗期は、「遊んでほしい」「構ってほしい」などの気持ちの表れでもあります。
身体的にも精神的にも疲れさせて満足させてあげることが、一番有効な方法です。
反抗期は、正常な発達過程で起きる一時的なものです。
たくさん遊び、散歩やお出かけをして、楽しくトレーニングしながら、愛犬と一緒に乗り越えましょう。
どうしても難しいようなら、ドッグトレーナーさんに相談してみるのも方法の一つです。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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