犬はみかんを食べるとどうなるの
犬などの肉食動物は、柑橘系の酸っぱい匂いを嫌う傾向を持っています。それは酸っぱい匂いが腐敗臭を思わせ、腐ったものを食べないようにする動物ならではの本能といえます。でも、犬によってはみかんを好む個体もあり、主人が食べているとちゃんと側に来てくれるかなと待っていることもあります。
このような状態になると、みかんをあげないことに罪悪感のようなものを感じてしまうのではないでしょうか。
安心してください。犬がみかんを食べても害はありません。ただ食べすぎてしまうと犬が下痢や嘔吐などを起こしてしまう可能性があるので、おやつなどで小袋を1つか2つくらいご褒美として与える方が良いかもしれません。
また、肉食動物である犬は生体酵素をもっていますが、植物酵素を持っていません。そればかりか、体内で作ることもできません。ですから植物であるみかんを消化や栄養素として吸収代謝することもできず、フンとしてそのまま排出されてしまいます。与える場合は、必ず薄皮を取り除いて、中身だけをあげるようにしてください。特に外側の皮にはワックスや防腐剤などがついていることもあるので、犬のおもちゃとして与えることもやめましょう。
犬にみかんを与えるなら「冬」もいいけど「夏」もイイ
みかんといえば冬のこたつの中で食べるイメージ…という方も多いかもしれません。
もちろん冬にたべるのも悪くないですが、夏にあげることも色々とメリットがあります、
みかんにはビタミンCやビタミンPなどのビタミン類やカリウムをはじめとしたミネラルが、豊富に含まれています。特に水分は87%あり、夏場に食欲が落ちて水もあまり飲まない犬の水分補給に役立ちます。犬は人間と同じく体内の水分量の割合が多い生き物です。体の43%から67%が水分で、なんらかの理由で水分が摂れなくなってしまうと、生命の危険に関わります。そのような状態であれば、絞ってジュースとして与えることも有効でしょう。犬の熱中症対策にもなります。状態が軽いならば、ドックフードにリンゴなどと混ぜてあげることも、食欲を出してもらうきっかけとなるでしょう。ほかにも砂糖の入っていないヨーグルトなども加えることで、整腸作用にもなります。それとガン予防にもなるベータカロテンやベータクリプトキサンチン・リモネン・ヘスペリジンなどを多く含んでいます。ビタミンCは老化の防止や皮膚粘膜の維持に重要な成分です。ですが、犬は体内でビタミンCを生成出来るので、必ず必要な食べ物ではありません。犬に与えるときは、あくまでもちょっとお裾分け程度にしておきましょう。
犬にみかんを与えるなら様子をみながら。ごくまれにアレルギーがあることも。
犬にとってみかんは量さえ注意していれば、無害な食べ物です。ですが、本当に希ではありますが、アレルギーを持っている個体もあります。アレルギー症状としては、目が充血したり・湿疹・蕁麻疹が出る・下痢や嘔吐、そしていつも元気な犬がぐったりしたり、毛が抜け落ちてしまうなどのリスクがあります。はじめて犬にみかんを食べさせるときには、小袋の半分か3分の1程度あげて様子を見るようにしましょう。このときも消化に良くない薄皮を剥くことも忘れずに。与えてからフンの状態も確認して、それに消化されなかった粒や皮などが出ているのなら、量を控えるようにします。
また柑橘系の1個(大体100g)にはカリウムが150mg含まれ、あげ過ぎてしまうとカリウムを摂りすぎて、おしっこの回数が増えたり間に合わずに漏らしてしまうこともあります。希に種を含んでいるものもあるので、あげる場合は注意して取り除いてください。また、缶詰ものは砂糖を多く使って作られているので犬の健康を害する可能性があります。季節的に缶詰のものが重宝しますが、犬には絶対に与えないようにしてください。
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