1.ノーズワーク
1-1.ノーズワークのメリット
2.ノーズワークの種類をご紹介!
2-1.まずはこれから!ノーズワークボール
2-2.コンパクトに遊べる!ノーズワークマット
2-3.難易度アップ!パーツを動かすおもちゃ
2-4.その他
3.犬の鼻の役割、嗅覚について
3-1.犬の嗅覚ってどのくらいすごいの?
3-2.子犬の鼻の役割とその驚くべき仕組み
3-3.犬の鼻はなぜ湿っているのか
【掲載:2017.09.23 更新:2023.04.04】
ノーズワークとは
ノーズワークとは、犬が嗅覚と思考力を使う遊びのことをさします。
近年の日本では『ノーズワーク』というと飼い主が隠したおやつを犬が嗅覚を頼りに探し当てる遊びのことを意味しますが、海外における「nose work」はドッグスポーツとしての意味合いが強いです。
犬のおもちゃには、噛むことを楽しむもの、振り回したり引っ張ったりすることを楽しむものなど、犬の欲求を満たす様々な楽しみ方があります。
ノーズワーク犬の鋭い嗅覚を活かした遊びである為、犬の狩猟本能が満たされる遊びであると言えます。
◆ノーズワークのメリット
ノーズワークは、“飼い主がおやつを隠して愛犬が探す”という犬が主体となって進める遊びですので、遊んでいるうちに自然と自分自身で考えて行動する力や集中力が身につきます。
頭を使うのでストレス発散にも繋がりますし、本能的な意欲が満たせることで愛犬に喜びを感じてもらえます。
また、ノーズワークは、犬や飼い主の年齢、体力、視力といった身体的な条件に左右されることなく、犬の鼻の機能さえしっかりしていれば子犬からシニア犬まで気軽に楽しめることが大きな特徴となっています。
ノーズワークを行うことで、どんな飼い犬でも飼い主とのコミュニケーションをとることができますし、“何かを自分の力で探し出す””それを褒められる”という成功体験をさせてあげられることで、犬の自信や犬本来の長点を伸ばすことができます。
犬が嫌々ながら人に付き合って行うのではなく、犬主体で本気で楽しむことができる遊びこそがノーズワークなのです。
ノーズワークの種類をご紹介!
◆まずはこれから!ノーズワークボール
ノーズワークボールは、初心者の子にもおすすめです。
こちらのノーズワークボールは、大きめのボールにおやつが隠せるようになっています。
普段からボール遊びをしている子は容量も掴みやすいでしょうし、おやつもボールの深くに隠すわけではないので位置が特定しやすいです。
ノーズワーク初心者のワンちゃんや、こちらのおもちゃは猫ちゃんにもおすすめです。
◆コンパクトに遊べる!ノーズワークマット
ノーズワークマットということで、マットに作られたくぼみやもじゃもじゃの中におやつを隠し、探してもらうタイプです。
こちらもワンちゃんもネコちゃんどちらも楽しめます。
マットの上だけが探す範囲となりますので、ちょっとしたスペースがあれば遊ぶことが出来ます。マットに厚みはないので、お出かけ先にも気軽に持っていけます。
◆難易度アップ!パーツを動かすおもちゃ
こちらは3段に分かれていて、それぞれのくぼみには蓋を付けることが出来ます。
おやつの場所はどこか当てるだけでなく、それぞれの階層を動かしたり、蓋を外すという行動が必要になるので、ノーズワークの中でもどちらかというと上級者向けです。
他にも、平坦なベースで、上のマスを動かしておやつを探すタイプもあります。おうちの子の犬種や性格などを考慮して、安全に楽しく遊べるものを選んであげましょう。
◆その他
お店に売っているノーズワークマットやおもちゃを使うのも良いですが、たまには部屋全体を使った宝探しのようなノーズワークもよいでしょう。
おやつを入れるものは空き箱でも構いませんし、床に置いて紙コップで隠しておいたり、タオルを結んで間に差し込んでみたりしても良いです。愛犬の安全が確保できていれば、どこにどのように隠しても大丈夫です。
繰り返し遊ぶ予定ならば何度も使えるタッパーをノーズワーク用に用意しても良いでしょう。タッパーには、きちんと匂いが出るように蓋に穴をあけておきます。
タッパーを用いる場合は、まず最初はおやつ入りのタッパーを犬の前に出し、このタッパーを開けて!という合図を飼い主にする練習をします。
例えば、”犬がおやつ入りのタッパーを前足で触れたら開けてあげる”というルールを決め、その行動が出たら実際に開けておやつをあげながら褒めてあげます。
何度か繰り返すうちに合図をすれば人がおやつの入った箱(タッパー)の蓋を開けてくれるというのを学習しますので、この流れが犬に理解できたところでおやつが入っていないタッパーもフェイクで増やしていきます。
段々と距離を離していき、部屋のあちこちに隠すことが出来れば、部屋全体をノーズワークエリアとして遊べるノーズワークが出来ます。
この時、おやつを入れるタッパーは必ず同じものにしないとおやつのにおいがあちこちに付いてしまって犬が探せなくなります。おやつを入れるのはいつも決まったタッパーにしましょう。
この方法で遊ぶ場合は正解のタッパーを見つけることはもちろん、合図をさせることもひとつの目的です。
間違ったタッパーで犬が合図した場合も飼い主は変わったリアクションをせず毎回同じように蓋を開けてあげることが大切です。
おやつは犬が好きなものの中からできるだけにおいの強いものを選ぶことをおすすめしますが、慣れてきて簡単に探せるようになったらにおいの弱いものに変えていくなど変化をつけるのも良いですね。
犬の鼻の役割、嗅覚について
◆犬の嗅覚ってどのくらいすごいの?
頭部についている部位の能力は視力、聴力、味覚、嗅覚、思考力この5つが思い浮かびます。
人の能力を基本として考えると犬の頭部の能力の中で人より一番すぐれているのは嗅覚と言われています。
例えば、犬の視力は人でいうなら0.2か0.3くらいしかなくいつもぼんやりとした視界の世界で過ごしているとされています。それを補うために聴力や嗅覚が優れている必要があるのです。
実際の犬の嗅覚は人の100万倍と言われています。同じようにクンクンと臭いを嗅いで物を判断する猫はどのくらいかというと、1万から数十万倍ですので犬がどれほど嗅覚に優れているのかおわかりいただけるでしょう。犬の嗅覚のすごさは、その数値だけでなく臭いをイメージとして脳が判断する力があるということにもあります。
例えば、人は様々な物のにおいがごちゃごちゃになっている場面では、自分の知っているにおいでさえその中から鼻で嗅ぎ分けることすら難しい場合もあります。でも、犬は個別のにおいを脳でイメージとして感じる(見る)ことができるので、いくつものにおいが混じっているところでもその臭いを見失うことがありません。たくさんの色のスーバーポールがいくつもあっても人がその個々の色を見間違うことがないような感じだと思ってください。麻薬探知犬など、このすぐれた犬の嗅覚を使って仕事をしている犬もたくさんご存知でしょう。
◆子犬の鼻の役割とその驚くべき仕組み
人であれば鼻の能力はにおいを嗅ぐ嗅覚だけですね。でも、犬にとっては鼻はにおいを嗅ぐだけの器官ではないのです。犬の鼻には赤外線センサーのような細胞受容体があり鼻の周りの温度差を感知することができます。この能力が特に大きく現れ、活躍するのが子犬です。まだ目が開かない子犬が母犬を探し出すのはおっぱいのにおいだけではなく、この鼻の細胞受容体によって感知された母犬の体温も関係しているといわれています。しかし、この犬の鼻の細胞受容体は子犬に多く、成長と同時に数が減り成犬ではほとんど機能しなくなるということもわかっています。
◆犬の鼻はなぜ湿っているのか
犬は鼻が湿っている方が良いとよく言われますが、それは、鼻の湿り気がにおいの分子を分解することでさらに嗅覚が研ぎ澄まされるからです。
鼻が湿っている犬の方がにおいに敏感ということだったのですね。
また、どうやって犬は鼻を湿らせているのかというと実は涙のおかげなのです。人も涙腺と鼻がつながっていますね。
犬はこの涙腺から出る微量の涙で鼻を湿らせるように出来ているのです。この涙腺と鼻をつなぐ管が細かったりつまっていたりすると鼻が乾いて臭いがわかりにくくなります。
そのような時は病院に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ノーズワークという犬の嗅覚を使った遊びをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?運動能力がなかったり、特別な芸を覚えている必要もなく、どんな犬でも簡単にはじめることができるノーズワーク。
犬が本来持っている鼻と嗅覚のちからを利用した、犬主体のスポーツであり遊びであり訓練でもありました。
犬の嗅覚によっておやつを探させるという単純なものながら、やってみると意外と楽しくて飼い主も犬もハマってしまうでしょう。
今まで犬とのコミュニケーション不足だなと思っていた人や、楽しいこともなくただのんびりと過ごしていただけの愛犬の毎日にちょっぴり刺激を与えてくれるでしょう。誰でもすぐはじめられるノーズワークをぜひお試しいただきたいと思います。
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