犬が飼い主を見上げる理由…犬はどんな気持ちなの?
そもそも犬たちは人間より体が小さいので、飼い主さんと目を合わせるためには「見上げる」というスタイルになります。
見上げるときには、何らかの気持ちを伝えたいからです。
犬たちの気持ちを見逃さないためにも、飼い主さんとしてはケースごとに理由を知っておきたいもの…。
では、犬が見上げるときの理由と心理状態について、いくつかのパターンを紹介します。
◆パターン1:「大好きです」という愛情表現
家のなかで歩いているときに、足元の愛犬に目を配ると見上げる仕草をしていることがあります。
飼い主さんのそばを離れたくないような様子で愛犬が足元にいると可愛らしいですよね。
そのとき、愛犬と目が合うとしっぽを振り出すことはありませんか。
犬と目が合った状態で名前を呼んであげると「わーいわーい」と嬉しい素振りを見せることもありますが、それは犬なりの愛情表現と考えてもいいでしょう。
「僕を(私を)見てください」という要求に応えてくれる飼い主さんのことを心底大好きと思っている瞬間なのかもしれません。
犬は視線で愛情を示してくれています。
いわゆる「アイコンタクト」ですよね。
そんなときには、「撫でる」「抱っこする」「声をかける」など犬たちにこちらの気持ちも伝えてみてくださいね。
◆パターン2:「気づいて!」要求からの見上げる行動
犬が飼い主さんに何かを訴えたくて見上げていることがあります。
例えば、水飲み容器がカラになっているなら「お水が欲しいです。なくなりました」と気づいてほしくて見上げることもあります。
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また、オシッコやウンチのついたシーツに違和感を覚えて「シーツが汚れているのでチェックしてください」とシグナルとして犬が見上げることも…。
家のなかでジーッと見つめられたら、愛犬のハウス付近に異変がないかチェックしてみましょう。
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一緒に散歩をしているときにも何かに気づいて欲しくて見上げるケースがあります。
暑い夏の時期の散歩なら、喉が渇いて「水を飲みたい」という気分で見上げているのかもしれません。
特に、夏の散歩は熱中症で体調を崩しやすいものです。
「疲れました」「熱いアスファルトが辛いです」ということをアピールしている可能性もあるのではないでしょうか。
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犬が見上げるときの状況に応じて、「愛犬がなにかを訴えているのか?」というヒントが隠されていると思います。
「見上げる」という行動以外にも周囲の状況にも目を配り、変化がないかチェックしてみてくださいね。
◆パターン3:「ごはんが食べたい!準備をして」食事タイムに見上げる
犬は時計で時間を知ることができないので、一日の時間の流れは周囲の状況で確認しています。
ごはんの時間も時計を見て分かるのではなく、家族の様子を見て「そろそろだな」と察知します。
例えば、人間が食事をするタイミングで犬の食事も与える家庭だと「家族が食事の支度をしている=自分の食事ももらえる」と関連づけて覚えています。
人間が食事の準備をし始めると、「そろそろ食事の時間だ」とそわそわして見上げることもあるでしょう。
場合によっては、食事を催促してくることもあるかもしれません。
床にお座りした状態で飼い主さんを見上げてくる犬の様子は、本当に可愛らしいものですが、犬側の気持ちとしては「食事を準備して!」と食事のことにだけに集中していていることがあります。
こんなときには犬の性格で様子が少し違います。
飼い主さんをリーダーと自覚している犬の場合、食事が出てくるまで待っていることが多いようです。
一方、「早く食事をちょうだい!」と立ち上がって飼い主さんの体を足で触ってアピールする犬もいます。
エスカレートすると見上げながら「ワンワン」と要求吠えをすることも…。
こんなときは、犬の方が「自分が優位に立っている」と勘違いしているときなので主従関係をキープする意味でも簡単に要求に従わないように「マテ」と指示をするなど注意するといいでしょう。
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◆パターン4:「どうすればいいですか?」…指示待ちのこともある
信頼関係がちゃんと築けている場合、犬はリーダーと認識している飼い主さんからの指示を待つことが多いです。
「次はどうすればいいの?」となんらかの指示を期待して見上げることもあります。
●食事が用意されているときに見上げる
大好物のペットフードが目の前にあっても、飼い主さんからのGOサインが出ないと食べない犬もいます。
フードを見つめながら「リーダーからの指示がなければ食べてはいけない」と認識しているからです。
「食べものが目の前にあるのになかなか指示がもらえない」というときには、「食べてもいいのですか?」という指示待ちのため、見上げる仕草を見せることがあります。
●散歩のときに見上げる
犬にとって外での散歩は楽しいひとときです。
思いっきり駆け抜けたいところですが、リーダーである飼い主さんが横にいるのでテンションの高まりを抑えている犬もいます。
勝手に自分が進む方向を決めてはいけないと自覚している犬は、「こちらを歩いていいの?」と方向を確認する意味で飼い主さんを見上げることがあります。
飼い主さんのことをリーダーと認めているときには、一歩前に出ることはなく横を歩いてくれます。
チラチラと確認してきたら、「こっちだよ」「大丈夫だよ」と声をかけてあげると安心するでしょう。
◆パターン5:「近くにいるよね?」飼い主さんの存在確認で見上げる
不安感の強い性格の犬の場合、常に飼い主さんの存在を確認することがあります。
家のなかでも飼い主さんの後追いをするなど、べったりという犬もいるのではないでしょうか。
このような性格の犬は、飼い主さんの姿が見えないとちょっとした不安を感じるようです。
例えば、散歩のとき。
楽しい散歩のはずなのに、チラチラと見上げることがあるかもしれません。
これは、飼い主さんが一緒に歩いているかどうかの存在確認でもあります。
散歩を楽しんでいる反面、離れていかないかを同時に確認しているのでしょう。
また、楽しそうに颯爽と歩いていて散歩を楽しんでいたかと思うと、何かに気付いたようにハッと我に返り飼い主さんを見上げるパターンも。
「いるよね?」という確認の意味だと思うので、目を合わせて安心させてあげるといいかもしれませんね。
◆パターン6:「幸せだよ」と至福の気持ちをアピール
犬が見上げるときの表情が「笑顔」のように輝いていたら、一緒にいるときの時間を楽しんでいるのかもしれません。
特に、散歩のときにしっぽを振りながら何度も見上げてくるようなら、自分の近くに飼い主さんが一緒に歩いていることを心から喜んでいるのでしょう。
視線を合わせてあげるとワンちゃんの気持ちも嬉しさでいっぱいになると思います。
こちら側も笑顔で一緒にいるときの喜びを伝えてあげてくださいね。
ビックリ!見上げる行動が犬の肩こりを引き起こすこともある
犬が見上げる様子は可愛いですが、実はこれは犬版の「肩こり」の原因にもなるのだと言われています。
「肩こり」と聞くと、デスクワークや読書などの機会が多い人間特有の症状というイメージを持っている人が多いものですよね。
愛犬が肩こりをしているのかもしれないと考えると、どうにか解消してあげたくなりますよね。
犬が肩こりをするなんてビックリですが、まずは見上げる行動が肩こりに繋がる原因についてお話ししていきます。
◆人間と犬の体の構造の違い…首周辺がこってしまう犬の体
人間と犬の体の構造は違います。
2本脚で立っている人間は、頸椎という首の骨の上に「頭部」が乗っています。
一方、4本脚で体を支えている犬の頭の位置は前方にあります。
そのため、首の周りには頭を支えるための筋肉が必要。
飼い主を見上げるときには、首周辺の筋肉を持ち上げるため負担がかかります。
頸椎に頭を乗せている人間と違って、犬は首周りの筋肉で支えている状態なのです。
犬はそもそも前足を動かし続けているので、人間の肩こりのように「デスクワークなどで手を動かしていて肩の周辺がこる」のとは少し違います。
犬は顔を動かすときに首の周辺の筋肉を駆使するので、厳密にいうと「肩がこる」というよりも「首がこる」という表現の方がしっくりくるかもしれませんね。
◆見上げる回数が多いと肩こり犬になってしまう
愛犬が飼い主さんを見上げるパターンをいくつか紹介しましたが、こうして見ると日常的に回数は多いと思います。
特に「気づいて欲しい」「何かを要求している」など、飼い主さんが見てくれるまで見上げることもあるでしょう。
私たちも上をずっと向いていると「首が痛い」と感じるものですよね。
犬たちが飼い主さんへの数々のアピールのために上を見上げることは、そのたびに首の筋肉を使うので「首のこり」の大きな原因となるのです。
◆首を休める体勢を考えてあげる
犬たちには「肩がこる」「首がこる」などという意識はないでしょう。
しかし、毎日自分でなんとかして首を休めようとしている行動が見られます。
おすわりしているときに頭を垂れ下げているケースでも首の周りの筋肉は伸びるので負担があるかもしれません。
犬が最も「首が休まるな~」と思えるスタイルが顎の下に何かがあるときです。
犬の近くで座っていると、飼い主さんの足元に顎を乗せてくることがありますよね。
これも無意識のうちに、「首を休めたい」と感じているのかもしれません。
市販されているような犬専用の顎枕も首をリラックスさせるアイテムのひとつとも言えます。
犬の体のサイズに合ったものを準備してあげてみてはいかがでしょうか。
あご乗せまくらにしたり、振り回して遊んだり、ふわふわのさわり心地でわんちゃんもリラックス。手足に鳴り笛が入っているので鳴り笛好きのわんちゃんにもぴったりです。
◆犬の肩こりの解消法は?
人間は縮こまった筋肉を伸ばすために、首を伸ばすなどのストレッチをしたり、「肩がこったな」と自分でマッサージすることができます。
ときには、他の人にマッサージで肩のこりをもみほぐしてもらうとリラックスするものですよね。
しかし、愛犬は首周辺が負担を感じても自分ではケアすることができないので、スキンシップも兼ねて愛犬の首まわりをマッサージしてみるのもいいかもしれません。
ただ、人間のように言葉を話せないので「そこは痛い」「そこは気持ちがいい」など、マッサージの感想を言うことも不可能。
愛犬の様子を見ながら優しく揉んであげるようにしましょう。
くれぐれも力を入れすぎで不安感をつのらせないようにしてくださいね。
人間のマッサージのように「力を入れる」のはNGです。
撫でる、さする…という程度でも十分効果があるでしょう。
手のひらを使って首の後ろを撫でたり、軽く指圧するくらいでも効果があるかと思います。
座らせた状態でも大丈夫ですが、横たわってリラックスしているときに行うと犬も気持ち良さを感じると思います。
嫌がるようなら無理に行わないように、愛犬の反応を見ながら、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
愛犬をなでている時、そのままマッサージを要求されることはありませんか? 中断すると、ボディだけじゃなく顔や足もマッサージしてよ! なんて、熱い視線を向けられてしまうことも。そこで、今回はマッサージの効果や犬が喜ぶマッサージのツボをご紹介していきますので、より深い愛犬とのコミュニケーションにお役立てください。
まとめ
いかがでしたか?
愛犬がこちらを見上げてくると無条件に「可愛い」と思えるものですが、私たちへの愛情表現だけでなく、何かを要求しているパターンもあるようです。
また、生活空間が人間よりも常に低い位置の犬たちにとって、人間を見上げる行動は首への負担があります。
毎日、頻繁に見上げる犬ならもしかして肩こりをしているかもしれません。
ときどきは、首を休ませ愛犬をリラックスさせてあげたいものですね。
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