1.子犬におやつをあげてもいいのはいつから?
2.子犬に与えるおやつの選び方は?
2-1.生後3ヶ月~
2-2.生後6ヶ月~
2-3.年齢に合わせたおやつを与えましょう
3.子犬の一日のおやつ量は?
3-1.パッケージの給与量は「成犬」対象がほとんど
3-2.子犬のおやつ量の一例
3-3.ドッグフードをおやつとして活用しよう
【掲載:2018.10.25 更新:2024.06.07】
いつから子犬におやつを与えてもいい?
生まれて間もない子犬の内臓や消化器官は未熟なため、おやつを与えてはいけません。
子犬におやつを与えはじめても良い時期としては、乳歯が生えそろい離乳食が終了する生後3ヶ月あたりからです。
というのも、子犬の成長はその子その子によって違いますから、一概に「生後3ヶ月から大丈夫です!」とは言い切れないのです。
この時期は『体を作る時期』ですので、総合栄養食から成長に必要な栄養をきちんと摂取させる必要があります。
離乳食を終えドライフードを基本的な食事として食べられるようになってから、少しずつ与えてみるのが良いでしょう。
3ヵ月を過ぎたといっても、内臓の成長が完全に終わっているとは限りませんので、月齢にあった柔らかいボーロや柔らかい小さめなクッキーなどの、消化吸収の妨げにならないようなおやつを選んであげましょう。
生後3ヶ月までの段階で、少しずつおすわりなどの練習をしたい!という時には、おやつではなくいつも食べているドッグフードを何粒か与えるのが良いと思います。
子犬に与えるおやつの選び方は?
先ほど子犬におやつは生後3ヶ月頃から様子を見つつ与えられると言いましたが、ちょっと待って下さい!いくら生後3ヶ月頃から大丈夫と言われても、生後3ヶ月頃から何でも与えてしまって良いわけではありません!
子犬の月齢に合わせて、与えるおやつの種類をきちんと見極めなくてはいけません。
では、いつからどんなおやつを与えると良いのか、ご説明していきます。
◆生後3ヶ月~
一般的なペットショップやブリーダーですと、生後3ヶ月頃には母犬から離れるため、フードを柔らかくふやかして与えている頃です。幼いために内臓の発達が未熟なので、固い物や大きな物をそのまま飲み込んでしまうと、内臓や内臓内の粘膜を傷つけてしまうだけでなく、与えたおやつが内臓に詰まってしまう危険があります。
そのため、例えば固いジャーキーや犬用の骨などの固い食べ物や大きな食べ物は、まだ与えない方が良いでしょう。柔らかいボーロやクッキーならば、万が一丸ごと飲み込んでしまっても溶けてしまいやすいので、ボーロやクッキーをオススメします。
◆生後6ヶ月~
内臓の機能などが発達し、問題なく固いおやつや歯磨き用のおやつなどを与えられます。この時期の子犬は歯も乳歯から大人の永久歯に生え替わっている子や、今まさに生え替わっている途中の子犬が多いため、歯磨きの練習も兼ねて歯磨き用のおやつなどを与えるのも良いかもしれません。
ただし、犬は与えた物を丸呑みしてしまったり、砕けた大きな欠片を飲んでしまうことが良くあります。体が大きくなったからといって大きめのおやつを大きなまま与えてしまうと、のどに詰まってしまうこともあるので気を付けましょう。
固くて大きなおやつなどは子犬が間違って丸呑みしてしまわないように、ちぎって与えたり砕いてあげるなどして下さいね。
このように、同じ子犬でも月齢によって与えられるおやつの種類が変わってきます。
◆年齢に合わせたおやつを与えましょう
本来はいつも子犬が食べているドッグフードをおやつとして与えることが一番良いと思います。
しかし、そうは言ってもペットショップにはたくさんおやつが売られていますよね。色とりどりの美味しそうなおやつが所狭しと並んでいると、飼い主さんもついつい子犬のために買ってしまったり、「いつものドッグフードだけじゃ飽きてしまって可愛そう」と思ってしまいますよね。
最近のおやつには、生後3ヶ月頃から食べられるおやつや、低脂肪でカロリーの少ないおやつなど、様々なおやつが販売されています。ご自分の愛犬の月齢が分かるようでしたら、その月齢に合わせたおやつを用意してあげましょうね!
子犬の一日のおやつ量は?
さて、先ほどまでのご説明でいつからおやつを与えて良いのか、どんなおやつを与えられるのかをご紹介してきました。
それでは、子犬にどれほどの量のおやつを与えても良いのかお分かりでしょうか?
◆パッケージの給与量は「成犬」対象がほとんど
おやつにはもちろんカロリーがあります。おやつを与えすぎてしまうと、カロリーオーバーになってしまい、子犬の肥満の原因となってしまいます。
犬に1日に与えても良いおやつの量の目安は、『1日に与える総合栄養食フードの10%程度』と一般的に言われています。
しかし、この基準は成犬に当てはまるものなので、このまま子犬に当てはめて与えてしまうと、カロリーの取り過ぎとなってしまいます。
おやつのパッケージ裏に1日のおやつの摂取量上限が記載されているものが多いと思いますが、子犬ではなく成犬を対象としているものが多いため、パッケージ裏の1日の摂取量上限よりも少なく与えることを心掛けて下さい。
また、ドッグフードという物は企業が研究に研究を重ね、犬の成長段階に合わせた最適な栄養バランスで出来ています。そのため、おやつを与えすぎてしまうことにより、おやつとして与えたものに含まれる栄養素がドッグフードの最適な栄養バランスを邪魔してしまう事になってしまいます。
愛犬を健康に成長させてあげるためにも、与えるおやつの量は気を付けて下さいね。
◆子犬のおやつ量の一例
おおよその目安ですが、
・生後3ヶ月頃の子犬(体重2.5kgと仮定) ササミのジャーキー5g程まで
・生後6ヶ月頃の子犬(体重4kgと仮定) ササミのジャーキー7g程まで
となります。思っていたよりも少ないですよね。しかし栄養バランスなどを考えた上で、子犬に負担のない範囲で」与えても大丈夫な1日のおやつの量とはこの程度なのです。
もちろんこの目安はあくまでも目安で、子犬の体重や与えるおやつの種類が変われば与えられるおやつの量も変わって行きます。先ほども言いましたが、与えようと思っているおやつのパッケージ裏に記載されている摂取量をしっかりと確認しましょう。
成犬用の量しか記載されていない場合には、記載されている量より少なめに与えて下さいね。
◆ドッグフードをおやつとして活用しよう
一番オススメなのは、1日に与える食事分のフードからおやつ分を少量取り分け、その分を与えるという方法です。その方法ですと1日の食事の量は変わっていないため、カロリーオーバーになることもありませんし、食事用のドッグフードとおやつのダブル摂取により、栄養のバランスが崩れるといった事も防ぐことが出来ます。
子犬が幼いうちは内臓や消化器官なども未熟ですし、何にアレルギー反応を起こすかなども分かりません。子犬の安全と飼い主さんの安心のためにも、出来る限りはドッグフードからおやつとして与えていく方法がオススメなのかもしれませんね。
まとめ
子犬にいつからおやつをあたえて良いのかをご説明してきましたが、いかがでしたか?意外と早い時期からおやつを与えられる事に安心しましたよね。
ただ、生後3ヶ月から与える事が出来ると言いましたが、毎日の食事よりもおやつばかりを食べ続けていると肥満になってしまうだけでなく、栄養バランスを崩してしまい病気になってしまいます。
おやつはあくまでも「おやつ」ですので毎日の食事のフード代わりに与える事は絶対にやめましょう。「可愛いから」と言ってむやみやたらにおやつを与えてしまうのではなく、しつけなどの訓練に使う程度が丁度良いおやつの与え方だと思います。
おやつの量や月齢に合わせた与え方をきちんと守って、愛する愛犬と1日でも長く一緒に楽しく暮らしていきましょう!
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