1.シーズーってどんな犬?見た目の特徴は?
1-1.可愛いサイズ!小型犬のシーズー
1-2.小型犬なのにガッシリ体型
1-3.短い鼻と垂れた耳
1-4.長毛種で毛色が豊富
2.シーズーってどんな性格をしているの?
2-1.その1:穏やかで人懐こい
2-2.その2:実は運動好き
2-3.その3:賢い犬種
2-4.その4:警戒心が強く頑固なところもある
3.シーズーを飼うときに注意したいこと!迎える前に覚えておきたい心の準備について
3-1.運動不足は大敵!油断すると肥満になるかも
3-2.しつけは初めが肝心!
3-3.しっかりお世話をしなければならない犬種!
3-4.滑りやすいフローリングは注意する
3-5.温度管理に注意しなければならない
4.シーズーはどんな人に向いている?
4-1.細やかな配慮ができる人
4-2.ブラッシングに時間を費やせる人
4-3.家族みんなで飼える人
4-4.お金にゆとりがある人
【掲載:2019.02.16 更新:2020.07.28】
シーズーってどんな犬?見た目の特徴は?
人気犬種のシーズーなので、その姿が頭にイメージできる人も多いかと思います。
あらためてどんなワンちゃんなのかを見ていきましょう。
◆可愛いサイズ!小型犬のシーズー
シーズーは、小型犬のサイズです。
個体差がありますが、平均体重は4~7㎏ほどが理想と考えられています。
◆小型犬なのにガッシリ体型
小型犬というと「抱っこしたとき腕のなかにおさまる」というような感じがしますよね。
でもシーズーは細身で華奢というよりも、筋肉質でぽっちゃり系な雰囲気が漂っています。
そのため、微妙に体が揺れているようなスローな歩き姿になります。
それがまた可愛らしい魅力と言えるでしょう。
◆短い鼻と垂れた耳
シーズーの潰れたような短い鼻は、かなり特徴的がありますね。
◆長毛種で毛色が豊富
シーズーの毛は長いので、カットスタイルによってイメージチェンジできるのが魅力です。
ストレートスタイルに伸ばせばエレガントな雰囲気、短くカットすれば愛嬌が感じられますね。
耳の被毛を伸ばしてリボンをつける…というようなスタイルも楽しめます。
また、毛色のバリエーションがたくさんあるのも特徴のひとつ。
「この色でなければならない!」というカラーはなく、ホワイトやブラック、ゴールド、ブルーなどの単色をはじめ、「単色+そのほかの色が混ざる」というパターンの毛色も見られます。
色によって雰囲気が違うので「この子がいい!」というインスピレーションで選ぶのもいいかもしれませんね。
シーズーってどんな性格をしているの?
シーズーの基本的な性格について紹介していきます。
◆その1:穏やかで人懐こい
シーズーは、穏やかでゆったりした面と人間に対してフレンドリーな面の両方を持っている犬です。
一緒に住んでいる飼い主さんたちと仲良くできるのはもちろん、ほかの犬とも上手くやっていける器用さがあります。
コミュニケーション上手な性格をしているので、社交的に育てることはあまり難しくなさそうです。
◆その2:実は運動好き
ちょっとガッシリ系の体型なので、パッと見たときに「おとなしそう」「ゆっくりしていそう」なんて思うかもしれません。
でも、意外にも動くことは好きで、飼い主さんと一緒に遊ぶときは本当に楽しそうです。
さまざまなものに興味を示し、アクティブな姿も見ることができます。
📌【おすすめ記事】【おすすめ5選】小型犬のおもちゃに迷ったらコレ!おもちゃ選びのポイントは?
◆その3:賢い犬種
シーズーは、無駄吠えがあまりない犬です。
「あまり吠えられるのは…」と、犬の吠え癖が気になる人はぴったりな犬種かもしれませんね。
また、噛み癖も少ないと言われていますので、子供たちとも仲良く遊んでくれるでしょう。
家族に対して気づかいを見せる様子を見せることもあって、空気が読めるくらいの頭の良さもあります。
📌【おすすめ記事】犬の知能ってどのくらい高い?賢い犬ランキングをご紹介!
◆その4:警戒心が強く頑固なところもある
人懐こい一面と反するのですが、警戒心が強く保守的な部分を見せる個体もいます。
シーズーを飼うときに注意したいこと!迎える前に覚えておきたい心の準備について
飼いやすいと言われることが多いシーズーは、初めて飼うときにもおすすめされることがあるでしょう。
でも、一緒に暮らしているオーナーによっては「思っていたよりもお世話が大変だった」「言うことを聞いてくれなくて手を焼いている」など、悩みを抱えている人も…。
そこで、オーナーになる前に、シーズーとの暮らしで「コレは気をつけたい」というポイントをピックアップしてみました。
◆運動不足は大敵!油断すると肥満になるかも
見た目は小型犬ですが、どちらかというと筋肉質なシーズー。
「がっちり」「ちょっとぽっちゃり」程度をキープしてくれれば問題ないですが、あまり動かないと肥満へまっしぐら…です。
「外で毎日散歩に行っているから大丈夫」と思っていても、家のなかでゴロゴロしていると体質的に太ってしまうでしょう。
そもそも活発なところがあるので、遊ばせると動きます。
ただ、寂しがりなので独りぼっちで動くには限界があるようです。
「興味のあるものもない…」「飼い主さんが相手にしてくれない…」となれば、自分から動かずにのんびり過ごすことが増えれば運動不足が常態化します。
シーズーが興味を持つようなおもちゃを用意したり、飼い主さんが一緒になってコミュニケーションタイムを設けたりしましょう。
◆しつけは初めが肝心!
さきほど、シーズーは無駄吠えや噛み癖が少ないとお話しました。
それだけ聞くと「飼いやすい犬種なんだ」と安心してしまうかもしれません。
ただ、無駄吠えや噛み癖については、しつけがきちんとされてこそ。
実は、しつけが不十分だと、ワガママになりやすい犬種と言われています。
子犬のときから早めにしつけをするのがいいでしょう。
シーズーは、飼い主さんには心を開いて甘えん坊になることが多いです。
クリクリした目で甘えられると、ついつい甘やかしてしまうかもしれません。
NG行動をしても「可愛いから怒らないでおこう」と、あいまいな態度を続けていると、プライドが高くなってしまいます。
後から怒っても「なんで怒られなきゃいけないの!?」と立場が逆転してしまうこともあります。
頑固な部分が根底にある犬種なので、自由奔放に育てるとかなりプライドが高い性格になるでしょう。
また、「しつけのため」とは言え、叱り方には注意しなければなりません。
むやみやたらに叱り続けると、シーズーの神経はすり減ります。
ストレスから体調を崩すこともあれば、吠えて反抗心剥き出しになることもあります。
「お利口さんのときは“褒める”」「悪いことをしたら“手短に叱る”」と信頼関係を保ちながらメリハリをつけ、上手にしつけることが大事です。
📌【おすすめ記事】犬の上手な褒め方、叱り方のコツとは?犬のしつけでやってはいけないNG行動も!
◆しっかりお世話をしなければならない犬種!
シーズーは、皮膚がデリケートな体質です。
ダニや花粉、ハウスダスト、食べ物などが原因でアレルギー性皮膚炎を起こすことは珍しくありません。
目や口のまわりなどに顔の炎症は比較的見つけやすいですが、体の炎症は長めの毛に隠れて見過ごしがち。
なんらかの形で皮膚に症状を抱えているシーズーは多いため、日々のブラッシングや汚れ除去のためのシャンプー、アレルギーに配慮した食事など、こまやかな配慮が必要です。
不衛生な環境になると皮膚の炎症も悪化するので、愛犬の寝る場所などを中心に丁寧な掃除を心がけてくださいね。
また、毛布やタオルなども何度も同じものを使うと、汚れが原因で皮膚を傷めます。
洗濯済みの綺麗なものに取り換えながら、衛生面を保つようにしましょう。
◆滑りやすいフローリングは注意する
好奇心があって運動することが大好きなシーズー。
オーナーが一緒に遊んであげると、嬉しくて駆け回ることもあります。
ただ、滑りやすい床には注意しなければなりません。
ツヤのあるフローリングは、インテリアとしては素敵な印象です。
しかし、シーズーにとっては、スケートリンク並みのツルツルと滑る床になります。
本能で動く犬は、「滑るから走らないでおこう」という気持ちが持てず、走るたびに足腰へ負担をかけています。
シーズーを飼うならインテリアのことはいったん忘れて、「愛犬のため」に環境を整えましょう。
滑りにくい床へのリフォームもいいですが、カーペットやコルクマットを敷き詰めるだけでもシーズーの足腰への負担が減ります。
📌【おすすめ記事】愛犬にとってフローリングは危険?!滑らないための対策を!
◆温度管理に注意しなければならない
シーズーは、鼻が短いので自分で体温調整をするのが苦手です。
特に、夏の暑さはかなりのウィークポイント。
高温になる日中の散歩は危険ですし、室内でエアコンが効いているからと安心はできません。
暑すぎず、寒すぎず…とシーズーの適温に調整してあげる必要があります。
また、留守番時にエアコンをつけっぱなしにしても、停電で止まれば気温が急上昇するかもしれません。
万が一のことを考え、それ以外の配慮をすることも重要になります。
シーズーはどんな人に向いている?
お世話に関しては配慮しなければならないことが多いシーズー。
いったいどんな人がオーナーとして向いているのでしょうか。
◆細やかな配慮ができる人
さきほどもお話しましたが、体質的に太りやすい犬種です。
毎日、「散歩+室内運動」と運動不足に注意し、きちんと体重管理をしてあげられる人がオーナーとして理想的です。
ときどき体重を測り、場合によってはダイエットもしなければなりません。
食事の分量もシーズーの年齢や体重に合わせることが重要なので、分量を量らずに適当に食事の準備をするような大雑把な性格の人はあまり向いていないでしょう。
◆ブラッシングに時間を費やせる人
「長毛種のわりに抜け毛が少ない」という特徴を持つシーズー。
抜け毛が少ないという言い方をすると、「お手入れはあまりしなくていいの?」と勘違いする人もいるかもしれません。
でも、抜け毛は少なくても長毛なのでブラッシングは必要。
シーズーの自慢の長い毛が絡みあうと毛玉へと変わります。
毛玉を放置したまま毛が伸びるとブラッシングではほつれが解消できなくなることも…。
そうなると、プロのトリマーさんの手を借りなければならなくなります。
シーズーに必要なブラッシング頻度は、毎日が理想です。
「ブラッシングの時間」を習慣化できることがオーナーとしての条件のひとつともいえます。
また、毛が長すぎると毛に汚れが溜まったり、顔周辺の伸びた被毛の毛先が目のなかにチクチク刺さったりするリスクもあります。
シャンプーやトリミングへ行くのも忘れないことが大事です。
◆家族みんなで飼える人
オーナーになるなら一人暮らしではなく、家族単位で飼った方がいい犬種です。
しつけが中途半端だと、ワガママに育つこともあるので、家族全員で一貫して教育していくのが理想です。
お世話することも多いので、みんなで面倒を見てあげましょう。
また、留守番が多いのは寂しがり屋のシーズーにとっては辛いところ。
家族みんなで飼うスタイルが合っているでしょう。
◆お金にゆとりがある人
シーズー以外の犬種にも当てはまることですが、「犬の一生を支える」という意味ではお金のゆとりはとても大事なことです。
毎月の収入と支出がプラスマイナスゼロで「貯蓄に回せる余裕はない」というギリギリの家計状態で生き物を飼うのは無計画ともいえます。
小型犬のシーズーですが、生きていくためには食事代や病院代、トリミング費用、日用品など、さまざまなお金がかかります。
大きな病気をすれば入院や手術にかかる費用など、突発的なお金がかかる可能性もあります。
特に、鼻の短いシーズーは、呼吸がしづらくなる「鼻腔狭窄症」という遺伝性のある病気にかかりやすいです。
手術しなければならないほど悪化すると、数万円から十数万円もの治療費を用意しなければならないことも。
これから十数年お世話をしていくという長期的な視点で、お金を捻出できるかどうか考えましょう。
一人暮らしの人よりも、家族全体で面倒を見るほうが金銭的にはいいのかもしれませんね。
📌【おすすめ記事】小型犬と大型犬の飼育費用、年間支出はどのくらい?その差は大きい?
シーズの飼い方に関するまとめ
小型犬のなかでも穏やかに見えるシーズーは、見た目も可愛らしく人気がある犬種のひとつです。
飼いやすいと言われることも多いので「ぜひ愛犬として迎えたい」と考える人もいるかと思います。
オーナーになるなら、シーズーの特徴や体質、性格を理解したうえで迎えましょう。
飼い方のポイントをおさえておかなければ、ワガママになってしまうこともあります。
オーナーとしての心構えをよく理解し、愛情を持って育てれば末長いパートナーとして家族と幸せに暮らしてくれる魅力的なワンちゃんです
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