「あごのせ」動画が大流行!?
手のひらの上にあごを乗せる、あごのせ動画が10代~20代若者の中で流行り、ネット上でもたくさん見かけます。
そんな「あごのせ」を犬たちもやるのを知っているでしょうか?ちょっとした段差や机の上、飼い主さんの膝の上や身体の上など…そしてあごのせからの上目遣いには思わず、犬を飼ってない方でもきゅんきゅんきてしまいます。
そんな、犬のあごのせどんな意味があるのでしょうか。おねだり?甘えているの?もしかして何かの抗議?犬のあごのせの謎に迫っていきたいと思います。
犬のあごのせの意味は?
愛犬が寄ってきて体の上にあごを乗せてきた。テーブルや段差の上にあごをのせている。そんな可愛いあごのせポーズ見ていると、思わず頬が緩んでしまいます。
では、愛犬は何故、あごを乗せているのか。どんな時に愛犬はあごのせをするのか気になりますよね。あごのせにはどんな意味が隠れているのでしょうか。
犬のあごのせには、色々なサインがあります。どんなサインなのか?謎につつまれた可愛いあごのせに隠されたサイン5つを紹介します。
犬たちが何を伝えたいのか、どんなサインなのかを理解することで、愛犬との絆がぐっと深まるかもしれません。
◆「安心する場所だよ」のサイン
近くによってきたと思ったら、飼い主の膝や腕にあごをのせて眠ってしまった!想像しただけでもたまらない可愛さ。そんな行動をされた飼い主さんへの犬からのメッセージは「安心」のサインです。
あごのせは、ここは安心する場所、安心できる場所だという行動の現れです。
犬の先祖は群れで暮らしていたため、寝る時は仲間同士で寄り添って眠っていました。寄り添う行動は、信頼と安心感の証です。つまり、犬が身体を預けて眠るという行為は、安心している、任せられるという意思表示でもあります。
更に、あごのせという行為はとても無防備な状態で、すぐには動けませんし、噛み付いたり攻撃することも出来ないとてもリラックスしている状態です。
飼い主の膝や腕にあごのせをする行為は、リラックス状態であり、且つ安心しているよ、信頼しているよというサインの現れなのです。
◆「ひまだよ、かまって」のサイン
同じく飼い主の身体にあごのせをして鳴いている、足を伸ばしてくる。この場合のあごのせの意味は、構ってほしい、ひまだよのサインです。
犬は、ちょっとつまんないな、暇だな、こっち見てよかまってよ、と思っていて、飼い主の気を引くために膝の上にあごをのせてきたりしてきます。
犬の性格は様々で、クールで大人な対応をする犬や子供のように気を引いてくるタイプの犬もいます。
飼い主の身体にあごをのせ、ちょっかいを出してくるようであれば、かまってほしいというサインの表れなのです。小さい子が気を引くために服の裾や袖をひっぱってくるのと似ていますね。
しかし、可愛いから寂しそうだからと、このサインのたびにかまってあげるわけにはいきませんよね。また、この行動をするたび構ってしまうと癖がついてしまい、わがままな行動へと変わってしまいます。
そのため、時間が出来たら思いっきり構うなどメリハリをつけてコミュニケーションを取っていくことが大切になります。
◆「甘えたい、好きだよ」のサイン
あごのせをしてこっちをじっと見てくる、膝にあごのせをしてきたと思ったら、じっと目を見つめてくる。これは、甘えたい、大好きだよのサインです。
体を預けてくる信頼のサインに加えて、じっとこちらを見つめてくる、上目遣いで見てくるのは、大好きだよ、甘えたいなというアイコンタクトをしているのです。
あごのせからの上目遣いをされたら、たっぷり甘やかしてマッサージや撫でるなどのスキンシップをとって愛犬とのリラックスタイムを存分に楽しみましょう。
◆「おなかすいた、おねだり」のサイン
私達が食事中に、あごをのせてこちらを見ているのであれば、お腹が空いている、みんなが食べているものを自分も食べたいというサインかもしれません。犬用ごはんの量や、栄養価を一度見直してみてくださいね。
私達人間の食事は、塩分糖分共に犬たちにとっては過剰な量が含まれており、また犬たちが食べると中毒を起こしてしまうものもあります。人間の食べ物は、安易に与えないように注意してくださいね。
◆「楽な姿勢なんだよ」のサイン
ちょっとした段差などにあごのせをしている場合は、その体勢が楽だから気持ちがいいからなのかもしれません。
私達が、ちょうどいい高さの枕があるように犬たちにもあごを乗せやすい高さがあります。もし、愛犬が玄関の段差にあごをのせていたり、庭や散歩コースの小さな段差や石の上にあごのせをしていたら、それはその高さが心地よく楽な姿勢でリラックスできるからなのです。
心地よくてそのまま寝てしまう愛犬を見たことがある方もいるかもしれませんね。それだけ、安心できる心地よい場所であごのせに最適な段差を見つけたということなのです。
他にもある犬の甘えサイン
あごのせの他にも、甘えのサインはいくつかあります。その中から5つを紹介します。愛犬に甘えられているサインを見逃なさいでくださいね。
◆ペロペロ顔を舐めてくる
一番わかり易い、甘えのサインだと思います。犬が顔や口を舐めてきた時は、甘えている大きなサインです。
これは、子犬が親犬に甘えたいと思った時に、舐める事で気持ちを伝えていた犬の習性でもあります。その習性がそのまま親代わりの飼い主へと甘えたい気持ちを表すために残り、顔を舐めて伝えているのです。
◆身体を寄せてくる
飼い主に身体を寄せてくる、頭をぐりぐり押し付けてくる時は、甘えたい、遊んでほしい、撫でてほしいと思っているときです。
そんな時は、思いっきり撫でてあげたりマッサージしてあげたりしてくださいね。愛情表現やスキンシップ、コミュニケーションを取るのに最適です。
◆ついてくる
ちょっと飲み物を取りに、ちょっと物を取りにそんな時にでもついてくる行動も、甘えたいというサインです。どこでも一緒にいたい、くっついていたい、遊んでほしいという甘えのサインになります。
甘え以外にも、もしかしたらご飯の時間が過ぎていた、散歩の時間が近いなど、なにかしてほしい必要と感じている時に犬は行動を起こしますので、犬がどこにでも付いてくるようだったら、何かをしてほしいのかもしれません。
何かを忘れていないか、そろそろ散歩の時間かな?など少し気にしてみてください。
◆前足を乗せてくる
前足を乗せて寄せるように引いてくる、前足を乗せてこっちを見ている。その場合は、構ってほしい、こっちを見てほしいという行動です。
こっちを見て一緒に遊ぼう、他の子を見ないでなど、独占欲が強い子にもこのような行動が見られます。前足を乗せて来るのは、他の犬より甘えたがり・独占欲が強いタイプなのかもしれません。
あごのせと同様、乗せてくるたびに構ってしまうと、飼い主を下と見てわがままになってしまう場合がありますのでほどほどにしましょう。
◆おなかを見せてくる
おなかはどんな生き物でも、弱点であり急所でもあります。野生であれば、家族や群れ以外では見ることはありません。家族や群れでも滅多にないかもしれません。それくらいお腹は動物にとって急所なのです。
そんな弱点をさらけ出すのは、「服従のポーズ」でもありますが、何より信頼の証でもあります。飼い主さんになら触れてもいいと、最上級の信頼を寄せられているのです。
そんな弱点をさらけだしたポーズは、服従やリーダーとして認められたという証だけではなく、お腹をなでてほしいなという甘えのサインでもあります。弱点でもあり自分ではどうすることも出来ない場所でもあります。一番信頼しており一番甘えたい人にだけ急所のおなかを撫でてもらいたい…!そんな思いが溢れ出る甘えポーズになります。
思いっきりわしゃわしゃと撫でてあげると、犬も喜びますし、飼い主としても嬉しくてなってしまいますよね!
まとめ
あごのせポーズの隠れた意味と甘える時のサインについてご紹介しました。
あごのせポーズにはいくつかの意味があり、大きく分けてリラックス・おねだり・甘えている時の行動としてよく現れるものです。甘えのポーズは、みなさんが知っているおなかを見せてくる服従のポーズから気を引きたい一心で前足を乗せてくるようなパターンまで様々なものがありました。
リラックス時にはあまり邪魔せずにそっと動いたりしてリラックスタイムを過ごさせてあげてくださいね。また、かまって欲しいポーズや行動には、毎回反応せずにクールな対応をすることもしつけの一環として大切です。
可愛いあごのせポーズや甘えのサインの意味を知って愛犬がいまどんな気持ちなのかを察し、コミュニケーションやスキンシップに役立ててみてくださいね。
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