1.犬が甘えている時の仕草は?
1-1.前足を乗せてくるとき
1-2.あごを乗せてくるとき
1-3.おなかを見せてくるとき
1-4.顔をなめてくるとき
1-5.飼い主のうしろをついてくるとき
1-6.そばに寄ってくるとき
1-7.鳴いたりしっぽを振ったりの仕草をするとき
1-8.じっと飼い主を見つめてくるとき
2.愛犬を甘えん坊な犬にするには?
2-1.甘えん坊な性格の犬種を選ぶ
2-2.信頼してもらえるように育てる
3.甘やかしすぎも禁物!甘やかしのデメリットは?
3-1.分離不安になってしまう
3-2.神経質な犬になってしまう
3-3.不安やストレスからの仕草の場合も
【掲載:2018.12.26 更新:2020.04.20】
犬が甘えている時の仕草は?

大好きな愛犬が甘えてくると嬉しいもの。犬は色々な仕草を見せてくれますが、どんな仕草が甘える時の仕草なのでしょうか。
◆前足を乗せてくるとき
前足をちょこんと乗せる仕草は、「自分に注目してほしい」という犬の気持ちの表れ。
さらに「飼い主さんは自分だけのもの」という独占欲も入っています。前足を乗せる愛らしいしぐさは、とても強い甘える気持ちが込められているのです。
また、「もっとご飯が欲しい」「もっと遊んでほしい」という気持ちにもなっています。前足を乗せる仕草をしたときは、何を求めているか推し量ってあげましょう。
◆あごを乗せてくるとき
飼い主が座ったり寝転がったりしていると、寄り添ってきてあごを乗せる仕草を見せてくれる犬もいます。
これは、犬が体の力を抜いて無防備になっている体勢で、飼い主に絶対的な信頼感を抱いている証です。あごをのせる仕草の時、犬は安心しているのです。
甘える犬をそのままの状態でなでてあげると、もっと喜んでくれます。頭や体全体を、毛の流れに沿って優しく撫でてあげましょう。
◆おなかを見せてくるとき
おなかを見せてくれ、おへそが天を向く姿も甘える仕草です。おなかは動物にとって弱点で、それを見せる仕草は飼い主への信頼の証。
お腹を撫でて欲しい時も犬はこんな仕草をします。甘える犬のおなかをなでてあげると、喜びもより一層高まるでしょう。
コツは円を描くように、マッサージをするように両手で優しく撫でてあげること。きっと犬は喜んでくれますよ。
◆顔をなめてくるとき
顔を犬がなめる仕草は、飼い主を親のように信頼できる存在と思ってくれていることの現れです。いろいろな甘える仕草がありますが、犬が最愛の想いを込めているのが「顔をなめる」仕草なのです。
顔を舐める仕草には、飼い主を大好きに思う気持ちと信頼や敬意が込められています。言葉にすると、「大好きだよ」「一緒にいてね」といった気持ちです。 そんな気持ちを抱いてもらえると嬉しいですね。
ただし、犬と口同士でキスをしたり口をなめられたりすると、感染症のリスクもあるので気を付けてください。
◆飼い主のうしろをついてくるとき
トイレや時にはお風呂にも付いてくるのも、犬の甘える仕草の一つです。後ろをトコトコと歩いてこられるとこちらも嬉しくなりますね。
犬が後ろについてくる仕草をするときは色々な意味があります。お腹が空いていてご飯が欲しかったり、トイレに行きたかったり、飼い主と遊びたかったり。
犬が後ろをついてくるときは、犬がどんな気持ちか考えてみると良いでしょう。
◆そばに寄ってくるとき
飼い主に犬が体を寄せてくるとき、甘えたい、一緒に遊んでほしいと犬は思っています。思いっきり抱きしめたり、散歩に連れて行ったりすると良いでしょう。
また、飼い主のベッドにやってきて一緒に寝るのも甘える仕草です。
ただ、犬と一緒に眠るのは、誤飲のリスクやしつけの面からのデメリットもあるので、ベッドのそばで寝かせるのが良いかもしれません。
飼い主のそばは、犬にとっても安心のできる場所。飼い主が癒やされるのと同じように、犬も癒されています。近くにいて幸せなひと時を過ごしたいですね。
◆鳴いたりしっぽを振ったりの仕草をするとき
犬の鳴き声が「クーンクーン」と鳴いているときは、甘える仕草です。そんな鳴き声を聞いたら構ってあげると良いでしょう。
また、良く知られているように、しっぽを振るのも犬が嬉しかったり喜んでいたりする仕草です。
◆じっと飼い主を見つめてくるとき
犬が飼い主をじっと見つめるのも、甘える仕草の一つです。「構ってほしい」という気持ちで犬は飼い主を見つめています。
視線を感じたら、時間の許す範囲で犬と遊んであげると良いでしょう。
愛犬を甘えん坊な犬にするには?
犬と一緒に暮らすなら、甘えん坊な犬と暮らしたいという方もいらっしゃると思います。
どんな風にすれば、うまく甘える犬になってくれるのでしょうか。
◆甘えん坊な性格の犬種を選ぶ
犬種によって、甘えるのが上手なタイプの犬がいます。
小型犬では、ヨークシャーテリアが飼い主や家族に信頼や愛情を寄せます。また、マルチーズも甘えん坊で、敏感に人の気持ちや感情を読み取ってくれるでしょう。
有名なトイプードルも家族に深い愛情を寄せる犬種です。
ポメラニアンも人間大好きで遊び好き。活発で良く動き、甘えん坊な犬になってくれるでしょう。
中型犬ではポリッシュローランドシープドッグが一番のおすすめ。遊び好きな甘えん坊です。コーイケルホンディエも人が好きなタイプの犬で甘えてきます。
ウィペットも家族に深い愛情をもって接してくれます。子どもにも優しいのでお子さんのいる家庭には特に向いていそうですね。
大型犬ではニューファンドランドが人間好きで甘えん坊な犬種です。また、ビアデッドコリーも家族に深い愛情を持ち親しんでくれます。
メジャーな犬種であるゴールデンレトリーバーも人間の近くにいるのが好きで、家族にも愛情を持ってくれるでしょう。
サモエドという犬種も人間を信頼し、家族のそばにいたがります。
アラスカンマラミュートも、オオカミのような外見と大きな体とは裏腹に、甘えん坊で人が大好きです。
◆信頼してもらえるように育てる
犬が甘えるのは、子犬が母犬に甘えることとつながっています。子犬は不安に感じた時に母親に寄り添い、それに対して母犬は体をなめてあげるなどして不安を和らげてくれます。
飼い主に犬が甘えるのも、このことと似ているんですね。
犬が飼い主のことを母親のように信頼し、大好きに思っていると、犬は飼い主に甘えてきます。
そのため、甘えん坊な犬になってもらうには、犬と信頼関係を築きその信頼に応えてあげること、より良い環境を作ることが大切です。
犬と言葉を用いて話すことは出来ませんが、犬は感受性豊か。飼い主の気持ちはしっかりと伝わっています。「大好きだよ」という気持ちを込めて犬と接しましょう。
忙しくて相手が出来ない時も、「今は忙しいから、後で遊んであげるね」と丁寧に伝え、時間が出来たらたっぷり遊んであげると犬は喜びます。
また、犬が甘えるのは、飼い主をリーダーとして認めているからという面もあります。犬を大切にしつつも、しっかりとリーダーシップをとることも大切なんですね。
甘やかしすぎも禁物!甘やかしのデメリットは?

大切でかわいい愛犬をついつい甘やかし過ぎてしまうこともあります。でも、甘やかし過ぎにはデメリットもあります。
◆分離不安になってしまう
大きいものでは、甘やかし過ぎで分離不安という症状が出ることがあります。
分離不安とは、犬が飼い主などと離れて一匹だけになった時に、恐怖や不安などでパニックになってしまうこと。
何時間も激しく鳴き続けたり、家の中で暴れまわったり、自傷行為をしたり、いろいろなところでおしっこやうんちをしてしまったりします。
症状がひどくなると、声が枯れるまで吠え続けたり、家を壊したり、自分の体に大きな傷をつけたりしてしまうことも。
大切な犬がそんな気持ちになっては、犬も辛いですし飼い主も辛いですね。
◆神経質な犬になってしまう
溺愛しすぎると犬が神経質になってしまうことも。快適に犬が過ごせるよう、溺愛のし過ぎにも要注意です。
「もっと食べたい」というような必要以上の物質的な要求の言いなりになったり、保護ばかりしてすべき経験をしないままにしたりすることにも気を付けましょう。
◆不安やストレスからの仕草の場合も
甘える仕草をしてくる時、甘えの気持からではなく、不安やストレスからそうした仕草をしている時もあります。
例えば、顔や口をなめてくる時はストレスが原因のこともありますし、前足をのせてくる時はやきもちを抱いていることもあります。
愛犬のストレスに対応したり、一緒に過ごす時間をとったりことが必要です。
犬が甘えるときの仕草に関するまとめ
犬と一緒に暮らすには、適切なしつけや上下関係を伝えることも大切です。
甘えてくるときも構い続けると「自分の言うことは何でも聞いてくれる」と犬が思ってしまいます。ずっと構ってあげたい気持ちもありますが、区切りをつけることも大切です。
また、犬を抱くときは目線を飼い主より下にして、主従関係をわかってもらいましょう。しつけの一環として「飼い主がボスなんだよ」ということも伝えます。
また、甘えとわがままも見極めましょう。難しいですが、偉そうな態度をとったときは「甘えとわがままは違うよ」と伝えてしつけることが必要です。
社会性を身に着け、色々な相手と積極的に関わることも役立ちます。この辺りは人間と同じようですね。
甘えん坊の犬と過ごす時間は幸せなもの。甘える仕草をしてくる犬と、素敵な暮らしを送りたいですね。
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