1.その1:大人気の映画がきっかけで注目が集まった
1-1.アメリカ版ハチ公物語「HACHI 約束の犬」の人気
1-2.日本犬の忠誠心に感動の嵐
2.その2:飼い主への一途な思いが可愛い
2-1.まるで日本人のような犬
3.その3:写真や動画から広まった柴犬の魅力
3-1.インターネットから人気が広がる
3-2.「Shiba Inu」という英語表記でも通じる
4.その4:一緒にいろんなことを楽しめそう
4-1.ほどよい運動神経と健康的な体を持つ
4-2.体が丈夫で健康的
5.その5:ワイルドなのに可愛いらしい部分もある
5-1.古くから自然界を生き延びていたワイルド系
5-2.素朴な可愛らしさ
6.その6:顔のタイプが2パターン
6-1.カッコよさが際立つ「キツネ顔」
6-2.穏やかに見える「タヌキ顔」
8.その8:どんな家庭でも飼いやすいサイズ感が好まれる
8-1.小型犬よりも大きいサイズが好まれる海外
8-2.柴犬のサイズ感は一緒に暮らしやすいちょうど良さ
【掲載:2019.06.21 更新:2022.06.20】
その1:大人気の映画がきっかけで注目が集まった
ある映画がきっかけとなり、柴犬が海外で注目されるようになってきました。
◆アメリカ版ハチ公物語「HACHI 約束の犬」の人気
日本では「ハチ公物語」という有名な話があり、知っているという人も多いでしょう。
亡くなった飼い主さんの帰りをなんと10年もの間にわたって続けたという犬のお話です。
それをアメリカバージョンに作り直した「HACHI 約束の犬」が柴犬人気のきっかけのひとつと考えられています。
ただ、この話に登場する犬の種類は秋田犬。
柴犬とは違うのにどうして…?と思いますよね。
この映画のなかでは、飼い主を心から愛する犬の忠実さが深く描かれています。
秋田犬と柴犬は顔立ちがよく似ていることもあり、海外の人は一緒のように感じているのかもしれませんね。
この映画をきっかけとして、秋田犬や柴犬などの日本犬が広まっていったようです。
◆日本犬の忠誠心に感動の嵐
「全米が泣いた!」と言っても過言ではないほどの反響があったそうです。
「こんなにも主人を思う犬がいるの…!!」と日本犬の注目度が高まり、日本犬の一種である柴犬も愛されるきっかけになりました。
その2:飼い主への一途な思いが可愛い
柴犬が抱く飼い主さんへの一途な気持ちが可愛いと人気です。
◆まるで日本人のような犬
海外の人は、日本人に対して「勤勉」「熱心」「礼儀正しい」という真面目なイメージを抱いています。
仕事に対して勤勉に取り組む姿や上下関係を大切にする姿、そして周囲の人が困っていれば助け合う姿は、古くから日本人の心に宿っている武士道精神の現れとも言えるでしょう。
そんな日本人の性格によく似ているのが柴犬と考えられています。
古くから日本人と生き、「柴犬」という歴史を築いてきた彼ら。
犬でありながら礼儀をわきまえた賢い犬だと、海外では高い評価を得ているようです。
一般的に洋犬は家庭内のアイドルのように可愛がられる存在で人懐っこい性格が魅力で、飼い主さんだけに留まらず、たくさんの人から可愛がられることが大好きです。
しかし、柴犬は警戒心が強めで家族以外の人にはあまり懐きません。
「この人は主人だ」と理解すれば、主人に忠誠心を持ち、主人のために尽くす…という一途な気持ちを発揮します。
いつもはクールな柴犬がときどき甘えてくるギャップも人気の理由なのかもしれませんね。
その3:写真や動画から広まった柴犬の魅力
愛犬の写真や動画を発信できる機会が増えましたよね。
インターネットを通じて広く世界に発信され、柴犬に興味を持つ人が増えています。
◆インターネットから人気が広がる
文章とともに発信することができるブログはもちろんですが、「フォロワー」で広範囲に広がっていくTwitterやインスタグラムなども身近になっています。
「見てくれる人がいる」という嬉しさから、気軽に愛犬の写真をアップする人も多いでしょう。
嬉しいコメントをもらえると、もっと発信したくなるものですよね。
日本をはじめ、世界中にいる柴犬の飼い主さんはたくさん。
そんな飼い主さんが発信している写真も多く、注目されています。
そして、YouTubeをはじめとした動画サイトからの発信力も柴犬の魅力に気づかせてくれています。
「柴犬がどんな犬なのか」「どういった生活をしているのか」を知ることができます。
写真だけでも柴犬の可愛らしさは伝わるのですが、動画を見ると見た目と違ったギャップも感じられるでしょう。
「飼ったらこんな感じなんだな」と疑似体験に近い感覚で動画を見るのも楽しいものですよね。
世界の人たちにとっては、日本に行くことなく柴犬の魅力に触れることができる機会となっています。
◆「Shiba Inu」という英語表記でも通じる
今では「Shiba Inu(シバイヌ)」と言えば通じるほど、海外でも認知度が高めの犬種です。
柴犬人気が日本国内でも高まりを見せ、さまざまな柴犬グッズが販売されていて、「飼えないけれど写真だけでも…」という人も気軽に入手できるグッズが多々あります。
その4:一緒にいろんなことを楽しめそう
海外では単に可愛がるだけの愛玩犬よりも、一緒に運動やレクリエーションできる「パートナー」のような存在をペットに求める傾向も見られます。
柴犬は、一緒にアクティブに動ける体力もあるので人気です。
◆ほどよい運動神経と健康的な体を持つ
数々の障害物をすり抜け速さを競う「アジリティードッグ」、投げたフリスビーを飼い主の元に持ち帰る「フリスビードッグ」など、スポーツができる犬は世界中にいます。
柴犬はというと、こういったスポーツの大会に出場するほどの足の速さや俊敏さはあまりないかもしれません。
しかし、そもそも猟犬だった柴犬は、外を動くのは大好きです。
競技に出るような犬種とは少し違っていますが、ほどよい運動神経の持ち主です。
飼い主さんとアウトドアで遊んだり、一緒に楽しく散歩したりと、活動的な飼い主さんにはぴったりですね。
◆体が丈夫で健康的
柴犬は、四季の移り変わりがある日本出身の犬なので、冬の寒さにも順応しやすいでしょう。
日本よりも寒い国でも受け入れられやすい犬種かと思います。
また、天然記念物に指定され、優良な交配が続けられてきました。
そのため、遺伝的な疾患が表れにくい丈夫な体質の個体が多く、それも人気なのかもしれませんね。
その5:ワイルドなのに可愛いらしい部分もある
柴犬の見た目を見ると、野生的なワイルドな感じがするかもしれません。
しかし、一方では可愛さもあり、どちらも兼ね備えているところが人気です。
◆古くから自然界を生き延びていたワイルド系
柴犬の歴史はかなり古く、その歴史は、1万年前までにもさかのぼるとも言われています。
縄文時代のものと推測される遺跡から発見された犬骨が縄文柴とのことで、かなり古い時代から生きていたことが分かりますね。
犬の祖先と言われているオオカミにかなり近い遺伝子を持つと考えられています。
◆素朴な可愛らしさ
自然を生きてきた過去から野生っぽいところもありますが、可愛い部分も見られます。
つぶらな黒い瞳が素朴で「ホッ」とさせてくれる安心感があります。
見ているだけで癒される魅力と言えるでしょう。
そして、赤毛や白毛、黒毛、胡麻毛など、被毛色によって雰囲気が変わります。
特に、黒毛の柴犬は「黒柴」とも呼ばれ、眉毛のような目の上の斑点がチャームポイントになって可愛い愛嬌が感じられます。
その6:顔のタイプが2パターン
同じ柴犬でも、2パターンの顔立ちに分けられています。
顔立ちに合わせて、体型も若干違います。
それも、柴犬の魅力を語るうえで外せないポイントです。
◆カッコよさが際立つ「キツネ顔」
細長い顔立ちで、体型もスリム系なのがキツネ顔の柴犬の特徴です。
昔からいるタイプで、縄文柴という呼び名もあります。
◆穏やかに見える「タヌキ顔」
丸みを帯びた顔立ちでタヌキっぽい雰囲気。
痩せているキツネ顔の柴犬よりも筋肉があり、穏やかで優しいイメージを感じさせてくれますね。
その7:さっぱりした性格
柴犬は、一般的な犬と違ってさっぱり系の性格です。
あまりべったりしないところが海外の人にも注目されています。
◆適度な距離感を見せる
犬は、猫とは違って甘えアピールが強いと言われるケースが多いですよね。
飼い主さんとの距離が近く、「寂しい」「嬉しい」といった喜怒哀楽を体全体で表現するのが可愛いもの。
しかし、柴犬は、飼い主さんとの距離をあまり詰めません。
どちらかと言えば猫に近めの性格かもしれませんね。
飼い主さんのことはもちろん好きですし、「構って欲しい」「甘えたいな」ということもあります。
ただ、タイミングをしっかりと察してくれる賢さもあります。
つかず離れずの適度な距離感を保ってくれるところも、可愛く魅力的に思っている海外の人が多いようです。
その8:どんな家庭でも飼いやすいサイズ感が好まれる
愛玩犬として人気の小型犬よりは若干大きめ、大型犬と比べるとコンパクト…というように、どんな家庭でも一緒に暮らしやすいちょうどよいサイズ感が好まれています。
◆小型犬よりも大きいサイズが好まれる海外
日本では、チワワやプードル、ダックスフント、ヨークシャーテリアなど、どちらかと言えば小型犬が多く飼われている傾向にあります。
海外では、ラブラドール・レトリバーやジャーマン・シェパード、ゴールデン・レトリバーといった大型犬種が上位にランクインしています。
日本の住環境は海外と比べると国土の問題から狭めです。
大型犬を飼っても、家のなかでの環境が十分に満足させてあげられません。
そのため、日本では体の小さい小型犬が飼われる傾向にあります。
海外では、大型犬も小型犬もどちらも飼えるくらいの住宅事情なので、中間的な柴犬人気も頷けますね。
◆柴犬のサイズ感は一緒に暮らしやすいちょうど良さ
あまりにも大きな犬種は、散歩や食事、お手入れなどで大変と感じることは多々あるものです。
そのため、海外でも中型サイズを飼いたいという人が増えています。
柴犬は、小型犬には分類されているものの、どちらかと言うと中型犬に近いサイズ感。
どんな家庭でも飼いやすいことから、注目されているのかもしれませんね。
その9:子犬の頃はぽっちゃり感が可愛い
成長して「成犬」となった柴犬は、適度な筋肉でたくましい体型です。
立ち姿は凛々しく、「クール」という表現がぴったりですよね。
そんな柴犬も子犬の頃はぽっちゃり!
短い手足にモフモフの被毛。
柴犬の子犬に顔をスリスリしたいくらいの可愛い見た目なんです。
「モフモフ♪」なぽっちゃり体型でいられるのは、子犬期限定。
チョコチョコと歩く姿は癒されること間違いなしです。
ぬいぐるみ見たいな可愛い子犬期、そしてカッコいい成犬期とそれぞれ真逆の見た目を楽しめます。
その10:お手入れのしやすさ
短毛の柴犬はお手入れがしやすい傾向にあります。
長毛種のように「定期的にペットサロンでカットする」ということも不要。
「毛が絡むから毎日ブラッシングしなくちゃ」という負担があまりありません。
お手入れがゼロになることはありませんが、長毛種よりは手間がかかりにくいのも魅力と考えられているようです。
ただ、ダブルコートの被毛のため、毛の生え変わり時期にはお手入れをサボるとビックリするほど増えます。
「ブラッシング=スキンシップ=お肌のマッサージ」とプラス思考で取り組むこともできるので、絆を深めるために子犬期から慣れさせておくのもいいと言われています。
まとめ
柴犬は、凛々しくカッコいい外見で、一見、扱いにくそうにも見えるかもしれません。
でも、よく見ると可愛らしさも同居しています。
また、飼い主への一途な愛情は、「日本犬」の特徴でもあり、洋犬とは違った魅力を感じさせてくれます。
人間との距離感を大事にしつつ、ときには愛情をたっぷり表現してくれる愛嬌もあります。
昔からの姿を守りたいと大事にされている天然記念物でもあるため、健康で丈夫なところも好まれています。
愛玩犬というより、パートナー的存在を求める海外の人から好まれる訳が分かった気がしますね。
柴犬が持つ運動能力や距離感のある性格など、海外の求めるペット像にもマッチしていることから、今後ますます人気が高まりそうですね。
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