【掲載:2019.06.21 更新:2022.06.20】
柴犬が海外で人気になったきっかけ

海外でも『Shiba Inu』と日本語のまま親しまれている柴犬。
国の天然記念物にも指定されていて、まさに日本を代表する犬と言える柴犬は、現在海外でも大人気の犬種です。
柴犬が海外で人気になった理由…それには、ハリウッドでも公開されたハチ公物語のリメイク映画「HACHI 約束の犬』の爆発的ヒットや近年で大きく成長したSNSが関係していると考えられます。
◆映画『HACHI 約束の犬』
日本では「ハチ公物語」という有名な話があり、知っているという人も多いでしょう。
亡くなった飼い主さんの帰りをなんと10年もの間にわたって待ち続けたとある秋田犬のお話です。
このハチ公物語をリメイクしハリウッドで公開されたのが『HACHI 約束の犬』という映画です。
日本でも吹き替え版などが制作され、映画館で公開されていましたね。
この映画を見た多くの人が、「日本にはこんなにも主人を思う犬がいるのか…!!」と感動し、同時に日本犬への注目度が高まりました。
ただ、この話に登場する犬の種類は秋田犬であり、柴犬とは違うのにどうして…?と思いますよね。
この映画では、ハチ公の子犬時代を柴犬が演じていたことや、秋田犬はもちろんのこと『日本の犬』というもう少し大きい枠で認識が広まったことが理由と考えられます。
日本犬を調べると、日本犬の中でも飼育数が圧倒的に多い柴犬が検索結果に表示されますので、そこから柴犬の魅力にハマってしまう人が増えたのかもしれません。
◆インターネットから人気が広がる
文章とともに発信することができるブログはもちろんですが、「フォロワー」で広範囲に広がっていくTwitterやインスタグラムなども身近になっています。
「見てくれる人がいる」という嬉しさから、気軽に愛犬の写真をアップする人も多いでしょう。
日本をはじめ、現在では世界中にいる柴犬の飼い主さんはたくさん。
現在ではペットとの暮らしを発信するクリエイターも増えており、動画サイトからの発信力も柴犬の魅力に気づかせてくれています。
「柴犬がどんな犬なのか」「どういった生活をしているのか」を知ることができます。
写真だけでも柴犬の可愛らしさは伝わるのですが、動画を見ると見た目と違ったギャップも感じられるでしょう。
「飼ったらこんな感じなんだな」と疑似体験に近い感覚で動画を見るのも楽しいものですよね。
世界の人たちにとっては、日本に行くことなく柴犬の魅力に触れることができる機会となっています。
柴犬が海外で人気な理由4つ
◆人気な理由①:「サムライ」のような忠実さがいい!

海外の人は、日本人に対して「勤勉」「熱心」「礼儀正しい」という真面目なイメージを抱いています。
また、日本といえば「サムライ」の印象がとても強いです。
仕事に対して勤勉に取り組む姿や上下関係を大切にする姿、そして周囲の人が困っていれば助け合う姿は、古くから日本人の心に宿っている武士道精神の現れとも言えますが、そんな日本人の性格によく似ているのが柴犬と考えられています。
犬でありながら礼儀をわきまえた賢い犬だと、海外では高い評価を得ているようです。
一般的に洋犬は家庭内のアイドルのように可愛がられる存在で、人懐っこい性格が魅力の1つと言えます。
飼い主さんだけに留まらず、たくさんの人から可愛がられることが大好きです。
しかし、柴犬は警戒心が強めで家族以外の人には素っ気ない子が多く、「この人は主人だ」と認めた人にも、愛情表現や愛嬌は気分次第…というところがあります。
一見扱いずらそうな気もしますが、つかず離れずの適度な距離感を保つものの、飼い主に対する愛情や忠誠心が垣間見え、時には「構って欲しい」「甘えたい」と自らアピールすることもある。
そんなツンデレな性格が海外の人の心にも刺さっているようです。
人気な理由②:一緒にいろんなことを楽しめそう

海外では単に可愛がるだけの愛玩犬よりも、一緒に運動やレクリエーションできる「パートナー」のような存在をペットに求める傾向も見られます。
柴犬は元は猟犬であり、外を動くのは大好きですので、一緒にアクティブに動ける体力もあるというところも人気の秘訣です。
競技に出るような犬種とは少し違っていますが、運動神経も良く、飼い主さんとアウトドアで遊んだり、一緒に楽しく散歩したりと、活動的な飼い主さんにはぴったりですね。
また、柴犬は、四季の移り変わりがある日本出身の犬なので、冬の寒さにも順応しやすいでしょう。
日本よりも寒い国でも受け入れられやすい犬種かと思います。
また、天然記念物に指定され、優良な交配が続けられてきました。
そのため、遺伝的な疾患が表れにくい丈夫な体質の個体が多く、それも人気なのかもしれませんね。
人気な理由③:クールなのにキュート!犬らしい顔立ち


柴犬は日本犬らしい凛とした立ち姿や立ち耳、切れ長な目といったクールな印象がある中、時よりニコッと笑っているようなキュートな表情を見せてくれます。
また、顔つきによっては元々まん丸な目をしていたり、日本犬らしいクールさの中にキュートさを感じられるのも魅力と言えます。
顔つきの他にも、赤毛や白毛、黒毛、胡麻毛など、被毛色によって雰囲気が変わりますね。
特に、黒毛の柴犬は「黒柴」とも呼ばれ、眉毛のような目の上の斑点がチャームポイントになって可愛い愛嬌が感じられます。
人気な理由④:どんな家庭でも飼いやすいサイズ感

日本では、住環境などの観点からチワワやプードルといった小型犬が多く飼われている傾向にありますが、海外では、ラブラドール・レトリバーやジャーマン・シェパード、ゴールデン・レトリバーといった大型犬種が人気犬種上位にランクインしています。
しかし近年では、あまりにも大きな犬種は、散歩や食事、お手入れなどで大変と感じることは多々あるもので、どんな家庭でも一緒に暮らしやすいちょうどよいサイズ感が好まれているようです。
アメリカでは、人気犬種1位がラブラドールなのに対して、2位はフレンチブルドッグです。
柴犬は、小型犬には分類されているものの、どちらかと言うと中型犬に近いサイズ感。
どんな家庭でも飼いやすいことから、注目されているのかもしれませんね。
柴犬といえば、カッコいい成犬期に対してぬいぐるみ見たいな可愛い子犬期も人気なポイント。
短い手足にモフモフの被毛、子犬ならではのぽてっとした体型で、チョコチョコと歩く姿は癒されること間違いなしです。
成長する中で、段々と凛々しくなったり、可愛らしさが増したりと、成長する姿を楽しめることも人気の理由と言えますね。
その他、柴犬は短毛であり、定期的なカットや毎日ブラッシングが必須という事ではない為、比較的お手入れのしやすい犬種です。
換毛期には多量のアンダーコートが抜け、ブラッシングが大変になりますが、基本的なお手入れが少ないというところでは飼育しやすい犬種であり、飼いやすいと判断され人気になったようです。
まとめ
柴犬の飼い主への一途な愛情は、「日本犬」の特徴でもあり、洋犬とは違った魅力を感じさせてくれます。
人間との距離感を大事にしつつ、ときには愛情をたっぷり表現してくれる愛嬌もあります。
昔からの姿を守りたいと大事にされている天然記念物でもあるため、健康で丈夫なところも好まれています。
愛玩犬というより、パートナー的存在を求める海外の人から好まれる訳が分かった気がしますね。
柴犬が持つ運動能力や距離感のある性格など、海外の求めるペット像にもマッチしていることから、今後ますます人気が高まりそうですね。
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