1.犬は何度で熱中症になる?
1-1.なぜ犬は熱中症になりやすいか?
1-2.熱中症にかかる危険性が高い犬の特徴
2.犬の熱中症の初期症状
2-1.熱中症初期症状とは
2-2.症化すると…
3.犬の熱中症の対処法
3-1.静かで涼しい場所に移動させましょう
3-2.体を冷やしてあげましょう
3-3.唾液の量をチェックしましょう
3-4.新鮮なお水を用意してあげましょう
3-5.かかりつけ医に連絡を
4.犬の熱中症対策 ~行動編~
4-1.お散歩の時間に注意!
4-2.車内放置は絶対ダメ!
4-3.室内は冷房必須です!
5.犬の熱中症対策 ~お役だちグッズ編~
5-1.クールひんやりアルミボード S
5-2.抗菌マジカルジェルマット M
5-3.氷まくら ぶたピンク
犬は何度で熱中症になる?
犬が熱中症になりうる危険ゾーンは、23℃からと言われています。
4~5月、私たちにとってはまだ冷房要らずな季節でも、常に毛皮を着た状態の犬にとっては、すでに暑さ対策が必要な時期になります。
◆なぜ犬は熱中症になりやすいか?
そもそも、なぜ犬は熱中症になりやすいのでしょうか。
犬は汗腺が発達しておらず、人のように汗をかいて体温調節することが出来ません。そのため、犬はハァハァと舌を出して口呼吸(パンティング)をすることで体温を下げます。
周りの環境が暑い状態が続くと、いつまで経っても体温調整が出来ず、熱中症に繋がってしまうのです。
◆熱中症にかかる危険性が高い犬の特徴
普段以上に暑い季節は、飼い主さんがしっかりと愛犬の体調管理に気を配らなければなりません。
その中でも、以下に当てはまる犬は特に、暑さ対策に注意が必要です。
- マズル(鼻先)が短い短頭種
- 肥満体型
- 子犬
- 老犬
- 心臓疾患を持つ
- 腎臓病
- うまく呼吸が出来ない(ゼーゼー、ゼロゼロと呼吸時に音が鳴る など)
- 黒い毛の犬
- よく吠えたり興奮しやすい
以前、私が勤務していた動物病院に、高齢の黒パグちゃんが暑い時期に体調不良で来院しました。上記の項目が3つも当てはまっており、やはりその子は熱中症でした。
幸い、飼い主さんが愛犬の体調不良にすぐ気付いて受診したので、皮下点滴で水分補給をして無事帰宅しました。
また、元気いっぱいで遊ぶのも全力なパワフルなワンちゃんは、見ているだけでも楽しいですよね。
しかし、普段から興奮しやすいと、飼い主さんは 『うちの子いつものことだから…』 と、愛犬の”暑いサイン”を見落としがちになってしまいます。興奮時には、呼吸数や心拍数も上がるので危険です。
重症化してから体調が悪かったことに気付いた…なんてことにならないように気を付けましょう。
犬の熱中症の初期症状
犬の熱中症は、重症化すると最悪の場合、死に至ることがあります。愛犬を命の危険から守るために、初期症状を見逃さないことが大切です。
では、熱中症の初期症状とはどのようなものがあるのでしょうか。
◆熱中症初期症状とは
- パンティングがおさまらない
- 唾液の増加
- 体が異常に熱い
- 心拍数の上昇
- ぼーっとしている
- 元気食欲がない
これらの症状が見られる場合、熱中症の可能性があります。その状態のまま放置してしまうと、さらに重症化する恐れがあります。
◆重症化すると…
- 嘔吐
- 下痢、血便
- 歩行困難
- 意識混濁
- 痙攣
などの症状が挙げられます。
犬の熱中症の対処法
もし、愛犬の様子がおかしいと気付いたら、以下のことをおこなってください。
◆静かで涼しい場所に移動させましょう
興奮させないよう、愛犬が落ち着ける場所に移動します。室内の場合は、すぐ換気して部屋を涼しくしてあげてください。
屋外で体調を悪くしたときは、すぐに日陰に避難しましょう。
◆体を冷やしてあげましょう
水に濡らしたタオルを体の上からかけてあげます。可能であれば、股や脇の下は、冷蔵庫で冷やした保冷剤を使用して冷やします。
この時に嫌がるようであれば、無理に押さえつけて冷やす必要はありません。余計に興奮させないことが大切です。
凍らせた保冷剤や、冷たい氷水などは絶対に使用しないでください。
◆唾液の量をチェックしましょう
熱中症の症状として、唾液の増加が挙げられます。口の中に唾液が溜まりすぎて、うまく呼吸が出来なくなる恐れがあります。
唾液が溜まっていて苦しそうにしていたら唾液を掻き出してあげましょう。
この時、飼い主さんは手にタオルなどを巻いてケガに注意しながらおこなってください。
◆新鮮なお水を用意してあげましょう
いつでも飲めるように、たっぷりのお水を用意してあげてください。氷が好きなワンちゃんは、舐めさせるのも○
◆かかりつけ医に連絡を
脱水症状は腎臓への負担が大きく、また、呼吸数や心拍数の上昇は心臓への負担がかかります。持病がある場合は、病気の悪化に繋がることも考えられます。
すでに容態が安定していても、出来るだけ受診しましょう。
犬の熱中症対策 ~行動編~
上記では、万が一症状が出た場合の対処方法をお伝えしました。とはいえ、熱中症にかからないのが一番ですよね。
そのためには、飼い主さんがしっかり暑さ対策をしてあげることが大切です。
以下のことに気を付けてあげるだけで、発症率をぐんと抑えることが出来ます。
◆お散歩の時間に注意!
飼い主のみなさん、愛犬のお散歩はどの時間帯に行っていますか?
はじめにお伝えしましたが、犬が熱中症になりやすいのは23℃からです。夏の時期は大抵、朝の時点で悠に超えていますよね。
犬は人よりも背が低いため、気温だけでなく地面からの熱も感じやすいです。この時期は熱中症だけでなく、パッド(肉球)のやけどの患者さんも増えます。
ぜひ、お散歩出発前の気温チェックにプラスして、地面に手を当て熱くないか確認してみてください。特にお散歩コースがアスファルトの場合、朝や夕方でも油断禁物です!
◆車内放置は絶対ダメ!
車に乗るのが大好きなワンちゃんも多いのではないでしょうか。お店に入るなど、飼い主さんが車から離れる際は、愛犬はどうしていますか?
エンジンを切って数分しか経ってないのにもう暑い!なんて、夏あるあるですよね。急激に温度が上がる車内はとても危険です。”ちょっとだけ”でも、車内放置は絶対にやめてくださいね。
◆室内は冷房必須です!
『外より涼しいから家の中なら大丈夫』『熱中症になるのは暑い中お散歩してるときだけ』と思っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、家の中でも注意が必要です。家の中にいても、熱中症になる可能性があるので暑さ対策は必要です。
締め切った部屋は室温が高くなっています。また、窓を開けていても暑くて寝苦しい…なんてこともありますよね。
夜中や朝方でも熱中症になる可能性があるので、暑さ対策は必須です。愛犬が普段いる部屋には温度計を設置し、常に快適な空間になるよう、温度管理をしましょう。
また、飼い主さんが外出する際は、冷房が効いた涼しい部屋だけでなく、寒くなった時に他の部屋へ移動出来るよう、逃げ道を作ってあげると良いと思います。
人だけでなく、”暑い””寒い”は愛犬にとってもかなりのストレスになります。
犬の熱中症対策 ~お役だちグッズ編~
コミュニケーションのひとつでもある、愛犬とのお散歩。暑い日も愛犬が快適にお散歩できるよう、今ではたくさんのクールグッズが販売されています。
中でも特におすすめの暑さ対策グッズをご紹介していきます。
◆クールひんやりアルミボード S
電気を使わない省エネクール用品。体の熱がボードに移るので、心地よくて快適です。
安全・清潔に使える、冷却放熱効果に優れたアルミボードです。
◆抗菌マジカルジェルマット M
◆氷まくら ぶたピンク
ぶたの体部分が接触冷感生地で気持ちいい!寝そべった形のアニマルをモチーフにして、ペットが一緒に眠れる形状にしました。ぶたのお洋服をイメージしたオリジナルプリント生地!
お気に入りのクールグッズは見つかりましたか?
お散歩やお出かけの際、暑さ対策で必要なのはクールグッズだけではありません。いつでも新鮮なお水が飲めるように、お水とお皿も忘れずにお持ちくださいね!
あまり冷たすぎるとお腹を壊してしまうので、あげすぎには注意してくださいね。
犬の熱中症に関するまとめ
今回は、熱中症や愛犬の暑さ対策についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
最近は、クールグッズを着用してお散歩しているワンちゃんが少しずつ増えてきました。しかし、熱中症というとやはり人のイメージが強く、犬をはじめとするペットたちについては、まだまだ認知度が低いのが事実です。
動物達は言葉に出して伝えることが出来ないので、私たち飼い主が小さな異変に気付いてあげなければいけません。そのためには、普段からスキンシップやコミュニケーションを取ることが大切です。
命を落とすこともある、恐ろしい熱中症。暑さ対策万全な状態で、愛犬との楽しい夏にしましょう!
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