トイプードルの子犬の体重推移と成長の目安。成長に合ったドッグフードも教えます!

2019.08.27

トイプードルの子犬の体重推移と成長の目安。成長に合ったドッグフードも教えます!

トイプードルの子犬はとても小さく、ぬいぐるみと見間違う可愛いサイズ感ですよね。 これからどんな成長を遂げるのでしょうか? トイプードルの健やかな成長の源にもなるドッグフードについてもお伝えしていきます。

トイプードルの子犬期

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生まれて数か月に満たないトイプードルの子犬は、とても小さくて可愛らしい姿をしています。
その姿に一目惚れして家族へと迎える決意をした人もいるのではないでしょうか。

毎日一緒に過ごしていると気づきにくいかもしれませんが、「もしかして普通よりも大きく育ち過ぎている!?」あるいは「平均より小さいのでは…」などの不安も出てくるかもしれません。
個体差はありますが、「どのくらいの推移で体重が増えていくか」というように、平均的な体重推移を知っておくと安心です。

◆そもそもトイプードルの成犬サイズは?

そもそもトイプードルは、「プードル」のなかの大きさの種類のひとつです。

20㎏近くにもなる大きな「スタンダードプードル」、10㎏前後の中型サイズの「ミディアムプードル」、5~8㎏の少し小さめの「ミニチュアプードル」、そして3~4㎏の小さな「トイプードル」の4つが公認されている種類です。

プードルのなかには、「タイニープードル」「ティーカッププードル」というかなり小さいサイズもいます。
一般的なトイプードルの「3~4㎏」よりも軽く、3㎏未満のサイズ感です。
ティーカッププードルについては、約2㎏とティーカップにも入るほどの極小サイズ。
この二つのプードルに関しては、公認されていないプードルの種類です。

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◆平均的な体重推移について

小型犬のトイプードルは、生まれてから約1年をかけて「成犬」のサイズになります。
個体差があるのであくまでも例になりますが、だいたい次のような感じで体重が推移していきます。

・2か月の頃⇒1㎏前後
・3か月の頃⇒2㎏前後
・4か月の頃⇒1.5~2.5㎏前後
・6か月の頃⇒2.3~3.8㎏前後
・8か月の頃⇒2.5~3.5㎏前後

生まれて間もないトイプードルはわずか数百グラム程度ですが、生後半年までは急ピッチで体重が増加していくのが一般的です。
生後半年ほどには、すでに3㎏前後の体重まで増えるでしょう。
そして、生後6か月を過ぎると成長が緩やかになり、生後8~9か月くらいで成長がストップするイメージです。

「生後1年過ぎても体重が増えて成長しているよ」という飼い主さんもいるかもしれませんが、残念ながら成長ではなく「太っている」ということになりそうですね。

◆体重は予想できるってホント?

トイプードルの子犬は、生後3~4か月くらいで家族に迎える人が多いでしょう。
小さな体が魅力的なトイプードルですから、どのくらいの大きさになるかが気になるものですよね。
おおよその目安ですが、次の方法で成長後の体重を予想できます。

・両親のサイズを参考にしよう
両親の体重が分かる場合、参考として聞いておくのもいいかもしれませんね。
しかし、個体によっては筋肉や脂肪の量もさまざま。
筋肉質な体質の子は、成長すると親よりも体重が増えているケースもあります。

・生後2~3ヶ月時期の体重から予想
「生後2か月の体重の約3倍」あるいは「生後3か月の体重の約2倍」として成犬後の体重を予想することもできます。

例えば、生後2か月に1.5㎏ほどのトイプードルなら、3㎏ほどに成長するのが理想的な体重推移でしょう。
また、生後3か月で2㎏なら、だいたい4㎏くらいで成長がストップすることが予想できます。
個体差があるので一概には言えませんが、ある程度の参考にはなるかと思います。


トイプードルの成長に合わせたドッグフードの考え方

体重推移をお伝えしましたが、個体差があります。
健康的に育つため大切な食事ですが、ドッグフードの与え方が適切でない場合、太り過ぎたり痩せすぎたりと本来の体重と大きな差が出ます。
健やかに育つには、飼い主さんが食事管理をしっかりやらなければいけません。
どんな食べ物を食べさせるべきか、そして食べる際の注意点などを見ていきましょう。

◆歯が生えてきたら離乳食

基本的には、子犬の歯が生えてきたころには、ミルクから普通の食事に切り替えることになります。

・家庭に迎えるころにはすでに離乳食
そもそも、現在の法律では「生後49日を過ぎない子犬の引き渡しができない」とされています。
これは、お母さん犬や兄弟犬と長く一緒にいることで社会化が身につき、問題行動の減少につながると考えられているからです。
とは言え、あまりにも短い期間で引き離してしまうと、社会化が十分でないことも考えられます。

実際には、ペットショップやブリーダーから迎え入れる時期は、だいたい生後2~3か月くらいが多いかもしれません。

一般的に、生後4週間ほどまでは母犬のミルクから栄養を補って、免疫をつけることが大事です。
その時期を過ぎると、離乳食に切り替えていきます。

・歯はいつ頃生えてくる?
生まれて20日くらいすると、子犬には歯が生えてきます。
前歯から始まり、生後2か月頃には必要な乳歯が揃ってきます。

・いきなりのドライフードは子犬に負担大
ペットショップやブリーダーから子犬を迎えるときは、すでに乳歯が生え揃い、ミルクから離乳食への切り替えができています。
そのため、普通のドッグフードが食事になりますが、与え方の注意点として「ふやかすように」との指示をもらうかと思います。
これは、消化器官が完全に発達していない子犬が消化不良を起こすかもしれないからです。

それに、ちょうどミルクから離乳食へのタイミングだった場合、食べやすくする理由もあります。
ガツガツと勢いよく食べた子犬に、硬めのドッグフードが喉に詰まらないよう柔らかくして食べさせましょう。

・人間の牛乳はダメ
ドライフードを柔らかくするとき、ぬるま湯でふやかす方法がおすすめですが、ワンちゃんが喜ぶようにとミルクでふやかすことを考える飼い主さんがいるかもしれません。
基本的に、人間用の牛乳を使うのは止めましょう。
犬の下痢を引き起こす成分が入っているので、子犬だけでなく犬にはNGな食べ物です。

子犬用のミルクは問題ないのですが、ドッグフードにさらにミルクの栄養分がプラスされ、カロリーが増えて太るかもしれません。
与えすぎないように配慮してくださいね。

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◆大人の歯になったらドッグフード

乳歯が抜けて大人の歯になる頃には、通常のドッグフードにスライドしていきましょう。

乳歯の時期もつかの間、生後4か月を過ぎるころになると永久歯が生えだします。
個体差があるので目安になりますが、だいたい1歳ころには完全に永久歯になることがほとんどです。

ただ、乳歯が抜けないまま永久歯が生えるケースもあります。
残存した乳歯によりドッグフードを食べるときに食べづらくなる噛み合わせの問題が起こります。
それに、二重になった歯の間に食べ物のカスが溜まって歯周病のリスクも考えられます。
自然に抜けない場合、動物病院に相談することをおすすめします。

◆ドッグフードを切り替えるときに注意点

今までふやかした離乳食を与えていたのであれば、ふやかす時間を調整し、少しずつ硬めの部分を残していくといいかもしれません。

永久歯が生えてきたのは、成犬になるための準備が始まったということ。
「噛む」ことでアゴが発達し、健やかな成長に繋がります。
初めは、ドロドロとふやかしたドッグフードでOKですが、少しずつ硬さを与えていきます。

◆ドッグフードのステージと種類を考えよう

ドッグフードは、必ず「パピー用」を与えましょう。
多くのドッグフードは、「パピー」「成犬」「シニア」というステージごとに必要な栄養素が計算されています。
パピー用を与えることはもちろん、パッケージに記載されている「推奨量」を目安に与えてくださいね。

また、ドッグフードにはドライウェットセミモイストなどがありますが、噛む力を促進するためには基本的にはドライフードを与えるようにしましょう。

ただ、食いつきが悪いときに、ドライフードにトッピングとして缶詰やレトルトパウチのウェットフードを混ぜるのもいいでしょう。
ワンちゃんが喜ぶ香りに誘われて、ドッグフードも一緒に食べてくれるようになるかと思います。

◆人間のもので食べてはいけないものに注意

子犬の頃は好奇心が旺盛なので、人間の食べ物にも興味を持ってくるかもしれません。

しかし、「そもそも犬と人間の体の構造が違う」「子犬は未発達な部分が多い」ので、人間用の食べ物を与えるのはやめたほうがいいでしょう。

犬に危険な食べ物を食べると消化不良だけでなく、中毒を起こす食材もあります。
手作りで食事をさせたい気持ちも分かりますが、成長期の犬の安全を考えれば、栄養バランスがしっかりと考えられている「子犬用」のドッグフードがおすすめです。

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◆適切な食事量を守る

一日の食事量を守るようにドッグフードを与えましょう。
子犬期には、「スクスクと成長して欲しい」と考える飼い主さんが多いかと思います。
食欲の強い犬だと、与えたばかりなのに「もっと欲しい」と言わんばかりに催促してくることもあるでしょう。
トイプードルは可愛らしいので、つい欲しがるだけ与えてしまうかもしれません。
しかし、適切な量をオーバーすると、カロリー過多で肥満のおそれも。
健やかに成長して欲しいという親心が、肥満で愛犬を苦しめないように注意しましょう。

◆簡単に食事を減らさない

成長過程にある子犬が肥満傾向にあるなら、食事量に注意しなくてはなりません。
そもそも食事の量が多すぎるパターンで太った場合、適正なドッグフードの量に戻せばOKです。

ただ、問題なのはその逆パターン。
「あまり大きいサイズにしたくない」と食事量を減らし過ぎると、体の内部で未発達部分が出るかもしれません。
それにお腹がすいて元気がなくなったり、ストレスを溜めてしまうケースも。
飼い主さんの都合で安易に食事制限をするのはNGです。

◆動いて成長促進!適度に運動を心がけよう

食べた分を消費するため、毎日の運動が必要です。
足を動かせば骨や筋肉の成長にもなるので、成長促進のためには大切です。

また、飼い主さんと一緒に体を動かすことは、ストレスの緩和にも繋がります。
体の成長はもちろん、「心」も育まれていくので、適度に運動させてあげましょう。

◆健康状態を日々チェックする

栄養バランス、一日の食事量、適度な運動…と、子犬が成犬になるための秘訣はたくさんあります。
ただ、飼い主として心がけたいのが健康管理です。
ドッグフードが体に合っていなければ、便秘や下痢を引き起こすこともあります。
消化器官が完全でない子犬の頃は、ちょっとしたことで体調を崩すケースも少なくありません。

「いつもより柔らかいウンチ」「コロコロとしたウンチしか出ない」「何日もウンチが出ていない」「排便のときに苦しそう」など、毎日の便の状態をチェックするのは、子犬の健康のバロメーターのひとつです。

食事量が多すぎていないか、少なすぎていないかも見直すといいでしょう。

また、それ以外にも子犬からのサインを見逃さないようにしたいものです。
気になる点があれば獣医師へ相談できるように、ドッグフードの量や回数、ウンチの状態や回数などを育児日記のように成長記録を残しておくのもいいかもしれませんね。

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まとめ

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いつの間にか大きく成長している愛犬を見ると、感慨深くますます愛おしい存在に感じるかと思います。
ただ、小さいはずのトイプードルが思ったよりも大きく育つケースも考えられます。
愛犬が健やかに成長するかどうかは、飼い主さんの食事管理や健康管理の知識にかかっています。
成長の目安としてトイプードルの平均的な体重の推移を知り、月齢に応じてドッグフードの与え方も知識として覚えておくことが大事です。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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