1.老犬にとって散歩は必要?
1-1.どんな老犬であれ散歩は必要
1-2.老犬になったら散歩は減らした方がいいの?
2.老犬の散歩の重要性
2-1.体の老化予防に効果的
2-2.においや景色が刺激になるので認知症予防にも
2-3.リフレッシュできる
3.足腰が弱っている老犬は補助してあげよう
3-1.老犬の散歩に役立つ補助用品
3-2.足腰が弱った老犬の要求を満たす
3-3.おすすめの補助用品【超小型~大型犬】老犬介護用 歩行補助ハーネス(前足用・後足用)
3-4.おすすめの補助用品【小型犬】アニフル わんコル
4.歩けなくなった老犬はカート散歩がおすすめ
4-1.老犬用カートの必要性
4-2.歩きたがる様子を見せたら安全な場所で降ろしてみる
5.歩くことができない老犬の散歩におすすめのカート
5-1.【小・中型犬】対面式ペットカート PRIMO
5-2.【大型犬】エアバギードッグカート
6.老犬と散歩するときの注意点
6-1.個々に合わせた散歩時間を決める
6-2.熱中症には細心の注意を!
6-3.犬の健康状態をしっかりと考えて散歩方法を決める
6-4.散歩場所を考える
6-5.必要に応じてウォーミングアップ
老犬にとって散歩は必要?
◆どんな老犬であれ散歩は必要
老犬と一言で言っても、成犬期と変わらず元気な老犬もいますし、足腰が弱っている、または完全に歩くことのできない老犬もいます。
そのため、散歩の頻度や方法は異なるものの、全ての老犬に共通して言えることは「犬がどんな状態であれ、散歩は犬にとって非常に大切である」ということです。
◆老犬になったら散歩は減らした方がいいの?
基本的に健康状態に問題がない老犬の場合は、散歩を減らす必要がありません。むしろ、足腰の健康維持、老化防止のためには十分な散歩が必要です。
老化や病気によって体に何かしらの症状がある場合は、犬の体に負担がかからない散歩時間の管理や補助用品を使用した散歩方法など工夫が必要です。
老犬の散歩の重要性
◆体の老化予防に効果的
健康体の老犬であれば、散歩をしっかりとすることで関節や靭帯、筋肉の健康維持に役立ちます。
老犬だからといって散歩をさせないと、さらなる健康被害を引き起こす要因になり、逆に体の衰えが進行してしまいます。
運動不足が引き起こす、体重増加による肥満や運動不足による血行不良にも注意しましょう。
◆においや景色が刺激になるので認知症予防にも
犬は嗅覚を使って、他の動物の年齢や性別、ときに健康状態など色々な情報を得ながら生活しています。
そのため、外でお散歩させて色々な匂いを嗅ぎ色々な景色を見ることは、認知症をはじめとする脳の老化予防に効果的で、犬の本来持つ本能要求を満たしてくれる重要な役割を補います。
◆リフレッシュできる
人間も同じですが、犬も同様に室内の同じ環境にずっといるとストレスが溜まります。散歩で違う景色を見る、風を感じる、色々な匂いを嗅ぐことはリフレッシュに役立ちます。
また、自分で歩くことができる犬であれば、運動することによってストレス発散になります。
室外に全く出ない生活は人間にとっても精神的に良くないことですが、老犬にとっても同じであることを認識してあげましょう。
足腰が弱っている老犬は補助してあげよう
◆老犬の散歩に役立つ補助用品
老犬の散歩補助用品は、歩行補助となる「アシストハーネス」と「車椅子」の2種類があります。
アシストハーネスは老犬の歩行の障害状況に合わせて、腰部分を補助するタイプのものと胸部を補助するタイプのもがあります。
車椅子に関しては、特に後ろ脚が機能しない犬の歩行に役立ち、使用できない脚の代わりとして車椅子を代用します。
◆足腰が弱った老犬の要求を満たす
断脚した犬や完全にいずれかの脚が機能しない犬の場合に、補助用品は効果的です。
特に脚以外の健康状態に問題がなく、犬自身が歩きたがっている場合は適度に歩かせてあげることは大切です。
健康な脚だけを使って出来る限り自分の力で歩かせてあげたいときに補助用品がおすすめです。
◆おすすめの補助用品【超小型~大型犬】老犬介護用 歩行補助ハーネス(前足用・後足用)
足腰の筋力が低下したときの歩行補助に
メーカー名 | ペティオ |
---|---|
サイズ | S~3L |
製造国 | 中国 |
老化や病気によって前足の筋肉が低下している犬の散歩補助に役立ちます。
犬のサイズや弱っている脚の部位によって選んであげましょう。
◆おすすめの補助用品【小型犬】アニフル わんコル
胴長ワンちゃんにオススメのソフトタイプコルセットです。
背骨を挟み込むプレートがあるので、腰が曲がるのを防ぐことができます。
また、後ろ足のベルトがお尻を持ち上げてくれるので、下肢のサポートをしてくれます。
付属の持ち手を使うと、三点でしっかり支える事ができるのでお散歩時、安定した歩行補助がおこなえ、運動時の手助けとしてお使いいただけます。
※装着後、慣れるまで時間がかかる場合がありますので、しばらくは様子を見てください。
メーカー名 | ダイヤ工業 |
---|---|
材質・素材・成分など | ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン |
適応ペットのサイズ | S:首周り:24~33cm、胸周り:31~53cm、首~尾の付け根:28~35cm M:首周り:32~44cm、胸周り:50~65cm、首~尾の付け根:35~45cm |
カラー | レッド、ブラック |
製造国 | 日本 |
面ファスナーで止めるだけで簡単に装着でき、コルセットが邪魔にならないため、わんコルを着けたままおしっこやウンチができます。
付属のリードを使えば3点で愛犬を支えることができ、愛犬の歩行をサポートできます。
下肢が弱ってきた、階段やソファーなどの段差を嫌がる、歩き方がおかしい、フラフラ歩く、立ち上がることが困難などのお悩みがあるワンちゃんにおすすめです。
歩けなくなった老犬はカート散歩がおすすめ
◆老犬用カートの必要性
老犬で歩けなくなったからといって室内に閉じ込めている状態は、絶対に避けなければいけません。
人間も同様で歩けなくなったからといって外の刺激を受けない生活をしていると、老化を進行させやすく精神の健康にも良くないので、老犬もカートを利用して気分転換させてあげましょう。
小型犬であれば抱きかかえるタイプの介護用品も効果的ですが、中型犬や大型犬に関してはそうはいきません。
また、小型犬であってもやはりカートでの散歩の方が安全性も高く、飼い主自身にとっても犬にとっても負担が少ないのがメリットです。
その他、人込みでも安心して利用できる、犬が自分の場所を確保できるため安心できる、お出かけの時の椅子代わりになる、屋根が付けられるタイプのカートであれば熱中症対策になるなどカートを利用するメリットはたくさんあります。
◆歩きたがる様子を見せたら安全な場所で降ろしてみる
カートで散歩している時に老犬が歩きたがる様子を見せるようでしたら、安全な場所で降ろしてあげましょう。
芝生などの柔らかい場所や車通りがない場所が理想的ですが、老犬はシャンプーするだけでも体力消耗しやすいので、念のためレジャーシートを持参すると便利です。
カートに乗ってお散歩をするだけでも、色々な匂いを嗅いで色々な景色を見ることができるので、犬の精神的健康に役立ちますが、老犬については特に犬自身に何かをする意欲が出たら、積極的に飼い主がサポートしながらやりたいことをやらせてあげることが大切です。
老犬は体の不調が原因で何かに意欲を示すことが少なくなる傾向にあるので、歩きたがる様子を見せたら、安全性を第一に考えて犬を最大限サポートしてあげましょう。
歩くことができない老犬の散歩におすすめのカート
◆【小・中型犬】対面式ペットカート PRIMO
・対面式なので、愛犬の様子が見れて安心
・耐荷重25kgなので、多頭飼いにも最適
・ワンタッチで折りたたみラクラク
・自立式で収納も便利
・出入口の開閉はファスナーです
メーカー名 | ペッツバリュー |
---|---|
サイズ | W52×D78×H103cm |
耐荷重 | 25kg以下 |
付属品 | ドリンクホルダー・レインカバー |
カラー | レッド、ブラック、ブラウン、ドット、迷彩 |
製造国 | 中国 |
25kgまでのワンちゃんを乗せられるペットカートです。
対面式になっていますので、愛犬の様子をいつでも確認することができ、老犬を乗せて歩く時でも安心です。
折りたたんだ時に自立するので、収納スペースにも困りません。
◆【大型犬】エアバギードッグカート
大型犬用に開発された耐荷重55kgの4輪カート。
体重の重い大型犬を乗せても、4輪の安定性と3角構造の軽快な押し心地でスムーズな走行が可能です。
愛犬が開放的に乗ることができるオープンタイプで、荷物が多い時は台車としてもご使用いただけます。
また、別売りのルーフを装着すれば、突然の飛び出しや移動時にも安心。
本体後部にはスロープを装備し、足腰の弱い老犬でも乗り降りがしやすいデザインになっています。
メーカー名 | GMPインターナショナル |
---|---|
材質・素材・成分など | フレーム:アルミニウム |
サイズ | W70×D127×H110cm |
耐荷重 | 55kgまで |
カラー | スマイルイエロー、ロイヤルブルー、ベリーレッド |
製造国 | 中国 |
エアバギーのドッグカートには様々な種類がありサイズも豊富です。
大型犬のために開発されたオープンカートやルーフ付きカートなど種類やサイズが豊富で、カートのデザインも多様です。
カートで散歩をするときの安定性やスムーズな走行、足腰が弱った老犬の乗り降りのしやすさにも配慮された老犬に優しい商品です。
老犬と散歩するときの注意点
◆個々に合わせた散歩時間を決める
老犬の健康状態に合わせて、体に負担がかからない散歩時間を考えましょう。
特に何かしらの病気を発症している犬の場合は、獣医師にどの程度散歩させて良いのかを確認することをおすすめします。
散歩中に歩かない、尻尾をダランと下げて歩くなど犬に疲れた様子が見えたら、散歩時間を短くする、または水分補給や休憩をこまめに入れるなどの工夫が必要です。
◆熱中症には細心の注意を!
犬は一般的に暑さに弱い生き物で、元気な成犬であっても熱中症には気をつけなければいけません。
老犬の場合は、病気や老化に伴い体温調節機能が衰えていることがあるため、暑い時期や時間帯の散歩には細心の注意を払わなければいけません。
夏は日中の散歩を避け早朝や夜の涼しい時間帯を選ぶことは必須です。
最近は冬であっても温暖化のせいで日中暑いことがあるので、しっかりと犬にとって暑すぎないか考えて散歩をさせましょう。
◆犬の健康状態をしっかりと考えて散歩方法を決める
足腰の衰え、炎症や病気をはじめとし、痛みを抱えている老犬を無理に歩かせるのは絶対に避けなければいけません。
老犬になると散歩を拒否する犬が多くいますが、大抵は痛みをはじめとし歩行時の何かしらの不快感が原因です。
獣医師に事前に相談して、補助して散歩したりカートを利用したりと、個々の犬に合った散歩の方法を考えましょう。
◆散歩場所を考える
体が弱っている老犬の場合は、坂道や砂利道、階段などの段差は負担がかかりやすく危険です。
犬の状況に合わせて、平坦な道や芝生が敷かれている場所など足腰に負荷がかからない散歩場所を選んであげましょう。
◆必要に応じてウォーミングアップ
長時間歩いていない老犬が急に歩くと心臓や関節に負担がかかるので、ウォーミングアップをしてから散歩に出かけましょう。
ウォーミングアップは足腰のマッサージを中心に行い、関節を軽く伸ばしたり曲げたりしてあげると効果的です。心臓への負担軽減のために、室内や庭でリードをつけてゆっくり歩かせてから散歩に出かけましょう。
老犬の散歩に関するまとめ
老犬の散歩や散歩補助についてご紹介致しましたが、どんな犬にとっても室外の散歩は大切です。
例えば自分自身が歳をとり歩けなくなった時のことを想像してみましょう。そんな時に、誰もどこへも連れて行ってくれずに家に引きこもるような状況はとても悲しいことだと思います。
それは犬にとっても同じで、老犬にとって精神的、肉体的健康維持には散歩は大切ですので、しっかりとサポートしてあげながら老犬が本来もつ本能を満たしてあげましょう。
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