シーズーの値段の相場は?どこで出会えるの?

2020.04.27

シーズーの値段の相場は?どこで出会えるの?

長くふさふさとした毛で覆われた“鼻ぺちゃ”のお顔がミステリアスでおっとりとした雰囲気を醸し出すシーズー。 性格も見た目の通り、優しく穏やかな性格をしています。 愛くるしいルックスとだけでなく、左右にフリフリするような歩き方も可愛らしく、昔から愛玩犬として愛されてきたシーズーは今でも飼い犬として大人気ですが、大体どのくらいの値段でお迎えできるのか、また必要な費用はどれくらいなのか気になるところですよね。 今回はシーズーの値段の決まり方や出会える場所についてご紹介します。

はじめに知っておきたいシーズーの特徴

シーズー

出典:ペットの専門店コジマ

シーズーの歴史はかなり古く、17世紀にペキニーズとラサアプソという犬種を交配して生まれましたが、しばらくはラサアプソに分類されていました。
1934年以降、ようやく独立してシーズーとして登録されるようになりました。
シーズーの魅力は長い毛に覆われたおっとりした表情で、周りの人々を癒してくれますよね。
マズルが短い短頭種と呼ばれるタイプで、下あごが前に出てしゃくれたようなアンダーバイトが特徴です。
性格は穏やかで愛情深く、神経質ではないので小さなお子さんがいたりお年寄りがいるご家庭でも何も問題なく暮らすことができます。
昔から愛玩犬として愛されていたこともあってか、人懐っこく好奇心も旺盛です。
また、あまりイメージがないと思われがちですが、シーズーには毛色のパターンや体格のタイプなども存在するので、お好みのシーズーを探してみてください。


シーズーの値段はどうやって決まる?

では、シーズーの値段はどのように決まるのでしょうか。
犬種ごとに決められた値段がないので、ショップごとの基準で値段を決めることが多いですが、ここでは大体の相場をご紹介したいと思います。

シーズーの子犬の平均相場は約18万円前後といわれています。
「血統」「身体のサイズ」「毛色」「顔立ち」「月齢」「ワクチンの有無」などさまざまな要素で値段を決めていきます。

◆毛色

シーズーの柔らかく光沢のある被毛は昔から貴族の間でも愛されていましたが、シーズーには毛色のパターンがいくつか存在します。
日本では「パーティーカラー」と呼ばれる2色以上で構成されており、模様の出方はさまざまです。
犬種によっては認められていない毛色があるようですが、シーズーの毛色はあらゆる組み合わせが認められています。
また、シーズーの毛色は年月が経つとともに色が変わりやすいといわれており、長い時間毛色の変化を楽しめるのも魅力のひとつです。

・ゴールド&ホワイト

【値段相場:16~20万円前後】

日本で最も人気のあるカラーで、柔らかく優し気な印象が特徴的です。
模様の入り方がさまざまだったり、ゴールドの濃淡によって同じゴールド&ホワイトでも印象が変わってきます。
最近では特に「ハニーゴールド」などと呼ばれるような淡いゴールドとホワイトの組み合わせの人気が高まっているようです。

・グレー&ホワイト

【値段相場:22~26万円前後】

シーズーといえばこのカラーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
ゴールド&ホワイトのように優し気な雰囲気が引き立つカラーです。
シーズーといえば、このカラーのイメージも強い気がしますが、実は頭数が少なく、扱っているブリーダーさんも少ないとのことで、他のカラーに比べると希少性が高いのだそうです。

・ブラック&ホワイト

【値段相場:18~20万円前後】

前の2色に比べて黒と白のコントラストが美しく、はっきりとした色合いなのでより明るく元気な印象に変わります。
黒は特に存在感が強いカラーなので、模様の出方で黒と白の割合が変わったり、年月が経つにつれて色味の変化が起こることなどで雰囲気の変化を楽しめるカラーです。

・ソリッドカラー

【値段相場:30万円前後】

日本では主に2色で構成される「パーティーカラー」が主流ですが、一色だけで構成される「ソリッドカラー」というタイプも存在します。
シーズーのソリッドカラーはかなり珍しく、日本ではあまりお目にかかれないそうです。
ブラックやゴールド、グレーなどが存在しますが、かなり希少性が高く値段も先にご紹介したカラーより高くなります。

・ブリンドル

【値段相場:28万円前後】

黒い被毛にゴールドや褐色の毛が混じったカラーです。
一見シーズーだとわからないこともあるそうで、ソリッドカラー同様希少性が高く、値段も高くなります。

その他珍しいカラーとしては、レバー(茶色い被毛)やボディは2色で構成されているが顔のみ黒い被毛で覆われている、パーティーカラーとブラックマスクが組み合わさったカラーの子もいますが、やはり希少性が高くなるとその分値段も高くつきます。

◆体格別

毛色の他にも体格別で分類されます。
シーズーは体長20~30㎝前後の小型犬ですが、実は「ヨーロッパ系」と「アメリカ系」に分かれるのです。
日本にいるシーズーのほとんどは「アメリカ系」で、よく見かける小柄で愛らしい印象ですが、「ヨーロッパ系」と呼ばれるタイプは祖先であるペキニーズから受け継いだがっしりとした体型で、アメリカ系に比べて体が少し大きいのが特徴です。
「ヨーロッパ系」の方が歴史が古く、「アメリカ系」はショービジネスが盛んなアメリカで愛らしい見た目を重視されて改良されていきました。
日本に初めに輸入されたシーズーのほとんどが「アメリカ系」だったため、今の日本では「アメリカ系」のシーズーが多く飼育されています。
体格だけで値段に違いが生まれることはあまりないですが、先ほどご紹介した珍しいカラーは「ヨーロッパ系」に多いといわれているので、こちらの方が値段が高くなりやすいといわれています。

その他には、先にご説明した「血統」「身体のサイズ」「毛色」「顔立ち」「月齢」「ワクチンの有無」などの要素が関係してきます。
例えば、体がより小さい方が希少性が高かったり、オスよりメスの方が値段が高くつきやすい傾向にあります。


シーズーにはどこで出会える?

シーズーにはどこで出会える?

シーズーの子犬の平均相場は約18万円前後といわれていますが、どこで出会うかによっても値段の違いが生まれます。

◆ペットショップの場合

シーズーは人気犬種なのでペットショップで出会える可能性は高いでしょう。
ペットショップでの値段の相場は20~25万円程度です。
ペットショップは高いと思われることもありますが、ペットショップによっては、ワクチン接種やペット保険などの子犬を安心して迎えるためのオプションサービスがあるので、特に初めてワンちゃんを飼う方にはおすすめです。
飼う上で何か不安がある場合はスタッフの方に聞いて不安を解消しておくことも大切ですね。

◆ブリーダーの場合

ブリーダーでの値段の相場は18~21万円程度です。
ペットショップ同様、ブリーダーによってはペット保険への加入などをセットとしている場合もあるので高くなることもありますが、シーズーの特性を熟知している専門家からアドバイスをもらえるのはとても心強いですね。
購入時はもちろん、お家に迎えた後のアフターケアも充実しているので安心できますが、人気のブリーダーの場合は特に、見学の予約がとれないということもあるそうです。
飼いたいと感じてすぐにお迎えできないのがブリーダーの元で引き取る際には難点かもしれません。
また、中には悪質なブリーダーもいるそうなので、きちんと情報を開示してくれるか、見学させてくれるかというポイントを重視して選ぶようにしましょう。

◆里親制度の場合

無料で引き取れる「里親制度」というものもあります。
殺処分されてしまう犬を保護できるという点も里親制度のメリットですが、きちんと保護された理由は何なのか考えてから引き取るようにしましょう。
もしかしたら病気にかかっていたり、遺伝的に何か異常があったりなど事情があるのかもしれません。
しつけに時間がかかる場合もあるので、里親制度を利用する場合は、きちんとお迎えできる準備を整えてからにすることをおすすめします。


シーズーを飼う上で他に必要な費用は?

シーズーをお迎えすることが決まったら、まずは飼う環境を整えてあげることが大切です。
シーズーに必要なものを見ていきましょう。

◆ケア

・ブラシ

シーズーの美しい被毛を保つためには抜け毛を取り除く「スリッカーブラシ」と毛並みを整える目の細かい「コーム」を揃えておくことをおすすめします。
長い被毛の場合は、カットやコーミングを定期的におこなわないと毛玉や皮膚炎、感染症につながることもあるので、行きつけのペットサロンなどを探しておくとよいでしょう。
トリミングの頻度としては個体差もありますが、最低1ヶ月に1回は行くようにしましょう。
普段の食費や日用品に加えて、ケア面でも費用がかかる傾向にあります。

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・シャンプー、リンス

シーズーは皮膚が弱く、こまめなケアが必要です。
月に1~2回はシャンプーをしてあげるようにしましょう。
選ぶ時はなるべく刺激の少ないものを選ぶようにした方がよいです。

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購入

◆お出かけ

・クレート

ワンちゃんを病院に連れていく時に便利なグッズです。
トリミングの機会が多くなりがちなシーズーは特にクレートに入る機会も多くなるかもしれないので用意しておくとよいでしょう。
また、狭いところに閉じ込められているような感覚が苦手な子もいるので、なるべく子犬の頃から慣れさせておくことが大切です。

◆食事

・食器

素材や形、デザインなどたくさんあるのでお好みで選んであげてください。
シーズーのようにアンダーバイト(下あごが出ている状態)の場合は下を向いて食べることが苦手なことがあるので、なるべく高めの場所に置いてあげた方が楽かもしれません。
落としても丈夫なプラスチック製をおすすめします。

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・フード

フードはペットショップやブリーダーなどに聞いて、なるべく元々あげていたフードを購入するようにするのがおすすめです。
急に別のフードに変えてしまうと、体調を崩してしまったり食べなくなってしまうこともあります。

◆しつけに必要なもの

シーズーは穏やかな性格でありながら、頑固な一面もあるので、しつけは子犬の段階からしっかりとおこなっておきたいところです。
特に日々のケアが必要なシーズーは、ブラッシングの時も大人しくしてもらうために主従関係をはっきりとさせておくべきです。
しつけのためのグッズも事前に用意してくとよいでしょう。

・ケージ

ある程度の広さがあり、丈夫で高さがあるものを選びましょう。
安心して過ごせるよう、ケージの中にお気に入りの寝床などを作ってあげて落ち着く場所を作ってあげましょう。

・トイレシート

トイレトレーニングは子犬をお迎えしたその日からしておきたいので、トイレトレーとトイレシートは事前に買っておくとよいでしょう。
トイレは遊んだ後や起きた後にしやすいといわれているので、最初のうちはタイミングを見てチェックしておくことをおすすめします。

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シーズーと長く一緒に過ごすために!

今回はシーズーの値段の相場についてお話ししました。
毛色のタイプや血統などによって個体の値段が変わりますが、シーズーに限らずワンちゃんを飼う上で必要な費用は他にもあります。
特にシーズーは長い被毛を美しく保つためにこまめなケアが必要になるので、その分費用はかかることがあります。
見た目にも愛らしく、性格も穏やかで一緒に過ごして楽しいシーズーと長く一緒に暮らすためにも、生涯にかかる費用も考えながらお迎えしてくださいね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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