1.愛犬にぴったりのベッドを作るポイント
1-1.季節に適した素材を使用する
1-2.洗えるように作る
1-3.体格や眠り方に合わせる
3.犬の手作りベッドの作り方3選
3-1.楕円形布製フワフワベッドの作り方
3-2.段ボールを使用したベッドの作り方
3-3.DIYで立派なフレーム付きベッドの作り方
4.犬のベッドを手作りするときの注意点
4-1.針などの危険物は混入していないか
4-2.釘などが出ていないか
4-3.破損による誤飲の心配はないか
4-4.安心できるスペースとなっているか
愛犬にぴったりのベッドを作るポイント
愛犬が安心して使用できるベッドを手作りするためには、まず愛犬の好みを把握することが大切です。
一生懸命ベッドを作っても、それが気に入らなければ使用してはもらえません。
同じ犬でも、好みは個体によってそれぞれです。普段から愛犬の様子を観察しながら、どのタイプの形がすきか、どんな柔らかさや素材を好んでいるかをしっかりリサーチしておきましょう。
また、ベッドは日常的に使い続けるものなので、飼い主さんと愛犬の両者にとって使いやすいものであるかも重要なポイントとなります。以下の基準を頭に入れておきましょう。
- 季節に適した素材を使用する
- 洗えるように作る
- 体格や眠り方に合わせる
◆季節に適した素材を使用する
ベッドの使いやすさは気温によっても左右されます。夏など暑い時期には涼しい素材を、冬などの寒い時期には暖かい素材を使用することを心掛けましょう。
居心地が悪ければ、結果的に愛犬が使用しなくなってしまいます。一つのベッドを工夫して、どの気温にも適応できるようにするか、ベッドを2パターン作っておくなどすれば、年中手作りベッドを使用することができるでしょう。
◆洗えるように作る
日常的に使用すれば汚れはつきますし、万が一の粗相も考えられます。洗濯をしやすい素材のものを選んだり、身体に触れる部分が洗えるように工夫して作るとこの問題に悩まされることはないでしょう。
長く使いたいのであれば、やはり衛生面を保つことも重要ですよね。
更に、愛犬が抜け毛の多い犬種であれば、掃除のしやすい生地を選ぶと、その後の手入れも楽になります。
◆体格や眠り方に合わせる
身体の大きさに適正なサイズとなるように作らなければ、愛犬にとってお気に入りのベッドにはなりません。
また、愛犬が普段どうやって眠ることが多いか、という点も併せて考えておきましょう。
眠り方にも個性があります。手足を伸ばして眠る子には身体よりも広いサイズが必要です。丸くなるのが好きな子であれば、身体の線に沿うような大きさの方が安心するかもしれませんね。
好みにも関係してきますが、ドーム型で屋根のあるタイプのベッドを好む子も多いですし、伏せの状態が多い場合は顎を乗せる部分があると喜んでもらえるでしょう。
身体の大きさと眠り方に合っているサイズ、好みの形などを総合して考え、手作りベッドに着手してください。
犬用ベッドを作るための材料
どのようなベッドを作りたいのかによって、材料は異なりますが、基本的に必要な材料は下記になります。
- 全体を覆うための大きめの布
- ベッドの中身になる綿
- 糸
- フレームとなる段ボールや木材
- お好みによって装飾品など
材料は、お近くのホームセンターでそろえることもできますが、最近では100均の商品でベッドを作る方も多くいますので、ぜひ参考にしてみてください。
手作りベッドの作り方3選
◆楕円形布製フワフワベッドの作り方
犬用ベッドとしてもポピュラーは円形のベッドを作ってみましょう!2種類のクッションからなる方法を紹介していきます。
①まずはベッドの底部分にあたるクッションを作りましょう。
愛犬のサイズ+縫い代の部分を合わせた大きさで、楕円型に布を2枚(裏・表分)裁断しましょう。
縫い代はベッドの囲い部分を縫い付ける部分になりますが、そこへも綿を詰める形となるので、円の半径から各10cmは大きくとった方が良いです。
そして2枚の布を縫い合わせながら綿を入れて縫い終われば、一つ目のクッションが完成です。
②次に、ベッドの囲い部分のクッションを作ります。
楕円クッションの周囲のサイズを図り、それに余裕を持たせた長さで、横長に布を裁断します。二つ折りにして縫い合わせると筒の形になりますので、中に綿を詰めましょう。両サイドを縫い合わせると、ドーナツ型のクッションが出来上がりです。
③そして、二つのクッションを縫い合わせます。
底部分と囲い部分を縫い合わせれば、円形クッションの完成です。作り方は簡単ですが、底部分と囲い部分のサイズが合わなければ、縫い合わせるのに苦労します。囲い部分のクッションは、余裕を持たせた作りにして置き、縫い合わせながらサイズ調整をした方がきれいに作れるかもしれませんね。
◆段ボールを使用したベッドの作り方
最も簡単にベッドを作るためには、段ボールを使用した手作りベッドがおすすめです。裁縫が苦手、DIYもしたことがない…という方も、簡単に挑戦することができるでしょう。
段ボールには見た目に難点があるとはいえ、安価で手に入る、保温性に優れている、といったメリットもあります。また、工夫次第ではオシャレなベッドに変身することもできる、応用のきく材料だといえるでしょう。
①段ボールの上半分を切り凹型にします。
これだけでも囲い付きベッドの形になりますね。
そこにクッションや毛布を敷けば完成です。ただし、折れたり潰れやすいので、段ボールを重ねたりして強度を増すように作るのをお勧めします。
②箱の状態のまま全方面をガムテープなどで留めて、出入り口用の穴を開けます。
こうすることで屋根付きベッドにもなりますし、他にも様々な形に応用できるでしょう。
段ボールはハサミやカッターなどで、簡単に切り離せます。窓や扉を付けることも可能ですし、デコレーションなどもできるので工作感覚で、作るのを楽しめるかもしれませんね。
ただし、やはり強度や耐久性はそこまで長くもちませんし、水に弱いという難点があります。汚れたり壊れた場合には新しいものを作って取り換える、という心積もりでいるとよいでしょう。
◆DIYで立派なベッドの作り方
クッションや段ボールを使ったベッドは、超小型犬から中型犬程のサイズの愛犬には向いていますが、大型犬となると、やはり耐久性が心配になってきます。もちろんサイズを大きくして耐久力が持てるように作れば、クッションや段ボールでの手作りベッドでも使用は可能です。
しかし、それでは少し心配…という方は、木材を使ったDIYにチャレンジしましょう。
飼い主さんのスキル次第で、簡単な物から難易度の高いものまで、自由に好みのベッドを作ることがDIYにおける最大のメリットですよね。
木材はホームセンターなどでも切り出してもらうことが可能なので、簡単に作れるタイプであれば初心者さんにだってしっかりしたベッドを作ることができます。
①まずは作りたいベッドの設計・プランをまとめておきましょう。
必要な木材のサイズや材料を、きちんと確認しておきます。
最も簡単に作る場合は、底面・左右・背面の4面分の木材を用意すれば問題ないでしょう。
切り出した木材にはしっかりサンドペーパーをかけて、表面を滑らかにすることを忘れないでください。
②釘・接着剤などでベッドの形に組み立てましょう。
ベッドフレームの出来上がりです。
釘を使う場合は、木材からのはみ出しに十分注意しましょう。不安であれば、接着剤を使用して作ることをおすすめします。
③完成したフレーム内にクッションや毛布などを敷けば完成です。
木材の硬さが気になる場合は、合皮などの布を用意して木材に貼り、中に綿を詰めるとよいでしょう。この手間を加えるだけでも、完成度の高いベッド感が増しますよね。
中に敷く毛布やクッションなどの素材を変えるだけで、季節が変わっても対応可能ですし、木材は多くのインテリアにも馴染みやすく、飽きのこない素材です。
クッション・段ボール製の手作りベッドよりも手間はかかりますが、気になる方は是非チャレンジしてみてください。
犬のベッドを手作りするときの注意点
手作り製品は、市販のものと比べるとやはり丈夫さや、安全性に欠ける場合があります。
ベッドの作成に使用した材料によっても注意点は異なりますが、愛犬が安全で安心して使用するためにも特に以下の点に注意を払いましょう。
◆針などの危険物は混入していないか
クッションや布類を使用する場合、針と糸を使用して裁縫をするケースが多いでしょう。ここで最も注意すべき点は、針の混入です。使用していた待ち針を外し忘れてしまった、縫い針を見失った、などの理由から、ベッド内に針が残ってしまっては大変危険です。
裁縫の基本ともいえますが、使用した針の数はきちんと把握しておきましょう。ハサミの扱いにも注意してくださいね。うっかりミスは誰にでも起こる可能性があります。裁縫が得意な方だとしても、確認はきちんと行いましょう。
◆釘などが出ていないか
木材などを使用した場合、釘やネジなどが扱われますよね。作成方法に十分注意をして、木材から釘・ネジなどのはみ出しがないかをチェックしましょう。
愛犬の身体が触れる部分に釘などのはみ出しがあると、直接的に怪我の原因となります。
また、木材のささくれに関しても気を付けてくださいね。やすり掛けが甘くて、表面にささくれがあると愛犬が痛い思いをしてしまいます。
◆破損による誤飲の心配はないか
市販の製品にもいえることですが、完成後に使用を重ねる度に耐久度は下がっていきます。それは手作りベッドにもいえることで、場合によってはそれが市販の物よりも劣ることも少なくないでしょう。
クッションなどの綿がはみ出たり、装飾品が剥がれたり外れたりすることで、それが誤飲に繋がる可能性があります。定期的にチェックするなどして注意し、壊れかけている、剥がれかけているなどという状態を発見した場合には、すぐに修理・修繕するか、使用を一旦中止しましょう。
◆安心できるスペースとなっているか
これも手作りに限らず市販の製品にもいえることですが、犬は初めて使用するものに対して戸惑いを感じることも珍しくありません。それは、自分のにおいがついていないことが原因の一つです。
初めて使用する場合は、普段から愛犬が使っている毛布やクッションを置いておくとよいでしょう。もしくは飼い主さんの匂いがついている毛布・タオル、使い古したトレーナー・洋服など、愛犬が安心できるアイテムなら何でも大丈夫です。
これが、新しいベッド(アイテムなど)に早く慣れてもらうためのポイントとなります。
犬用の手作りベッドに関するまとめ
飼い主さんのアイデア次第で、自由に作れることが手作りベッドの良い所です。インテリアに合わせることも、愛犬のサイズにぴったりな仕上がりにすることもできるので、たくさんのメリットを感じられるでしょう。
100均商品のクッション・すのこなどを使っても、作り方次第で立派な犬用ベッドを作ることができますので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
手作りベッドの作り方やアイデアは、様々な記事やランキングでも紹介されているので参考にするとよいでしょう。ペットショップの犬用品売り場へ足を運んで、実物をみながらインスピレーションを働かせるのも楽しそうですね。
作成する際の注意点をしっかりと頭に入れて、愛犬のお気に入りベッド作りにチャレンジしてみましょう!
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