1.ビーグルは抜け毛が多い!
1-1.オーバーコートの役割
1-2.アンダーコートの役割
1-3.ビーグルの被毛の特徴
2.ビーグルのお手入れ方法
2-1.ブラッシング
2-2.ブラッシングのポイント
2-3.シャンプー
2-4.服を着せる
2-5.ビーグルにトリミングは必要?
【掲載:2020.09.06 更新:2024.05.30】
ビーグルは抜け毛が多い!
ビーグルは短毛種ですが、「オーバーコート」と「アンダーコート」と呼ばれる二つの種類の毛を持つ「ダブルコート」の犬種となります。
短毛で体のラインがはっきりと出るタイプなので意外と知られていませんが、全体の毛量は多く、抜け毛も多いです。
ダブルコートの犬の毛は、1つの毛穴から大体7~15本の毛が生えていると言われていますが、そのうち2~5本がオーバーコート、その他がアンダーコートだそうです。
◆オーバーコートの役割
オーバーコートとは上毛の事で、太くてしっかりした剛毛によって皮膚を保護するために需要な役割を果たす大切な毛です。
また、オーバーコートは紫外線から皮膚を守る役目もあります。
雨や雪などで濡れることから守ります。そのため、水を弾く性質も備えています。
◆アンダーコートの役割
アンダーコートとは下毛の事で、寒さから身を守るために大切な役割を果たし、毛の増減によって体温調節を行います。
換毛期(春と秋)になると、この密集した下毛がゴッソリ生え変わります。
しかし、換毛期以外でも室内飼いするには、1年通して掃除が大変なほど毛が抜け落ちます。
◆ビーグルの被毛の特徴
ビーグルの被毛1本1本にはツヤがあり、しっかりとした毛質をしているので、ゴワゴワしたりダマになったりする事はありません。
狩猟犬であった過去があることから、被毛が体を守るために、雨や風に強い作りになっているようです。
その他、短毛なので毛の生え変わるサイクルが早く、抜け毛は一年中落ちると言えるほど、頻繁に抜け落ちます。
春と夏頃に訪れる換毛期では、普段と比べられない量の被毛が抜けますので、心の準備をしておきましょう。
ビーグルのお手入れ方法
ビーグル犬はダブルコートの犬種であり、抜け毛が多く、掃除も大変です。
しかし、日頃から定期的にブラッシングやシャンプーなどのお手入れをしてあげることで、抜け毛が部屋中に散らばることを抑えることができます。
ここではビーグルにしてあげたいお手入れ方法やポイント、おすすめの商品などをご紹介します。
◆ブラッシング
ビーグル犬のような毛の短い犬種には、「ラバーブラシ」や「スリッカーブラシ」のような面の広いブラシのほうが、毛が飛び散るのを防ぐことができ、処理が楽ちんでオススメです!
ビーグルは短毛種であることから、毛玉ができたり被毛同士が絡まったりすることはあまりありませんが、ブラッシングは”毎日” 必ず行ってください。
換毛期には「ファーミネーター」もオススメです!
◆ブラッシングのポイント
①犬の体の確認
ブラッシングを使う前に犬の体にケガなどの異常がないかを確認しましょう。
シャンプー後にドライヤーでしっかり毛を乾かしてから使うと、ゴミやほこり、被毛の絡まりがなくなるのでより効果的です。
②ブラッシングの強さ
犬の毛並みに沿って優しくブラッシングしてください。
首筋や背中などの犬が嫌がらない箇所から始めることがコツです!
デリケートな部分のブラッシングは、犬が嫌がることがあるので、より慎重に丁寧に行ってください。
③ブラッシングの頻度
ブラッシングは、基本的に毎日行います。
汚れを落とすことや毛を整えること以外に、血行を良くすることにも繋がりますし、犬とのコミュニケーションにもなるので、散歩後にブラッシングするなど習慣づけることをオススメします!
ファーミネーターを使用する場合は、抜けそうでまだ抜けていない毛を取り除いてしまうことがありますので、1週間に1回を目安にしましょう。
換毛期は2回にするなどで使い分けて、使用回数を調整してください。
毛が抜けすぎてしまうと、皮膚のトラブルに繋がってしまうので注意してください。
◆シャンプー
シャンプーは抜け毛を除去する方法として効果的です。
一般的にはビーグル犬の場合、2~3週間に1回が目安です。
寒い地域に適合しているビーグル犬は皮膚下に大きな脂肪を蓄えていて、皮脂肌になりやすいです。
また、短毛種は長い毛で守られていないため、皮膚疾患になりやすい傾向があると言えます。
皮脂は最低限残しておかないと、皮膚炎やアレルギー、老化の加速につながるので、上記の頻度を目安に低刺激ですっきりと洗えるシャンプーがおすすめです。
シャンプーにも様々なタイプがありますので、「寒い季節には敏感肌用」「べたつきやニオイがきになったら脂性肌用」など、必要に応じて使い分けましょう。
人間が使用するシャンプーは刺激が強すぎるので、必ず犬用のものを使うようにしてください。
◆服を着せる
服を着せることで、室内の抜け毛対策にもなります。
犬の服はファッションという意味合いで見る方も多いかもしれませんが、抜け毛が落ちないようにするという意味もあります。
家の中でもそうですが、外出先で抜け毛をまき散らすわけにはいきません。
エチケットとして服を着せることが大事です。
また、丈夫なビーグル犬ですが、アレルギー性皮膚炎になりやすい体質にあります。
何がアレルギーになるかは個体次第ではありますが、仮に原因が外からのものであった場合、服を着ることで皮膚を守ることができ、アレルゲンが着くのを予防することができます。
◆ビーグルにトリミングは必要?
ビーグルは短毛種なので、被毛のカットなどのトリミングの必要はありません。
生え変わりのターンオーバーが短毛種で早く、抜け毛が多いので、ブラッシングは毎日行いましょう。
お手入れしないとどうなる?
ビーグル犬の抜け毛のお手入れは、比較的簡単ではありますが、頻度が多く少し面倒かと思われます。
しかし、お手入れを怠ると、体力の消耗に繋がってしまう事をご存知でしょうか?
犬は毛を抜いたり生やしたりすることで体温調節をしています。
そのため、必要のない毛が抜けないことで、体温調節にムダな体力を消耗してしまいます。
若い元気なビーグルには体力的な問題はそこまでありませんが、体力のない老犬にとっては命取りになります。
また、ビーグル犬は皮脂が多く、被毛も密集していて蒸れやすいため、雑菌が繁殖しやすくなってしまい、体臭がきつくなる原因に繋がる恐れがあります。
ビーグルの場合、体だけでなく垂れ耳で耳の中も蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいので、耳掃除も怠らず行ってあげてください。
便利な抜け毛掃除グッズ
お手入れしていてもビーグル犬の抜け毛がどうしても広がってしまうという方に!
オススメ便利掃除グッズをご紹介します!
◆コロコロ
王道はやっぱりこれ!
自宅に必ずあるといっても過言ではないコロコロ。
既に犬の抜け毛掃除で使われている方も多いでしょう。
最近ではフローリング用のコロコロもあります!
価格も安価ですので、使い分けて部屋ごとに置くと便利です。
◆フローリングワイパー
フローリングに落ちている犬の毛は、掃除機よりもフローリングワイパーがオススメです!
なぜなら、掃除機だと排気で抜け毛が舞ってしまい余計手間になってしまうからです。
ドライタイプのシートで抜け毛を集めた後、ウェットタイプでゴッソリ拭き上げるときれいになります!
◆ゴム手袋
カーペットやじゅうたん、布団に犬の毛が刺さってしまうとなかなかきれいに取れませんよね。特にビーグル犬の毛はよく刺さります。
そんな時はゴム手袋です!
意外と掃除機やコロコロだと残りやすい抜け毛が簡単に取れます!
ゴム手袋は長持ちしますし、一つあればいいかもしれませんね。
抜け毛の掃除は非常に大変です。
身近なグッズで手軽に掃除できる方法を知っておくだけで、換毛期を迎えた時のストレスも減らせるのではないでしょうか。
まとめ
短毛ですが密集しているビーグルの毛は大変です。
1回のお手入れは簡単でも、定期的に行ってあげなければいけません。
ビーグルを迎え入れた飼い主さんや今検討している方は、まずブラッシングなどのお手入れから慣れさせることがポイントです。
犬のストレスはもちろん大事ですが、飼い主さんのストレスも減らしてあげないと犬に伝わってしまいますので、できる限りストレスなくお手入れをしてあげましょう!
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