1.犬がおやつを隠す理由
1-1.犬には食べ物を隠す習性がある
1-2.奪われないように守るため
1-3.飼い主さんを同等の存在として認識している
犬がおやつを隠す理由
愛犬が庭に穴を掘って何かを隠しているのを見た、掃除をしていたらおやつやドッグフードが変な場所から出てきた、といった経験のある飼い主さんも少なくないでしょう。
愛犬が何かを必死に隠しているようで、可愛らしさをも感じるこの行為ですが、実際に食べ物を放置されていると考えると、衛生面においては喜べないのが正直なところですよね。
しかし、犬がおやつやご飯などを隠す行動には意味があり、犬なりの理由があるのです。
対処法を知るためにも、まずはどのような理由が考えらえられるのかを、しっかりチェックしていきましょう。
◆犬には食べ物を隠す習性がある
犬がおやつを隠す理由の一つが、本能からくるものです。犬には本来食べ物を隠す習性があり、その野生時代の名残からおやつなどを隠していると考えられます。
野生で暮らしていた肉食動物であった頃の犬は、小動物などを狩ることで食料を獲ていました。獲物が一度に食べきれないこともあり、その場合は、穴を掘ってその獲物を隠すのです。これは自分の食べ物を守るための行為であり、犬が生きるための習性だったといえるでしょう。
このため、愛犬がおやつなどを隠すのはこの野生時代の名残・本能から行われていると考えられるのです。
犬種的な差というよりも、犬の本能的な部分が大きく残っていると感じられる性格の子に、多くみられる行動かもしれませんね。
また、おやつなどを咥えたまま食べずに、鳴き声をあげる子が実際にいます。この場合、今は食べたくないからどこに隠そうかな?と考えて声をあげている可能性もあるでしょう。
◆奪われないように守るため
犬が隠すのは、おやつやごはんなどの食べ物だけとは限りません。自分が好きなおもちゃなどを隠す愛犬も少なくないでしょう。
この理由は愛犬に、お気に入りの物を自分の身近な所に置いておきたい、という気持ちが働いているからかもしれません。
人間にも様々なコレクターがいますよね。飼い主さんの中にも、好きな物を集めるという趣味を持っている方もいるでしょう。
愛犬がおもちゃや拾ってきたものなどを隠しているようであれば、このようなコレクター魂の強い性格をもっているのかもしれませんね。人間同様、好きな物を集めることを楽しんでいる可能性があり、それらを隠すことで、他の誰かに奪われないように守っているのでしょう。
◆飼い主さんを同等の存在として認識している
野生で生活をしていた時代の犬達は、群れを作って行動しており、その中には必ずリーダーがいました。
おやつなどを隠す理由の一つとして、自分以外の他のものから守るために隠すと前述しましたが、群れの中でリーダーが餌を取っても、基本的に他の犬が怒ることはありません。
ただし、自分と同等の立場である存在に餌を取られた場合は怒ります。多頭飼育をしている家庭で、おやつなどを隠す愛犬の姿が見られるのは、この行動の名残が原因となっていると考えられるでしょう。
では1頭のみで飼われているペットの場合には、なぜこのような行動がみられるのでしょうか。
実は、それも隠す理由は同じなのです。しかしこの場合、同等の立場と思われているのが飼い主さんだということになるので、関係性の見直しが必要でしょう。
飼い主さんをリーダーだと認識していない場合、それが様々な問題行動の原因となる可能性があります。
愛犬が1頭なのにおやつなどを隠す行動が見られた場合は、一度、愛犬に対する態度や生活状況に問題がないかを思い返してみてください
おやつを隠す行動の対処法は?
犬のおやつなどを隠す行動の理由を紹介しましたが、犬にとって意味のある行動で、愛犬自身に悪気はないとはいえ、やはり衛生面を考えると放置できる問題ではありません。
特に室内であれば、ニオイの発生も気になりますよね。
この行動に対して、飼い主さんができる対処法は一体何でしょうか。すぐにチャレンジできる簡単な方法を紹介しますので、悩んでいる飼い主さんは是非、参考にしてみてください。
◆隠せないおやつを与える
愛犬がどうしてもおやつを隠してしまうのなら、与えるおやつを愛犬が隠せない形状に変える、という方法があります。
ペットショップやホームセンター、ネットショップなどで犬用おやつの一覧をみると、ボーロやガム、ジャーキーなどの固形タイプの物が大半を占めていますよね。
しかし近年では、「ちゅーるタイプ」のおやつも増えてきました。固形タイプのおやつの種類は圧倒的に多いですが、中にはこのちゅーるタイプのおやつもあるので一度探してみましょう。
ちなみにちゅーるタイプというのは、固形ではなく柔らかいペースト状のフードが個包装されているタイプのペット用フードです。
ペースト状のおやつであれば、愛犬が隠すのはまず困難ですし、飼い主さんが袋を持ったまま与えることが可能なので隠される心配はありません。
総合栄養食としての役割をもつ商品も多いですが、1日の食事量を考えて管理していれば、おやつとして与えることも可能です。
おすすめのちゅーるタイプ商品を、紹介しますので参考にしてみてください。
◎ちゅ~るMax 総合栄養食 とりささみ ビーフ入り
1日に必要な栄養バランスを調整したちゅ~るです。そのままでも、ドライフードにかけても。関節の健康に配慮してコンドロイチン・グルコサミン・かつおエラスチンを配合しました。1本27g入りのたっぷり容量のちゅ~るです。<総合栄養食>
1日に必要な栄養バランスが調整されたちゅーるタイプの総合栄養食です。ドライフードにかけてトッピングとしても、そのまま与えてもOKですよ。コンドロイチン・グルコサミン・かつおエラスチンが配合されており、関節の健康に配慮された商品となっています。1本27g入りで容量はたっぷりです。おやつとして与える場合は、愛犬のサイズや一度に与える量をしっかりチェックしましょう。
◎ちゅ~るごはん とりささみ チキンミックス味
1日に必要な栄養バランスを調整した主食ちゅ~るです。そのままでも、ドライフードにかけても。関節・骨・お腹・皮膚の健康にも配慮した健康素材を加えています。<総合栄養食>
こちらは、関節・骨・お腹・皮膚の健康に配慮した、健康素材が配合されているちゅーるです。グレインフリーなので、穀物アレルギーが心配なワンちゃんにも嬉しいですね。犬の大好きなチキンミックス味なので、食い付きも抜群でしょう!1本14gなので、おやつとしても与えやすいです。もちろん、普段のご飯のトッピングとしても活躍できますね。
◎グラン・デリ とりぷる~ん 美味しくカロリー計算 シリーズ
00%国産鶏肉を使用した美味しい国産おやつ ・1本当たり約2kcal設計 ・カロリ-が計算・調整しやすい ・食べやすいひと口タイプ ・着色料不使用
国産鶏肉を使用したおやつです。お出掛けの際にも持ち運びしやすく、旅行などでも重宝する食べきりサイズのジュレタイプのおやつです。余分なものが入っていないという点は、健康志向の愛犬・飼い主さんにとって喜ばしいポイントですね。
◆その場で食べきれるおやつにする
おやつを隠すのは、愛犬がその場で食べきれない場合がほとんどです。愛犬の好みにもよりますが、隠すおやつの種類としては、ガム系のタイプが多いのではないでしょうか。
この場合は、その場で食べきれるおやつを与えることが最も簡単な解決策となります。
ボーロやクッキーなど、一つの大きさが小さいおやつを与えれば、愛犬に隠される可能性が低くなるでしょう。
袋がジッパーになっている商品だと、与えた数の把握もしやすいですし、保管も簡単ですよね。
こちらのタイプも、おすすめの商品を紹介していきますので参考にしてください。
◎コジマ ホームメイドシリーズ プチ・ビスケット 乳酸菌入り
1袋(120g)におなかにやさしい乳酸菌が約2億個入っています。
さらにオリゴ糖、カルシウムも配合しています。
1袋120gで、保管のしやすいジッパー付きの犬用ビスケットです。お腹に優しい乳酸菌が約2憶個入っており、さらにオリゴ糖・カルシウムも配合されています。どうせ与えるなら、やはり愛犬の身体にとってより良いものを与えたいですよね。
サイズも小さいので食べやすく、隠さずにその場で美味しく食べてもらえることでしょう!
製造メーカーはペット専門店のコジマです。国産商品なので、安心感も得られますね。
◎グラン・デリ ワンちゃん専用おっとっと クリームチーズ味
一口サイズの国産ミニさつまいも入りクッキーです。
国産のさつまいもクッキーです。一口サイズなので、どんな場面でも与えられて便利です。お散歩時の持ち歩きや、トレーニングのご褒美にもちょうどいいですね。
無理やりやめさせようとしない
前述したように、犬がおやつなどを隠すのは本能が関係した行動です。このため、無理やりこの行為を止めさせることが良いことだとはいえません。
愛犬がおやつを隠す場面を見つけた場合に、無理やり取り上げたり、叱って止めさせるのは逆効果となるでしょう。
飼い主さんに対して、「自分の物を取る人だ!」という認識を持たせてしまう可能性があります。信頼関係にヒビが入ってしまっては、元も子もありません。
愛犬がおやつなどを隠す行為に対しては、紹介したように隠せないタイプ、食べきれるタイプのおやつを与えて対処したり、ご飯を残す場合には与えるドッグフードの量を調節することが一番の解決策となります。
もしも愛犬がおやつを隠そうとするシーンを目撃したら、叱りつけたり取り上げたりするのではなく、おもちゃなどで気を引いてみるとよいでしょう。隠そうとしたものをおもちゃと交換できた場合には、沢山褒めてあげてくださいね。
これを繰り返せば、「隠さずに飼い主さんに持っていけば良いことが起こる」と認識してくれるでしょう。
犬がおやつを隠す行動に関するまとめ
犬がおやつを隠す行動には、本能の名残が大きく関係しています。
無理やり止めさせるのではなく、与えるおやつの種類や食事量を見直すなどして対処していきましょう。
飼い主さんと愛犬との関係性に問題を感じる場合は、しっかり信頼関係を立て直すことも視野に入れてくださいね。
愛犬が一生懸命に何かを隠す姿は微笑ましくもあります。しかしながら、食べ物を放置するのは衛生面においてもよくありません。
愛犬がおやつを隠したまま日数が経過し、傷んだ状態で口に入れてしまう可能性も考えられます。健康被害をも招く可能性があるということを、しっかり頭に入れておきましょう。
家族全員が毎日を健やかに過ごせるように、出来ることから取り組んでみてくださいね。
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