ノーフォークテリアは小柄でやんちゃ?特徴や性格をご紹介

2020.11.05

ノーフォークテリアは小柄でやんちゃ?特徴や性格をご紹介

みなさんはノーフォークテリアをご存知ですか?小柄な体格をしている可愛らしいワンちゃんです。そんな可愛らしいノーフォークテリアですが、実は狩猟犬として活躍をしているワンちゃんです。今回はそんなノーフォークテリアってどんなワンちゃんなのかをご紹介していきます!


ノーフォークテリアとは

ノーフォークテリアは、テリア種の中でもひときわ小さな体で、たれ耳とクリクリのまん丸お目目が可愛らしいワンちゃん。狩猟犬として活躍している時の呼び名は「原野の小悪魔」などと呼ばれています。恐れ知らずの勇敢なワンちゃんで、しつこく獲物を追い掛け回していたので呼ばれていたそうです。日本ではあまり普及はされていませんが、海外では人気が上がってきているワンちゃんです。

◆ノーフォークテリアの歴史

ノーフォークテリアは19世紀後半に生まれたと言われています。場所は、イギリスのイングランド東部にあるノーフォーク州ノーリッチ市で、フランク・ジョーンズという人物が、各種のテリアを掛け合わせたことによって生まれたワンちゃんだと言われています。掛け合わせたワンちゃんは、「グレンオブイマールテリア」「ケアーンテリア」「ボーダテリア」他は近くの地域のテリア種を取り寄せたと言われています。この頃は、たち耳のノーリッチテリアとたれ耳のノーフォークテリアは同じワンちゃんとして見られていました。

当時のノーフォークテリアは、家屋や畑を荒らしていたネズミやキツネなどの動物を狩猟していました。イギリスにあるケンブリッジ大学の学生たちが、大学内にいる害獣の駆除の為にも飼っており、多くの学生たちから愛されていたそうです。大学周辺の地域に由来して「トランピントン・テリア」などとも呼ばれていました。

イギリス国内の様々な場所で狩猟犬として大活躍していたノーフォークテリアは、1932年に「ノーリッチテリア」という名前でイギリスケンネルクラブに公式認定をされました。当時は、たち耳のノーリッチテリアとたれ耳のノーフォークテリアは同じワンちゃんとされていました。ですが、たれ耳のノーフォークテリアは数が少なく、一部の繁殖家たちから、たち耳のノーリッチテリアに限定すべきと意見がでるようになりました。

その後、たれ耳のノーフォークテリア愛好家たちが、繁殖活動をして、それぞれのワンちゃんが別の種類になるようにイギリスケンネルクラブに働きをかけ始めました。その結果、たち耳のノーリッチテリアとたれ耳のノーフォークテリアが区別されるようになりました。

20世紀中頃になるとアメリカをはじめとする海外へ進出し始めました。この頃からノーフォークテリアはペットとして愛されるようになっていきますが、狩猟犬だった頃の血気盛んな性格は消えずに残されたままになっています。原産国のイギリスではペットとしてではなく、狩猟犬としての改良を続けているそうです。

イギリス国内の様々な場所で狩猟犬として活躍していたノーフォークテリアは、20世紀中頃になるとアメリカをはじめとする海外へ進出。この頃からペットとして愛されるようになっていきますが、狩猟犬だった頃の血気盛んな性格は消えることなく残されたままになっています。また、原産国のイギリスでは、テリア種としての気質が維持されているノーフォークテリアは、家庭犬としての改良があまり進んでいないそうです。

そんなノーフォークテリアは、日本ではあまり普及がされていません。ジャパンケネルクラブの犬種別犬籍登録頭数によると、ノーフォークテリアは日本で約360頭ほどしか飼育されていません。日本では同じテリア種のヨークシャーテリアの人気が高く、ノーフォークテリアに注目が集まらないのです。

◆ノーフォークテリアの名前の由来

イギリスのイングランド東部にあるノーフォーク州ノーリッチ市のノーフォーク州から来ているとされています。

◆ノーフォークテリアの特徴

体長が体高よりすこし長く、足は短く、一番の特徴はたれた耳です。体はずんぐりむっくりとしていますが、骨格は非常にしっかりとしており、狩猟犬らしい俊敏な動きができます。

◆ノーフォークテリアの大きさ

大きさは男の子も女の子も同じ大きさをしており、体高は約25cm~26cmで体重が約5kg~6kgです。

◆ノーフォークテリアの毛色・毛質

ノーフォークテリアの被毛はダブルコートにで、年に約2回換毛期があり、抜け毛が多くなります。毛質がとても粗い直毛で、小動物の巣穴や藪などでも傷がつかない硬いワイヤーコートになっています。ほほのひげ・眉毛・あご・胸元に飾り毛があるのも特徴です。

毛色は、レッド・ウィートン・ブラック&タン・グリズルの4色があります。

◆ノーフォークテリアの性格

飼い主さんが大好きでイタズラ好き

ノーフォークテリアは、とても陽気で好奇心旺盛な天真爛漫なワンちゃんで、遊ぶことが大好きです。勇敢で探検が好きなので、常に何か楽しいことはないかと探し回っています。そのため、家の中でイタズラをすることもありますが、飼い主さんのことが大好きで、常に一緒に遊びたがっています。とても愛情深い一面もあり、飼い主さんと共に暮らす家族にはたくさんの愛情を注いでくれます。ノーフォークテリアはとにかく家族が大好きなので、ひとりぼっちになることが苦手です。お留守番をすることはできますが、何日も続くと、とても大きなストレスとなってしまうので気を付けるようにしましょう。

警戒心が強く人見知り

ノーフォークテリアは飼い主さんのことが大好きですが、テリアという名前が付いているだけのことはあって典型的なテリア気質で、警戒心が強く人見知りな一面も持っています。知らない人や動物には吠えて飼い主さんを守ろうとしてくれますが、警戒心の強さから無駄吠えをしてしまいがちです。

怖いもの知らず・頑固

ノーフォークテリアは頑固な性格が濃く出ています。少しでも気に入らないことがあると、大好きな飼い主さんの言うことであっても無視してしまうほどです。初めてワンちゃんを家族に迎え入れる方は戸惑ってしまうかもしれません。また、怖いもの知らずな性格でもあるので、初めての環境には怖がらずに溶け込めるでしょう。自分よりも大きなワンちゃんにもおびえないで近づくことができますが、ノーフォークテリアはフレンドリーな性格ではないので、そのまま喧嘩を仕掛けてしまう場合もあります。

◆ノーフォークテリアがかかりやすい病気

ノーフォークテリアのかかりやすい病気は以下の通りです。

白内障

水晶体が白く濁って、視力が低下する病気。症状が進行すると、失明の可能性があります。

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皮膚炎

痒み、フケ、赤み、脱毛、においなど様々な症状があり、種類も様々です。

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皮膚腫瘍

細胞が異常増殖を起こし、腫瘍ができる病気。良性の腫瘍は進行速度がゆっくりしていて、転移などが起こらず、全身に悪影響を与えることがない腫瘍です。悪性の腫瘍は「がん」と呼ばれています。

歯周病

歯垢中の細菌が原因で歯肉が腫れ、歯を支えている歯周組織が破壊されてしまう病気。

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膝蓋骨脱臼

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ノーフォークテリアの飼い方

ノーフォークテリアを家族に迎え入れる事ができた時の飼い方をご紹介していきます。

◆飼育環境

ノーフォークテリアは小型犬なので、室内飼いができます。室内飼いをする際はフローリングなどの滑りやすい床は足腰の関節を痛めてしまう場合があるので、マットや滑り止めを敷くようにしましょう。また、無駄吠えが多いワンちゃんなので、集合住宅ではトラブルが起こる可能性があるので注意しましょう。元気いっぱいに動き回るため怪我が起きないように家具を移動させることも大切です。

◆運動量

ノーフォークテリアは体を動かすことが大好きなワンちゃんなので、毎日運動する時間を設けてください。理想は1日2回、30分~60分程度の散歩と、ドックランなどで自由に遊ばせることが理想です。家の中でもボール遊びなどをしてあげるようにしましょう。運動ができなくストレスが溜まってしまうと、家具を壊したりイタズラをする場合があります。

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◆小動物と同居

ノーフォークテリアは、狩猟本能が強すぎるので、小動物を見ると追いかけたくなる習性があります。そのため小動物との同居は控えた方が良いでしょう。

◆ごはんの量

ノーフォークテリアは活発なため、丈夫な骨や筋肉を作る必要があります。丈夫な骨を作るために、カルシウムやビタミンD・Eを摂取させ、筋肉を作るために動物性たんぱく質を食べさせるようにさせましょう。おなかに負担がかかる食事はトラブルの原因となるため、消化吸収率の高いフードを選ぶようにしましょう。

ちなみにワンちゃんに食べさせてはいけない物は以下の通りです。

    ・ネギ類全般
    ・ぶどう類全般
    ・チョコレート
    ・キシリトール
    ・生の魚介類
    ・鶏の骨
    ・アボガド
    ・ナッツ類全般

◆お手入れ

ノーフォークテリアは「ワイヤーコート」と呼ばれる固めの被毛をしており、被毛が絡まりにくいので、ブラッシングは週に3回~4回で十分です。ですがブラッシングには、皮膚の血行促進や毛艶の維持、愛犬とのコミュニケーションなどの役割もあるので、毎日行うこともオススメです。

実はノーフォークテリアはただのブラッシング以外にも、プラッキングという特殊なトリミングをしてお手入れしなければいけません。プラッキングとは、トリミング用のナイフを使い柔らかい被毛を除去することで、ノーフォークテリアの固い被毛を維持する行為です。プラッキングをしてくれるトリミングサロンを探してやってもらうようにしましょう。

シャンプーは月に1回~2回行うようにしましょう。ノーフォークテリアはアレルギー性皮膚炎を発症しやすい傾向にあるので必ず行うようにするのが大切です。

◆無駄吠え

ノーフォークテリアは元々吠える声を使って狩猟を行っていました。その名残で吠えやすい傾向にあります。また、警戒心も強いので、インターホンが鳴ったり、何かの気配を感じるとすぐに吠えてしまうこともあります。吠え癖は放置していると、近隣の方々とトラブルに発展する可能性があるので、すぐにしつけるようにしましょう。ノーフォークテリアは、強く怒られても動じないほどの強さを持っているので、しつけをする側もあきらめずに徹底的にしつけを行うようにしましょう。子犬の頃から無駄吠えをしないようにしつけをするのがベストです。吠え癖はすぐに治るようなものではないので、根気よく長い期間をかけてじっくり取り組むようにしましょう。


まとめ

今回は日本ではあまりなじみのないテリア種のノーフォークテリアをご紹介しました。日本ではヨークシャーテリアの方が人気がありますが、ノーフォークテリアのことを知ったらこちらも人気が出るかもしれませんね。これを読んだ皆さんも興味があればご自分で調べてみてはいかがでしょうか?

ノーフォークテリアとの素敵な出会いを願っています。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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