【獣医師監修】愛犬に大量のフケ!?原因は病気?対処法はある?

2020.12.16

【獣医師監修】愛犬に大量のフケ!?原因は病気?対処法はある?

人間と同じように、犬にもフケが出ます。決して珍しいものではありませんが、愛犬のフケの量がすごくて悩んでいる、という飼い主さんは少なくありません。今回はそんな犬のフケに注目です。その原因や対処法をチェックしていきましょう。原因には、病気が潜んでいる可能性もありますよ。おすすめの商品も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

フケがでるメカニズムを知ろう

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愛犬の被毛・皮膚などに、白い粉状のものがついていたら…それはフケである可能性があります。人間にもみられるものなので、イメージはしやすいでしょう。
この白いフケとは、古くなって剥がれ落ちた皮膚の角質なのです。フケに対して不衛生な印象を受ける方も多いでしょう。しかし、皮膚が正常に代謝している証拠なので、フケが出るのは当たり前のことだといえます。
ただ外見的にも、フケは放置したくない存在であることは確かですよね。
定期的なブラッシングやシャンプーなどの被毛・皮膚ケアを怠らなければ、基本的にフケが気になることはあまりありませんが、その量が大量だったり、急激に増加したようであれば、なんらかの原因が潜んでいる可能性が考えられます。
まずはフケが出るメカニズムを、しっかり理解しておきましょう。

皮膚の一番外側で、常に空気にさらされている表面部分を表皮といいます。
人間の表皮はとても薄く約0.2mm程度なのですが、犬の表皮はそれよりも薄く、人の1/3~1/5程度だといわれています。犬の場合、全身に毛が生えているために表皮が薄いと考えられているようです。
健康な表皮には、細胞がきれいに整列しています。そしてその細胞は、常に新陳代謝を繰り返すのです。
これをターンオーバーと呼び、皮膚の生まれ変わりのこと指しています。古い細胞を捨て、新しい細胞が表皮上に出てくるわけです。
人間の場合ターンオーバーは約28日ですが、犬は若干早めの約20~25日で細胞が生まれ変わるそうです。
このターンオーバーの副産物が、フケにあたります。
表皮が常に生まれ変わりのサイクルをしているためフケは出続けますが、白い粉状のものなのでそこまで目立ちません。
基本的に人間はお風呂で古い細胞を洗い落としますし、犬は動いている間にフケが落ちます。日常的に埃と一緒に掃除されてしまうことがほとんどでしょう。ただし長毛種の場合は、被毛に絡まることも多いかもしれません。


フケが出る原因は?

いつもより愛犬のフケが多いと感じたら、皮膚コンディションの異常や、病気などを発症している可能性があります。
フケはさまざまな原因によってみられるため、日頃から愛犬の皮膚・被毛のケアをしながら、状態を観察しておくことが大切ですね。
フケが出る主な原因を紹介していきますので、しっかり覚えておきましょう。

◆乾燥

空気が乾燥していると、皮膚も乾燥してしまいます。特に冬の時期は、それが要因となりフケが目立つ場合があるでしょう。

◆スキンケアの方法を誤っている

愛犬のお世話として、シャンプーやブラッシングはとても重要なケアの一つです。しかし、その方法や頻度が間違っていると、それがフケの原因となる場合があります。
シャンプーやブラッシングの頻度が過剰、もしくは不足していたり、使用しているシャンプー剤が愛犬の肌に合っていない場合など、スキンケアの方法が愛犬にとって適していなければ、フケの増加を招く可能性があるのです。
シャンプーをすれば被毛や肌がきれいになるのは確かですが、洗いすぎると皮脂を取り過ぎてしまうため、シャンプーの回数には注意必要ですよ。
スキンケアの頻度や方法は、犬種や個体によって違ってきますので、愛犬の様子をみながら判断していく必要があるでしょう。

◆ストレス

愛犬が抱えるストレスが、フケの原因となる場合もあります。ストレスから皮膚トラブルを引き起こし、フケが出てしまうケースがあるのです。稀な症例ではありますが、極度の恐怖を感じたことでフケが急に浮いてくる、といった症状を見せた子も実際にいるそうです。

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フケが増える病気はある?

身体の異常・病気の発症が原因で、フケが目立つようになる場合もあります。フケの増加を招く病気として、主に以下のものが挙げられます。

◆アレルギー性皮膚炎

特定の物質(アレルゲン)に対してアレルギー反応を示し、皮膚にかゆみ・炎症などを起こすのが、アレルギー性皮膚炎という皮膚病の一種です。食べ物のタンパク質に対して反応する食物アレルギーや、ノミの唾液に対して反応するノミアレルギー性皮膚炎などがあります。

◆アトピー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎の一種ですが、原因が特定しにくく、かゆみが出やすいという特徴をもつアトピー性皮膚炎。体質が関係しているともいわれ、食べ物・花粉・ハウスダスト・カビなどとの接触や、皮膚のバリア機能の異常・低下によって症状がでてきます。

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◆脂漏症

皮脂の分泌が過剰化しフケを伴う遺伝性の角化疾患で、犬種でいうと、アメリカン・コッカー・スパニエルや、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどに多くみられます。悪化によって痒みや脱毛の症状がみられ、慢性化すれば皮膚の硬化や変色がみられる可能性があります。特に該当犬種において皮脂異常が見られた場合は、一度獣医師に相談してみましょう。
また、感染症・アレルギー・内分泌疾患・寄生虫感染・免疫介在性疾患・腫瘍など、その他の脂漏性疾患でもフケを伴います。

◆感染性皮膚炎

感染性皮膚炎として、寄生虫が原因のツメダニ症・疥癬・毛包虫症、真菌(カビ)が原因の皮膚糸状菌症・マラセチア皮膚炎、細菌による膿皮症などが挙げられます。
特にツメダニ症は「歩くフケ」との通称があり、大量のフケが出る特徴をもっています。毛包虫は犬の皮膚に常在する微生物ですが、免疫が抑制される状態になると大量に増殖して皮膚症状を起こします。
皮膚糸状菌は脱毛(リングワーム)やフケ増加が主な症状です。そしてマラセチアも常在する菌なのですが、高温多湿や他の皮膚炎が影響して増殖する場合があり、皮膚症状を引き起こします。
膿皮症は、常在菌の一つであるブドウ球菌が異常に増殖することで発症する皮膚病です。表皮内に病原が限られる表在性膿皮症と、もっと深い箇所(真皮)に起こる深在性膿皮症に分類されます。

◆脱水・栄養失調

愛犬が重度の脱水、栄養失調などを起こしている場合、皮膚も水分不足・栄養不足の状態となります。毛のパサつきや皮膚のカサカサに併せてフケが生じるケースがあるのです。
脱水・栄養失調となると、食欲不振・元気がない・体重減少などの様子がみられたり、糖尿病・腎臓病による多飲多尿などの症状を起こしてしまいます。愛犬の異変に気付いたら早めに動物病院を受診し、検査や治療をしてもらいましょう。

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フケの予防方法と対策方法

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愛犬のフケを予防するためには、生活習慣の改善やストレスのない環境づくりと、被毛や皮膚ケアの見直しが、重要なカギとなります。

◆生活習慣を改善して、ストレスフリーな環境を作ろう!

フケの原因の一つである乾燥は、生活空間に工夫をすることで対策ができます。
人間同様、乾燥はお肌にとって大敵です。室内では加湿器を使用して適切な湿度を保つなど、生活環境にも注意を払う必要があるのです。また、犬用の保湿剤を被毛にスプレーしたり、皮膚のスキンケアをこまめに行うことで、お肌を乾燥から守ることができるでしょう。
また、愛犬がストレスを抱えている場合も、フケの発生を助長します。
愛犬の生活環境や日常の様子をしっかり観察し、ストレスを感じている場所・場面がないかを改めてチェックしてみてください。問題点が見えてきたら、可能な限り改善してあげましょう。愛犬が一人きりで落ち着ける寝床・スペースは、必ず作ってあげてくださいね。

◆シャンプーの方法や、アイテムを見直して皮膚ケアを!

シャンプーの頻度や方法、使っているアイテムが愛犬に適しておらず、それが原因でフケが発生するケースは少なくありません。
まずは使っているシャンプーが、愛犬の肌に合っているのかをチェックをしてみましょう。脂性肌の犬に乾燥肌用のシャンプーを、皮膚病ではないのに抗菌シャンプーを、といったように愛犬にとって不適切なアイテムを使っていませんか?市販されているシャンプーにもたくさんの種類があるので、しっかり確認する必要があります。
皮膚の健康を守るために保湿性の高いシャンプーを選んだり、元々肌の弱い子には低刺激タイプのものや肌に優しいブラシに買い替えるなど、使用しているアイテムを見直すのも重要な予防方法の一つです。
そしてシャンプーの方法にも注意が必要です。
まずシャンプー前には全身をブラッシングして、地肌まで洗うために抜け毛・毛玉・もつれなどを取り除きます。そしてシャワーヘッドを皮膚に当てるようにして、地肌をしっかり濡らしましょう。シャンプー剤は泡立てネットやスポンジを利用してよく泡立てることがポイントです。すすぐ際にはシャンプー残りがないように、ぬめりが取れるまできちんとすすいでくださいね。
シャンプー後の皮膚は乾燥しますので、ここで保湿剤を利用しましょう。保湿ケアが終わったら、タオルドライをしてからドライヤーで乾かします。冷風・温風を切り替えながら、根元までしっかり乾かすことが大切です。

◆フケ予防効果のあるシャンプーを使う

愛犬のフケを予防するために、効果的なシャンプーが多数販売されています。おすすめアイテムを紹介しますので、参考にしてください。
◎ウィッシュ グルーミングプロ 無添加 リンスinシャンプー 乾燥肌用 200ml

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嬉しい無添加処方で愛犬の肌に優しいタイプの、ペット用リンスインシャンプーです。8種のオーガニック原料に加え、ヒアルロン酸・スクワラン配合で、皮膚や被毛を乾燥から守ります。

◎ペットキレイ 皮フを守るリンスインシャンプー 犬用 ポンプ 550ml

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100%植物生まれの洗浄成分が、皮膚や被毛の潤いを残しながら、汚れやニオイをしっかり洗い流してくれます。泡立ちが豊かで泡切れもよいので、適切なシャンプー方法の手助けにもなりますね。弱酸性で無着色、刺激性なし判定の、お肌に優しい低刺激タイプのシャンプーです。

◆保湿ケア

◎グッドスキンデイズ! モイスト 乾燥肌用化粧水 200ml

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獣医師監修のもと化粧品会社が製造した、無添加のペット用スキンケアアイテムです。フケがでやすいカサカサ肌に効果的な乾燥肌用化粧水なので、シャンプーの仕上げに利用しましょう!使いやすいノズルタイプで、簡単に直塗りできます。皮膚疾患の対策に、是非試してみてください。

◎グッドスキンデイズ スキンプロテクトオイル お肌も肉球も守るオイル 8ml

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愛犬の肌や肉球にも使える、浸透保護オイルです。化粧水後の保湿プラスや、ガチガチの肉球ケアに利用したい逸品です。オイルタイプなので、一般的なクリームよりも早い浸透と持続が期待できます。

◎マイクロシン AH ハイドロジェルスキンケア 15ml

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こちらはジェルタイプのスキンケア製品です。付け心地が良く水の様にさらっとしており、スプレータイプなので簡単に使用できます。高い除菌・抗菌作用の機能に加えて、肌の保湿と皮膚バリア機能の維持が期待できるでしょう。

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まとめ

フケは自然な代謝によって発生するものですが、その量が多かったり、かゆみ・赤み・脱毛・べたつき、などの症状が併せて見られる場合は注意が必要です。
病気が疑われる様子があれば、早めに獣医さんに相談しましょう。普段から健康診断を受けるなどして、かかりつけの病院を決めておくのがおすすめです。治療法に加えて、皮膚ケアの方法などのアドバイスももらってくださいね。
日常的に愛犬の皮膚や被毛の状態を把握しておけば、フケや抜け毛の異常な多さや臭いの変化などにもすぐに気付けるはずです。愛犬のささいな変化に気付けるように、毎日しっかりスキンシップをとりましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に15医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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