1.なぜ犬同士で喧嘩をするのか
1-1.家庭内での場合
1-2.遭遇した犬の場合
3.遊んでいる場合と本気で喧嘩をしている場合の見分け方
3-1.遊んでいる場合
3-2.本気で喧嘩をしている場合
5.喧嘩の止め方
5-1.飼い主さんが冷静になる
5-2.犬同士の間になにか挟む
5-3.犬に水をかける
5-4.犬に毛布などを投げる
5-5.大きな音を出す
6.犬に喧嘩をさせない方法
6-1.未去勢のオスに注意する
6-2.相性の悪い犬を避ける
6-3.犬の行動に注意する
6-4.過激な遊びをさせない
6-5.おもちゃやおやつを片付ける
なぜ犬同士で喧嘩をするのか
犬同士でなぜ喧嘩してしまうのか?という疑問ですが、人間同士にも言えますが相性の問題が1番大きいでしょう。
誰しも合う合わないがあり、人も他人に対してマイナスなイメージを持つこともあります。
犬にも同様のことがいえるので、初対面でも「なんかいやだな」とマイナスなイメージを持ち特に相手から攻撃的な態度を取られたりすると「気に入らない」という理由だけで喧嘩に発展する可能性もあります。
また、犬社会はハッキリとした上下社会です。
お気に入りの散歩コースを自分の縄張りと認識していると、他の犬を見つけた際に縄張りに侵入してきた敵を排除しようと喧嘩することがあります。
さらには、相手よりも自分が上であることを証明するために喧嘩することもあります。
上記のような理由が犬同士の喧嘩ではよくあげられますが、状況により細かい理由は変わってきますので、次項目から詳しく紹介いたします。
◆家庭内での場合
家庭内で多頭飼育している方は、愛犬同士が喧嘩しないように気を配っていることと思います。
普段一緒に生活している愛犬同士が日常的に喧嘩してしまい、仲良くできない状況では飼い主さんも、不安ですよね。
家庭内での主な犬の喧嘩の理由について紹介します。
上下関係
上記でも紹介したように、犬は上下関係がはっきりした生き物です。
複数の犬と暮らしていると、犬なりに序列というものが存在します。
もちろん、群れのリーダーとして飼い主さんが1番上にくることは必須ですが、その下の2番、3番と上下関係をはっきりさせるために喧嘩することもあります。
犬同士で喧嘩しているのを見ると、焦ってすぐに止めようとしてしまうかもしれませんがもう1匹がお腹を見せているしぐさを見た方も多いのではないでしょうか?
これは、勝敗がはっきりと決まりお腹を見せた犬は降参の意を表しています。
多頭飼いで無駄に喧嘩しないために、犬同士で上下関係をはっきりさせておくことはある程度必要です。
愛犬の様子を見てすぐに喧嘩が止まるようならば見守ることも必要です。
嫉妬
多頭飼いの喧嘩の理由として多いのは、飼い主さんの取り合いです。
独占欲から飼い主さんの抱っこを巡り犬同士で喧嘩することがあります。
また、他の犬が飼い主さんと遊んでいると嫉妬からその犬に対して攻撃することもあります。
飼い主さんとしては、自分を取り合いして喧嘩している愛犬たちを見ると微笑ましい気持ちにもなりますが、本気で噛み付いたり喧嘩がヒートアップする前に仲裁に入るようにしましょう。
ポイントは、なるべく愛犬たちに平等で振る舞うようにして、愛犬の性格にあわせて適切なコミュニケーションパターンを決めることが有効です。
特に嫉妬深い神経質な愛犬に対しては、コミュニケーション多めに接して、その子の目がないところで他の愛犬とスキンシップを取るようにします。
コミュニケーション、遊びの延長など
特に子犬同士によくみられることですが、ガブガブと相手の首などに噛み付いて眉間にシワを寄せて唸っている様子が見られることがあります。
喧嘩しているのかな?と疑問に感じることもありますが大体は犬同士のコミュニケーションの一環であり、遊びの延長ですので問題ありません。
子犬同士ですと力加減をためして、どのぐらいの強さならば大丈夫なのか?など勉強している途中でもあるため、興奮しすぎないように様子を見ながら遊ばせておくのがベストです。
一つ注意したいのは、そんなコミュニケーションでテンションが上がり興奮しすぎてしまうと勢いで本気の喧嘩に発展してしまう可能性もあります。
力加減を忘れて喧嘩になると、今まで仲良く遊んでいたのが嘘のように険悪になってしまい犬同士の仲が悪くなってしまうこともあるため、ボルテージが上がり切る前に飼い主さんが一声かけて仲裁するようにしましょう。
◆遭遇した犬の場合
犬同士の喧嘩ではトラブルにならないように他の犬と遭遇した場合の対処方法を考えておく必要があります。
特に見慣れない遭遇した犬とは相手の性格などがわからないので、喧嘩になりやすい傾向にあります。
縄張り争い
散歩コースや家の周りを自分の縄張りと認識している犬にとって、遭遇した犬は全て侵入者になります。
侵入者を排除しようと、攻撃して喧嘩になり、縄張り争いをします。
縄張り争いは犬にとっては、本能でもあり殺し合いの喧嘩に発展する危険が高い喧嘩の理由でもあります。
仮に遭遇した犬と喧嘩してしまい、相手の犬が死亡してしまった際には飼い主さんの責任になります。
状況によっては、慰謝料を請求されたりする可能性もあるため喧嘩は避けたいですよね。
特にオス同士は縄張り意識が強く、自分の方がより強い存在だと他の犬に示すために喧嘩することもあるので注意が必要です。
メスへの反応
犬のメスは発情期(ヒート)が2回あり、オスはメスのホルモンの臭いにひかれて発情します。
メスが近くにいると、メスをめぐってオス犬同士が喧嘩することがあります。
本能的に、強い犬の子孫を残そうとメスは強いオスを受け入れる習性があるため、メスへの反応から喧嘩してメス犬に自分の強さをアピール
することがあるのです。
特に未避妊、未去勢の愛犬の飼い主さんは時期によっては喧嘩を起こしやすく興奮しやすい状況になるため、注意が必要です。
特に繁殖の予定がない場合には、泌尿器系や子宮周りの病気の予防にもなりますので早めに避妊・去勢手術をすることが望ましいです。
威嚇など
喧嘩の原因として、犬同士の相性があると紹介しましたが、苦手な犬に近づいてこられると「これ以上近づいてこないで」と威嚇するためにうーうーと低い声で唸ることがあります。
自分のテリトリーに無断で入ってこられることに嫌悪感を抱く、警戒心の強い子もいます。
また、相手の犬の身体が自分より大きかったり逆に激しく吠えられたりすると恐怖心から威嚇して喧嘩に発展することもあります。
日本犬は喧嘩をしやすいのか
日本犬は古くから番犬として、屋外で飼育されてきた歴史が長い犬種です。
番犬とはその名の通り、家の周りなど自分の縄張りを守ることが仕事であり侵入者や外部の物に対して敏感です。
侵入者を排除しようと激しく吠えて、異変を飼い主さんに知らせる役割も持っていました。
犬が威嚇して吠えることにより、イノシシなどの害獣、泥棒などから家を守るために活躍していました。
そんな歴史から日本犬は、忠誠心が強く飼い主さんやその家族に対しては友好的に接しますが、他の犬や他人に対しては警戒心が強く攻撃的な態度を取る可能性もあります。
しかし、幼少期から他人や他の犬と適度にふれあいをして社会化をすることにより、攻撃性をコントロールすることが可能です。
飼い主さんが頼れるリーダーとしてきちんとしつけを行うことにより、気質による喧嘩を抑えることが可能です。
遊んでいる場合と本気で喧嘩をしている場合の見分け方
犬同士で遊んでいるのか喧嘩しているのか見分け方を紹介します。
愛犬の行動に疑問を感じている方はさんこうにしてくださいね。
◆遊んでいる場合
犬同士で遊んでいても首回りをガブガブ噛んだり、眉間にシワを寄せてガウガウ唸ることがあります。
しかし、たとえガブガブ噛んでいても甘噛みであり、皮の部分など柔らかい部分に噛み付きすぐにはなすということを繰り返すため、相手は痛くありません。
さらには、しきりに遊びに誘ったりくるくるとおもちゃを交えて体を動かしているようならば遊んでいるだけですので、心配はいりません。
判断材料として、飼い主さんの声に反応するようであれば理性的に遊ぶことができていますので安心です。
◆本気で喧嘩をしている場合
本気で喧嘩をする前触れとして犬が低く唸り、犬歯を剥き出しにして尻尾をぴんと立てているようならば「これから攻撃するぞ」としているサインです。
また他の犬がしつこくついてきた際に相手を見ていきなり立ち止まり、耳をピンとたてて睨みつけた時は噛みつく一歩手前の危険な状態です。
また、本気で喧嘩している際は目が血走って瞳孔が開いている状態です。
急所に深く噛み付いて犬歯を剥き出しにするため、本気で喧嘩して入り際には極度の興奮状態になります。
犬の喧嘩は仲裁するべきなのか
犬同士で喧嘩してしまう前に、飼い主さんが愛犬の性格を把握して喧嘩を回避することが大切ですが、もしも犬同士で喧嘩してしまった場合には、止めなくては!とパニックになってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、無理に喧嘩を仲裁すると怪我の元にもなります。
喧嘩の理由を見極めて、仲裁に入ることがポイントになります。
まずは、上下関係を決めるための喧嘩であればすぐに終わることが多く飼い主さんが仲裁に入ることで余計激化してしまう可能性もあるため、見守ることが良いでしょう。
犬が本気で攻撃しており、怪我をしそうな時や最悪どちらかが死んでしまうほど本気で激しい喧嘩をしてしまったときには仲裁に入るようにします。
犬同士の喧嘩を仲裁するための方法を紹介します。
喧嘩の止め方
どちらかが死ぬ危険性もある深刻な喧嘩は、飼い主さんが止めなくてはなりません。
また、犬友同士など他の犬と喧嘩になってしまった際には早めに辞めさせなくてはなりません。
犬の喧嘩の止め方を紹介します。
◆飼い主さんが冷静になる
第一に飼い主さんがパニックになり、むやみに手を出してしまうと犬に噛まれてしまい出血する怪我をする危険があるので、飼い主さんが冷静になることが大切です。
犬同士の喧嘩の理由を判断して、止めに入るか決定するようにしましょう。
仲裁するためには、なにが必要か方法を考えます。
◆犬同士の間になにか挟む
犬同士が直接ぶつからないように木の板などを挟むというのも有効です。
特に小型犬の場合には、相手の姿が1度視界から消えることでクールダウンする効果もあります。
また、いきなり間に何か挟むことにより喧嘩する気が散り飼い主さんの声を聴ける状態にすることができます。
間に何か挟むことにより、物理的に引き離す効果もあります。
◆犬に水をかける
特に大型犬同士の喧嘩は力も強く、なかなか離すことが難しいです。
水をかけることで犬同士が怯み、その間に引き離すことができます。
◆犬に毛布などを投げる
間に何か挟むのと同様に犬がびっくりして相手を離す効果と、視界を遮ることによりクールダウンする効果が期待できます。
毛布のボンという音に怯む効果もありますよ。
◆大きな音を出す
犬同士以外に関心を逸らすために、大きな音を出すことも有効です。
いきなりの事態に犬が怯んで噛み付いていた口を話す効果があります。
犬に喧嘩をさせない方法
できれば、犬同士で喧嘩になる前に対策を取り喧嘩をさせない方法を学ぶことが大切です。
喧嘩する確率を下げるための方法を紹介します。
◆未去勢のオスに注意する
未去勢のオスはメスをめぐって喧嘩になったり、縄張りを主張するために喧嘩になりやすい傾向にあります。
血気盛んなアダルト期の未去勢のオスには特に注意するようにします。
初対面の際には、特に十分に距離を取りいきなり接触させようとせずに徐々に挨拶させるのが良いでしょう。
◆相性の悪い犬を避ける
犬が嫌そうにしていたり、相性が悪い犬とはなるべく関わらないようにして避けるようにします。
相性の問題はすぐに解決することでもなく、時間がかかります。
争いのタネを減らすためにも相性が悪い犬とは距離を取ることが大切です。
◆犬の行動に注意する
喧嘩の兆候はないか、犬同士でコミュニケーションをとっている際には飼い主さんが注意深く観察するようにします。
犬が喧嘩しやすい状況を把握して、行動に注意しながら喧嘩する前に声をかけるなど対処するようにします。
◆過激な遊びをさせない
あまりにも激しい過激に遊ばせると、そのままボルテージが上がって興奮してしまい、本気の喧嘩になってしまう可能性があります。
テンションが上がり切る前に一度遊びを打ち切り、クールダウンさせることが重要ですね。
◆おもちゃやおやつを片付ける
喧嘩の原因になりやすいおもちゃやおやつは、片付けて出しっぱなしにしないようにします。
飼い主さんがコントロールするようにしましょう。
必要に応じて楽しく使えるように飼い主さんの方で、適度におもちゃやおやつを与えるのを基本にします。
まとめ
犬同士の喧嘩の理由や仲裁の仕方を紹介しました。
犬同士の本気の喧嘩はどちらかが死ぬ危険性もあり、喧嘩になる前に回避することが大切です。
飼い主さんがある程度愛犬の行動をコントロールできるように、幼少期からしつけを行い愛犬の好き嫌いを把握してあげましょう。
飼い主さんと愛犬が快適に生活するためのエア役に立てれば幸いです。
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