犬が見つめてくるのはどうして?その理由を徹底解説!

2021.04.10

犬が見つめてくるのはどうして?その理由を徹底解説!

ふと愛犬に目をやると、こちらをじっと見つめている……そんな経験はありませんか? 何を考えているのか、何かを要求しているのか、わからないという飼い主さんも多いと思います。 実は、犬が飼い主さんを見つめるのにはいくつか理由があるのです。その中には、飼い主さんとのコミュニケーションが非常に密接に関わっているものもあります。 犬を飼うときには、犬の心情や背景を理解することがとても大切になります。ぜひこの記事を最後まで読んで、犬の気持ちに寄り添える飼い主さんになってくださいね!

犬が飼い主を見つめる理由

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犬が飼い主を見つめる理由は、愛情だったりはたまた敵意であったり様々です。
愛犬の行動に隠れた気持ちをのぞいてみましょう。

◆行動を観察している

犬が飼い主を遠くからじっと見つめているとき、飼い主の行動を観察している場合があります。

犬は、本来群れで行動する動物です。野生の世界では獲物や敵など、周囲の様々なものに対して注意を払っています。また群れのメンバーにも目をやり、弱っている者がいないかなど気を配っています。その名残が残っているため、遠くから飼い主さんを見つめて動きを伺っているというわけです。

警戒しているというわけではないため、あまり心配をする必要はありません。自身を無売れのリーダーだと思っているのですね!

◆愛情表現

口角をあげて、笑っているような表情で飼い主さんを見つめているとき、犬は愛情や信頼を飼い主さんに対して感じていることが多いです。眠る前にも、飼い主さんを同じような目で見つめることがあります。非常にリラックスしていることの現れですね。

余談ですが、犬と飼い主さんが見つめ合うと、脳の下垂体という場所から「オキシトシン」というホルモンが分泌されると言われています。このホルモンは「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれており、犬や飼い主さんに安心感や充実感をもたらします。お互いの目を見てコミュニケーションを取ることで、犬との間により良い関係を築くことができるといえそうですね。

◆緊張している

飼い主さんのことを見つめながら眉間や鼻に皺が寄っていたり、唸っている時は犬が緊張している可能性があります。歯をむき出しにしている場合もあります。

この時、犬は嫌なことに対する拒絶の気持ち、あるいはこれから嫌なことをされるのではないかという警戒の気持ちを持っています。知らない人などに触られている時なども、このような素振りをすることがあります。

このような見つめ方をしているとき、犬は非常に敏感な状態となっています。そのため犬が落ち着くまでは、過剰にスキンシップを取ったり構ったりすることは避けるようにしましょう。また、家に来たばかりの子犬はこのような素振りをすることが多いです。怖いイメージを植え付けてしまわないように気をつけましょう。

◆敵意がある

先述よりも低い声や姿勢で唸りながら飼い主さんを見つめている場合、敵意を持っていることが多いです。この時、尻尾も低い位置にあることが多いです。

飼い主さんに対してこの見つめ方や唸り方をする場合、その理由としては飼い主さんとの信頼関係が十分に築けていないことが考えられます。日々のコミュニケーションや散歩、餌やりなど、きちんとしてあげられているかもう一度見直してみましょう。

もしそれでもうまくいかない場合、問題行動として獣医さんに診てもらうことが必要になる可能性があるため、早めの対応をおすすめします。

◆要求をしている

目を輝かせながらこちらを見つめていたり、尻尾をふりながらこちらを見つめている時、犬は何かしらを要求している可能性があります。上目遣いで見つめてくることもあります。

ある研究では、オオカミと犬の解剖学的違いとして目を上下させる筋肉の存在が挙げられるといわれています。上目遣いによってうまく人間におねだりが出来るオオカミが犬の先祖というわけです。物欲しそうにこちらを見つめる姿を見ていると、その説にも頷けますね。

しかしいくら可愛いからといって、要求を全て叶えてあげることは愛犬のためになりません。わがままなワンちゃんにしてしまわないために、程よくおやつやおもちゃなどを与えてあげるようにしましょう。


見つめ返すと目をそらす理由

ここまで犬がこちらを見つめてくる理由を説明してきました。一方で、犬の目を見つめ返したときにプイッと目を逸らされた経験のある人は多いのではないでしょうか?

ここからは、犬が目を逸らす理由について説明をしていきます。
 

◆気持ちを落ち着かせるため

飼い主さんが見つめ返した時や、犬がすごくはしゃいでいるのに視線が合わないとき、犬は自分の気持ちを落ち着かせようとしている可能性があります。

これは、はしゃぎすぎないようにしつけを施されているワンちゃんに多く見受けられます。自分がはしゃぎ過ぎていることを犬が自分で理解し、ブレーキをかけているというわけですね。

犬がこういった状態になっている場合、あまり興奮を煽らないように注意して接してあげましょう。

◆困っている

苦手なものや怖いものを目にして戸惑っているときや怖いとき、一瞬だけ飼い主さんの顔を見つめた後、顔をそらすという行動を取ることがあります。目の上の筋肉や尻尾も下がり、どこか哀しげな表情をしていることもあります。

苦手なものや怖いものの例を挙げると、動物病院や初めて行く場所などが挙げられます。足を踏ん張り、先に進みたくなさそうにすることもあります。

こういった場合、犬には非常にストレスが溜まります。ですので、できるだけ早めに用事を片付けてあげるようにしましょう。

◆敵意がないと伝えたい

敵意がないと伝えたいときも、目を逸らすことがあります。

自然界、特に哺乳類の世界では互いに目を合わせることは挑発や敵意を表します。人間が山などで派生動物に出会ったとき、目を合わせてはいけないと言われているのもそのためです。

ですので、一度合った目線を逸らすことは犬にとって「喧嘩するつもりはないよ」と伝えていることと同じ意味を持つのです。そのような行動を犬がとっている場合、非常に穏やかな性格に育てられているということなので、喜んでも良いのではないでしょうか。

◆叱られていると思っている

叱られていると思っているときにも、犬は目を逸らすことがあります。これには先述のいくつかの理由が複合されています。

一つ目の理由として考えられるのは、自分を落ち着かせようとしてい流ということです。先述のように、犬は自分の興奮を抑えるために目を逸らすことがあります。大きな声で怒鳴られた時など、自身が興奮してしまわないように抑えているのでしょうね。

二つ目の理由として考えられるのは、飼い主さんに敵意がないことを伝えようとしているということです。先述のように、敵意がないことを伝える際にも犬は目線を逸らします。目を逸らすことで、飼い主さんに「どうしてそんなに怒っているの?僕は何もしないよ?」というふうに伝えているわけですね。


犬が甘えているときの仕草やサイン

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ここまでで、同じ仕草でも背景には様々な感情の違いがあることを説明してきました。ここからは、犬が甘えているときの仕草やサインについて説明をしていきます。

◆体をすり寄せてくる

飼い主に甘えたい時、犬は体をスリスリと寄せてくることがあります。遊びたい時にも寄せてくることがあります。

このしぐさを犬がしてきたときには、たくさん触れ合って遊んであげたり、一緒にさんぽにいったいりしてあげましょう。

◆顔をなめてくる

愛犬に顔をぺろぺろとなめられた経験はありませんか?寝ているときやゴロゴロしているときになめられることが多いですよね。

これは「まだ寝てるの?」「遊ぼうよ~」などの気持ちを犬が感じているときにとるしぐさです。寝ているときは面倒くさいかもしれませんが、しっかり構ってあげてください。

◆お腹を見せてくる

最大級に甘えたいとき、犬はひっくり返ってお腹を見せてきます。これは犬が群れで暮らしていたころの名残で、相手に対して敵意がないこと、服従していることを伝えています。

お腹は犬にとって一番の弱点です。そのお腹を見せるということは、飼い主さんに対して全幅の信頼を寄せている証です。引き続きわんちゃんとのよりよい関係を続けていきましょう。

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犬に好かれる人の条件

では、最後に犬に好かれる人の条件について説明をしていきます。ここにあげられた条件がすべてではありませんが、よりよい関係をワンちゃんとの間に築くための目安にしてみてください。

◆嫌な臭いがしない

犬は非常に嗅覚の優れた動物です。そのため、人や周囲の状況の把握について嗅覚による部分がとても大きくなっています。ということは、犬にとって不快のにおいのする人は、当然犬に好かれることが難しくなってしまうわけです。

◆犬が好きである、怖がっていない

犬が好きな人は、犬からも好かれる傾向にあります。これはもちろん犬好きな人のほうが頻繁に餌やりや遊んだりなどをしてくれるということもあるのですが、犬に相手の気持ちを感じ取る能力があることも関係しています。

「馬は乗り手が怖がっているかどうか分かる」という言葉をよく聞きますが、犬も同じというわけですね。

◆声が穏やかである、落ち着いている

犬は嗅覚と同様に、聴力も人間と比べ非常に優れています。そのため高い声やキンキン声などを嫌い、避ける傾向にあります。同様に大きな声も苦手としています。

犬と接するときは、あまり高い声でまくしたてず、落ち着いた態度で接するようにしましょう。

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まとめ

ここまで、犬が見つめてくる理由や犬の感情表現について説明をしてきました。単に見つめているだけでも、いろいろな意味合いが込められていましたね。

愛犬の行動の裏の感情を読み解くためにも、日ごろから表情やしぐさなどにしっかりと目をやり信頼関係を築いておきましょう。



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