犬との引っ張り合いでの遊び方は?メリットや注意点も解説

2023.03.17

犬との引っ張り合いでの遊び方は?メリットや注意点も解説

みなさんは愛犬と引っ張り合いをして遊びますか? 一度やってみるとわかるのですが、犬は引っ張り合いが大好きです。 でも、飼い主さんの中には引っ張り合いをしていいのかな?と疑問に思う人もいますよね。 今回は引っ張り合いはしてもいいのかという疑問を解消し、犬にとっての引っ張り合いのメリットや遊び方について紹介します!

【目次】
1.犬と引っ張り合いはしてもいいのか

2.犬にとって引っ張り合いのメリット
 2-1.スキンシップになる
 2-2.運動になる
 2-3.しつけができる

3.引っ張り合いをしない方がいい犬
 3-1.おもちゃを奪ってしまう犬
 3-2.目の色が変わってしまう犬

4.犬との引っ張り合いで注意すること
 4-1.基本的なしつけができてから行う
 4-2.おもちゃ以外では行わない
 4-3.興奮させすぎない
 4-4.滑りやすい場所を避ける
 4-5.極度に強い力で引かない
 4-6.最後に飼い主が負けていけない
 4-7.おもちゃは飼い主が管理する

5.犬との引っ張り合いの遊び方

6.引っ張り合いにおすすめ!おもちゃの選び方
 6-1.硬すぎず柔軟、でも丈夫な素材
 6-2.口からはみ出す大きさ
 6-3.音が鳴らないおもちゃ
 6-4.装飾がついていないおもちゃ

7.まとめ


【掲載:2021.07.15  更新:2023.03.17】

犬と引っ張り合いはしてもいいのか

犬とロープ

犬は引っ張り合いが大好きな動物なので、しても問題ありません。
とはいえ物を取り合うという行為から犬との関係が崩れ、自分の方が上だと思ったり信頼関係が崩れてしまったりしないだろうかと不安にもなりますよね。
後に触れますが、引っ張り合いの遊びを行うのは犬のしつけがしっかりとできて、信頼関係が築かれてから行いましょう。
引っ張り合いは犬にとってのメリットが多く、ストレス発散になりますよ。
引っ張り合いで注意することや遊び方を守り、たくさん遊びましょう!


犬にとって引っ張り合いのメリット

犬にとって引っ張り合いには以下のメリットがあります。

・スキンシップになる
・運動になる
・しつけができる

順番に見ていきましょう!

◆スキンシップになる

ひとつのおもちゃを一緒に持つことで、飼い主と犬が近い距離で一緒に遊べるためスキンシップが図れます。
噛みつき欲求を満たすだけでなく、この人は一緒に遊んでくれる!と認識するので信頼関係も築けます。
飼い主と犬がしっかりとスキンシップをして関係性が深くなればなるほど、飼い主の前で犬は落ち着き愛情を見せ、問題行動の予防にも繋がります。

あわせて読みたい:【ドッグトレーナー監修】犬の問題行動とは?原因やしつけのポイント
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犬の問題行動で悩んでいる飼い主さんを多く見かけますが、歴史的に人とともに暮らしてきた犬の場合は飼い主との関係性が適切であり、生活環境に問題がなければそこまで大きな問題行動は起こりにくいのが特徴です。先天的な疾患が問題行動の原因であったり病気が原因である場合、問題行動が重症化してしまったらしっかりと専門家に相談して、解決策を練りましょう。

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◆運動になる

引っ張り合いはロープなどのおもちゃを咥えて前進で引っ張ることから運動不足を解消できます。
犬は身体を動かすのが大好きなので、運動ができないとストレスが溜まってしまいます。
室内でも省スペースでできる引っ張り合いは、天気が悪く散歩に行けないときも犬にとって運動になるためメリットといえますね。

◆しつけができる

引っ張り合いでおもちゃを離す、クールダウンするなどのしつけも行えます。
引っ張り合いが楽しすぎて止めるときに中々おもちゃを離さない犬もいますが、無理矢理奪ってしまっては楽しい時間が台無しになってしまいますし、噛みつかれてしまう危険もあります。
そんなときは大好きなフードと交換してみてください。
うまく離してくれたらフードをあげてたっぷり褒めることを遊ぶ度に繰り返すことで、犬がもし拾い食いをしてしまったときの対処にもなりますよ。
また、クールダウンを教えることもできます。
犬が興奮すると飼い主だけでなくほかの人にも噛みついてしまう危険があります。
また、飼い主の指示を聞かず走り出し事故など危険な目に遭うことも。
しつけとしては、引っ張り合いで犬が興奮してきたと思ったら待てをして落ち着かせる方法をとりましょう。
唸ったり、遊びに誘うように何度も前足で地面を踏む仕草を見せ始めると興奮してきたサインです。
飼い主は見極めて、しっかりクールダウンできるように教えてあげましょう。
 

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引っ張り合いをしない方がいい犬

メリットの多い引っ張り合いですが、引っ張り合い自体しない方がいい犬もいます。

・おもちゃを奪ってしまう犬
・目の色が変わってしまう犬

順番に見ていきましょう!

◆おもちゃを奪ってしまう犬

引っ張り合いで飼い主さんからおもちゃを奪ってしまう犬は、引っ張り合いは止めておきましょう。
引っ張り合いはスキンシップになり飼い主との関係も深められますが、犬が引っ張り合うのではなくおもちゃを奪ってしまうことで飼い主を自分より下と認識してしまってはいけません。
また、奪われても大丈夫と飼い主が考えている場合、思考を改める必要もあります。
飼い主の持ちやすいおもちゃに変更して奪われないようにして、犬もこれは引っ張り合って遊ぶ物なんだと理解できるまで、奪ったらすぐに止めて遊びを終わらせることも大切です。
奪われてしまったら「ちょうだい」も必要なので、できるようにしつけておくと良いですね。

◆目の色が変わってしまう犬

おもちゃを見せただけで興奮し、飛びついたり唸ったりする犬も引っ張り合いをしない方がいいでしょう。
落ち着くまで遊ばず、クールダウンしたら遊びましょう。
途中で目の色が変わってしまったらその場でやめ、クールダウンしたら遊ぶことを繰り返せば段々と興奮を抑えられますよ。


犬との引っ張り合いで注意すること

犬の引っ張り合い

犬との引っ張り合いでは以下のことに注意しましょう。

・基本的なしつけができてから行う
・おもちゃ以外で行わない
・興奮させすぎない
・強い力で引かない
・最後に飼い主が負けない
・おもちゃの管理は飼い主が行う

順番に見ていきましょう!

◆基本的なしつけができてから行う

基本的なしつけを覚えてから引っ張り合いを行いましょう。
何もしつけができていない、飼い主のいうことを聞かない状態で始めてしまうと興奮した犬を抑えたり、おもちゃを奪われた場合離さなかったりといった事態が起こります。
「おすわり」「待て」「ちょうだい」など、引っ張り合いで想定できるしつけを覚えてから遊びましょう!

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◆おもちゃ以外では行わない

おもちゃ以外で引っ張り合いをしないようにしましょう。
例えば使い古したタオルなどで行った場合匂いがついているので、犬は「この匂いのついた物は遊んでいいんだ」と認識してしまいます。
もしおもちゃがなかったり使いたくなかったりしてタオルを使う場合、匂いのついていない新品のタオルをおもちゃ用にしましょう。

◆興奮させすぎない

前述しましたが、興奮しすぎてしまうと見境なく噛みついてしまったり我を忘れて走り出し、ぶつかったりする危険があります。
自分の犬の興奮のサインを見逃さず、興奮しすぎてしまう前に引っ張り合いをやめてクールダウンさせましょう。

◆滑りやすい場所を避ける

フローリングなど滑りやすい場所で引っ張り合いをするのは危険なので止めましょう。
犬は引っ張り合いをするときに前足を踏ん張り身体に力を入れています。
足が滑ってしまうと身体に変な力がかかり傷めてしまいます。
腰を痛めてしまったり股関節の脱臼の危険もあるので、フローリングなど滑りやすい場所で行う際は滑り止めマットを敷くなど対策を行った上で遊びましょう。

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◆極度に強い力で引かない

犬がおもちゃを引っ張ったまま離さず、飼い主が極度に強い力で犬を引っ張ってしまうのは危険ですのでやめましょう。
犬をつり上げてしまったり大きく左右に振りすぎてしまうと首を痛めてしまう可能性があります。
ずっと引っ張っている犬でも、いつか力を抜く瞬間はあります。
力が抜けた瞬間を狙って飼い主さんが引っ張り、また犬が引っ張ると飼い主の力を緩め、綱引きのような形にするとスキンシップもでき危険もないのでおすすめです。

◆最後に飼い主が負けていけない

犬と引っ張り合いをする際は、最後に飼い主さんが負けてはいけません。
最後に犬が勝つことで、「自分の方が上なんだ」と思い、上下関係を崩してしまうことになりかねません。
いくら信頼関係が深く愛情があっても、犬は人間と自分の間に順位を感じます。
犬が人間の上に立つことでいうことを聞かなくなってしまう可能性もあるので、注意しましょう。

◆おもちゃは飼い主が管理する

犬におもちゃを与えっぱなしにせず、片付けは飼い主が行いましょう。
犬がおもちゃを自分の物と認識してしまうと過度に執着してしまい、遊ぼうと引っ張ると攻撃する可能性もあります。
あくまで引っ張り合いのおもちゃを飼い主に貸してもらうと認識するように、管理は飼い主が行いましょう。

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犬との引っ張り合いの遊び方

基本的な引っ張り合いの遊び方は以下の方法で行いましょう。

1.おもちゃに注目させる
2.おもちゃを軽く動かして引っ張り合いをスタートさせる
3.興奮が見られたら休憩を挟む
4.興奮が収まらない、飽きる素振りを見せるなどしたら終了

まず引っ張り合いをするときは、犬にリードをつけておくことをおすすめします。
おもちゃを奪って遠くに走っていくのを防ぐためです。
リードをつけたらおもちゃで遊ぼうと注目させ、軽く左右に動かして遊びをスタートします。
興奮が見られたら一旦止めて落ち着かせ、興奮がどうしても収まらなかったり興味を失うなどして飽きる素振りを見せてしまったら終了しましょう。
しつけもしっかり入っていて、「まて」「取ってこい」「ちょうだい」などができるのであれば、ロングリードに変えておもちゃを投げ、持ってきたら引っ張り合いをスタートするのもいいでしょう。
運動不足解消にも繋がります。
また、子犬や老犬に対しては引っ張りすぎない、その場で遊ぶといった無理のない方法を取り入れましょう。


引っ張り合いにおすすめ!おもちゃの選び方

最後に引っ張り合いのおもちゃの選び方はこちらです。

・硬すぎず柔軟で丈夫な素材
・口からはみ出す大きさ
・音が鳴らないおもちゃ
・装飾が少ないおもちゃ

順番に見ていきましょう!

◆硬すぎず柔軟、でも丈夫な素材

硬すぎるおもちゃの場合、強い力で引っ張り合うことで歯が折れてしまう可能性があります。
また、柔らかすぎてもちぎれてしまい、犬が飲み込んでしまう危険もあります。
硬すぎず柔らかすぎず、丈夫な素材を選びましょう。
また、もしちぎれてしまったときにすぐに口を離せるよう、ちょうだいのしつけをしっかりと行うことも大切です。

◆口からはみ出す大きさ

口からはみ出す大きさでないと飼い主も引っ張りにくく、奪われてしまう可能性があります。
また、口の中に入ってしまうと何かの拍子に飲み込んで詰まってしまうことも考えられます。
口からはみ出す大きさでしっかりと引っ張り合いのできるおもちゃを選びましょう!

◆音が鳴らないおもちゃ

音が鳴ることで楽しくなり、興奮しすぎてしまう犬もいるので音が鳴らないおもちゃを選びましょう!
クールダウンし落ち着いたとしても、また音が鳴るのであれば興奮するの繰り返しになってしまいます。

◆装飾がついていないおもちゃ

装飾がついたおもちゃを引っ張ることで装飾が取れてしまい、おもちゃが壊れたり犬が部品を飲み込んでしまう可能性があります。
なるべく装飾がついていない物か、あっても少しで取れにくい物を選びましょう。

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まとめ

今回は、犬の引っ張り合いについてまとめました。
犬の引っ張り合いはメリットも多くありますが、場合によってはしつけが崩れてしまう恐れもあります。
注意点を守り適切な遊び方をすることで、犬との関係を深めながら引っ張り合いを楽しみましょう。



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