犬の歯石取りがしたい!動物病院と自宅どっちがいい?

2022.10.30

犬の歯石取りがしたい!動物病院と自宅どっちがいい?

ある時、愛犬のお口の臭いが気になったことはありませんか? 口の中をみると、歯が黄色くなっていたり、汚れがこびりついていたりしますよね。 それはプラークといわれる「歯垢」や「歯石」が原因です。 「犬の歯石取りがしたい」、「歯石取りは動物病院でした方がいいのかな?」、「自宅でもできるのかな?」などと悩みますよね。 この記事では、犬の歯石が形成されるデメリット、歯石取りの方法、ホームケアについて解説しています。

犬は歯石がつきやすい

犬 歯石取り

犬は人間と比べると、歯石がつきやすいと言われています。
犬の口腔内ペーハーはアルカリ性だからです。
アルカリ性に近い程、歯垢が再石灰化され、歯石になりやすくなっており、犬の口腔内は歯石がつきやすい環境になっています。
犬の歯垢は、2~3日という速さで歯石になります。
放っておくと、歯周病や心臓病など、様々な病気の元になります。

ちなみに、人間の口腔内は弱酸性です。

◆犬の歯石とは

歯石は、数日間取り除かれなかった歯垢に唾液の中のカルシウムが沈着して、石灰化したものです。
犬の歯石には1gあたり、3億程の細菌がいるといわれています。
人は歯垢が溜まると虫歯になりやすいのですが、犬は虫歯より歯周病になるリスクが高いです。
歯石は歯と歯の間や、歯と歯茎の間にできやすく、歯磨きで取り除くのは難しくなっています。
このため、やわらかい歯垢の段階で歯磨きをしたり、ガーゼ等で拭いて取り除くことで、歯石予防ができます。

◆歯石の溜まりやすさは個体差がある

特に小型犬は、歯垢や歯石が溜まりやすいと言われています。
小型犬は、小さい歯がギッシリと並んでいるため菌が繁殖しやすく、唾液の分泌量も少ないためです。
大型犬や口が短い短吻犬は、小型犬より歯垢や歯石が付着するスピードが遅くなっています。
大きな歯が余裕もって並んでおり、殺菌作用のある唾液が口全体に行き渡るからです。

◆犬の歯に歯石が溜まる理由

犬の歯に歯石が溜まってしまう原因は、歯垢をしっかり取り除くことができていないためです。
歯石は石のように固いので、歯磨きで取ることは難しいです。歯石取りをするしか、方法はありません。
しかし、歯垢はやわらかいので、歯磨きやガーゼで拭いて取り除くことができます。
犬の口腔内はアルカリ性のため、すぐに歯垢は石灰化します。
犬は自分で歯磨きはできません。

犬の歯垢は放置せず、歯石になってしまう前に取りましょう。

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犬の歯石に要注意!歯石対策で愛犬の歯の健康を守ろう。

犬を飼う上で大切なお世話の一つに、口内・歯のケアがあります。 犬も人間同様、きちんと歯磨きをしなければどんどん歯石が溜まってしまうのです。 今回は犬の歯石に注目してみましょう。どうして歯石がつくのか?歯石を取るにはどうしたらよいのか?迷っている飼い主さんも多いと思います。 歯石対策の方法も併せて紹介していきますので、是非チェックしてみてくださいね。

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犬の歯に歯石が溜まると起きる症状

犬の歯に歯石が溜まると、様々な症状がみられます。
以下のような症状がワンちゃんにないか、チェックしてみてください。
あれば、動物病院に行くことをおすすめします。

  • 歯が黄色や茶色に変色している
  • 歯垢が溜まり始めると、歯の色が変色します。

  • 口臭がひどい
  • 犬の口臭の原因は、溜まった歯石によるものが多いです。

  • 歯茎が赤くなったり、腫れている
  • ひどくなると、血が出たり、痛みがみられます。痛みがあると、口を触られるのも嫌がるようになります。

  • よだれがよく出る
  • 歯肉炎や歯周炎になったり、口内が炎症を起こしている時によくみられます。
    ひどくなると、よだれに血が混じることもあります。

  • 歯肉溝が深くなる
  • ひどくなると、歯肉ポケットが形成されます。
    歯肉ポケットがさらにひどくなると、犬の歯を支えている歯槽骨が解け、歯周ポケットになります。
    歯周ポケットから膿が出ている状態が、歯槽膿漏です。


犬の歯石を取る方法

犬の歯石

犬の歯石を取りたい時は、どうすればいいのでしょうか。
犬の歯石除去には、主に動物病院と自宅で行う方法があります。

◆犬の歯石を取る方法①動物病院

正しい診断のために、動物病院でまずは診察があります。
問診、視診、口臭や痛みのチェック、歯科検査などの評価です。

そして、血液検査やレントゲンも撮ります。
正しく評価しないと、軽度のものか歯周病など重度のものか判断できないからです。

動物病院では、犬の歯周病の進行度をみて、獣医師が適切な歯石除去手術を行います。
基本的に、全身麻酔を使用して行われます。
犬はレントゲンも全身麻酔下でないと撮影できないことが多く、正しい評価のためには全身麻酔が必要なためです。

犬の体に負担をかけないように、無麻酔下で歯石取りができる動物病院もありますが、おすすめしません。
無麻酔下では、見た目はきれいになりますが、見えにくい歯周ポケット内の歯石までは取り除けないからです。
歯周ポケット内の細菌によって感染が広がり、抜歯が必要な状態になってしまうこともあります。
また、ワンちゃんに恐怖心を与えてしまう可能性が高くなるため、ますます口元を触らせないようになってしまいます。

全身麻酔下で歯石取りを行うと、歯の表面をきれいに磨くだけでなく、歯周ポケットの歯垢や歯石の除去・ケアができるのです。

◆動物病院での歯石取りの費用

動物病院での犬の歯石取りは、抜歯などの処置の必要がなくても、約3~4万円程度かかります。

抜歯が必要であれば、本数によって費用がさらにかかります

犬の歯石取りは、歯周病などの治療として行う場合、ペット保険が適用されます。
保険会社によって違うので、必ず確認しましょう。

◆犬の歯石を取る方法②自宅

自宅では「スケーラー」や「歯石取りペンチ」といった器具を用いて、犬の歯石取りを行います。
歯石取りを行った後は歯茎に負担がかかっているため、歯茎のマッサージをしっかり行ってください。

「高齢の愛犬に麻酔をかけるのは怖い」という方にも可能な方法ですが、あまりおすすめしません。
犬は歯石取りを理解できないため、犬に大きなストレスがかかるからです。
無理矢理歯石取りをすることで、犬に嫌な思いをさせます。
そうすると、飼い主と愛犬の関係性が崩れ、ホームケアができない可能性が出てくるのです。

歯石を安全かつきれいに除去するためにも、動物病院で行うことをおすすめします。


犬の自宅での歯石取りの危険性とは

自宅での歯石取りは、動物病院より費用を抑えて可能ですが、危険性もあります。

◆歯を傷つける可能性がある

知識がない飼い主が、器具を使って犬の歯石取りをすると、犬の口内や歯を傷つける可能性が高いです。

◆歯石を取りきることが難しい

自宅での歯石取りは、見える部分しか行えません。
外から見えにくい歯周ポケット内の歯石を取ることは難しいのです。
歯周ポケット内の歯石が溜まっていくと歯周病につながり、抜歯の必要性も出てきます。

◆愛犬が動かないようにしなくてはいけない

自宅で歯石取りを行う場合は、犬が動かないようにおさえて、大きく口を開けて行う必要があります。
なれない犬にとって、歯石取りは大きなストレスになります。
無理に歯石取りを行うと、今後口元を触らせてくれなる可能性も高いです。
そうなってしまうと、ワンちゃんとの信頼関係にも危険性が出てきます。


犬の歯に歯石を溜めないために【予防策】

犬の歯に歯石を溜めないためには、予防が大切です。歯垢が歯石の元になるからです。
歯周病などにならないように、歯垢が歯石になる前にしっかり取り除きましょう。
このため、歯石を溜めない日頃のケアが大切です。毎日しっかりケアを行いましょう。

◆歯ブラシや歯磨きシートを使う

自宅でもっともケアしやすく確実な方法は、歯ブラシを使用した歯磨きです。
歯の間や歯と歯茎の間の歯垢を落とせるからです。
ただし、子犬の頃から歯ブラシを使用していなければ、いきなり歯ブラシを口内に入れるのはやめましょう。犬が嫌がってしまうからです。
まずは、口元を触ったりすることからなれさせ、その次に口内に指を入れるなど、段階を踏みましょう。

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歯ブラシを使用した歯磨きをどうしても嫌がるワンちゃんには、歯磨きシートや歯磨きジェルを使用した口のケアもあります。
歯磨きシートは、犬の前歯からシートをやさしく当て、拭いてください。
便利ですが、歯の表面の汚れしか落とせないので、歯ブラシの補助程度としてオススメです。

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歯磨きジェルは、自分の指で犬の歯や歯茎に塗りこみます。
道具を使用しないため安全にケアができ、口内のトラブルにも気づくというメリットも。
万が一犬が飲み込んでしまっても、大丈夫なものがほとんどです。
着色汚れを落とすのは難しいので、こちらも歯ブラシでのケアの補助程度として考えてください。

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◆歯磨きガムを与える

歯磨きガムもありますが、歯磨きガムも補助程度になります。
ガムを噛むだけで、歯垢を落としきるのは難しいからです。
ワンちゃんに歯磨きになれてもらうため、歯ブラシを使用した歯磨きの後にご褒美として与えることをおすすめします。
1日のカロリー摂取量には注意しましょう。

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◆フードの見直しをする

ウェットフードからドライフードへの変更もおすすめです。
ウェットフードは水分が多く、歯の表面に汚れがつきやすいためです。
ウェットフードには「粘り」や「とろみ」をつけるために、増粘安定剤が使用されています。
ドライフードは水分量が10%程と少なく、唾液の分泌が促されます。
そして、水分摂取を促せるため、口内の洗浄にもつながるのです。

といっても、犬の歯についた食べかすや汚れは、歯磨きをしてしっかり取り除きましょう。


まとめ

犬の歯石取りについて、解説してきました。

  • 犬は歯垢がすぐに歯石になり、溜まりやすい。歯石は歯周病の元になるため、歯石になる前に取り除く。
  • 犬の歯に歯石が溜まると、様々な症状が出る。
  • 「汚れ」、「口臭」、「歯茎の腫れ、赤み」、「よだれ」、「歯肉溝が深くなる」など。

  • 歯石取りは病院でも自宅でもできるが、安全に行える動物病院の歯石除去がおすすめ。
  •  動物病院では全身麻酔下で検査や歯垢除去術が行われるため、費用がかかる。

  • 自宅では「スケーラー」や「歯石取りペンチ」などの道具を使うが、危険を伴うため推奨しない。
  • 「歯を傷つける可能性がある」、「隠れた歯石を取り除くのは難しい」、「犬が動かないようにする必要がある」

  • 犬の歯石を溜めないために、日頃からのケアが大事。歯ブラシを使用して歯磨きを行い、歯垢を取り除く。
  • 「歯磨きシート」、「歯磨きジェル」、「歯磨きガム」を補助として上手に使う。

  • ドッグフードは、ドライタイプがおすすめ。水分量が少ないため、歯に汚れがつきにくくなり、唾液の分泌も促される。

あなたのワンちゃんのお口をきれいにして、健康を保ちましょう。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に16医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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