ドッグフードは混ぜてもいい?ドライとウェットを混ぜるメリットや注意点は??

2023.12.09

ドッグフードは混ぜてもいい?ドライとウェットを混ぜるメリットや注意点は??

愛犬の健康を守るために適切な食事を与えることは、飼い主さんの大切な役割の一つです。普段与えているドッグフードに、工夫を凝らしている方も少なくないでしょう。愛犬に摂取させたい栄養素を選んで、複数種類のフードを混ぜている飼い主さんもいますよね。今回は、ドッグフードを混ぜることで獲られるメリットや注意点について紹介していきます。ミックスフィードが気になっている方も、ぜひ参考にしてみてください。

ドッグフード混ぜて与えても問題はない!

ドッグフード

現代では、市販されているペットフードの種類が多々あり、メーカーによってその特色も様々です。違うメーカーのドライ・ウェットタイプのものなどを混ぜて与えても基本的に問題はないため、偏食や食べムラを改善する目的から、フードを混ぜて与えている飼い主さんも少なくないのです。
上手に組み合わせることで、愛犬により良い健康効果を与えることが可能だともいえるでしょう。
ただし長期で与える場合は、オールステージで全犬種対応の総合栄養食を前提としなくてはいけないので、注意してくださいね。年齢・犬種ごとに成分調整が成されているフードを混ぜると、栄養バランスが崩れてしまう可能性があるので覚えておきましょう。

基本的には総合栄養食のドッグフードを与えていれば、必要な栄養素を摂ることはできます。食べムラや体重管理、カロリーコントロールなど、課題に応じて混ぜるよう心掛けることが大切なのです。


〔ミックスフィード〕ドライフードとウェットフードを混ぜる

ミックスフィードとは、ドライフードとウェットフードを混ぜて与えることです。
ウェットフードの水分量は約80%もあるので、1日の水分摂取量をUPさせることができたり、嗜好性も上がるためフードへの食いつきの悪さを改善してくれます。さらに、柔らかい食感で滑りやすくなるため、飲み込みサポートとしても効果的なのです。

ドライ・ウェット、この2種類のタイプにはそれぞれ長所・短所があることから、両方を組み合わせて与える飼い主さんは増えてきているそうですよ。
複数種類のフードを食べ慣れておくことで、フードの切り替えを効率よく素早く行えるようになる場合もありますし、切り替えによる胃腸への悪影響を小さくすることもできます。
愛犬によって好みや体質は分かれますので、様子をみながら適切な方法を探していきましょう。


ドッグフードを混ぜて与えるメリット

ドッグフードを食べる犬

複数種類のドッグフードを混ぜて与えることや、ミックスフィード、トッピングをしてあげることには様々なメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか、具体的に解説していきましょう。

◆カロリーの調整ができる

細かな体重管理や食事量の制限が必要な場合、ドッグフードを混ぜ合わせて摂取カロリーを調節することが可能です。
さらに、必要な栄養素や成分を補うこともできるため、個々の悩みに合わせた目的で食事を用意することができるのです。例えば、動き回ることの多い愛犬には、関節ケアに効果的なグルコサミン・コンドロイチンなどが含まれるドッグフードを混ぜれば、その子にとってプラスとなる栄養素を加えることができますよね。
他にも、肥満傾向にある愛犬に対しては低カロリーな原材料が配合されているものを混ぜるなど、組み合わせは無限大なのです。
ただしこれらの場合、きちんとカロリー計算などをしなくてはいけません。
最適なカロリー量や栄養学などの知識も必要なため、心配な飼い主さんは動物病院やペットアドバイザーなどのプロにフードの選びかたや給与量の割合を相談するとより安心でしょう。

◆水分を摂らせることが出来る

普段食べているドッグフードに、水分または水分量の多いものを混ぜると、食事と一緒に水分を摂らせることが可能です。
ドライフードにウェットフードを混ぜる、水でふやかす、手作りのスープやペット用ミルクなどと一緒に与えるなど、様々な方法があります。
前述したように、ウェットフードは水分量が多く、香り高いという特徴をもっています。市販のドライ・ウェットフードを購入して混ぜるだけなので、一番手軽にごはんの工夫に取り組むことができるでしょう。
ただしこのメリットの反面、フードの水分量が高くなることから、歯に付着しやすいというデメリットを抱えることともなります。口内ケアは念入りに行うよう配慮してくださいね。
 

◆食いつきがよくなる

冒頭でも触れましたが、普段食べているドッグフードに他のフードやウェットフード、トッピングなどを混ぜることで、食いつきがよくなるという効果も期待できます。いつものご飯よりも香り高くなるということが、この効果をもたらす大きな理由の一つでしょう。
特にトッピングは、かつおぶしや犬用ふりかけ、チーズなどをかけたり、茹でたチキンや野菜を細かくしてまぶすなど、手軽に一手間加えることができます。手作りごはんを作ったことのない方にとっても、取り組みやすいですよね。
ただし1日の給餌量に対してトッピングは、最適カロリー量の10%未満に抑えることを目安にするよう注意してくださいね。おやつなどにもいえることですが与えすぎるとそれが原因で、お腹を壊し下痢などの症状を起こしてしまう場合もあります。
上手にバランスがとれれば、しっかりとフードを食べてくれたり、飽きづらくなる効果も期待できますので、愛犬の体調や様子をみながら、適切な量・与え方をすることを推奨します。


ドッグフードを混ぜる際の注意点

前述したように、フードを混ぜることで得られるメリットはあります。しかし適切な与え方をしなくては、折角の効果を得られないばかりか、デメリットとして働いてしまう可能性もあるのです。
以下の注意点をしっかりチェックしておきましょう。
 

◆給与量をきちんと計算する

トッピングやおやつを与えるときと同様に、ドッグフードを混ぜる際には給与量に注意しなくてはいけません。食事量は1日の最適カロリー量を元に計算しましょう。
複数のドッグフードを混ぜると、栄養バランスや摂取カロリーなどが分かりにくくなります。このため、不適切な量を与え続けると、栄養の偏りや体重の増加などが起こる可能性があるのです。
給与量の目安からしっかり計算し、愛犬の体重変化をチェックしながら、量を調節することが大切なポイントとなるでしょう。

◆食物アレルギーの犬

複数のフードを混ぜることで原材料が増えるため、アレルゲンの特定が難しくなるというリスクがあります。
特に愛犬が食物アレルギーをもっている場合は、把握が可能な範囲で混ぜ合わせるよう注意が必要でしょう。
何のためにフードを混ぜるのか、目的を明確にしてからドッグフードを組み合わせることも重要です。
例えば、動物性たんぱく質のアレルギー対策をしたいのであれば、単一タンパク源のドッグフードに、希少種の動物性たんぱく質を含むドッグフードを混ぜ合わせる、などといった方法があります。
食物アレルギーは、年齢に限らずどのタイミングでも起こりうるリスクをもつ症状の一つです。
愛犬に初めての食べ物を与える場合は必ず、まずは少量を与えて様子見をし、問題ないようであれば徐々に増やしていく、といった与え方をするよう徹底しましょう。

◆療法食は原則混ぜないこと

愛犬が病気などの治療中で療法食を与えている場合は、定められた食事と量を守らなければいけません。
療法食とは、特定の病気や健康状態に合わせて作られたドッグフードのことであるため、勝手な判断で他のフードなどを混ぜることはNG行為です。
愛犬が食事療法食に取り組んでいる方は、しっかり注意してくださいね。
ちなみに、療法食の食いつきが悪いなどの理由があって別の療法食に切り替えたい時は、まず獣医師に相談するようにしましょう。

◆同一ブランドで統一するのがおすすめ

ドライフードとウェットフードを、2種類以上混ぜても問題はありません。
違うメーカーのものを混ぜるよりは、現在食べているフードと原材料が似ているもの、栄養バランスが大きく離れていないものを使うようにしましょう。保障分析値に注目して似たようなものを選んだり、同一ブランドで統一するのがおすすめですよ。
ただし、長期的に2種類以上のフードを混ぜ続けることはあまりおすすめできないので覚えておいてください。


ドッグフードに混ぜても大丈夫な食べ物

ドッグフードと野菜

人間が問題なく食べられる食べ物でも、犬にとっては害となる食材も多々あります。
ドッグフードに混ぜて与える場合は、必ず犬にとって問題のない食べ物かどうかを調べてから与えることを徹底しましょう。
ドッグフードと混ぜてもOKな食べ物や与える際の注意点をいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。

◆ミルクやヨーグルト

犬は乳糖不耐症といって、牛乳に含まれる乳頭の分解が苦手な体質をしています。このため、人間用の牛乳を愛犬に与えてしまうとお腹を壊してしまう可能性があるのです。
ドッグフードにミルクやヨーグルトを混ぜたい場合は、必ず犬用のものを用意するようにしましょう。

◆野菜

野菜にも犬に与えて問題のないものと、害となるものがあります。
犬が食べてはいけない野菜には、玉ねぎなどのネギ類やニラなどが代表的なものとして挙げられますが、食べられる野菜には、キャベツ・キュウリ・トマト・ブロッコリー・さつまいも・じゃがいも・にんじんなどと、様々な種類が挙げられます。
ドッグフードに混ぜたり、トッピングとして野菜を与える場合は、必ず犬にとって有害な成分が含まれていない種類を選ぶようにしてください。
ただし、問題がないとされている野菜でも、個体によってはアレルギーなどを発症する場合もありますし、与え方に注意が必要な物もあるので気を付けましょう。

◆お肉

肉類をフードに混ぜたい場合は、比較的消化しやすい、鶏のささみ・鶏むね・鶏モモなどを茹でてから、少量を与えるのがおすすめです。
ささみなどがメインの手作りご飯をドッグフードと混ぜる場合は、フードと手作りご飯の割合が3:1くらいになるよう心掛けましょう。
肉類も個体によってはアレルギーを発症したり、お腹を壊すなどのリスクが現れる場合もあります。愛犬の様子や好みを観察しながら、与える肉類を選べるとよいですね。

◆水

ドッグフードを水やぬるま湯でふやかす方法は子犬に餌をやる際にも使われますが、子犬に限らず、水分をあまり摂らない、フードの食いつきが悪い、といった成犬にも有効的です。
水やぬるま湯でドッグフードをふやかすことで、水分が含まれますし、香りが立ちやすいため食いつきがアップするのです。
ちなみに、噛む力や飲み込む力が弱くなるシニア犬にとっても効果のある方法ですよ。

◆手作りごはん

愛犬用に作った手作りごはんを、ドッグフードに混ぜても問題はありません。
無添加や国産、良質なお肉など、好みのこだわりにポイントをおいて、好きな材料を使用して自由に作れるというのが手作りする楽しみの一つともいえますよね。
ただし専門的な知識がない場合、手作りごはんを与え続けることで栄養バランスが偏る可能性が考えられますので、その点はきちんと注意しなくてはいけません。
栄養バランスの乱れや食事量の過不足が心配な方は、少量のトッピングから始めるのがおすすめです。完全にドッグフードを手作りしたいのであれば、専門家に相談してから行うのが一番安心だといえるでしょう。また、ネット上では犬用レシピの記事もたくさん見つかりますので、そういったメニューを参考にしてみるのもよいでしょう。


まとめ

ドッグフードを混ぜて与えることには、たくさんのメリットがあります。愛犬にとって必要なことだと感じた場合は、ぜひ取り組んでみてくださいね。
もちろん紹介してきたように、デメリットや注意すべきポイントもあります。
まずは少量から、そして徐々に慣らしていくというやり方を念頭におき、愛犬の様子をみながら最適な方法を探していきましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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