ゴベリアンは魅力あふれるミックス犬!特徴や性格、迎え入れ方まで

2024.03.03

ゴベリアンは魅力あふれるミックス犬!特徴や性格、迎え入れ方まで

ゴベリアンと聞くと、どんな犬の姿が思い浮かぶでしょうか。人気の大型犬種をかけ合わせて誕生するミックス犬の魅力について、見た目の特徴や気を付けたい病気、性格の傾向から迎え入れる方法まで、まとめて解説します!

ゴベリアンの特徴

ゴベリアン1
【Instagram:@n.dada0904さんちのDADAくん】

◆シベリアンハスキーとゴールデンレトリバーのミックス犬

「ゴベリアン」とは、シベリアンハスキーとゴールデンレトリバーを両親に持つ犬の通称です。

ゴールデンハスキーとも呼ばれることがあるこの犬は、純血種として各団体・機関に認められている犬種ではないため、あくまでミックス犬(雑種犬)としての扱いとなります。

凜々しさあふれる短毛のシベリアンハスキーと、柔和な顔つきで長毛のゴールデンレトリバーという真逆の印象がある2犬種ですが、生まれるゴベリアンは、垂れ耳で柔らかいゴールデンレトリバー寄りの見た目になることが多いようです。

見た目が血統として固定されている犬種ではないため個体差はありますが、成長とともに1頭1頭違った魅力を発揮してくれるのもミックス犬の魅力と言えるでしょう。

◆大きさ

ゴベリアンの親犬は、どちらも日本では大型犬に分類されるシベリアンハスキーとゴールデンレトリバーのため、基本的には子犬も大きめの体格になることが予想されます。

・シベリアンハスキー:体高 50~60cm、体重 15.5~28kg
・ゴールデンレトリバー:体高 51~61cm、体重 25~34kg

がっしりとした骨格を持つゴールデンレトリバーの方がやや体重は重い傾向にあるものの、体高はほぼ同じくらいです。ただし、オスよりもメスの方が小柄に成長することが多いでしょう。

親犬からの遺伝にもよりますが、ミックス犬であるゴベリアンが成犬になった時の大きさは、2犬種のちょうど中間くらいにが目安となる傾向があります。

◆毛質や毛色

ゴールデンレトリバーの毛色は、その名前が示す通り「ゴールド」または「クリーム」色が一般的です。

しかし、ゴベリアンとして生まれる犬は、親犬のシベリアンハスキーの被毛が濃い色合いの場合、その毛色の系統を受け継ぐことが多いとされています。

シベリアンハスキーの毛色は多様で、日本では「ブラック&ホワイト」、「シルバー&ホワイト」が人気で有名ですが、「純白」から「ブラック」まですべての毛色が認められていることもあり、ゴベリアンの毛色は親犬のシベリアンハスキー次第な側面もあるようです。

毛質は、どちらの犬種も抜け毛が多いことで知られているため、ゴベリアンも日々のブラッシングが必須の抜け毛が多い犬となるでしょう。

これは、猟で撃ち落とされた水鳥も回収できるように防水性のある下毛を持つよう改良されたゴールデンレトリバーと、極寒のシベリアで犬ぞり犬として活躍できるほど防寒性に優れた下毛を持つようになったシベリアンハスキーという、上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)の二重の被毛構造に由来しています。

寒い時期には下毛をたっぷりと蓄え、暖かい季節になったら下毛が抜けて通気性を良くするという季節の変化に合わせた換毛期が訪れるため、ゴベリアンを飼う時はお手入れ用品の準備をしたり、室内の抜け毛掃除をこまめにする心構えをしておきましょう。

◆寿命や気を付けたい病気

ゴールデンレトリバーの平均寿命は10~12歳、シベリアンハスキーの平均寿命は12~15歳と言われています。ゴベリアンの平均寿命も、同じくらいだと考えておくと良いでしょう。

犬全体の平均寿命が14.76歳、中型・大型犬の平均寿命が13.81歳とされる中で、ゴールデンレトリバーの平均寿命がやや短い傾向にあるのは、レトリーバー系の犬種に腫瘍疾患が多く現れやすいことが一因となっている可能性があります。

また、はっ水性を維持するため皮脂の分泌は多く、垂れ耳の犬種でもあることから、この性質をゴベリアンが受け継いだ時には皮膚や耳のトラブルに気を付けてあげましょう。

シベリアンハスキーは比較的頑丈な犬種とされていますが、若い年齢から発症する遺伝性の白内障や、緊急処置の対象となる胃拡張・胃捻転症候群などの病気に注意が必要です。

そして、大型犬に多い股関節形成不全を親犬が抱えていた場合、ゴベリアンにも遺伝する可能性があるため、若い子犬のうちから歩行に異常が現れないかよくチェックしてあげてください。


ゴベリアンの性格

◆フレンドリーで人懐っこい

ゴベリアンは、ゴールデンレトリバーとシベリアンハスキーの友好的な性格を受け継ぎ、人懐っこい傾向にあります。

ただし、穏やかにみんなとご機嫌に挨拶ができる分、番犬には向かない性格です。また、ゴールデンレトリバーは誰かと常に一緒にいることを好み、シベリアンハスキーも複数頭の仲間と犬ぞりを引っ張る社会性が高い犬種であったため、ゴベリアンは孤独な時間をあまり好みません。

シベリアンハスキーとゴールデンレトリバーはどちらも明るく前向きなタイプなので、ゴベリアンも家族として一緒に暮らしてみると、笑顔が絶えないにぎやかな家庭の雰囲気を作ってくれるでしょう。

◆遊び好き

シベリアンハスキーは犬ぞり、ゴールデンレトリバーは水鳥猟のパートナーとして活躍してきただけあって、体力があるこの2犬種は運動することが大好きです。

ゴベリアンも、親犬と同じく遊び好きな犬に成長するでしょう。家族の一員として、一緒のお出かけやアウトドアを楽しみたい家庭におすすめです。

ゴールデンレトリバーはおっとりした犬のイメージを持たれることが多いですが、子犬の頃は特にやんちゃなことで知られています。シベリアンハスキーも、エネルギッシュな一面を日頃の散歩などで発散できないといたずら好きな犬になりやすいので、いかに楽しく毎日一緒に運動するかが鍵となります。

◆信頼する人に従順でお利口

人との暮らしの中で役割を得て活躍してきた犬種を両親に持つゴベリアンは、飼い主さんから任される作業をこなす能力にも優れています。

信頼できる相手と理解すれば、ゴールデンレトリバーの愛情深さと、シベリアンハスキーの忠実さを併せ持つゴベリアンは、良いパートナーとなってくれるはずです。

ただし、恐怖や退屈感を与えるしつけ方法は、楽しいことが大好きなゴールデンレトリバーにも、シベリアンハスキーにも向いていません。

むやみに怒るよりも、ゴベリアンがワクワクできるような遊びの要素も取り入れながら集中力を持続させてあげる方が、人間が伝えたいことをよく理解してくれるでしょう。


ゴベリアンの魅力

ゴベリアン1
【Instagram:@n.dada0904さんちのDADAくん】

ゴベリアンは、シベリアンハスキーのかっこ良さと、ゴールデンレトリバーの愛らしさ、どちらに寄っても魅力的な容姿の犬になることが多いミックス犬です。

性格的にも、両親犬のどちらも極端な神経質さを持つ犬種ではなく、陽気な犬であることも魅力の1つでしょう。

子犬から成犬になると、生まれたばかりの頃には分からなかった成長後の顔立ちや体のサイズを知ることもでき、ミックス犬だからこその「思わぬ変化を見守る楽しみ」も生まれます。

日本で人気の小型犬にはないがっしりとした大型犬ならではの体格は、より広い範囲の外出に付き合ってくれるたくましさと、抱きしめがいを感じて、犬好きにはたまらない点となりそうです。


ゴベリアンのお迎えをするには

◆入手の難易度は高い

シベリアンハスキーとゴールデンレトリバーは日本で人気のある大型犬種ですが、そのミックス犬のゴベリアンを繁殖しているブリーダーはほとんどいません。

そのため、入手難易度は高く、ペットショップで偶然見かけたり、ブリーダーが販売情報をインターネット上などで提供するタイミングを狙って調査を続けていないと、なかなか出会うことは難しいです。

子犬の値段についても、その時々での提示となるため予測がしづらいですが、ゴールデンレトリバーで20万円から、シベリアンハスキーで30万円からが一般的で、良い血統の親犬の血を引く子犬は50~60万円を超えることもあります。

ゴベリアンの子犬を迎え入れる際は、平均的な値段が調査しづらいこと、お迎えしたいと思ったタイミングで出会える確率は低いことを頭に置いて、探してみると良いでしょう。

保護犬のゴベリアンを家族にできる可能性もゼロではありませんが、元々の頭数自体が少なく、ゴールデンレトリバーとシベリアンハスキーのみの血統かどうかが確認できないことも多いので、もしも出会えたら奇跡的な確率と言えるかもしれません。

◆大型犬の特徴を理解した飼育環境が必要

ゴベリアンを迎え入れる時には、大型犬の飼育に適した環境を用意してあげてください。優しい性格でも、思わぬ力強さを発揮するのが大型犬です。

子犬の頃から忍耐強くしつけを行い、毎日の運動に付き合ってあげられる時間があるかどうかを、事前に家族全員で確かめておく必要があります。

また、病気になった時や、年間の予防医療にかかる費用も、小型犬に比べて支出額は大きくなるでしょう。金銭的な余裕を確保することも、大型犬の飼育では必須のポイントです。


まとめ

ゴベリアンというミックス犬は、知れば知るほどたくさんの魅力に気づくことができます。ゴールデンレトリバーとシベリアンハスキーのどちらもが好きな人には、飼育してみたいと思える犬であることは間違いないはずです。

ミックス犬の中では入手の難易度が高く、大型犬ならではの飼育の大変さもある一方で、犬との暮らしやしつけに慣れた飼い主さんなら、素敵なパートナーとして迎え入れることができるでしょう。

ゴベリアンを迎え入れた時には、ぜひその魅力を体感してみてくださいね。



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