1.ぬいぐるみみたいな犬とは
2.ぬいぐるみといえば?トイプードル
2-1.お手入れのポイント
3.ほわほわライオンみたい!ポメラニアン
3-1.お手入れのポイント
ぬいぐるみみたいな犬とは
現在世界中に存在している犬種は、公式登録されていない種類も含めると約700~800種いるといわれています。
ちなみに、国際畜県連盟では約350種、一般社団法人ジャパンケネルクラブでも約200種の犬種が登録されているそうです。
そんな驚きの種類数をもつ犬の中から、今回はもこもこ・フワフワの被毛や、くるくるとした目、思わずさわりたくなるようなぬいぐるみみたいな見た目が特徴的な犬種に注目していきましょう。
実際に、犬のぬいぐるみも数多く販売されていますよね。
その中では人気の柴犬や垂れ耳の犬が多い傾向にありますが、それ以外の犬種にもぬいぐるみのような可愛らしさを感じるシーンは多いです。
丸いフォルムや、あどけない表情、ちょこちょこ動く様子などで飼い主さんを癒してくれる、そういった話題で名前が挙がってくる種類のワンちゃん達をいくつか紹介していきます。
トイプードル
テディベアのような見た目が愛らしいトイ・プードル。
コンパクトなサイズ感に、つぶらな目で見つめてくる姿は正にぬいぐるみそのもの。
日本国内の人気犬種ランキングで、長年に渡ってトップの座を獲得している大人気犬種です。
体高は約26~28cm、体重は3~4kg程度あり、カールがかかったフワフワの外見に加え、フレンドリーで愛嬌のある性格、さらに高い知能を持つことから、飼育しやすい犬種としても知名度が高いでしょう。
人と遊ぶのが大好きなので、できるだけコミュニケーションの時間を作ってあげる必要があります。
また、祖先が使役犬・猟犬だった歴史をもつことからも、小型犬でありながら運動能力は高いです。
広い公園での散歩・ボール遊びや、ドッグランで全力疾走させるなど、定期的にしっかり運動させる機会をもちましょう。
◆お手入れのポイント
トイプードルは抜け毛が少なく、手入れが比較的な楽な犬種です。この点からも、飼育しやすいと考えられています。
しかし、被毛には独特の細かいカールがあって絡まりやすいため、ブラッシングをしないとフェルト状になってしまうことも。
また、巻き毛の中にゴミ・ほこりが入ってしまう場合もありますので、少なくとも週に2~3回、できれば毎日ブラッシングを行ってください。
寒冷期以外の季節であれば、短めにカットするのもおすすめです。
そうすることで被毛が絡まりにくくなるため、手入れが楽になりますよ。
前述したテディベアカットや、コンチネンタルカット(胸・手足の先を丸く残す独特のカット)など、様々なカットスタイルを楽しめるのも魅力の一つなので、毛玉を防止するためにもブラッシングや定期的なトリミングを行いましょう。
ポメラニアン
豊富なもふもふの毛並みで丸くみえる体に、クリッとした小さな瞳は、まるで等身大のぬいぐるみ。
昔から愛らしい犬種として高い人気を誇っている犬種がポメラニアンです。現在でも日本国内に限らず、世界中で愛されています。
体高は18~25cm、体重は1.4~2.5kg程度でとても軽いので、抱き上げた感覚もぬいぐるみのようだといえるでしょう。
好奇心旺盛で活発な性格をもつ子が多いので、身体を動かす遊びをさせるととても喜びます。
ただし、自己主張や警戒心が強い一面もあるため、子犬の時期からしっかりとしつけを行い、社会性を養うことがすすめられます。
◆お手入れのポイント
特徴的な毛並みを維持するためには、ブラッシングやトリミングなどこまめなお手入れが必要不可欠です。
抜け毛を放置すると通気が悪くなるため、皮膚の病気などの原因となりえます。健康管理のためにも、ブラッシングは欠かさずに行いましょう。
また、元々中型犬だったポメラニアンは、小型化の過程で骨格が小さくなっています。このため膝蓋骨脱臼を起こしやすいのです。
手足の裏毛は伸びると滑りやすいため、ケガを予防するためにも定期的なケアを怠らないよう気を付けましょう。
ビション・フリーゼ
豊富な毛量で、モコモコした美しい真っ白の被毛が特徴的なビション・フリーゼ。
その魅力的な白い被毛と黒い瞳で多くの愛犬家を虜とする、正にぬいぐるみのような犬種です。
明るく快活であり人懐こい性格を持つ子が多いので、わがままを助長させるような飼い方さえしなければ、飼育しやすい種類だといえます。
体高は約23~30cm、体重は5.4~8.2kg程です。少し大きめの小型犬なので、抱っこした時のずっしり感がえられてそれもまた気持ちが良いですよ。
賢く辛抱強い面も持ち合わせているので、小さなお子さんのいる家庭にもおすすめでしょう。
◆お手入れのポイント
ビションフリーゼの特徴的なカットをパウダー・パフといいます。
化粧・汗取りなどで粉を叩く時に使われる、毛足の長い高級なパフをイメージして作られたスタイルだそうですよ。
同じ白い犬でも、マルチーズやプードルなどのシングルコートの犬種ではこのカットスタイルはできません。
下毛が土台となるため、ダブルコートで下毛をもつビジョンフリーゼだからこそ、しっかりと毛を立たせてこのスタイルを作ることができるのです。
しかしいくらビションフリーゼといえども、きちんと被毛の手入れをしないでいると、ペッタリとしてボリュームのないスタイルになってしまいます。
少なくとも週に3回程度、できれば毎日のブラッシングを行ってください。下毛に空気を入れるようにブラッシングするのが上手にとかすコツですよ。
尚、このパウダー・パフスタイルは、自然にできるものではありません。
トリミングサロンでプロにお願いする必要があります。
月に1度はトリミングに行かなければ維持できないので、こだわりをもちたい場合は毎月のトリミング費用がかかると考えておきましょう。
ぬいぐるみみたいな大型犬
ぬいぐるみのような犬種は小型犬だけとは限りません。
大型犬にも、ぬいぐるみみたいな愛らしさをもつ犬種はたくさんいます。
子犬の頃は正にぬいぐるみそのもののような見た目や表情・仕草で飼い主さんを癒し、成犬となれば愛らしさそのままに大きな存在感をもつ安心できるパートナーとなってくれるのが、そんな大型犬の特別な魅力の一つだといえるでしょう。
数ある種類の中かから、今回は以下の二つの犬種に注目して紹介していきましょう。
◆ゴールデンレトリーバー
垂れ耳でアーモンド型の目が特徴的なゴールデンレトリーバー。
体高さよりも体長がやや長いバランスの取れた体つきをしており、美しく柔らかい被毛が優雅な印象を与えてくれます。
抱き着いた時の充実感はもちろんですが、なんといっても優しく愛らしい表情で、大きなぬいぐるみの様に家族を癒してくれるでしょう。
大変賢く穏やかな性格で洞察力があり、人にも犬にもフレンドリーな子が多いです。家族に対してもとても愛情深いので人の側に居たがる子も沢山いるでしょう。
尚、活発な遊び好きで快活なので、他のレトリバー種と比べると精神的にやや幼い傾向にあるようです。
喜びのあまりはしゃいで興奮することもありますが、しっかりとしつけを施せば、素晴らしい子供の遊び相手にもなってくれるでしょう。
体高は54~61cm、体重は24~34kgが望ましいとされています。
ちなみに、ゴールデンレトリーバーは長毛犬で身体が大きいですが、被毛の手入れはそこまで難しくはありません。
小型長毛犬のように引きずる程伸びることはありません。
しかしダブルコートなので、月に1~2回程度のシャンプーや週に数回のブラッシングを行ってくださいね。
◆シベリアンハスキー
立ち耳で精悍な顔つきをもつシベリアンハスキー。
骨格も筋肉もガッシリしており、極寒の気候に耐えるための皮下脂肪も貯えています。
こう聞くとぬいぐるみとはかけ離れているように感じる方がいるかもしれませんが、それは大きな間違い。
子犬の姿はぬいぐるみのような愛らしさで溢れているのです。
もちろん成犬となっても魅力的な面が沢山あります。明るく前向きでめげない性格で、人にも犬にもフレンドリーなのです。
責任が強く頑固で不器用な一面もあるため、頭が悪いのでは?と誤解されることがあるのですがそういうわけではありません。ただ、そういった様子も愛らしさを感じる魅力の一つかもしれませんね。
体高は50.3~60cm、体重は15.5~28kgが標準です。
ちなみに、シベリアンハスキーはダブルコートの犬種なのですが、その下毛はかなり厚いです。換毛期には相当の抜け毛を覚悟する必要があるでしょう。ブラッシングは週に2~3回以上行うことが推奨されます。
まとめ
今回紹介してきた犬種の他にも、ペキニーズやチャウチャウなどぬいぐるみのような犬種は、小型犬から大型犬までまだまだいます。
気になる方は、ぜひ犬種紹介記事などを探して情報を集めてみてくださいね。
なお当たり前のこととですが、いくらぬいぐるみの様だとはいえ、いずれの犬種も代わりのきかない一つの大切な命です。
その子が寿命を全うするまで、愛し続けてお世話をする覚悟を決め、しっかりと準備してから愛犬をお迎えすることを徹底してくださいね。
ぬいぐるみのような愛らしさをもつ家族の一員として、一緒に過ごす毎日を楽しんでみてください。
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