熊みたいなワンちゃんを10種紹介!熊犬と呼ばれる犬種とは?

2024.01.13

熊みたいなワンちゃんを10種紹介!熊犬と呼ばれる犬種とは?

近年では市街地への出没率が増加し、ニュースなどで話題になることも多い熊。しかし、動物園では人気動物の一種でもありますよね。今回は、そんな熊に似ているワンちゃん達を紹介していきましょう。併せて、熊犬と呼ばれ活躍してきた犬種についても触れていきますので、ぜひチェックしてみてください。

熊みたいに大きい犬種6選

犬は犬種として種類が分かれていますが、小型犬から大型犬というように体のサイズによっても分類されています。
大きなサイズの犬種を大型犬や超大型犬といいますが、これらに分けられる犬達は小型犬などと比べると、熊の様に大きく感じる種類だといえるでしょう。
まずは、そんな熊みたいに大きな犬たちを紹介していきます。

◆チャウチャウ

チャウチャウ

中国原産の大型犬であるチャウチャウ。青黒い色の舌や、ゆるい巻尾、つぶれたような愛らしい小さな目が特徴的な犬種です。
体高は約48~56cm、体重は約18~27kgで、体格に加えてフワフワの長毛から、大きな存在感を感じるでしょう。
身体のサイズはもちろんですが、立ち耳に短めのマズルをもつことからも、表情までクマにそっくりに見えてきます。

◆セントバーナード

セントバーナード

スイス原産のセントバーナードは、大型犬としての知名度が高い犬種の一つではないでしょうか。
雪山などで人命救助犬として立派に活躍してきた歴史をもつ、セントバーナード。筋肉質でバランスのとれた、がっしりとした体つきをしています。
体高は約65~90cm、体重は約54~82kgです。
どっしりとして落ち着いた風貌をしていることからも、クマに似ていると共感できる方も少なくないのではないでしょうか。

◆秋田犬

秋田犬

柴犬・甲斐犬・紀州犬など、日本が原産の日本犬が数種類いますが、そんな日本犬の中で唯一の大型犬種なのが秋田犬です。
体高は約61~67cm、体重は約35~50kgで、足が長く、腰高でがっしりとした体格をしています。三角形の厚い立ち耳で短毛なのが特徴的ですね。
毛色には赤・虎(縞目)・白・胡麻がありますが、特に白毛の秋田犬は、子犬の頃の見た目が子熊そっくりですよ。
秋田犬については、記事の後半部分でも解説しますので、そちらもチェックしてみてください。

◆ニューファンドランド

ニューファンドランド

カナダ原産の犬種で、体高は71cm前後、体重は68kg前後ある大型犬です。体長より体高がやや長く、ガッチリした胴体と手足を持っています。
泳ぎが得意で足には水かき用に発達した膜があり、現代でも世界中の海で、海難救助犬として活躍していますよ。
ダブルコートの被毛には、ブラック・ブラウン・ホワイト&ブラック(ランドシーア)の3色があるので、大きな体に毛色がブラックのニューファンドランドは、遠目だと熊と見間違えてしまうかもしれませんね。

◆グレートピレニーズ

グレートピレニーズ

優雅でありながら、大きく堂々とした体格をもつグレートピレニーズ。
体高が約65~80cm、体重は約38~45kgある、フランス原産の大型犬です。
元々は、家畜をオオカミなどから守る番犬、牧羊犬として活躍してきた犬種で、勇敢で護衛意識の高い個体が多いでしょう。独立心も強いですが、性格は基本的に穏やかでおっとりしています。
大きな体とその存在感は、まるでクマの様に感じるかもしれませんね。

◆チベタンマスティフ

チベットが原産のチベタンマスティフは、筋肉質でガッチリした体格をもつ大型犬です。
体高は約61
~76cm、体重は48~82kgあり、牧畜犬や護衛犬をしていた歴史を持っています。巨大な体格とその逞しさから、軍用犬としても活躍していたそうですよ。
純血種は、全世界でも200頭に満たないといわれている希少な犬種でもあります。首周りの被毛の特徴は、獅子型・虎型のタイプに分けられており、ポイントカラー(タン)の入り方が個体によって違います。
大きな体にモフモフな被毛を持っているため、クマのぬいぐるみのように見えるでしょう。


熊みたいにモコモコな犬4選

次に、体の大きさに関わらず、モコモコとした姿がクマに似ている犬種を紹介していきましょう。

◆トイプードル

トイプードル

日本では常に高い人気を誇っている、小型犬のトイプードル。
フワフワモコモコの被毛が特徴的で、様々なカットスタイルが楽しめる犬種です。テディベアカットも人気スタイルの一つで、可愛らしいクマのような見た目にすることも可能ですよね。
まさにテディベアのぬいぐるみの様な愛らしい外見で、毎日飼い主さんを癒してくれるでしょう。

◆ビションフリーゼ

ビションフリーぜ

純白の被毛をもつビションフリーゼも、モコモコの被毛が特徴的な犬種です。
寝ている後ろ姿は、白熊の赤ちゃんそっくりに見えるでしょう。ピンと足を伸ばして寝転んでいる愛犬を見ると、動物園の白熊を容易に想像してしまうのではないでしょうか。
真っ黒な肉球に真っ白な毛色も、まるで白熊の足裏を見ているようです。

◆ポメラニアン

ポメラニアン

こちらも国内では人気犬種の一つであるポメラニアン。モコモコの被毛が特徴的で、カットの仕方によっては可愛らしい子熊のようになります。可愛い!!というリアクションが自然と出てしまうこと、間違いなしです。
オレンジやホワイトなどの明るい毛色が人気色ではありますが、ブラック系の毛色だと更にクマっぽく見えるのではないでしょうか。

◆サモエド

サモエド

純白でフワフワとした被毛が特徴的なサモエド。大型犬ですが、子犬の寝姿はまるで白熊です。
まるで微笑んでいるように見える表情から、サモエド・スマイルという呼び名がある程で、優しく温和な性格をしていることからも、愛犬として迎え入れれば、笑顔で過ごせる幸せな日々を獲得できることは確かでしょう。


熊犬とはどんな犬?

マタギ犬という呼称をご存知でしょうか。このマタギ犬を、別名「熊犬」といいます。
熊のように大きくガッシリとした体つきが特徴的で、古くから狩猟のサポート役として活躍してきた歴史を持っているワンちゃん達のことです。
このマタギ犬について、その歴史やどんな犬種がそう呼ばれているのかを紹介していきましょう。

◆マタギ犬(熊犬)とは

狩猟犬としてマタギ(猟師)のサポートをしてきた日本犬の総称を、マタギ犬、または熊犬といいます。
その歴史は古く、平安時代から猟師と共に生活していたと考えられています。
品種改良がされていないため、縄文時代に存在した犬の血統を、色濃く受け継いでいるそうですよ。
山で獲物の場所を猟師に知らせて案内すること、逃げようとする獲物を足止めするために吠えることなどが、主な役割となります。
猟師に対する強い忠誠心や勇敢さを持ち合わせており、猟師に危険が迫った時は獲物の気を逸らせるという、賢く勇敢な行動をとっていたそうです。
反対にマタギ犬が獲物に襲われた時は、猟師がマタギ犬を守ります。
お互いに厚い信頼感をもち、良きパートナーとして、身の安全を確保し合いながら狩りをしていたのでしょう。

◆マタギ犬(熊犬)として活躍していた犬種

マタギ犬として活躍していた主な犬種は、以下の三種です。

◎北海道犬

筋肉質でかっしりとした体格をしている北海道犬。白黒・黒・茶褐色・胡麻・虎・赤など、さまざまな毛色が存在します。
体高は50cmほど、体重は15~20kg前後です。
場の空気を読むのが得意で、優れた聴覚・嗅覚を活かしながら、周囲の変化を素早く察知する能力を発揮していたといわれています。
忍耐強く、飼い主さんに従順な性格をしている個体が多いですが、闘争心・警戒心が強い面があるため、飼い主さん以外にはあまり懐かない傾向があるでしょう。
子犬の頃から社会性を身に付けるために、他の犬や人と触れ合う機会をもつことがすすめられます。

◎秋田犬

忠犬ハチ公としても知名度の高い秋田犬は、賢くて知性に溢れた犬種です。昭和に入ってすぐ、日本犬として初めて国指定天然記念物に指定されています。
ちなみに、秋田犬の祖先は猟師のマタギ犬だったと考えられているそうですよ。
がっしりした逞しい体格に長い四肢、太い巻尾が特徴的で、飼い主さんに対する厚い忠誠心を持っている子が多いでしょう。
神経質な面があるので、他人に対して攻撃的になる場合もありますが、警戒心の強さを活かせば番犬としても活躍してくれます。

◎岩手犬

秋田県や岩手県が原産とされている岩手犬は、南部犬とも呼ばれる犬種です。他にも、岩手マタギ犬、秋田マタギ犬などと呼ばれることがあります。
体高約55~60cm、体重約9~12kgの比較的大きめな中型犬なので、大体、北海道犬と秋田犬の中間ぐらいのサイズといえるでしょう。
猟犬として純血が維持されていましたが、社会情勢によって次第に数が減った結果、現在では希少な存在となってしまいました。
猟犬気質で飼い主さんに忠実な性格をしていますが、警戒心が強く攻撃的な面もあります。他人や他の犬と触れ合う際には、注意が必要でしょう。


まとめ

熊に似ている犬種、熊のように見える犬種は意外と多いです。個体によっては、カットや被毛の模様、眉毛部分の陰などから、熊っぽい表情に見える場合もありますよね。
今回紹介してきたワンちゃん達の他にもまだまだいますので、SNSや写真・動画などを、ネット上で検索してみると愛らしい姿にたくさん出会えるのではないでしょうか。
ちなみに、子犬の時期に限定して熊に似ている犬種もいます。代表的なのが、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアです。成犬の姿を想像すると熊とはかけ離れているかもしれませんが、生後すぐの子犬は子熊にそっくりなんですよ。
子犬は生後10日から14日程で目が開き、どんどん成長していきますので、まるで熊のようだった愛犬がある日を境に犬っぽくなった、という体験ができるかもしれませんね。
熊みたいな存在感や可愛らしさをもったたくさんのワンちゃん達。眺めるだけでも癒し効果は抜群です。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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