話題の「拒否柴」!柴犬が散歩拒否をする理由と対処法についてもご紹介

2023.05.23

話題の「拒否柴」!柴犬が散歩拒否をする理由と対処法についてもご紹介

SNSでも話題になっている「拒否柴」。ここから絶対に動かないぞ!という確固たる意志を感じさせる姿が面白くて可愛らしいと話題になっていますが、柴犬たちはなぜ散歩拒否をするのでしょうか。 その可愛い“イヤイヤ”の裏に隠された、柴犬たちの本当の気持ちとは。 この記事では犬が散歩拒否をする理由と対処法について紹介します。

拒否柴とは散歩拒否する柴犬のこと!

散歩拒否する柴犬

「拒否柴」とは、柴犬が散歩前や散歩中に突然動かなくなり、飼い主がどんなにリードを引こうと頑なに拒否して動かなくなる柴犬の様子のことです。

散歩拒否の仕方は様々で、意地でもここから動かない!と道端で座ったり寝転がってみたり、飼い主に逆らってリードをぐっと引っ張ったり…。
顔のお肉がむにっと集まってしまうこともしばしば。そんな姿がなんとも可愛らしく、SNSでも話題になっています。

このイヤイヤ散歩拒否は犬の中でも柴犬に多く見られるようですが、なぜ柴犬に多く見られるのか、なぜ嫌がっているのかを紹介していきます!


「柴犬の散歩拒否」考えられる理由とは

お散歩拒否

◆理由①自分の意志と異なるから

柴犬は、飼い主への自分の意思表示として「拒否柴」を行います。
散歩のタイミングや散歩のルートが飼い主さんの考えと違った時や、まだ自分が散歩に満足していないのに帰ろうとした時など、「私は嫌だよ!」と伝える為に散歩拒否をします。

なぜ散歩拒否が柴犬に多く見られるのかというのは、柴犬の元々の性格が関係しています。

柴犬といえば、古くから猟犬や番犬として活躍しており、従順なイメージが強い犬種かと思います。

実際に柴犬は飼い主と認めた人には忠実ですが、相手のことを認めていなかったり全く知らない人に対しては、なかなか懐かなかったり指示を聞かなかったりします。
柴犬は頑固な一面もあり、自分なりのこだわりがある子が多いです。

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柴犬の性格は猫っぽい?特徴や飼い方のコツをご紹介!

日本犬の代表である柴犬。可愛らしさと凛々しさを兼ね備えた見た目と日本犬らしいクールな性格が海外でも人気となり、今では世界中で愛されている犬種となりました。 そんな柴犬の性格は「猫っぽい」表現されることがしばしばあります。 猫といえば一般的に自由気ままでツンデレなイメージがありますが、柴犬の性格は本当に猫っぽいのでしょうか。 こちらの記事では柴犬の性格や特徴、飼い方のコツまでご紹介いたします。

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このように犬の中でも自立心が高い性格であることから、自分の意見を行動で主張する子が柴犬には多く、「拒否柴」というワードが生まれるほど柴犬には散歩拒否が多く見られるようです。

◆理由②集中力が続かないから

柴犬はよく「集中力がない犬種」といわれることがあります。

これは決して能力的に劣っているというような問題ではなく、柴犬は昔から猟犬として飼育されていたため、牧羊犬のように人の指示をよく聞き、周りに合わせる、という集中力よりも自分で獲物を見つけられるような能力を伸ばしていくことの方が重要だったのです。

柴犬はその名残で長時間の散歩やトレーニングに飽きてしまうことが多いと言われています。
また、物事を覚えるスピードが他の犬種に比べて少し遅いと感じることがあるかもしれません。

これは繊細で集中力がなかなか続かない柴犬の性質が要因です。
飽きからくる散歩拒否もあるということも覚えておきましょう。。

◆理由③過去に怖い思いをした経験があるから

散歩拒否の原因の一つとして、その道の先で過去に怖い思いや嫌な思いをしたことがある可能性があります。

「自分より大きな犬がいた」「そこを通りがかった時に大きな物音がした」など、恐怖の対象はそれぞれかと思いますが、そのような経験を1度すると、その後その場に向かうことを拒否することがあります。
また、極度に怖がりな性格だと散歩自体に行くことを拒否することも。

◆理由④体調不良や年齢による拒否

散歩中や散歩に行く前に、それまでは普通だったのに突然散歩の拒否をするようになった!ということもあるかもしれません。
そのような場合は、体調不良や年齢によっては体力の低下に伴い散歩がしんどくなって「いきたくない!」と主張しているのかもしれません。

触ることも嫌がる場合は痛みを抱えてる場合がありますので、愛犬の様子を伺いながら速やかに病院を受診するようにしましょう。


散歩拒否対策と改善法をご紹介!

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ここまで“イヤイヤ”の原因やなぜ柴犬に多く見られるのかを見てきましたが、写真や動画で見る分には可愛くても、実際のお散歩中にずっと“イヤイヤ”され続けてもなかなか困るもの…。

また、飼い主がずっと犬の言いなりになりすぎてしまうと犬は“イヤイヤ”してもいいんだ!と覚えてしまいます。

飼い主にも犬にも快適なお散歩にするために、ここまで見てきた柴犬の性質をもとに“イヤイヤ”されたときの対処法をご紹介します。

◆主導権はいつでも飼い主に

自分の愛犬が“イヤイヤ”するとなると、可愛いやら甘やかしたいやらでつい怒ることを忘れてしまう飼い主さんも。

しかしその“イヤイヤ”がわがままからしている行動なのであれば、犬の言いなりになってはいけません。わがままな主張は通さずに、遊んでいる感覚で“イヤイヤ”を楽しむことが大切なのです。

普段からわがままな行動に対しては叱り、遊んでほしい時には全力で遊んであげるといったしっかりと飼い主がコントロールしていけるような関係性を築きましょう。

ただし、いつでもリードを力ずくで引っ張ったり叩いたりして言うことを聞かせるようなことは避けましょう。犬にとっては飼い主だけが頼れるべき存在です。きちんとメリハリをつけて飼い主を信頼させましょう。

◆いつもとは少し違う散歩コースを歩いてみる

柴犬は集中力が長く続かないという性質があるので、“イヤイヤ”をする犬が多い可能性があります。

急に散歩に飽きてしまったり、歩き疲れてしまったり、様々な理由で“イヤイヤ”をすることがあります。散歩のときに毎回“イヤイヤ”をされたら、「お散歩がつまらない」というサインかも。

マンネリ化を避けていつもの散歩とは少し違うコースを歩いてみたり、散歩のタイミングを少しずらしてみるのも効果的です。

ただし、臆病な子は環境の変化を嫌うので、帰り道を違うルートで帰ってみるなど少しずつの変化がおすすめです。
柴犬は警戒心が強いので、びっくりしすぎて一歩も動いてくれない!という場合も考えられます。愛犬の性格を理解した上で日々少しずつ試してみましょう。

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犬が散歩中に歩かない状況になったことは、多くの飼い主が経験しているでしょう。その原因は、恐怖や散歩の疲れ、怪我や病気、過去の嫌な経験から、新しいリードやハーネスが気に入らないなど多岐に渡ります。 犬が歩かなくなってしまった際には、犬を抱っこする、散歩のルートを変える、散歩の時間を変えるなど様々な方法で対策を取ることがおすすめです。 犬が散歩中に歩かない状態になった時の対策や、やってはいけない対処法、役立つしつけなど、詳しくご紹介します。

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◆歩く楽しさを覚えさせる

「散歩がつまらない」「歩くのがもう嫌だ」という理由で“イヤイヤ”をしているのかも?という場合、歩くことで得られるメリットを教えてあげましょう。

例えば散歩前・散歩の途中・散歩後の3段階でおやつをあげるなど。撫でられるのが好きな子なら散歩が終わったら思い切り撫でてあげるのもいいでしょう。犬にとっての楽しみを用意しておくと、これをやればごほうびがもらえる!と覚えてくれます。

ただし、一度や二度成功しなかったからといってすぐに方法を変えてしまうと、覚えるスピードが少し遅めの柴犬はごほうびと覚えることが難しく、毎日コロコロと変わることに戸惑いを覚えてしまいます。

柴犬の性質と、愛犬が喜ぶことをきちんと見極めてごほうび作戦を実行してみましょう。

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◆子犬の頃から慣れさせる

メリハリをつけるのも大事なことですが、適応能力の高い子犬の頃から散歩に慣れさせてしまえば、こっちのものです。
子犬の細かい性格別にお散歩のコツをまとめます。

【やんちゃな子犬】
どんな場所でも平気で、外の環境に慣れるのも早いです。散歩先で友達犬もたくさん出来るタイプです。ですが、初めて出会う犬に対して、相手の様子をちゃんと見ないで近づいてしまいがちなので、噛まれてしまうなどのトラブルが起こることも。

【明るい子犬】
運動や気分転換になるので、出かけるのは好きな子が多いです。いろいろなオモチャを試してみるのもおすすめですよ。

【おとなしい子犬】
散歩に積極的でないコにはオヤツを使って好きにさせる手も。食いしん坊なら、散歩先でもらえると「お散歩=良いことがある」と学習して積極的に行くようになるかもしれません。

【引っ込み思案な子犬】
散歩は嫌いではないが、行かなくても構わないというタイプです。新しい散歩コースなど環境が変わることを怖がるようであれば、最初は抱っこをして歩くなど徐々に慣れさせてみましょう。

どんな子でも子犬のうちは、さまざまなことを克服できるので、めげずに積極的に出かけてみましょう。


まとめ

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飼い主さんからしたら愛犬がイヤイヤ!と散歩拒否して動いてくれないのはなかなか困りものですが、犬からしたらそれは「まだ帰りたくないよ~」「飼い主さんとまだ一緒にいたい!」という構ってのサインかも。

もしくは“イヤイヤ”をして「カワイイ」と言ってくれる飼い主さんを見たいから、という場合も考えられますね。

どのような理由があって散歩拒否しているかは、中々わかりづらいですが、散歩拒否をした瞬間にすぐ叱りつけるのではなく、なかなか遊ぶ時間が取れていないのか、あまり構ってあげられていないのか、なぜ嫌なのかなど、一度愛犬の立場になって少し考えてみてください。

柴犬は我慢しやすい傾向にあるので、いつか我慢が切れて爆発してしまわないよう、柴犬の性質や愛犬自身の性格をふまえて毎日向き合っていきましょう。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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