1.愛犬が血尿をしてしまったら
2.血尿をしやすい犬っているの?
2-1.神経質な犬
2-2.シニア犬
2-3.去勢・避妊をしていない犬
3.血尿の原因となる病気について
3-1.(細菌性)膀胱炎
3-2.尿道結石
3-3.前立腺肥大
3-4.膀胱や腎臓の腫瘍
3-5.子宮蓄膿症
3-6.食中毒
3-7.フィラリア
【掲載:2017.04.29 更新:2020.07.06】
愛犬が血尿をしてしまったら?
ペットシートを見たら、なんだか愛犬の尿が赤い…そんな経験をしたことはありませんか?また、ペットシート自体の色でよく分からなかったり、外で排尿することが多いから色はよく分からないけど、なんだかいつもと排尿の行動が違う気がする…。そんな場合も血尿をしている可能性があります。いずれにせよ、血尿をする場合は、血尿+以下の様な症状が出ることが多いです。
- 排尿回数が多いけど、尿量が少ない
- 排尿困難(尿の出が悪い)
- 陰部を気にする仕草が多い
これらの症状があった場合、何かしらの病気の可能性がありますので、早めに動物病院を、受診すると良いでしょう。
血尿をしやすい犬っているの?
例えば、ミニチュア・シュナウザーやシーズーなどは、膀胱結石になりやすいと言われています。その他にも、犬種ではありませんがそれと同じように血尿をしやすい犬もいます。
◆神経質な犬
環境の変化・飼い主さんが長時間留守にするなどが原因で、ストレスや細菌感染による『膀胱炎』を起こすことがあります。膀胱炎も血尿を伴うことが多いです。
◆シニア犬
シニア期になると、膀胱炎の他に膀胱や腎臓の腫瘍による血尿の可能性も高まります。
◆去勢・避妊をしていない犬
去勢・避妊をしていないと、子宮や前立腺などに炎症が起き、血尿が出る場合が多いです。特にこれらの場合は早期発見をして治療をしないと命に関わることもあるので注意が必要です。
血尿の原因となる病気について
血尿の原因となる病気は、膀胱炎だけでなく他にも数多くあります。もし、愛犬に血尿が出から、以下を参考にしてみて下さい。
◆(細菌性)膀胱炎
血尿と聞くと、真っ先に思いつくのが膀胱炎ではないでしょうか。膀胱炎は、血尿をはじめ頻尿、排尿困難などの症状が見られます。また、膀胱炎の特徴として、これらの症状はあるけれど、『元気も食欲もある』ということが殆どです。そのため、動物病院を受診した際に、このことを伝えると、獣医師さんは1番に膀胱炎を疑うそうです。
◆尿道結石
膀胱にできた結石が尿道を通る際、傷がつくことにより血尿が出るケースがあります。結石の種類によっては、食事療法で溶解することができますが、中には溶解出来ないものもあります。その場合は、手術で取り除く必要があります。
◆前立腺肥大
去勢をしていない5歳以上のオス犬に多く見られる病気です。前立腺肥大の特徴は、発熱・嘔吐で元気がない・尿の臭いがキツい・血尿などです。1番の治療は、去勢手術を行うことです。
◆膀胱や腎臓の腫瘍
腫瘍は、急に発病するわけではありません。したがって、血尿などの症状が出た時は、すでに進行している場合もあります。
◆子宮蓄膿症
避妊をしていない5〜7歳以上のメス犬に多く見られる病気です。ヒートの1〜2ヶ月後に発症することが多く、元気がない・食欲不振・嘔吐・血尿・陰部から膿が出るなどの特徴があり、重症化する死亡するリスクも高まります。
◆食中毒
犬が食べてはいけない食材のひとつ、タマネギをたべることにより、赤血球が破壊され、貧血や血尿などの症状がでるのが特徴です。ちなみに、チョコレートでも血尿がでることがあるそうです。
◆フィラリア
毎年しっかりと予防をしていれば、フィラリアに感染することはありませんが、フィラリアに感染にした場合にも血尿の症状が現れます。ただし、その場合はほぼ末期の状態だそうです。
血尿が出ると、基本的には自然治癒はほぼないと言っていいでしょう。そのため、愛犬に血尿にプラスして何か症状があった場合は、動物病院でしっかりと治療をすることが愛犬のためになります。その際は、血尿の他にどんな症状があったかを必ず伝えるようにしましょう。
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