「犬とサッカー」と聞くと、サッカーの試合中に犬が乱入するといった可愛くも可笑しいニュースを思い描く人も少なくないのではないでしょうか?
最近もまた、この「犬とサッカー」のなんともかわいらしいストーリーがアルゼンチンにて起こりました。
熱気に包まれる会場に乱入してボールを奪い取り、サッカープレイヤーやファンを唖然とさせた1匹のワンちゃん。
彼女はまるで「私の方が上手よ!」とでも言うかのように自分のサッカーのスキルを見せつけ華麗にボールをあやつります。その彼女の動きについていけず、なかなかボールを取れないプレイヤー達。彼女は一瞬にしてその試合のスターの座を得たのでした。
そしてその試合後、インタビューをも受けることとなったワンちゃんは、何とそのインタビュアーの手からマイクを奪い取り逃走するといったハプニングまで起こします。
何ともオチャメで活気に満ちたワンちゃん。乱入してスターの座を奪ってしまうのも悪気があってのことではないのがまた可愛いですね。
野良犬だった彼女は後にその会場のホームチームSan Lorenzoにより引き取られることとなりました。
サッカーフィールドに撒かれた種を食べにくる鳩を追い払うという大事な仕事まで任されるようになった彼女は、今でもそのチームの「勝利の女神」として活躍しているそうです。
ところで実はこの「犬とサッカー」には、もっと深く長い歴史があったんです。
例えば、1966年のイングランドでのワールドカップにて一躍有名になった一匹のワンちゃん。
といっても、ワンちゃんが乱入しスターの座を奪い取ったということではありません。実はこの「ピクルス」という名前のワンちゃんは、ワールドカップ開催1週間前に何者かにより盗まれていたワールドカップのトロフィーを発見したという偉業を成し遂げスターとなったワンちゃんだったのです。
そのトロフィーを盗んだ犯人はトロフィーを無事返すことと引き換えに身代金を要求していました。幸い警察官達によりその犯人は捕まったのですが、肝心のトロフィーは見つからないままでした。世界中が注目する大きな試合を目前としパニック寸前に陥りそうなワールドカップを救ったのが、このピクルスだったんです。
夜の散歩中にトロフィーを発見し飼い主に知らせたピクルスは一躍大スターになり、表彰され多くのニュースやメディアにも取り上げられました。
「ドッグ・オブ・ザ・イヤー」の座も獲得し、ドッグフードなども贈られ、そして何と「The Spy with the Cold Nose」という映画にもスターとして出演した彼。この有名なワンちゃんのストーリは50年経った今でも語り継がれています。
<参考サイト>
boredpanda.com
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