1.犬に納豆を与えても大丈夫?
2.犬に納豆を与えるメリット
2-1.整腸作用
2-2.肝機能の向上
2-3.丈夫な身体づくり
3.納豆の与え方
3-1.加熱する必要はある?
3-2.フードにトッピングする
3-3.おやつとしても与えられる
3-4.納豆を使ったおすすめ手作りごはんレシピ
【掲載:2020.12.26 更新:2021.11.08】
犬に納豆を与えても大丈夫?
前提として犬に納豆を与えても問題はないのか?と言う疑問ですが、結論から言えば犬に納豆を与えることは問題ありません。
納豆には肝機能を高める効果が期待でき、カロリーや糖類も果物などと比べると低くヘルシーな食材ですので安心して与えることができます。
しかし、与えすぎは下痢や嘔吐などの体調不良の原因になるため適量与えることが大切になります。
また、納豆は豊富な栄養素がある有効な発酵食品であり免疫力の向上や腸内環境を整える効果などさまざまな効果が期待できます。
初めは少量ずつ与えて愛犬の様子を見ながら与えるようにしましょう。
一つ注意したいのは、大豆に対してアレルギー反応を示す子もいるため初めて与える際には慎重に与える必要がまだあります。
もし、納豆を食べてなんらかの異変を感じた場合にはすぐに動物病院にて獣医さんの診察を受けるようにします。
さらには、納豆と犬について調べていると納豆を食べた愛犬が口をカスタネットのように小刻みに動かしてカタカタカタ言うという記事を見かけることがあります。
この子の場合は納豆の美味しさに感動して興奮していただけと言う非常に微笑ましい内容でしたが、全身が痙攣している、視線が合わない、よだれが大量にでる、体を痒がるなどの症状が見られた際にはアレルギーなどの可能性があります。
異常を感じたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
犬に納豆を与えるメリット
犬に納豆を与えることは問題ないと紹介しましたが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
納豆を犬に与えた時に得られるメリットについて詳しく紹介していきます。
◆整腸作用
納豆には多くの酵素が含まれており、腸内環境の改善に効果が期待できます。
また、納豆菌は殻に長く閉じこもる性質があるため犬の強い胃酸にも耐えることができるので、菌が生きたまま腸に届くことができます。
納豆に含まれる納豆キナーゼは血栓を分解する効果も期待できるため、健康を保つことにもつながります。
酵素や菌がたくさん含まれている納豆を摂取することで腸のぜん動運動を促してくれるため、お通じの改善にも効果が期待できます。
便秘気味の愛犬や逆にお腹がゆるい愛犬に与えてみることもおすすめです。
◆肝機能の向上
ナットウキナーゼの効果により血栓を予防することで脳梗塞や心筋梗塞などを予防することにつながります。
脳循環の改善に効果が期待できる納豆は、血液をサラサラにする効果があるため肝機能の向上にも役に立ちます。
さらには納豆に含まれるパントテン酸には副腎の機能を助ける効果があるため、総合的に肝機能の向上に効果が期待できますよ。
◆丈夫な身体づくり
納豆は栄養豊富な食材ですが、良質なタンパク質をとることができるのが魅力です。
タンパク質は筋肉を作るために必要不可欠な栄養素になりますが、納豆に含まれるビタミンKはカルシウムの吸収をサポートしてくれる成分のため身体づくりには欠かせない栄養素になります。
また、大豆サポニンという成分には免疫力の向上や抗酸化作用があるので健康な身体を維持するために効果を発揮します。
納豆の与え方
納豆にはさまざまな効果を期待することができますが、具体的にはどのように与えるのが良いのでしょうか?
犬に与えるポイントや適量について紹介します。
こちらの項目を参考に愛犬に納豆をあたえていただければ幸いです。
◆加熱する必要はある?
納豆はできれば加熱しない状態で与えるのがおすすめです。
納豆は加熱することでせっかくの豊富な酵素が死滅してしまうため、自然な形で栄養素を損なわない状態で与えることがおすすめです。
一点注意したいのは、納豆は賞味期限内の新鮮なものを与えるようにします。
いくら発酵食品といえど、賞味期限が切れていたり常温で長時間保存しておいたような納豆は食中毒の原因にもなります。
健康を手助けするために納豆をあげたのに逆に体調不良の原因になってしまっては元も子もありません。
犬に与える前に飼い主さんが品質を確認してから与えることが大切になります。
◆フードにトッピングする
1番おすすめの与え方はいつものフードにトッピングとして納豆を与えることです。
納豆をトッピングすることで嗜好性もあがるため食が細い子にもおすすめの方法になります。
ドッグフードと一緒に与えることで納豆の独特の香りなどが緩和されるため、単体で与えるよりも犬が抵抗なく食いつきやすくなりますよ。
ひとパック丸々与えてしまうとカロリーオーバーになり、肥満の原因にもなりますので小型犬で小さじ一杯ぐらいを目安に与えるのが良いでしょう。
大型犬でも半分程度が適量になります。
◆おやつとしても与えられる
納豆単体でも抵抗のない愛犬でしたらおやつとして納豆を与えることも効果的です。
納豆はジャーキーなどに比べるとカロリーも低いためヘルシーで肥満になりにくい食材と言えます。
しかし、与えすぎは肥満や体調不良の原因になるため愛犬の様子を見ながら最初は少なめに与えてみましょう。
与えた後はネバ付きと臭いが残るので口周りを綺麗にしてあげましょう。
◆納豆を使ったおすすめ手作りごはんレシピ
市販の納豆を使用してワンちゃん用の手作りごはんを作ってみましょう。
はじめて納豆を食べるワンちゃんはそのままだとニオイやねばねばとした食感に驚いてしまう子もいます。一工夫してあげるだけで、おいしさも栄養もアップしますのでお試しください♪
納豆は犬にとっても嬉しい栄養が満点!工夫をすればニオイも抑えて食べやすくなるからとってもおすすめ!納豆とチキンを使用した「納豆チャーハン」をご紹介します。
夏が旬の野菜と栄養たっぷりの食材を使った「夏野菜のねばね丼&オクラのかき玉スープ」をご紹介します。暑さで食欲が低下しがちなこの時期にワンちゃん・ネコちゃんに。
犬に納豆を与えるときの注意点
犬に納豆を適量に与えることは効果的であり、ヘルシーな食材である納豆は使いやすいですがいくつか注意したい点があります。
効果的に納豆を摂取できるようにポイントを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
◆タレやカラシを使わない
犬に納豆を与える際には付属のタレやカラシは使わないようにします。
そのままの状態で与えても犬には十分に味を感じることができます。
また、タレやからしは犬には味が濃すぎてしまうので消化不良や体調不良の原因にもなりやすくなります。
さらには人の食べ物の濃い味付けに慣れてしまうと、選り好みしてドッグフードを食べなくなる可能性もあります。
犬に人の食材を与える時には基本的に味付けは必要ありません。
素材そのままの味で十分に満足することができます。
特に気をつけたいのが、からしは刺激物であり下痢や嘔吐などの原因になりますので絶対に避けるべき食材です。
からしを食べたことにより極度のストレスを感じてしまい、食欲が低下する危険もあります。
粘り気は犬によって苦手な子もいるため、愛犬の好みに合わせて納豆を混ぜて与えましょう。
◆与える量に注意する
上記でも紹介しましたが、納豆は犬に様々な良い効果をもたらしてくれる食材ですが、与えすぎると下痢や嘔吐などの体調不良の原因になります。
量を守って適量与えることが最も大切であり、愛犬の様子を観察しながら与えるようにします。
量については大型犬で半パック前後、小型犬は4分の1程度が良いでしょう。
また、おおまかな量について紹介しましたがその子によって適量が変わってきます。
飼い主さんが愛犬の様子をよく観察しながら量を調節する必要があります。
さらに楽しく食事するために納豆を食べない愛犬に無理矢理納豆を与えることは避けましょう。
信頼関係の崩壊にも繋がりますし、納豆は独特の香りと粘りがあるため苦手な犬もいます。
最初は一口食べさせてから与えるかどうか決定してくださいね。
まとめ
犬に納豆を与えても良いのかどうかを紹介しまた。
納豆は肝機能の向上や整腸作用、抗酸化作用、免疫力アップなど体に嬉しい効果が沢山あります。
人の間でもスーパーフードとして広く知られている納豆はトッピングなどに使用して愛犬に与えることで、健康的な身体づくりに効果を発揮してくれます。
丈夫な骨を作ることをサポートしてくれる成分がたくさん入っているためシニア期の愛犬にもおすすめになります。
効果的に納豆を使用して充実した健康的な生活を送るヒントにしていただければ、幸いです。
飼い主さんは愛犬の食事管理が大変なお世話の一つですが、納豆をうまく活用して元気でハッピーな生活を送れるように祈っております。
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