1.テレワークとは
2.犬に邪魔をされずにテレワークをする方法
2-1.部屋を分ける
2-2.仕事中に構いすぎない
2-3.ケーブルをきれいにまとめる
2-4.ひとりで遊べるおもちゃやおやつを与える
2-5.休憩や仕事前後にしっかりと遊ぶ
3.犬のいる家でのテレワークのメリット
3-1.犬が寂しくない
3-2.体調変化に気が付ける
3-3.飼い主とコミュニケーションを取れる
4.犬のいる家でのテレワークのデメリット
4-1.犬が甘やかされる
4-2.犬の生活・睡眠時間が変動する
4-3.テレワーク終了後に分離不安になる
テレワークとは
新型コロナウイルスの感染防止のために導入が進んだテレワークですが、新しい言葉だけにきちんと意味を理解するのが難しいですね。
テレワークは、「tele」(離れたところ)と「work」(働く)を合わせた造語です。一般社団法人日本テレワーク協会によると、「情報通信技術(ICT;Information and Communication Technology)を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」となります。
テレワークは、働く場所によって、
・自宅で働く在宅勤務
・移動中や出先で働くモバイルワーク
・サテライトオフィスやコワーキングスペースなどを利用する施設利用型テレワーク
に分けることができ、これにリゾートで行うワーケーションも含めた総称です。
犬に邪魔をされずにテレワークをする方法
愛犬家が自宅でテレワークをする場合、犬に邪魔をされることが少なくありません。
普段家にいない飼い主さんがいることで愛犬が構ってほしがったり、逆に飼い主さんが愛犬をつい構ってしまったりと、集中して仕事ができないことがあるのは想像に難くありません。
では、犬に邪魔をされずにテレワークをするにはどうすればよいでしょうか?
◆部屋を分ける
可能であれば、仕事部屋と犬のいる部屋を分けましょう。
仕事中は犬を仕事部屋に入れないことで、仕事に集中することができます。
さらに、仕事部屋には犬を一切入れないようにすると、仕事に必要な書類などをイタズラされる心配もありません。
◆仕事中に構いすぎない
自宅の間取りによっては、仕事部屋を分けることができないこともあるでしょう。その場合は、犬が同じ空間にいる状態で仕事をすることになります。
愛犬は、いつもはいない飼い主さんが家にいるので、嬉しくて構ってほしがったり、遊びに誘ってきたりするかもしれません。
飼い主さんとしても、甘えてくる愛犬にはつい甘くなり、構ってしまいがちですが、仕事中に構いすぎないようにしましょう。
犬は、学習能力の高い動物です。構ってもらえるということは犬にとって嬉しいことなので、すぐに自分の行動と構ってもらえた経験を関連付けて学習してしまいます。構ってほしいという要求がエスカレートしていくことも、考えられます。
◆ケーブルをきれいにまとめる
テレワークには、パソコンでの作業が必須です。
犬にとっては、パソコンや周辺機器をつなぐケーブルは興味を強く引きつける物なので、ついおもちゃにしてしまうことも少なくありません。
おもちゃにしているうちにケーブルが抜けてしまうと、電源が落ちるなどして仕事のデータが消えてしまう可能性もありますし、ケーブルが傷んで買い替えが必要になることもあるでしょう。ケーブルが損傷するだけではなく、わんちゃんが感電する恐れもあります。
特に子犬の場合、なんでも口に入れてかじってしまう時期なので、注意が必要です。
パソコン周りに限らず、ケーブル類はきれいにまとめて、犬が触ることができないようにしておきましょう。
◆ひとりで遊べるおもちゃやおやつを与える
日頃はなかなか遊べない愛犬が遊びに誘ってきたら、つい一緒に遊んであげたくなるものです。しかし、仕事中に、そうそう遊んでいるわけにもいきませんよね。
ひとりで遊べるおもちゃや、食べるのに時間のかかるおやつをあげて、愛犬がひとりで時間を過ごせるようにしてあげましょう。
おすすめのおやつは、アキレスなど適度な硬さがあって嗜好性の高いもの。しっかり噛んで味わっているうちに、時間が過ぎていることでしょう。
ひとり遊びには、知育おもちゃがおすすめです。転がすと中に入れたフードが出てくるもの、入れたフードが取り出しにくいもの、嗅覚を頼りに隠したフードを探すものなど、愛犬の個性に合わせて用意してあげてください。フードを取り出すために一生懸命になって、くたくたになるまで楽しんで遊んでくれることでしょう。
◆休憩や仕事前後にしっかりと遊ぶ
テレワークをする際には、仕事のオンオフのメリハリをつけたいものですね。適宜休憩を挟んだり、仕事を始める時刻や終える時刻をきちんと決めたりして、オーバーワークにならない工夫も必要です。
休憩や仕事の前後のオフタイムに愛犬としっかりと遊んであげると、愛犬も満足して飼い主さんの仕事中にはお昼寝をするなどひとりの時間を満喫してくれるでしょう。
飼い主さん自身も仕事とオフタイムのメリハリがついて、作業効率が上がるかもしれませんね。
犬のいる家でのテレワークのメリット
ここでは、犬がいる自宅でテレワークをすることのメリットについてご紹介します。
◆犬が寂しくない
飼い主さんが仕事や学校で出かけるときに、「行かないで!」とばかりに、寂しそうに見送るワンちゃんも少なくないですね。飼い主さんも、後ろ髪を引かれる思いで家を出ていますよね。
飼い主さんがテレワークで自宅にいると、わんちゃんがお留守番の寂しさを感じることがなくなります。お留守番が苦手な子の場合、家族がずっと家にいることは心の安定につながるでしょう。
◆体調変化に気が付ける
どんな病気でも、早期発見・早期治療が大切です。ちょっとした体調の変化にも気づくことが、早期発見につながります。
出勤しているときには、どうしても触れ合う時間が少なくなりがちです。その点、自宅でのテレワークであれば、触れ合う時間をしっかりと持つことができ、愛犬の行動や様子に目が行き届きます。
テレワークを導入している職場でも週に何日かは出勤しなくてはならないことが多く、またずっとテレワークが続くとも限りません。新型コロナウイルス感染症が落ち着いてくると、テレワークを終了する職場も少なくないでしょう。
その時、愛犬の様子が見られなくなることが心配な飼い主さんには、留守中もペットの様子を見ることができるペットカメラがおすすめです。スマホなどのアプリを使ってリアルタイムで様子を見られるほか、声をかけたり、おやつをあげたりする機能のついたものも販売されているので、愛犬の性格や生活に合わせて選ぶことをおすすめします。
愛犬の動きを検知する動作検知や人感センサーのほか、気温や湿度など室内環境の変化を知らせてくれる機能がついたカメラであれば、熱中症や寒さ対策にもなり、安心してお留守番してもらえますよ。
◆飼い主とコミュニケーションを取れる
お勤めに出ていると、なかなかコミュニケーションを取る時間が取れませんよね。
その点、自宅でテレワークをしていると、まとまった時間遊んであげることができるだけではなく、細やかにコミュニケーションを取ることができます。
犬は群れで生活する動物なので、群れの仲間である飼い主さんとのコミュニケーションは非常に大切です。
定期的に休憩を取り、休憩時には愛犬としっかりコミュニケーションを取ってあげると良いでしょう。飼い主さんもリフレッシュできて、仕事の効率も上がるかもしれませんよ。
犬のいる家でのテレワークのデメリット
自宅でのテレワークには多くのメリットがあることをお伝えしましたが、デメリットも少なくありません。
◆犬が甘やかされる
在宅勤務で一緒に居られる時間が長くなると、愛犬がねだるままにおやつをあげてしまったり、構いすぎてしまったりすることが増えがちです。
おやつのあげすぎは、肥満などにつながり、健康を損なう場合があります。また、ねだられるままに相手をしていると、要求がエスカレートしていくことにもなりかねません。
甘やかされた子は、飼い主さんのコントロールが効きづらくなり、お散歩やドッグランでの遊びのときに思わぬ問題行動に発展する恐れがあります。
◆犬の生活・睡眠時間が変動する
飼い主さんがテレワークで在宅していると、飼い主さんに遊んでもらったり構ってもらったりしたくなるのは無理もありません。
しかし、日頃のお留守番の時間には、愛犬はお昼寝をしていることが多いです。犬の平均睡眠時間は約12~15時間と言われています。お昼寝は、十分な睡眠時間を確保するためにも大切な時間なのです。
また、おやつを貰えたり、ゴハンの時間が変わったりと、生活リズム全体が変化することも少なくないでしょう。
このように、生活リズムや睡眠時間が変わってしまうと、犬も戸惑いやストレスを感じます。ストレスが健康を阻害する要因になるのは犬も人と同じですから、ストレスを感じていないかどうか目を配ってあげましょう。
基本的には、起床時間やゴハンの時間、お散歩の時間はいつも通りにしてあげることをおすすめします。
◆テレワーク終了後に分離不安になる
テレワークがずっと続くとは限らず、ある日、飼い主さんが出勤するようになる可能性があります。
ワンちゃんには人間の事情は理解できないため、今まで一緒に居た飼い主さんが出かけるようになることで、分離不安になる可能性があります。以前はお留守番が平気だった子でも、分離不安になるケースは十分にあり得ます。
分離不安とは、犬にとって大好きな人や物がなくなったときに過度に不安になる状態のことです。
分離不安になった犬は、
・下痢や嘔吐をする
・トイレ以外での排せつや粗相(マーキングをする場合も)
・部屋のものを壊す
・いつも以上に吠える
・手足を異常に舐める、脱毛が生じる
などの問題行動を起こします。
これらの症状は病気でも起きるものなので、分離不安と決めつけることは危険です。
愛犬の行動の変化と生活状況の変化を照らし合わせて、分離不安になっていないか気をつけてあげてくださいね。
分離不安を防ぐために、テレワーク中も愛犬と離れる時間をあえてつくるようにしましょう。部屋を分ける時間を持つと、飼い主さんと離れることへの不安が増大することもありませんし、飼い主さん自身も仕事に集中することができるので、一石二鳥と言えるでしょう。
まとめ
新型コロナウイルス感染症の流行は、人だけではなく、一緒に暮らしているペットたちの生活も変えてしまいました。
急速に普及しつつあるテレワークは、触れ合う時間が増えるなど、飼い主さんとペットの双方にメリットがありますが、一方で、ペットに仕事を邪魔されたり、生活リズムの変化からペットがストレスを感じたりするデメリットもあります。
飼い主さんは、メリット・デメリットをよく理解したうえで適切な対処をしてあげるようにして、互いにストレスのないテレワークを行ってくださいね。
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