1.犬も嬉しいと笑顔になる?
1-1.笑顔の理由①嬉しい気持ちの現れ・安心からくる表情のゆるみ
1-2.笑顔の理由②「敵意はない」というカーミングシグナル
1-3.笑顔の理由③飼い主さんを真似ている
2.犬の嬉しい時の表現方法
2-1.表情
2-2.耳や尻尾の状態
2-3.行動
3.笑顔に見えやすい犬種とは
3-1.サモエド
3-2.フレンチブルドッグ
3-3.柴犬
3-4.ゴールデンレトリーバー
4.愛犬を笑顔に!おすすめ3選
4-1.旨味たっぷりおやつ
4-2.飼い主さんと遊べるボール
4-3.飼い主さんと遊べるロープ
犬も嬉しいと笑顔になる?
人間は嬉しい時、自然と笑顔の表情が浮かびますよね。
犬の表情も笑顔にみえる時がありますが、この時、犬は人間同様に嬉しいという気持ちからこの表情をしているのでしょうか。
雲の形や木目などが人の顔や動物の姿に見えるように、パレイドリア現象で犬の表情も人間でいう笑顔に見えているだけなのではと思う方も多いと思いますが、実は犬も嬉しいという気持ちから笑顔のような表情になっていることがあります。
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※パレイドリア現象:視覚・聴覚で得た対象を実際と異なる別の既知のものと認知・解釈してしまう現象のことで、本来は特別意味を持たないものに対して意味を見出だしたように捉えること
犬が笑顔に見える時、それにはどのような理由が考えられるのか紹介していきます。
愛犬のことをさらに知るためにも、しっかり覚えておきましょう。
◆笑顔の理由①嬉しい気持ちの現れ・安心からくる表情のゆるみ
愛犬が飼い主さんを見つめながら、口角を上げたり口元を緩めて広げたりしていることがあるでしょう。これが、にっこり笑っているように見える表情の一つです。
この表情は犬がリラックスしている時に見せる表情であり、信頼している飼い主さんと一緒にいることで安心し、気持ちが緩んでいる証拠となります。
飼い主さんが注目してくれていることに嬉しさを感じたり、心が穏やかな状態であることの印だといえるでしょう。
◆笑顔の理由②「敵意はない」というカーミングシグナル
犬は恐怖や不安を感じている時、その原因を見つめて「安全だ」と感じるまでアイコンタクトを外しません。
この凝視する相手が他の犬の場合は挑戦とみなされ、喧嘩の発端となることがあるのです。
そこで、目を細めることで敵意がないというカーミングシグナルが使われます。
目を細めている様子がほほ笑んでいるようにも見えますが、当の本人は「私は落ち着いています。あなたに脅威を与えるつもりはありません」と伝えるために、目を何度も細めたり、瞬きをするのです。
こういった瞬きをすることで、友好的な気持ちを相手に伝えているというわけですね。
他にも、耳を伏せる、リラックスして口元を開く、体の緊張感が無い様子などが、敵意がないことを表すサインとなります。
ちなみに、通常、目を細める表情は、これらのサインと組み合わせて表現されます。
◆笑顔の理由③飼い主さんを真似ている
上記の二つの理由から犬が笑顔の様な表情を浮かべていることもありますが、単純に飼い主さんの真似をしているだけ、という場合もあります。
犬は元々群れで行動し、グループ内での上下関係を築きながら生活していました。
このことから、自分よりも立場が上だと認識している相手の表情を常に観察する習性をもっているのです。
これは犬同士に限らず、相手が人間のときでも同じだと考えられています。
観察対象である人間と同じ表情をすることで、相手を理解しようとする本能が原因となり犬が笑顔になっているわけです。犬たちは、人間の表情をしっかり理解しているということですね。
愛犬が笑顔を浮かべている時に、飼い主さんが嫌な態度を取ったり、冷たく突き放すような行動を取ってしまうと、この表情はしてはいけないことだと判断・認識してしまう可能性があります。間違った方向に学習させないためにも、愛犬の笑顔には笑顔で応えてあげることが大切なのです。
犬の嬉しい時の表現方法
実は、犬の笑顔に見える表情には、ストレススマイルとリラックススマイルと呼ばれる二つの種類があります。
前述したような、ポジティブな理由から見せられる笑顔がリラックススマイルに該当するのですが、ストレススマイルの場合には注意が必要となるのです。
その見極めが重要なポイントとなるでしょう。
愛犬が喜びの気持ちを抱いているかどうかは、表情だけでなく、行動や全身の雰囲気からも情報をキャッチして判断する必要があるのです。
犬が嬉しさを表す方法について紹介していきますので、しっかりチェックし、注意点をおさえておきましょう。
◆表情
口角は上がっているが引きつる程には口元が引っ張られていない、穏やかな目をしている、全身がリラックスしている、という特徴がリラックススマイルの時にはみられます。
そしてストレススマイルの時は、全身が強張ったような雰囲気を感じるでしょう。
写真の場合はこれを判断することが難しいですが、愛犬を目の前にしていれば穏やかであるか、気が立っている状態であるかは判断しやすいでしょう。
他にも、口角が後ろに引っ張られている(ひきつっている)、普段より目を見開いている、舌が垂れ下がっている、といった様子がストレススマイルの時にはみられるので注目してみてください。
さらに、笑顔に見える表情でもポジティブな意味をもたないパターンが存在します。以下のポイントもおさえておきましょう。
◆耳や尻尾の状態
愛犬の嬉しいという感情は、耳やしっぽの動きからも判断することができます。
まずは耳の状態を確認してみましょう。
犬は嬉しい時に、耳を後ろに倒すのです。喜びが大きい程、耳はぺったんこになるでしょう。
この状態に合わせて穏やかな表情を浮かべていたり、軽快に尻尾を振っている時は、喜んでいる状態であることが多いといえます。
ただし耳を後ろに倒していても、尻尾が垂れ下がっていたり、股の間に巻き込まれている場合は、恐怖・不安を感じているサインとなるので、耳だけで判断するのはNGです。
その時の状況や表情、体全体の観察もしっかり行いましょう。
ちなみに嬉しい時の尻尾は、高く上がり、左右に大きく素早く振られています。反対に、警戒や不安を表している時は、低い位置でユラユラと左右に尻尾を振る仕草をみせますので、覚えておきましょう。
◆行動
犬が嬉しい時にみせる行動の一例を挙げておきましょう。紹介してきた表情や仕草と合わせて、喜んでいるかどうかの判断材料になります。
元気に動き回っている時、散歩中、愛犬が楽しそうにしている時などに、以下の行動がみられるかどうかチェックしてみてくださいね。
笑顔に見えやすい犬種とは
犬種によっては、より笑顔のような表情にみえやすい犬がいます。その代表的な犬種について解説していきましょう。
◆サモエド
「サモエド・スマイル」という言葉を聞いたことはありませんか?犬の笑顔といえば、最も有名なのがこのサモエド・スマイルです。
サモエドはシベリア原産の大型犬で、サモエド族がソリ犬・番犬・猟犬として一緒に生活してきたことから、民族の名前がそのまま犬種名となった犬です。
大きな体格をしていますが、必要な食事量がさほど多くないという特徴をもっており、極地探検でのソリ犬として重宝されていたようです。
原始犬に極めて近い稀少な犬種の一つで、現存する犬種の中で最も美しいとさえ言われているそうですよ。
知性・心・笑み、といった言葉で表現されることも多いので、愛らしい笑顔のような表情に、癒されること間違いなしの犬種です。
◆フレンチブルドッグ
フレブルという愛称で呼ばれることも多い、フレンチブルドッグ。とても個性的な表情やしぐさからペットとしての人気も高く、他の犬と比べてもピカ一の愛嬌を持っているワンちゃんだといえるでしょう。
顔のシワも助け豊かな表情が作り出せるので、喜怒哀楽が分かりやすいともいわれています。
短頭種であることからパンティングの回数も多い傾向にあるため、より笑顔にみえることの多いタイプかもしれませんね。ちなみにパンティングというのは、犬がハァハァと短く浅い息をする行動で、主に体温調整や興奮時にみられることがあります。
◆柴犬
日本人に馴染みの深い人気の和犬である柴犬も、笑顔に見えやすいわんこの一つとして挙げられます。
柴犬は和犬の中では唯一の小型犬であり、現代では外国人にも高い人気を誇っています。
被毛の色が柴色に似ていることや、小さいものを意味する「シバ」などが、名前の由来になっているとの説があるそうです。
和犬の本質でもある気迫や威厳、飼い主に対する従順で忠実な性格をもちながら、愛らしい笑顔のような表情も見せてくれるのですから、高い人気の理由も分かりますね。
◆ゴールデンレトリーバー
元々、優しい面立ちをしているゴールデンレトリーバーも、笑顔を浮かべている様に見えやすいでしょう。
ゴールデンレトリーバーはイギリス原産の大型犬で、猟犬として活躍していた歴史をもっています。現代においてもその、嗅覚の良さ・訓練性能の高さ・従順な性格を活かし、盲導犬・麻薬探知犬などとして活躍していますよね。人懐こく、温和で従順であることからも、笑顔を連想させやすい犬種なのかもしれません。
愛犬を笑顔に!おすすめ3選
◆旨味たっぷりおやつ
高タンパク低カロリーなすなぎもを使ったオヤツです。
薄くスライスして、しっとりとした食感に仕立てられているので、超小型犬やシニア犬にもおすすめですよ。
名前の通り、やわらかくふんわりと仕上がっています。
噛むほどに濃厚な旨味が楽しめますので、愛犬が思わず笑顔をみせてくれるオヤツになること間違いなしでしょう!
◆飼い主さんと遊べるボール
愛犬が魔法にかかったように虜になるという、ボールのおもちゃです。
抜群の噛み心地に、安全で丈夫、さらに軽いというバランスの優れたタイプのボールです。
微小な凹凸が極小犬の噛み遊びをも可能としてくれます。転がしながらじゃれて遊ぶこともできますよ。
耐久力は抜群ですが歯に優しく、人間の玩具の安全適合基準をクリアする素材で作られています。
特殊素材で水にも浮きますし、室内遊びでも家具などへの傷がつきにくいので、屋外でもお家でも活躍してくれるでしょう。
ボール遊びは狩りをしていた頃の犬の習性が刺激され、飼い主さんとの遊びが楽しいと感じられる素晴らしいコミュニケーション方法となります。愛犬の笑顔の時間が増えるように、一緒に遊んで幸せな時を過ごしましょう。
◆飼い主さんと遊べるロープ
ロープタイプのペット用オモチャは、愛犬とのコミュニケーションやトレーニングに大変重宝するアイテムです。
ワンちゃんの噛みたい欲求を満たしてくれるので、家具などへのイタズラ防止にも役立つでしょう。
遊びながら噛んでいる内に歯垢を落としてくれるので、いつの間にかデンタルケアにも力を発揮してくれますよ。
持ってこい遊び、引っ張りっこ遊びなどは、飼い主さんとの信頼関係を構築するためにも必要な時間です。
愛犬と遊ぶ時間を毎日確保して、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
まとめ
家族の一員である愛犬の笑顔には、本当に癒されますよね。
毎日何度でも、その表情を見たくなるでしょう。
ただし、ポジティブな理由から笑顔のような表情を浮かべている時もあれば、ネガティブな原因が潜んでいる可能性もあります。
そのため、表情だけに限らず、雰囲気や行動・仕草など全体を観察して見極める必要があるので注意してくださいね。
犬は言葉を話さない代わりに、行動によってサインをくれます。子犬の頃から愛犬をよく知る努力をし、性格を把握しておくことも重要ですよ。
ちなみに犬の表情筋は、人間と生活してきた歴史の中で豊かになったともいわれています。
微かな表情の違いが分かるようになれば、病気や怪我、体調不良などにも早急に気付けるようにもなるので、しっかり理解しておきたいものです。
そして少しでも異変を感じて何らかの症状がみられる場合は、動物病院で獣医師に相談するようにしてくださいね。
犬の笑顔は犬種によっても個体によっても、見え方には差があります。
愛犬以外にもどんな表情が笑顔にみえるのか知りたい方は、ネット記事の写真や動画などで様々な犬の笑顔をチェックしてみると良いでしょう。
愛犬の些細な行動や表情の違いを見分けられるように尽力し、笑顔の毎日を一緒に過ごしていきましょう。
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