ドッグフードとキャットフードの違いは?どちらを与えても良い?

2024.02.17

ドッグフードとキャットフードの違いは?どちらを与えても良い?

犬も猫もペットとして大人気の動物であり、現代では様々なペットグッズが販売されています。ドッグフードまたキャットフードの種類も多種多様ですよね。基本的には犬にドッグフード、猫にキャットフードを与えるのが当たり前ですが、見た目も似ているこれらにはどんな違いがあるのでしょうか。今回はドッグフードとキャットフードの違いや、与え方を誤った場合のリスク、注意点について紹介していきましょう。

ドッグフードとキャットフードの特徴

犬と猫

古くから人間と共に生活してきた犬や猫。どちらも大事な家族として扱われる動物の一種ですよね。ペットといえば、一番に浮かぶのは犬か猫のいずれかだともいえるでしょう。
この犬と猫、実は食性に大きな違いをもっていることをご存知でしょうか。
犬は元々肉食動物でしたが、人間と暮らしてきた長い歴史を経て、現在では雑食性だといわれています。対して猫は、完全な肉食性なのです。
そもそも食べるものが違うということから、必要な栄養素もそれぞれ違ってくるということですね。
犬には体内合成できる栄養素があっても、猫にはできないという点が多々あるため、それぞれに必要な栄養素がしっかり配合されたフードを与えることが大切です。
まずは、ドッグフードとキャットフードの違いを知るために、その特徴について解説していきましょう。

◆ドッグフードの特徴

基本的にドッグフードには、肉類を中心とし、タンパク質・脂質・炭水化物などがバランスよく配合されています。
特に主食となる総合栄養食は、ビタミン・ミネラルなどの人間が必要とする栄養素に近いバランスで作られているのです。これは人間との生活を続ける中で、段々と雑食動物となった結果だともいえますね。
また犬は猫よりも、必要な成分を体内で生成できる能力に長けています。このため、キャットフードの方が栄養価は高く、使われる原材料の価格も高くなるのです。

◆キャットフードの特徴

猫は肉食動物のため、犬よりも多くのタンパク質(特に動物性タンパク質)が必要です。そのため肉だけでなく魚をメインとして、動物性たんぱく質を増やしている製品がキャットフードには多いのです。
さらに、猫にはアミノ酸の一種であるタウリンや、脂肪酸の一種であるアラキドン酸を体内で合成できないという特徴があります。
魚を含めた魚介類などにはタウリンを含む食材が多いので、これも魚をメインとする理由の一つでしょう。ちなみにアラキドン酸は、卵・肉・魚などに含まれています。
基本的に、ドッグフードよりも栄養価の高いキャットフードには、タンパク質(タウリン)・脂肪・ビタミン類・ミネラル、などが多く含まれているので覚えておきましょう。
また、猫は炭水化物の消化が苦手なので、配合される炭水化物はドッグフードと比較して少なめです。
そして、もう一つ大きな特徴があります。それは猫が犬よりも嗜好性の強い動物だということです。簡単にいうと、猫は濃い味付けが好きなわけですね。そのため猫からすると、ドッグフードの味付けは薄く、物足りなく感じるようです。


犬がキャットフードを好む理由

前述した通り、猫は嗜好性が強いため、キャットフードの味付けはドッグフードよりも濃いのです。
ドッグフードが日常的な食事となっている犬にとっては、嗜好性の高いキャットフードのニオイ・味付けは、とても魅力的に感じられるわけですね。
犬と猫を一緒に飼っている飼い主さんなら感じたことがあるかもしれません。愛犬が愛猫の餌を気にしたり、食べようとする様子を見たことはないでしょうか。
ドッグフード、キャットフードの両方に、ドライフードやウェットフードなどの種類はありますが、いずれも猫用の食べ物は犬用の食べ物より嗜好性が強い仕上がりとなっているのです。
欲しがっているから少量与えてみよう、おやつとしてなら食べさせてもいいかな?と思う飼い主さんも中にはいるかもしれません。
しかし、それは問題です。愛犬にキャットフードを与えること、または愛猫にドッグフードを与えることにはリスクが伴います。
それでは、犬が猫の、猫が犬のごはんを食べるとどんなことが起こってしまうのか、それぞれ紹介していきましょう。


犬がキャットフードを食べた場合

猫

犬にキャットフードを与えると、栄養過多となってしまう可能性があります。それぞれの特徴で解説してきた通り、見た目は似ていても含まれる栄養基準はまるで違うのです。
それではもしも愛犬がキャットフードを食べてしまった場合、どのような症状がみられるのでしょうか。

◆症状

キャットフードには、犬に取って有害な成分が含まれているわけではありません。
普段と違う食べ物を口にしたことで、一時的に下痢や嘔吐などがみられる個体も中にはいますが、一度食べたからといって中毒症状が起こるというわけではないのです。

◆リスク

キャットフードの方が高タンパクであり塩分も多いため、犬が日常的に食べ続けてしまうと、心臓や腎臓に負担を掛けることとなるでしょう。腎臓病などの病気をもつ個体の場合は、誤って与えないように十分注意しなくてはいけません。さらに、脂質などによるカロリーオーバーが続けば肥満を招きます。
また、キャットフードにはタウリンが含まれます。体内でタウリンを合成できる犬がタウリンの含まれるキャットフードを食べてしまうと過剰摂取になってしまい、それが原因で免疫不全や心筋症などのリスクも高くなってしまうのです。

犬にとってキャットフードは興味をそそるニオイ・味のするものですが、健康的にはおすすめできないフードということになりますね。
愛犬が一度キャットフードに慣れてしまうと、ドッグフードで食欲を掻き立てられなくなり、食べなくなる可能性も考えられます。
犬には犬専用のフードを与えることを徹底し、栄養バランスが崩れないよう注意することをおすすめします。


猫がドッグフードを食べた場合

犬

猫にドッグフードを与えてしまった場合、栄養不足となってしまいます。犬にキャットフードを与えた時とは、正反対ですね。
猫がドッグフードを食べた場合にみられる症状、またリスクについて詳しくみていきましょう。

◆症状

猫がドッグフードを食べてしまった場合、少量を食べたくらいでは何も起こらないことがほとんどでしょう。
ただ、食べ慣れない物を食べたことで、嘔吐や下痢などの症状が出る場合はあります。犬がキャットフードを食べた場合と同様ですね。
しかし猫がドッグフードを食べ続けてしまった場合には、大きなリスクを伴う可能性が考えられるのです。

◆リスク

猫がドッグフードを食べ続けると、タンパク質・ビタミンA・タウリンが不足したり、炭水化物の過剰摂取などになり、栄養バランスが崩れてしまいます。
特にタウリン欠乏症になってしまうと、失明や心筋症になるリスクが高まるなど深刻な問題が起こるでしょう。
猫にとって重要な成分であるタウリンには、以下のような働きがあるのです。

◎目の健康を保つ
◎心筋脂肪の機能維持
◎解毒作用
◎発育作用

猫が健康な毎日を過ごすためにも、タウリンは欠かせない栄養素だということですね。
また、猫はタウリンやアラキドン酸に加えて、ビタミンAの体内生成もできません。ビタミンAには皮膚や視力を正常に保つ働きや、被毛を新しく生成してくれる働きがあります。
タウリン同様、食事から摂取する必要があるため、ドッグフードを食べ続けてしまうと、この栄養素も不足してしまうということですね。

キャットフードに比べてドッグフードは、ニオイも味もタンパクです。犬の場合と比較すると猫がドッグフードを口にする確率は低いですし、興味を持たないことは多いでしょう。
しかし、飼い主さんが間違って与え続けたり、ドッグフードしか与えていなければ猫も食べてしまいますよね。
与えるフードの選び方にも、常に気を付けるようにしましょう。


まとめ

ドッグフードとキャットフードは、それぞれに含まれている栄養素が違います。ドッグフードは犬にとって最適な栄養バランスが、キャットフードは猫にとって最適な栄養バランスが配合されているのです。
犬が猫用の、猫が犬用のフードを少しくらい食べても、中毒症状が現れるわけではないので基本的には大丈夫です。しかし個体によっては下痢などを起こす可能性がありますし、食べ続けると健康被害を招く危険性が高まりますので、それぞれに適したフードを与えることをおすすめします。
子犬や子猫、成犬や成猫など、ライフステージによっても与えるべきフードには違いがありますよね。販売されているペットフードには沢山の種類がありますが、しっかり情報を集めて、その子にとってぴったりのものを選ぶ必要があるのです。フードの選び方に迷った場合は、専門家に相談するのも良いでしょう。
もしも、食後に普段と違う様子や何らかの症状が現れた場合は、すぐに獣医師に相談してくださいね。
現代では、犬と猫の両方を飼育している家庭も珍しくないでしょう。この場合、餌の与え方には工夫を凝らす必要があります。ご飯の時間をずらしたり、食事は別の場所で与えるなど、お互いが自分のフードをきちんと食べられるような方法をとってくださいね。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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