【獣医師監修】愛犬の肉球が冷たい!もしかしたらそれは冷え性が原因かも?!

2021.05.29

【獣医師監修】愛犬の肉球が冷たい!もしかしたらそれは冷え性が原因かも?!

特に冬の寒い時期、愛犬の肉球が冷たい!と感じたことはありませんか?犬に対して、寒さには強いというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、室内飼いが主流となっている現代では、体温調節が上手くできない個体も増えてきているようです。肉球が冷たくなっている場合、そこには病気が隠されているかもしれません。今回は、愛犬の肉球が冷たくなる理由や考えられる病気、対策方法などを紹介していきます!

犬の肉球が冷たい理由

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犬の肉球が冷たい理由、それは、身体の冷えが原因であることがほとんどです。
人間同様、犬も寒い場所に居たり、冷たい地面を長時間歩くなどすることで、身体が冷えてしまいます。そして体の冷えに伴って、肉球が冷たくなるのです。
気温・冷房などの影響によって一時的に冷えた場合は、身体が温まることで肉球の冷えも収まるでしょう。この場合、そこまで心配することはありません。
しかし、常に肉球が冷たい、肉球が冷たい場合が多い、といった様子が愛犬に見られるのであれば、それは冷え性を疑うべきケースかもしれません。
犬も、四肢末端への血流量が不足すると、人間のように慢性的な冷え性になることがあるのです。
特に、シニア期の愛犬には注意が必要だといえるでしょう。
老犬になると体力が落ち、運動量が減ってしまいます。それにより筋力も徐々に低下するため、血液の循環が悪くなるのです。これが四肢末端を冷えやすくする原因となり、肉球が冷たくなってしまう場合もあるでしょう。

愛犬の肉球が冷たいことに気付いたら、以下のような症状がみられているか確認してください。

◎身体・足先・肉球が冷たい→冷えによって一番多くみられる状態
◎身体がぶるぶると震えている→身体を振るわせることで熱を作ろうとしている状態
◎歯茎が白っぽくなっている→血行不良が起きている状態

これらは冷え性のサインとなります。血行不良となり、胃腸の働きが悪くなると、下痢を引き起こすこともあるでしょう。
さらに冷えによって、肉球にしもやけができることも考えられます。冬の時期に雪道を散歩することが多いと、特にその可能性は高くなります。雪で濡れた足をそのまま放置することで、足が冷えやすくもなるので、散歩後はしっかり乾かしてあげてくださいね。


犬の肉球が冷たくなると心配な病気

犬の冷え性は、体力や病気に対する抵抗力の低下を招きます。その結果、以下のような病気を発症するリスクが高まってしまうのです。冷え性が関係することで心配される主な病気を紹介していきましょう。

◆呼吸器系の疾患

特に寒い季節は、低気温・低湿度によって、呼吸器の外からの刺激に対する抵抗力が弱まる時期だといわれています。
冷えに関わる呼吸器系の疾患として、肺炎や細菌・ウイルス感染による気管支炎の発症リスクが高まるでしょう。
口から鼻・喉・気管・気管支・肺までを総称して呼吸器と呼びます。よく咳をしたり、鼻水が常に出ている状態が見られる場合は、ウイルス感染や鼻・喉・気管支の炎症が疑われるでしょう。咳の状態が酷く悪化すると、呼吸困難になるケースも実際にあります。このような場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
ちなみに、くしゃみに似た咳なら細菌による肺炎、喉の奥からものを吐き出すような湿った咳なら、心臓病の可能性があるといわれています。
予防法として、部屋をこまめに換気すること、加湿器を使用すること、常に新鮮な水を飲める状態を保つことがあげられます。

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◆泌尿器系の疾患

特に冬の時期は愛犬が水を飲む量が減る季節でもあります。これにより、泌尿器系疾患の症状が出やすくなる傾向にあるのです。
腎臓から輸尿管、膀胱、尿道までの臓器を総称して泌尿器と呼びます。この泌尿器には、血液をろ過して老廃物を排泄(尿として)する働きと、ミネラル成分・水分を排出して再吸収する働きがあるのです。
排尿困難・尿の色の変化など、なんらかの異常が見られた場合は獣医さんに相談してください。
また血尿が見られる場合もあり、排尿の初めから終わりまで血が混じる場合は腎臓疾患、排尿の最後の方にのみ血が混じる場合は膀胱疾患の疑いがあるといわれています。
考えられる病気として挙げられるのは、腎臓・尿管・尿道・膀胱の疾患、結石、尿路感染症、前立腺肥大(オス犬のみ)、膀胱炎(メス犬に多い)などです。
排尿時に痛そうにしている、普段よりも排尿時間が長い、尿の量や回数の増減、色の変化、などがみられた場合は何らかの病気を発症している可能性が高いかもしれません。

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◆低体温症

犬の平熱は大体38.5℃前後だといわれていますよね。この体温が通常よりも低くなる症状を、低体温症といいます。
犬の室外飼育が主流だった時代では、気温の変動でこの低体温症や凍傷などの症状を犬が発症するケースがありましたが、現代ではこのような理由で発症することは稀かもしれません。
しかし、室内飼育の愛犬にもそのリスクはあるのです。
主な原因としては、手術による麻酔や、甲状腺機能の低下などがあげられます。また、生まれたばかりの子犬や老犬も、発症しやすいと言われています。
低体温症の症状には、震え・元気がない・食欲低下・呼吸が浅いなどの様子が挙げられ、これらの症状が徐々に進行していきます。中等度以上(約31℃以下)となると震えが無くなり、徐脈・低血圧・不整脈が見られるようになるでしょう。軽度の内に、気付いて対処することが最も重要です。
犬も個体によって平熱には差があるので、定期的に検温し、愛犬の平熱を知っておくことが勧められます。

◆感染症

冬は、様々なウイルスの活動が活発化する時期でもあります。近年、犬の予防接種はかなり普及してきましたが、感染症・伝染病などが完全に予防できると思い込んではいけません。
特に子犬や老犬などの抵抗力が弱い個体や、予防接種をしていない個体は要注意です。
急に元気が無くなったり、高熱が出て下痢が見られる場合は、ジステンパーの疑いがあります。また、激しく嘔吐して血便が見られる場合は、パルボウイルスへ感染している可能性が考えられます。
この他にも、犬の感染症として様々な病気が存在しています。気になる症状が見られた場合は、すぐに獣医師へ相談してください。
予防接種を必ず受けることが、最大の予防法です。特に、不特定多数の犬が集まる、ペットホテルやドッグランなどの施設では、ウイルスや細菌がいることが予想されます。ワクチン接種が義務付けられている所がほとんどだとは思いますが、可能性はゼロではないでしょう。利用する際には、必ずワクチン接種を終わらせておくことが重要なのです。
愛犬自身の健康と、他のワンちゃんへの感染を防ぐためにも、飼い主さんとしてきちんと予防接種を行ってあげてくださいね。
更に、健康的な食事、適切な運動量、毎日の規則正しい生活を心掛けることで、ウイルス感染をしない抵抗力のある体作りにしておくこともとても大切です。

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犬の冷え性の対策

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様々な病気を予防するためにも、日頃から愛犬の冷え性対策はとっておきたいものです。
以下の対策法を参考にして、愛犬の健康を守りましょう!

◆暖房を使う

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冬などの寒い季節などは特に、部屋の室温を温かい温度で保つことが大切です。人間はもちろん、愛犬の身体の冷えへの基本的な対策法となります。個体によって差はありますが、犬にとっての冬場における室温で適しているのは約20度前後といわれています。自宅に設置されている暖房器具と併用して、ペット用のホットカーペットやこたつ、毛布などの併用もすすめられます。手足を温めるのに、効果を発揮するでしょう。
工夫をして、飼い主さんと愛犬とが一緒に快適だと思える環境づくりを行ってくださいね。

◆マッサージをする

犬にとっても、マッサージは血流の滞りを防ぐのに役立つ方法です。愛犬の冷え性が気になる場合は、足先をマッサージしてあげましょう。足の甲と指と指の間を、つま先に向かってさすっていきます。指の間には、内臓に関するツボが多く集まっているので、足先のマッサージが血行促進に繋がるというわけです。その後は、指で肉球を軽く揉んであげましょう。マッサージは前足・後ろ足の両方に行ってくださいね。
老犬で寝たきりとなり、身体を動かせない状態となった場合には、特にマッサージに力を入れて改善策としましょう。

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◆運動をさせる

筋肉量が減ってしまうと、代謝が低下します。これにより身体が冷えやすくなるため、適度な運動で一定の筋肉量を保つことが大切です。必要な運動量は、犬種・個体によって異なりますので、普段から愛犬の様子をチェックしたり、犬種ごとに必要とされる運動量の情報を参考にするなどして、愛犬にとっての適切な運動量を知っておきましょう。特にシニア期に入ると、寝て過ごす時間が増えてしまいます。無理のない範囲で散歩に連れ出したり、室内でも身体を動かす時間を作るなどして対応しましょう。

◆靴下や靴を履かせる

犬によっては靴や靴下を嫌がる子も多いでしょう。しかし、室内では靴下、室外では靴を履かせることが、足元を冷えから守る有効的な対策となります。
もしも愛犬が嫌がらないようであれば、是非試してみてください。
インナーが起毛素材のブーツや、保温力の高い素材でできた靴下など、犬用の冷え対策グッズも多種多様に販売されています。
ほとんどの商品に滑り止め加工が施されているので、その点では歩行に支障をきたす心配はないでしょう。

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犬の冷え性を解消する方法

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愛犬の冷え性対策を紹介してきましたが、冷え性の解消策はあるのでしょうか?
基本的なことですが実は、新陳代謝をあげること、温かい食べ物をあたえること、この二点が解消策にあたるのです。

◆新陳代謝を上げる

適度な運動を行うことで血流を良くし、筋肉量を増やすことが大切です。体温は筋肉で作られて、血液に乗って身体を巡っています。このため、筋肉量が増えると体温を上げやすくなるのです。
愛犬の年齢や性格によっては、冬に屋外へ出るのを嫌がったり、動きたがらないなど、運動不足となりがちな個体も中にはいるでしょう。気温低下による関節の痛みを感じている場合もあります。
無理に運動をさせるのはよくありませんが、室内で遊びながら動かす方法を考えるなどして、愛犬に合わせた運動法を探してみくださいね。

◆身体が温まる食べ物を与える

人間同様、犬も食事によって身体を温めることが可能です。普段のドッグフードに温かいスープを加えるだけでも効果を発揮しますよ。
身体を温めてくれる食材を与えるのも良いでしょう。冷え対策に効果的だといわれる食材の一つにショウガがあります。これは犬に与えることも可能な食材で、感染症・嘔吐・食欲不振・過敏性腸炎などの治療補助にも用いられているようです。蒸しショウガを作り、それを細かいパウダー状にしておけば、ふりかけやトッピングとしても使いやすいのでおすすめです。冬にピッタリの犬用レシピを紹介している記事などを探して、是非参考にしてみてください。

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まとめ

意外な事実かもしれませんが、犬も冷え性を患ってしまう場合があります。
スキンシップも兼ねて、日頃から愛犬の身体を触って状態を確認しておきましょう。冷え性の疑いを感じたら、すぐに対策法・解消法を試してみてくださいね。
部屋を暖める、マッサージをしてあげる、食事内容を工夫するなど、すぐに取り組めることが沢山あります。
そして、日常的に適度な運動をさせることが重要です。適切な運動量は犬種や年齢によって違いますが、愛犬の様子をみながら無理のない程度に、筋肉量を保つ必要がある!ということを頭にいれておいてくださいね。
身体の冷えを予防することが、病気のリスクを遠ざけることにも繋がります。
愛犬の健康のためにも、冷え対策に力を入れましょう!

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に16医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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