ヘアレスドッグってどんな犬?魅力的な全7種類を紹介!

2022.09.14

ヘアレスドッグってどんな犬?魅力的な全7種類を紹介!

犬の魅力の一つとして、フワフワで豊富な被毛を纏っている点が挙げられるでしょう。しかし犬の中には、そんな被毛をもたない毛のない犬種がいるのをご存知ですか?このような種類をヘアレスドッグといい、現代では7種類の犬種が存在しているのです。今回はヘアレスドッグに注目し、それぞれの魅力を紹介していきます。飼育に関する注意点にもふれますので、ヘアレスドッグを飼いたいと考えている方は参考にしてみてください。

毛のない犬?!ヘアレスドッグについて

ヘアレスドッグとは、「Hairless Dog」」という名の通り、被毛が全く生えていない、または身体の一部にのみ被毛が生えている犬種のことを指します。
被毛のない犬は世界でも珍しく、特定の遺伝子が突然変異を起こしたことで無毛の個体が生まれたと考えられているそうです。
本来保温の役割を担う被毛がないために、元々の体温が高めであり、被毛が無い分、皮膚がむき出しでボディラインがハッキリ見えるという特徴をもっています。

ヘアレスドッグの歴史はとても古く、大昔には食用の動物として扱われていた時代もありました。もちろんこれは、動物愛護の思想などの無い昔の時代のことです。
現存しているヘアレスドッグは7種類いますが、過去にはエジプト原産の「エジプシャン・ヘアレス・ドッグ」という犬種がいたそうです。
古代エジプト人は毛が生えていないことが穢れのなさの表れだと考え、ヘアレスドッグには痛みの元となる悪霊を追い払う特別な力があると信じられていたのです。

その他にも体温が高いヘアレスドッグを、暖をとるための湯たんぽ代わりとしたり、患部にあてがうことで痛みを和らげる温湿布のようにも利用して重宝されていたようです。
痛みを和らげるという点も、ヘアレスドッグが特別な力を持つと信じられていた要因の一つなのでしょう。
このエジプシャン・ヘアレス・ドッグは既に絶滅しており、第二次世界大戦の戦火で絶滅したという説と、それ以前に絶滅していたという説があります。

残念ながら絶滅したと考えられる種もいるヘアレスドッグですが、愛玩犬としての人気も高く、ヘアレスという特別な魅力に心を掴まれた愛犬家の方も少なくありません。
現存する7種類を紹介していきますので、選び方の参考にしてみてください。

◆チャイニーズ・クレステッドドッグ 

チャイニーズクレステッドドッグ

ヘアレスドッグの中でも知名度が高いのは、このチャイニーズ・クレステッド・ドッグではないでしょうか。
13世紀頃、スペイン人の中南米上陸に伴って、アフリカ原産の被毛のない犬が中国に渡ったという説がルーツとしては有力です。

オスの体高は28~33cmで、メスは23~30cm程。体重はそれぞれ、5.5kg以下と定められています。平均寿命は個体差はありますが、13~15歳ほどです。

チャイニーズ・クレステッドドッグは完全なヘアレスタイプではなく、頭部・足先などに被毛を持つ犬種です。全身に長毛が生えるタイプもいて、この長毛タイプはパウダーパフと呼ばれています。
感受性が強くて繊細であり、明るく愛情深い性格をしていますが、シャイな一面も持っています。しかし、他の犬とフレンドリーに遊べる子も多いようです。ちなみに散歩は、1日に20分程度で十分ですよ。

◆ペルービアン・ヘアレス・ドッグ

ペルービアン・ヘアレス・ドッグ

*画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用

原産国がペルーで、インカ帝国時代には既に存在していたという、非常に古い歴史を持っているペルービアン・ヘアレス・ドッグ。
体の大きさによって小型犬・中型犬・大型犬に分類される、少し珍しいタイプの犬種です。それぞれ以下のサイズで分けられています。

  • 小型…平均体高25~40cm、平均体重4~8kg程
  • 中型…平均体高40~50cm、平均体重8~12kg程
  • 大型…平均体高50~65cm、平均体重12~25kg程

基本的に被毛がないタイプで、被毛は頭頂部・尻尾などにわずかに生えているレベルです。
毛色はブラック・グレー・ダークブラウン・ブロンドなど、バリエーションは豊富。皮膚のいずれかにピンク色の班がみられる個体も存在します。
気品を感じさせる外見に快活な性格をしており、愛情深い反面、他人に対しては用心深く警戒心が強い一面も持ち合わせているようです。
平均寿命は11~12歳といわれているので目安として考えましょう。

◆ペルービアン・インカ・オーキッド

こちらもペルーが原産地の犬種で、ペルービアン・ヘアレス・ドッグよりも、肌の色が明るいタイプの品種です。
起源は定かではありませんが、インカ帝国時代よりも前から、ペルー一帯で飼育されていたと考えられています。
この犬種もサイズごとに小型・中型・大型に分類されますので、それぞれ紹介していきましょう。

  • 小型…平均体高25~40cm、平均体重4~8kg程
  • 中型…平均体高40~50cm、平均体重8~12kg程
  • 大型…平均体高50~65cm、平均体重12~25kg程

基本的には全身無毛のタイプで、皮膚は無地だったり、斑点がみられる場合もあります。スリムでバランスの取れた体つきで、エレガントな雰囲気を兼ね備えている犬種です。
愛情深くて献身的であり、体力・活気に溢れた性格をしていますが、警戒心が強かったり、臆病な一面も持っています。また、視力が優れたサイトハウンドの気質ももっているそうです。
平均寿命は11~12歳といわれています。参考までに覚えておきましょう。

◆ボリビアン・ヘアレス・ドッグ

ペルー原産のペルービアン・ヘアレス・ドッグに、ボリビア産の犬を掛けあわせて作られた犬種である、ボリビアン・ヘアレス・ドッグ。ヘアレス・カーラとも呼ばれています。
古代ヴァンカ族が食用犬として飼育していた歴史をもっており、ヴァンカ族がインカ帝国に敗れた後、戦利品として持ち帰ったことで、貴族用のペットとしての飼育が始まったとされています。その後改良されて、現在の状態になったそうです。
外見の違いから、メディオ(ぽったりータイプ)と、グランデ(サイトハウンドタイプ)の2種類に分けられており、それぞれ以下のサイズとなっています。

  • メディオ…平均体高36~41cm、平均体重6.8~13.9kg程
  • グランデ…平均体高43~51cm、平均体重8~13.5kg程

基本的には全身無毛なのですが、頭に白っぽい長毛が生える個体も中にはいます。メディオ・グランデのいずれも、足・首が長くすらりとした細身の体型をしており、立ち耳という共通点があります。ただし、グランデの方が足は長めのようです。
飼い主さんや家族に忠実で、愛情深さや知性を持ち合わせた性格をしています。ただしその反面、警戒心が強い場合があります。
平均寿命は10~14歳が目安だといわれています。

◆アメリカン・ヘアレス・テリア

アメリカ原産の新しい犬種で、アメリカン・ラット・テリアを元に生み出された被毛のない犬種です。
平均体高は18~45.7cm、平均体重は2.5~12kg程です。小型犬から中型犬くらいまでのサイズで開きがあり、個体によって体格差が大きい特徴をもっています。
基本的には無毛ですが、毛のあるパウダータイプも中にはいるそうです。

テリア犬種には荒っぽい性格の子が多いのですが、アメリカン・ヘアレス・テリアは比較的穏やかで、友好的に振る舞うことができる犬種だといわれています。好奇心が強くて、穴掘りなどを好んで行う子が多いようですが、必要な運動量は比較的普通なので家庭犬として飼いやすいタイプだといえるでしょう。
平均寿命は、14~16歳くらいを目安として考えてください。

◆アルゼンティニアン・ヘアレス・ドッグ

アルゼンチンが原産国で、ペルー原産のヘアレスドッグが元になったというアルゼンティニアン・ヘアレス・ドッグ。現在では非常に稀少な犬種で頭数は少なく、絶滅の危機にあるともいわれています。アルゼンチン国内でも、中々見ることができないそうです。

平均体高は25~45cm程です。平均体重と平均寿命に関しては、詳細なデータがありません。
被毛はほとんどありませんが、頭部・足先・しっぽの先などに部分的に生えている場合があるようです。
性格は愛情深く忠実ですが、警戒心は強めだといわれています。

◆メキシカン・ヘアレス・ドッグ

メキシコ原産で3500年前には存在していたといわれる、ヘアレスドッグの中でも特に長い歴史をもつ犬種です。ジャパンケネルクラブにおいては、2011年9月1日以降、血統証明書について犬種名が「ショロイツクインツレ」に変更されています。ちなみに、ディズニー映画のリメンバーミーに登場している犬種です。
当時の原住民の間では「地の神の使い」とみなされており、特別な儀式の褒美として用いられる食用の犬でした。やがて被毛がないためにノミがつきにくいということで、船に同乗させて害獣駆除のために飼育され始め、実用犬として重宝された後に現代の愛玩犬となったようです。
大きさはスタンダード・バラエティー、インターミディエイド・バラエティー、ミニチュア・バラエティーの3種類に分けられています。オスとメスでのサイズに違いはないようです。

  • スタンダード・バラエティー…平均体高46~60cm、平均体重9~14kg
  • インターミディエイド・バラエティー…平均体高36~45cm、平均体重4.5~9kg
  • ミニチュア・バラエティー…平均体高25~35cm、平均体重5kg

全身の被毛が完全にない場合と、頭頂部・しっぽにわずかに被毛が生えている場合があるようです。
幅広い胸と長い四肢や尻尾をもち、バランスのとれた体型をしています。スムースで柔らかい皮膚がとても特徴的な犬種です。
子犬の頃はやんちゃでも、成長と共に静かで落ち着いた性格になる子が多いといわれています。警戒心が強く用心深い一面から、番犬としても適した犬種だそうですよ。
平均寿命は13~18年と、少し開きがあります。


飼育する上での注意点

チェック

ヘアレスドッグの最大の特徴は、被毛がない(少ない)ことです。これをきちんと把握したうえで、しっかりとしたケアをしてあげることが大切なポイントとなります。
注意が必要な点について解説していきますので、チェックしてみてください。

◆紫外線ケア

ヘアレスドッグには皮膚を守る被毛がないために、紫外線の影響を受け、皮膚トラブルを起こす可能性が考えられます。暑い夏の時期などは特に、犬用日焼け止めを利用したり、外出時には洋服を着せるなどして、日差しから愛犬の身体を守るよう配慮しなくてはいけません。

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◆乾燥ケア

ヘアレスドッグは皮膚の分泌物が多めの傾向にあります。被毛がないとはいえ、皮膚の汚れや余計な皮脂を落とすために、定期的なシャンプーとスキンクリームなどでのお手入れが必要不可欠です。
シャンプーは月に1~2回くらいが適切な頻度でしょう。シャンプー後は身体を拭いて、被毛が生えている部分がある場合は、その部分のみにドライヤーをかけてください。
そして乾燥ケアのために、保湿剤を利用することをおすすめします。
皮膚の病気を予防するためにも、清潔を保つこと、肌の乾燥に注意することを忘れないようにしましょう。

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◆温度管理

ヘアレスドッグは特別寒さが苦手です。特に冬場は犬用の服を着せて防寒したり、室温を調節するなどして快適に過ごせるように気を付けてください。
また寒さに限らず暑さにも注意が必要です。前述したように日焼け止めなどで肌を守ると共に、気温に対して適切な室内空間を作れるように気を配ってくださいね。


犬アレルギーでも飼えるって本当?

元々被毛がない、また生えていてもごくわずかなヘアレスドッグは、他の犬種と比べると格段に抜け毛の少ない犬種だといえるでしょう。
アレルゲンとなる被毛が飛び散りにくいために、アレルギーを持つ人にも向いていると考えられます。
ただし、アレルギーの心配がゼロになるというわけではありません。アレルギー症状の出方や発症レベルは人によって違いがありますので、全ての方に当てはまるというわけではないのです。念のため、一度専門家に相談することをおすすめします。

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今回は犬アレルギーについて解説し、アレルギーを起こしにくい犬種や、対策法について紹介していきます。犬アレルギーでお困りの方は、是非参考にしてみてください。

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まとめ

チャイニーズクレステッドドッグ

ヘアレスドッグは被毛が豊富な他の犬種と比べて、大きく違った特徴を持つ犬種です。
とはいえ、飼育方法は他の犬とほとんど同様。適切なフードを与えて、きちんとしつけやトレーニングを施すことで、素晴らしいパートナーとなってくれるでしょう。

ただし気温による体温変化には、人一倍注意が必要です。飼育する室温や外出時の防寒、また暑さにも気を付けましょう。お肌のケアもしっかり行ってくださいね。
体に何らかの異常を感じた場合は、早めに動物病院を受診し、獣医さんに相談することをおすすめします。
ヘアレスドッグは中々目にする機会の少ない、少し珍しい犬種です。想像のつかない方は、ネット記事や画像などを確認してみるとイメージが湧きやすいかもしれませんね。
すべすべお肌と愛情深い性格が魅力的なヘアレスドッグ。一緒に楽しい毎日を過ごすためにも、家族としての受け入れを検討してみてはいかがでしょうか。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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