【獣医師監修】愛犬が震えている!これって病気?他にも理由はある?

2022.11.20

【獣医師監修】愛犬が震えている!これって病気?他にも理由はある?

犬がブルブルと震えている様子を目にしたことはありますか?愛犬のこのような状態を目にすると、体調が心配で不安になってしまいますよね。実は犬の震えは、病気が原因の場合ももちろんあるのですが、その他のあまり心配のいらない理由で起こっているケースもあるのです。今回は犬の震えについて、その理由や対処法などを紹介していきます。

犬が震える理由

震える犬

私達人間にも「震え」は珍しくない現象です。犬も同様で、震えは様々な理由から起こることがあるのです。震えている=病気とは、限らないということですね。
犬の震えも生理的要因からくる場合が比較的多いため、すぐに病気と決めつけてはいけません。ただし、ケガや病気が原因となっている可能性もありますので、しっかりと判断する必要があるでしょう。
まずは、犬が震える代表的な理由をいくつか紹介していきます。愛犬に思い当たるふしがないか、思い返しながらチェックしてみてください。

◆犬が震える理由①寒い

人間の身体は、寒い時にブルブルと震えてしまいます。ほとんどの人が、このような反応を経験したことがあるでしょう。犬も同じように、寒さが原因で震える場合があるのです。
特に季節の変わり目は、気温の変化に伴った体温調節が上手くできずに震えてしまう子が多いでしょう。中でも、小型犬は熱の発散量が多いので、大型犬よりも寒がりの傾向にあるのです。ただし、体のサイズに限らず寒さが苦手な犬種も中にはいるので、愛犬の犬種特徴をしっかり理解しておいてくださいね。犬種紹介の記事などが参考になりますので、チェックしてみるとよいでしょう。
寒い状態があまりに長い時間続いてしまうと、体温が低下して低体温症を引き起こす危険性も考えられます。
飼育スペースやお部屋の室温を維持するなどして、寒さ対策を怠らないように注意しましょう。冬など寒い季節の散歩や外出時には、ペット用のアウターや洋服などを着せるのをおすすめします。

◆犬が震える理由②恐怖心やストレスがある

これも人間同様の反応ですが、犬も恐怖心や緊張、ストレスが原因で小刻みに身体が震えることがあります。苦手な音、物、人、環境などを目の当たりすることで強いストレスを感じ、自然と体が震えだしてしまうのです。
例えば、花火や掃除機の音、地震や雷などの自然現象、自分よりも強そうな犬の存在、苦手な場所、などが代表的な対象でしょう。警戒心が強かったり、臆病な性格を持つ子によくみられるかもしれません。
動物病院の診察台に乗ると、プルプルと震えだす子も少なくないのではないでしょうか。これは動物病院や獣医師を苦手としている証拠であり、実は我が家にもこのタイプの子が一匹います。
このように病院や自然現象など、避けられない事態が原因のケースはありますが、こういった場合には飼い主さんが愛犬を安心させるよう努めて対処し、その場を乗り切りましょう。

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◆犬が震える理由③興奮している

犬は興奮すると、目を大きく見開いて全身をブルブルと震わせることがあります。例えば、美味しそうなおやつや食事をもらう瞬間や、目の前にご馳走がある時などが、このような様子がみられるケースにあたります。食欲旺盛な子に、よくみられがちな行動かもしれませんね。
また、飼い主さんが帰宅した時などにも、嬉しさから興奮し震えを見せる犬も少なくないでしょう。

◆犬が震える理由④筋力の低下

犬も人間同様、加齢に伴って筋力が低下していきます。また、高齢犬でない成犬であっても、運動不足が原因で筋肉量が低下してしまう場合もあるのです。
筋力が弱くなると立っている時に身体を支えることが難しくなり、前脚・後ろ脚がガクガクと震えるようになってしまいます。散歩・運動後に後ろ脚が震えていたり、立っている時に全身が震えるような様子が高い頻度でみられるようであれば、全身の筋力が低下している可能性が考えられるでしょう。

◆犬が震える理由⑤病気やケガ

震えは痛みを感じていたり、病気などで体調が悪い時のサインとなって現れる場合もあります。特定の病気を患った場合に、身体の震えがみられることもあるのです。目で見ても震えていないように感じるが触ってみたら震えていた、という状況が多いのが病気による震えの特徴だともいわれているので覚えておきましょう。
また、風邪や感染症、膀胱炎などによる発熱が原因で、震えが起こるケースもあります。全身が震える・呼吸が荒い・咳込む・元気がない・食欲不振・下痢・多飲多尿などの症状がみられる場合は、早めに動物病院受診して先生に相談してみましょう。
また、椎間板ヘルニアを発症している場合にも、痛みから震えがみられることがあります。ミニチュアダックスフンドなど発症率の高い犬種もいるので、フローリング上にはマットを敷くなどして、関節に負担をかけないために何らかの予防対策をとっておきましょう。

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犬が震える病気

犬の震えが生理的要因に当てはまらない場合、身体の異常や病気が原因で震えが起きている可能性があります。
震えが止まらなかったり、下痢や嘔吐などの症状がある、食欲や元気がない、といった様子が見られる時は、身体に何らかの問題が生じていることを疑いましょう。
震えを伴う代表的な疾患をいくつか挙げて解説しておきますので、万が一に備えて覚えておきましょう。

◆犬が震える病気①てんかん

てんかんとは、脳内の神経回路がショートして突然発作が起こる病気です。体が震える最も代表的な病気といええますが、厳密にいうと震えるのではなく、痙攣(けいれん)しているのが特徴となります。慢性の脳の病気である神経症状で、何度も痙攣や発作を繰り返し起こします。
てんかん発作は急にガタガタと震えだして意識を失ったりするため、飼い主さんは強い恐怖や不安を覚えることでしょう。しかしまずは慌てずに、その姿を見守ることが大切です。意識がないだけで、痛みや苦しみはありません。
てんかんの症状によって治療法は異なるため、愛犬の震えている時の様子・状況をしっかりと記録し、獣医師に伝えたり動画を撮って見せるとよいでしょう。阪大材料が多いことで、診察がスムーズに進みます。

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てんかん(癲癇)とは、神経疾患や神経症状が出る疾患のことです。脳細胞の異常活動によるもので、主に発作を起こします。てんかんの症状は全身の発作、もしくは眼瞼や四肢の一部などの身体の一部の部分的な発作です。原因は様々で、遺伝や脳神経を傷付ける病気、交通事故などが代表的です。てんかんは完治しない病気のため、治療は病気の根絶治療の内服治療と、抗てんかん薬の内服治療となります。犬のてんかんについて詳しくご紹介します。

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◆犬が震える病気②脳腫瘍や脳炎

痙攣を起こすような病気においては、その軽い症状として、また痙攣の前兆として震えをみせる場合があります。脳炎・脳腫瘍やチワワなどに多い水頭症などがこれに当たるでしょう。前述したてんかんも同様です。
これらは脳自体に異常がある場合に、神経症状として震えがみられるものです。
脳炎には様々な症状や原因が挙げられます。感染症が原因の場合はワクチン接種で予防できる場合がありますが、予防法のない原因から発症するケースもあるのです。
少しでも気になる症状を感じた場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

◆犬が震える病気③中毒症状

中毒性のあるものを食べたり、誤飲誤食をしたことが原因で、犬が突然震えだす場合があります。
痙攣のような震え、下痢や嘔吐、咳込む、泡をふくなどの症状を伴っていれば、この可能性が高くなるでしょう。
のどに詰まった場合は、舌の色が青っぽくなることもあるので覚えておきましょう。
中毒症状による震えは、放置すればするほど命の危険性が高くなるとても恐ろしいものです。食べたものが残っている場合はそれを持参して、すぐに病院へ向かってください。
日常的に、誤飲誤食に対しては常に対策を練っておく必要があります。食べ物に届かないようにする、おもちゃの手入れをしっかりするなど、飼育環境を整えて、愛犬が自由にできる場所を限定しておくのも対策法となります。
また人間にとっては問題のない食材であっても、犬にとっては毒素となる食べ物もたくさんあります。ペット専用の餌以外を与える場合には、事前にしっかり調べておくことが重要なポイントとなるでしょう。

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◆犬が震える病気④腎機能・肝機能不全

腎臓は尿素などの老廃物を、尿の中に排泄する働きをしている臓器です。通常、尿から排泄されるはずの老廃物が代謝されず体内に蓄積すると、尿毒症という状態を招いてしまいます。これにより、震えや痙攣が起こることがあるのです。
そして肝臓には、有害な物質(特にアンモニア)を解毒する働きをしており、肝臓の機能が低下するとこの働きに障害が起こります。
肝硬変、門脈シャントなどの病気や、薬の中毒などによって機能低下を起こすと、アンモニアなどの有害物質を解毒することができなくなるのです。そして有害物質が脳に達することで、震え・痙攣などを起こす肝性脳症という状態に陥ります。

◆犬が震える病気⑤低血糖

血液中の糖分(グルコース)が少なくなることで起こる病気を、低血糖症といいます。グルコースが減ると、細胞へ十分な栄養が行き渡らなくなります。これが原因で、激しい震えが起きるようになるのです。
症状が軽い時は元気がない様子が見られる程度ですが、酷い時は意識を失う、失明するなどの恐ろしい症状を引き起こします。
ちなみに子犬と成犬では低血糖症になる原因が異なる場合が多く、血糖値を正常にコントロールすることができる犬でも低血糖症を起こすケースもあるそうです。
糖尿病でインスリン投与をしている、腫瘍・肝疾患などの基礎疾患がある、誤食癖がある、といった個体は特に注意してくださいね。
普段から食事で適度な糖分を摂取すること、定期的に健康診断を受けて臓器の機能が低下していないかチェックすることが、とても大切です。

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犬が震えている際の対処法

犬が震える

震えの原因によって、対処法は異なってきます。生理的要因からくるものと、病気や身体の異変からくるもの、それぞれのケア・対処の方法を覚えておきましょう。

◆生理的要因からくる震えの場合

寒さからくる震えの場合は、やはり室温に配慮することが重要です。室内の温度は24~26度前後に保ちましょう。寒い時期はブランケットや毛布、ペット用ヒーターなどを利用して、環境改善を図ってあげてください。腹巻などでお腹を温めてあげるのも有効的です。

そして恐怖心などが原因となる震えの場合は、愛犬が苦手とする対象物・環境を、できるだけ避けてあげることが対処法となります。余計なストレスを感じさせないように気を付けるのがコツです。
花火・工事などの音を完全に避けることは難しいですが、防音効果のあるカーテンを使用するなど、出来る範囲で工夫をしてみましょう。愛犬が不安を感じている時はそばにいてあげ、「大丈夫だよ」と優しく声を掛けて安心させてあげてくださいね。

嬉しさや興奮からくる震えの場合は、基本的に対処する必要はありません。ただし、興奮が強くて生活する上で問題が起こる場合は、「マテ」などのコマンドで落ち着けるように、基本的なしつけをし直した方がよいかもしれません。

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◆病気や身体の異変からくる震えの場合

病気や怪我が原因の場合は、何より動物病院で獣医師に相談することが一番です。放置することで命に危険が及ぶケースもありますので、少しでも気になる様子が見られたら、早めに受診してください。ペット保険に加入している方は、対象となる病気などを事前にしっかりチェックしておくとよいでしょう。

筋力低下に対しては、毎日の散歩・適度な運動を欠かさないようにすることで、若い頃から筋肉をしっかりつけておくことができます。これにより高齢になった時に突然筋力が低下することを防げるでしょう。更に、質の良いタンパク質を食事に取り入れるのも良い方法です。脂肪・炭水化物の多い食事内容は肥満の原因ともなりますし、肥満体型は関節の健康にもよくないので、注意点として覚えておいてください。

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まとめ

犬は私達人間と違って、痛みや症状を言葉で伝えることができません。しかし、表情や行動でサインを送ることができます。震えも、そのサインの一つなのです。
日常的に愛犬を観察し理解しておけばそのサインを見逃さずに、早く気付いてあげることができます。日頃からコミュニケーションをしっかりとって、愛犬の気持ちが分かる飼い主さんを目指してくださいね。
病気や怪我などが疑われる場合は、放置せずに一旦動物病院を受診ましょう。問題なかったとしても安心はできるので、それはそれで結果オーライです。
愛犬に震えがみられる場合はまず震えの原因をしっかり考えて判断し、必要な場合は対処法・予防策を取り入れましょう。そして、愛犬との健康的な毎日が長く続くように、飼い主としてできる努力をしていきましょうね。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に16医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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