【まとめ】犬に与えてもいい果物はこれ!与える際の注意点も解説

2023.07.20

【まとめ】犬に与えてもいい果物はこれ!与える際の注意点も解説

人間にとって問題のない食べ物でも、犬にとっては有毒な物もあるという事は皆さんもご存知だと思いますが、果物の中にも『犬が食べても大丈夫なもの』『絶対に与えてはいけないもの』があります。今回は、身近な果物の中から犬に与えられるもの、食べさせてはダメなもの、与える際の注意点についてまとめました。是非こちらの記事を参考に愛犬と安全にフルーツを楽んでみてくださいね。

【掲載:2023.02.05  更新:2023.07.20】

犬が食べてもいい果物とは

フルーツを食べる犬

果物というと糖分が高いイメージがあり、犬に与えても大丈夫なのか?と心配になる方が多いと思いますが、実は犬が食べれる果物の種類は意外と多いです。

フルーツの旬の時期で分けていくつか例を挙げてみますと、

春:いちごやキウイ
夏:桃やパイナップル
秋:柿や梨
冬:みかん

があります。
いかがでしょうか、意外にもたくさんありますよね。
果物にはビタミンなどの栄養素がたくさん含まれていますし、既に愛犬と一緒に季節のフルーツを楽しんでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、フルーツの中には犬にとって有害である種類もありますし、食べても大丈夫な果物だとしても与え方には注意が必要なものもあります。

まずは犬が食べても大丈夫なフルーツ8種と、そのフルーツから得られる効果、そして注意点も合わせて紹介していきましょう。

尚、記載した「与えても良い分量」はドライフードを主食としている体重5kgの健康な成犬を基準とした目安の上限量です。

◆バナナ

エネルギー補給できる果物としても有名なバナナには、カリウムが多く含まれているため、細胞を活性化させ、筋肉の収縮や腸の運動を助ける整腸作用が期待できます。
良質な食物繊維の多さから、便秘気味のワンちゃんに最適な食材だといえるでしょう。

また、エネルギー代謝に不可欠なビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・葉酸)が、体内の全体的な機能をサポートしてくれます。

1日与える量は、皮・表面の筋を取った生のバナナ20g程度を目安としてください。

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◆りんご

りんごには抗酸化作用のある、りんごポリフェノール(プロシアニジン)・ビタミンA(β-カロテン)・ビタミンCが豊富に含まれています。
様々な活性酸素から愛犬の身体を守る働きをもったこれらの成分は、老化・がん予防などへの効果が期待できるものです。

さらに、多くのペクチンが含まれているため、腸内環境を整えて便通をサポートする効果も得られるしょう。

こちらも低カロリーなので、減量中のおやつに適しています。
与える際は、皮を剥き、芯・種を取り除いて小さくカットしましょう。

1日に与える量は、約50gまでを目安としてください。

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◆みかん

みかんといえば、ビタミンCが多く含まれていて、人間にとって美容や健康にいい果物です。
また、ビタミンの他にも食物繊維のひとつであるペクチンや水分もたくさん含まれているので、手軽に栄養と水分補給ができるフルーツといえます。

みかんのアレルギーがなければ、基本的に犬にも与えても問題ありません。

しかし、みかんには犬が消化を得意としない食物繊維が多く含まれていたり、水分量も多いので、多く与えてしまうと、嘔吐・軟便・下痢の原因となるので注意が必要です。

人間の場合は食事等からビタミンを摂取しなければなりませんが、犬の場合は体内でビタミンCを合成することが出来ますので、無理にみかんを与える必要なないと言えるでしょう。

実際にみかんを与える際は、柑橘類の茎・葉・外皮に含まれている中毒性物質を避ける為、薄皮や筋を取り除き、必ず果肉部分だけを与えるようにしてください。

まだ熟していないみかんにはアルカロイドという成分が入っており、薄皮などと同じく犬にとっては中毒症状を引き起こす場合があります。
すっぱいみかんよりも甘いみかんの方が食べやすいですし、与えるのは熟したみかんをあげてください。

1日に与えていい量は70gほどです。

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◆スイカ

スイカはカリウムが豊富で、利尿作用があります。他にもリコピンやビタミンA、マグネシウムなど実は栄養も豊富に含まれています。
90%が水分でできている低カロリー食材なので、夏バテ解消にも効果的でしょう。

人間が食べる時には基本的に皮・種を取り除きますが、犬にとっても皮や種は消化うまくできないものとなります。

必ず丁寧に種を取り除いてから、果肉部分だけを与えてください。

1日の目安量は30g程度です。

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◆マンゴー

マンゴーには、身体を冷やす働きや細胞の老化を防ぐ働きなどがあります。
犬用のマンゴーのおやつがあるほどですので、与えても問題ありません。

ただし、大量に摂取したり食物アレルギーがある場合は、身体の痒みなどを発症する可能性がありますので、頭に入れておきましょう。

犬に与えていい量の目安としては、約30gほどです。

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βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、カリウム、食物繊維は豊富。
胃腸の働きを助けたり抗酸化作用や免疫を上昇させる手助けをします。

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◆いちご

イチゴはビタミンCが豊富な食べ物で、実はレモン果汁を上回るほど多く含まれています。
非常に食べやすいですが、水溶性の食物繊維もしっかりと含まれています。

栄養は豊富ですが、カロリーは低めですので、肥満傾向にある犬にはダイエット中のおやつにもおすすめな果物だといえるでしょう。

しかし、いちごと同じバラ科の果物や、シラカバなどのカバノキ科に対するアレルギーを持っている場合には、いちごに対してもアレルギーを発症させる場合があります。

1日に与える量は、ヘタを取った生のいちご20g程度を目安としてください。

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ワンちゃんの健康を考え、良くかむことで歯の汚れを落としておいしくデンタルケアができるおやつです。

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◆キウイ

キウイには、タンパク質の分解酵素「アクチニジン」が豊富に含まれているため、肉の消化を助けて腸内環境を整える効果が期待できます。

他にはビタミンA、E、Cといったビタミンや、食物繊維、カリウムも豊富に含まれています。
ただし、食物繊維がバナナの2倍という特徴ももっているので、食べすぎると下痢になる可能性もあります。

糖度も高いフルーツとなりますので、2切れ(30g程度)までの少量を与えるよう注意しましょう。

また、キウイには尿路結石の原因のひとつになる、シュウ酸が含まれていますので、積極的に与える必要はないと言えるでしょう。

一日に与えていい量は30gほどです。薄めの輪切り1つ+その輪切りの半分くらいの量が約30gです。

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◆パイナップル

パイナップルには、脂質をエネルギーに分解するビタミンB2や、疲労回復(解消)に効果的なクエン酸が含まれています。
しかし缶詰のパイナップルには、砂糖が多く含まれているので、犬用としては加工されていない物を選ばなければいけません。
パイナップルに限らず缶詰のフルーツには、糖分や添加物を多く含むものが多いので、併せて注意してください。

1日に与えていい量は、15gほどです。飼い主さんが食べている時に、おまけとして一切れ分ほどの量をあげるくらいがちょうどよいです。

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ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、ミネラルが豊富。
疲労回復、便通の改善の手助けをします。

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◆その他

これまで紹介したもの以外にも、犬が食べられるフルーツはあります。

抗酸化作用が期待できる「ブルーベリー」やタンパク質合成に重要なアミノ酸(アスパラギン酸)を持つ「梨」、βカロテン・ビタミンC・食物繊維が豊富な「柿」、水分と糖分を多く含むため食欲減退時におすすめの「メロン」などです。

愛犬に与える前に一度しっかり調べて、問題ない食材のみを与えるようにしましょう。

果実によっては与え方に気をつける必要があるものもありますので、十分注意してくださいね。

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犬に果物を与える際の注意点

スイカを食べる犬

◆アレルギー

元々アレルギー体質であるワンちゃんは、もちろんアレルゲンとなり得る可能性のある果物に注意しなくてはいけません。

しかしアレルギーの発症はいつ起こるか分かりませんし、それまで問題なかった個体が突然アレルギー症状を発症することも珍しくありません。

果物に限らず全ての食べ物に対して、初めて与えるものはまず少量を与えて様子をみてげることが大切です。

時間を置き、問題が無いようであれば与えるようにしてください。
愛犬の様子に異常(下痢・嘔吐・目の充血・発疹・皮膚の痒みなど)を感じた場合は、すぐに動物病院を受診して獣医師に相談しましょう。

◆与える量を考える

果物には様々な栄養素が含まれており、与えることで得られるメリットもあります。しかし、与えすぎてはその恩恵は得られません。
例えば、食物繊維も適切に摂取すれば整腸作用などプラスの働きをしますが、過剰に摂取すれば逆に軟便や下痢を引き起こす原因となります。

安全に果物を与えるためには、適切な方法で適量を与えることを徹底してください。

与える量は成犬時の大きさ、小型犬・大型犬といった犬種の違いなどにも左右されますが、1日に大体10~20g程度の目安量が平均です。
もちろん個体差はありますので、愛犬の状態を見ながら適切量を判断してくださいね。
また、フルーツには糖分が多く含まれていることが多いです。糖分の摂り過ぎから肥満・虫歯などにつながる場合もありますので、愛犬の健康を考えて与えすぎには十分注意しましょう。

◆与える際は小さめに切る

犬に果物を与える場合、「犬が食べられるか」「どのくらいの量が大丈夫か」ということに加えてサイズにも気を付ける必要があります。
どの果物においても、愛犬の一口大に小さくカットしてから与えた方が安心です。

果肉が大きすぎると、喉に詰まらせてしまったり、消化不良を起こす原因となり得ます。
必ず小さくカットするか、すりおろしたり、ミキサーで砕くなどしてから与えるのがおすすめです。

パイナップルやさくらんぼなど、多くの果物で皮や種を与えてはいけませんので、取り除く際に一緒に一口大に切ってあげると良いでしょう。

◆病気や治療中の個体は要注意!

腎臓病・糖尿病・癌などの持病があったり、何らかの食事制限をしている犬、投薬治療を行っている犬の場合、飼い主さんの勝手な判断で果物を与えるべきではないでしょう。

病気の悪化や、治療の効果を悪くする可能性があります。
事前にかかりつけの獣医師に確認をしてから、与えるようにしてくださいね。


犬に与えてはいけない果物

  • チョコレート
  • ねぎ類
  • キシリトールの入ったもの
  • アルコール
  • ぶどう
  • いちじく

犬にチョコとねぎ類はダメ!という認識は広まっていますが、実はぶどうも犬に与えてはいけない要注意食材の一つです。

ぶどうを与えたことが原因で、嘔吐・下痢・急性腎障害を引き起こしたという中毒報告があります。
実際にぶどうの成分が犬にがどのような作用を起こしているのか、まだ原因は解明されていませんが、事実ぶどうを食べた後に急性腎不全を引き起こし、命に関わる事態となったケースがありますので、与えない方が無難です。

特に乾燥させて作るレーズンや干しぶどうにはぶどうの成分が濃縮されているため、生のぶどう以上に危険です。ご家庭にある場合は管理方法に注意しましょう。

また、果物の中でも、あまり身近なものではない、いちじくですが、皮・葉・果肉に中毒性のある成分を含んでいることから、口内の炎症・嘔吐の原因となるため、愛犬には絶対に与えないよう注意してください。
紫外線を多く吸収してしまうソラレンや、タンパク分解酵素のフィシンといった成分が含まれていますが、大量に摂取すると脱水症状などに繋がるケースもありますので口にさせないよう気を付けましょう。

また、フルーツが持つ成分は身体に問題がなくとも、カロリーが高かったり食物繊維が多かったりすることから犬のおやつやごはんには向かない場合もあります。
元々糖分が多くカロリーがあるものもそうですが、缶詰のフルーツはシロップでつけられていますので、犬に与えるのはもってのほかです。
缶詰に入っているフルーツにはビタミンなどの成分も生のフルーツに比べて損なわれている為、メリットがありませんので与えないようにしましょう。


まとめ

スイカを食べるフレンチブルドック

犬と人間は体の構造が異なるため、有害となる食べ物にも違いがあります。

誤って与えてしまうと、中毒症状によって後遺症を負うこともありますし、命に危険が及ぶという最悪の事態を招く可能性もあるのです。

大切なペットの健康維持はもちろん、命を守り、幸せに生きられるよう配慮することは飼い主さんの重要な役目の一つです。
果物の栄養素を十分に理解した上で、適切な与え方をし、毎日のごはんやおやつに一工夫してあげてくださいね。食べている姿が可愛いからといって、与えすぎはダメですよ。

季節のフルーツを上手に利用して、体調不良の改善や、愛犬と一緒に健康を保つことに役立てましょう。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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