1.ハムスターが亡くなったらすべきこと
1-1.本当に死んでいるのか確認
1-2.安置する
2.ハムスター供養の種類
2-1.プランター葬
2-2.庭に土葬
2-3.自治体による火葬
2-4.民間業者による火葬
3.基本的にはプロにお願いして供養をしてあげる
3-1.土地を手放した場合に掘り返される可能性も
3-2.プランター葬や土葬はトラブルが起きることも
4.ペットの葬儀会社にお願いするときの流れ
4-1.合同火葬
4-2.個別火葬
5.返骨後の供養方法
5-1.霊園や納骨堂に収骨する
5-2.自宅で供養する
5-3.加工して身に着ける
5-4.自宅の庭やプランターに埋骨
5-5.散骨
【掲載:2021.07.08 更新:2022.03.11】
ハムスターが亡くなったらすべきこと
まず最初にハムスターが亡くなった場合にすべきことについてご説明します。
◆本当に死んでいるのか確認
まず第一に本当にハムスターが亡くなったのか?生死をしっかり確認しましょう。
ハムスターは気温の急激な低下などが原因で、体力温存のために冬眠をすることがあります。
冬眠をしているハムスターは亡くなっているように見え、勘違いをしてしまう可能性があります。
ハムスターが冬眠しているか?の判断のために、以下のポイントを確認しましょう。
- 目や口が閉じている
- 胸がかすかに動いている
- 体に厚みや弾力がある
冬眠しているか、亡くなっているのかの判断は難しいですが、このような特徴が見られる場合は次のステップに進む前に一度落ち着きましょう。
冬眠は自然現象ではありますが、そのまま衰弱をして命を落としてしまう恐れもあります。
動物病院に連れていき、状況を確認することをおすすめします。
◆安置する
動物病院に連れて行き確認の結果、残念ながら亡くなっていると判断されたら次のステップに進みましょう。
まずはハムスターのご遺体を安置してあげましょう。
亡くなったハムスターをそのまま放っておいてしまうと腐敗が進んでしまいます。
埋葬するまでの間は、ご遺体を綺麗な状態で保管をして最後のお別れに備えましょう。
安置をするには以下のものを準備してください。
- ご遺体が入るサイズの箱
- タオル
- ガーゼ、ティッシュ
- 保冷剤またはドライアイス
- ビニール手袋
準備ができたら以下の手順を参考に安置をしましょう。
1. 濡らしたタオルでご遺体を綺麗にする
口から体液が出てくることがありますので、拭ってあげましょう。
ご遺体からは菌が発生している可能性もあります。
飼い主さんは念のため、ビニール手袋を着用することをおすすめします。
2. 箱にご遺体を寝かせる
箱にティッシュを敷き詰めてご遺体を寝かせてあげましょう。
ご遺体の周りには、ガーゼでくるんだ保冷剤を置きましょう。
結露が付着すると腐敗が進んでしまうため、直接保冷剤が触れないよう注意してください。
保冷剤の代わりにドライアイスを使用する場合は取扱いに気を付けましょう。
3. 涼しい場所に安置する
風通しがよく涼しい場所に箱を置き、可能ならばお線香などを焚いてあげましょう。
保冷をしていてもご遺体の腐敗は進んでしまいます。
気持ちの整理がつき次第、早めに葬ってあげましょう。
しかし、大切な家族が亡くなってすぐに気持ちの整理をつけることは難しいと思います。
すぐに埋葬をしなくても1日程度であれば安置をして最後の時間を一緒に過ごしても大丈夫です。
ハムスター供養の種類
続いて、ハムスターの供養方法にはどのような種類があるのかについてご説明します。
基本的に、火葬をしていない人間のご遺体を埋葬することはできませんが、動物の場合はそのような規定が存在しません。
そのため、自分が所有している土地であればペットの埋葬は可能となります。
しかし私有地であっても適切な方法で埋葬をすることが大切です。
近隣とのトラブルを避けるためにも適切な場所や方法を選択しましょう。
◆プランター葬
植物を育てる植木鉢やプランターにご遺体を埋葬する方法です。
自宅に庭がないマンションなどでもベランダに置くことができます。
ご遺体を埋めるスペースを確保するために、深めのプランターを選びましょう。
プランターに入れる土は腐葉土がおすすめです。
以下の手順で埋葬をします。
2. ガーゼなどを敷いてその上にご遺体を寝かせる
3. ご遺体の上に更にガーゼや布をかぶせて、土を10cmほどかける
4. 土の上にネットを敷いて残りの土を入れる
この時植物を植えることも可能です。ご遺体を養分として新たな生命が育つケースもあります。
植物を植える際には、ネットでご遺体と植物のスペースを区切るようにしましょう。
◆庭に土葬
自宅の庭にハムスターを埋葬する方法について解説していきます。
まずは穴を掘るスコップ、ご遺体をくるむタオルなどの布を用意しましょう。
布は、綿などの分解されて土に還る素材のものを選びましょう。
以下の手順で埋葬をします。
2. ご遺体を布に包んで穴に入れる
3. ご遺体に土をかぶせて埋める
埋めた場所の土を盛っておいたり、墓石や墓標などを置いたりしておくことで埋葬場所がわかりやすくなります。
◆自治体による火葬
クリーンセンターなどの自治体での焼却処分の場合、ハムスターに限らず動物のご遺体は法律上「一般廃棄物」として扱われます。
このような方法での火葬をすることは決していけないわけではありません。
しかし、これまで大切な家族として寿命を全うするまで一緒にすごしてきたペットです。
費用を抑えることはできますが、必要以上に罪悪感もおぼえてしまう方法です。
可能な限り別の方法を検討しましょう。
◆民間業者による火葬
ハムスターは家庭での土葬や自治体での火葬をされるケースが多いですが、ペット霊園などで民間火葬も可能です。
しかし、ハムスターの亡骸から遺骨を綺麗に取り出すことができないなど、小動物対応の火葬設備をもっていない火葬場もあります。事前に対応している火葬設備がある業者なのか?を確認しましょう。
火葬時間は約30分程度です。
手元に残った遺骨は手元供養用の小さな骨壺に納骨し、自宅に安置することもできますしそのままお墓に埋葬することも可能です。
基本的にはプロにお願いして供養をしてあげる
自分で埋葬をする場合には色々と心配なことがあるのではないでしょうか。
◆土地を手放した場合に掘り返される可能性も
自宅の庭に埋葬する場合は、野良猫などの動物に掘り返されないよう十分に穴を深く掘る必要があります。
また、将来土地を手放した場合に次の住人が地面を掘り返すことも考えられます。
ご遺体が完全に土に還るまでには数十年の年月がかかることもありますので、土地を手放す予定が既にあるようなら庭への埋葬はおすすめできません。
◆プランター葬や土葬はトラブルが起きることも
プランター葬では、土が浅いために虫や腐敗臭が発生する可能性があります。
衛生面でもよくありませんし、ご近所トラブルにつながる恐れもあります。
対策として、火葬をしたご遺体をプランターに埋めるという方法もあるので検討してみてください。
自分で埋葬をする方法は手軽であるというメリットがある反面、先述したようなデメリットもあります。
先のことを考えると、プロにお願いをして火葬をして頂てから埋葬をする方がトラブルを防げると思います。
ペットの葬儀会社にお願いするときの流れ
業者にペットの火葬を依頼する場合は、ご遺骨の扱いなどについて後々に業者とトラブルにならないように、火葬の内容をよく確認しておく必要があります。
主な火葬方法とそのあとの供養方法は以下のようなものがあります。
◆合同火葬
ペット葬儀業者にご遺体を引き取って頂き、他のペットと一緒に火葬をして頂く方法です。
他の方法よりも費用が安いという特徴があります。
ハムスターの場合は1万円前後が相場となります。
しかし、合同火葬の場合は火葬したご遺骨を返却して頂くことができません。
◆個別火葬
亡くなったペットを個別に単体で火葬をして頂く方法です。
他のご家庭のペットと混ざることがないため、ご遺骨を引き取ることが可能です。
個別火葬には更に、以下の種類があります。
・一任個別火葬
業者にご遺体を預けて火葬後そのまま埋葬までして頂くか、ご遺骨を返却して頂く方法です。
ハムスターの場合は、1万5千円~1万9千円程度が費用の相場です。
・立合い個別火葬
ご遺族が立ち会ってペット葬儀をおこない、火葬後に骨上げをしてご遺骨を引き取る方法です。
ハムスターの場合は、1万7千円~2万円程度が費用の相場です。
・訪問火葬
自宅周辺まで移動火葬車に来て頂く方法です。
ハムスターの場合は、1万2千円~1万6千円程度が費用の相場です。
ホームページなどで業者を確認して電話で相談・依頼をする流れになります。
親身になって飼い主さんの悲しみに寄り添ってくれる火葬業者が大半ではありますが、後から高額請求をされたといった報告もあります。
事前にしっかりと火葬業者について調べて選定するよう気を付けましょう。
返骨後の供養方法
返骨後の供養方法には以下の種類があります。
◆霊園や納骨堂に収骨する
ペット供養を行っている霊園やお寺の納骨堂に収骨して供養をして頂きます。
定期的に法要を行ってくれるところもあります。
葬儀費用とは別に納骨費用がかかるケースがあります。
◆自宅で供養する
ご遺骨をペット用の骨壺に入れて自宅で保管をします。
ペット用の仏壇に安置することをおすすめします。
仏壇にはペットの写真を飾ったり、お花や好きだった餌などをお供えすることをおすすめします。
ご遺骨にカビが発生しないように骨壺のふたをしっかりと閉めて、乾燥剤を入れるなど管理に注意が必要となります。
◆加工して身に着ける
ご遺骨をペンダントなどのアクセサリーに加工して身に着ける方法です。
◆自宅の庭やプランターに埋骨
「ハムスター供養の種類」でお伝えしたのと同様の方法で、ご遺骨を庭やプランターに埋める方法です。
ご遺骨の場合も埋葬時と同様に、他人の私有地や公園などの公共の場所に埋めることはできません。
◆散骨
ご遺骨を細かく砕いて海にまく方法です。
こちらも散骨をする場所には注意が必要で、海水浴場や漁業が行われている海域では散骨しないよう注意しましょう。
自治体によっては許可が必要な場合がありますので、事前に確認しましょう。
まとめ
今回は、ハムスターが亡くなったときにするべきことや葬儀会社にお願いするときの流れについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
大切に育てていたハムスターが亡くなってしまった際にはしばらく悲しみに暮れてしまうことと思います。
少しでも気持ちが落ち着いたら、こちらの記事を参考に供養をして後悔のないようにお見送りをしてあげましょう。
– おすすめ記事 –
・ハムスターの巣箱はなぜ必要?巣箱の役割、素材の特徴、選び方を知ろう |
・ハムスターはどんなときにストレスがかかる?解消方法は? |
・ハムスターの暑さ対策!エアコン以外の涼感グッズの使い方。100均でもOK? |
・ハムスターには砂浴びが必要?どのくらいの頻度で行う? |