タランチュラって飼えるの?飼い方のポイントと注意点をご紹介!

2021.08.28

タランチュラって飼えるの?飼い方のポイントと注意点をご紹介!

巨大で恐ろしいイメージのあるタランチュラ! 普通のペットじゃ物足りないあなたにおすすめ! 実は特別な申請や許可も必要なく飼うことができ、お世話もすごく簡単ですよ。 今回はそんなタランチュラの性格や飼育方法についてまとめました! これを読んだ後はタランチュラの虜になっていること間違いなし!

【目次】
1.タランチュラってどんなクモ?
 1-1.タランチュラの毒
 1-2.天敵
 1-3.タランチュラの性格
 1-4.値段

2.タランチュラの捕食

3.タランチュラのエサは?
 3-1.エサの頻度
 3-2.エサを食べない場合は?

4.飼育方法
 4-1.ケージ
 4-2.床材
 4-3.その他にあるとよいもの

5.タランチュラの繁殖方法
 5-1.メスの準備
 5-2.オスの準備
 5-3.前日の準備

6.交接タイプ
 6-1.地表性
 6-2.樹上性・地中性
 6-3.同居タイプ

7.初心者におすすめタランチュラ
 7-1.カーリーヘアー
 7-2.メキシカンレッドニー
 7-3.チャコジャイアントゴールデンストライプニー
 7-4.メキシカンレッドランプ
 7-5.ブラジリアンブルー
 7-6.コロンビア・ジャイアント
 7-7.アンテイル・ピンクトゥー

8.まとめ


タランチュラってどんなクモ?

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タランチュラとは、オオツチグモの俗称。主に世界の温暖な地域に分布しており、約900種も存在しています。生息する地域によってその色や生態はさまざまですが、ほとんどのタランチュラはで大型で全身に毛が生えており、巣穴で暮らします。

◆タランチュラの毒

タランチュラといえば猛毒のクモというイメージがありませんか?
実はそうでもなくて、タランチュラの毒はかなり弱くて皮膚に炎症を起こす程度です。その炎症は長くても数日で治り、人間の死亡例はありません。しかし、アレルギー反応が起こった際には、アナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性があります。そうなると死に至ることも考えられますが、これまで報告されたのはほぼないようです。
ただし噛まれると非常に痛いので、無防備に掴むことは控えたほうがよいでしょう。

◆天敵

タランチュラに天敵はほとんどいません。しかしタランチュラホークという名のついた寄生性のハチだけは例外です。このハチはタランチュラを刺して、麻痺させてから、その体内に卵を産み付けます。その卵が孵化すると、幼虫は生きたままのクモを食べます。

◆タランチュラの性格

これもやはり危険なイメージがつきがちですが、本来は温厚な性格です。
こちらから痛めつけない限り、攻撃はしてきません。

◆値段

タランチュラの販売価格は種類やどのぐらい成長しているかによって違います。また、オスはメスに比べて短命なので、比較的安い値段で販売されています。安いものは1,000円ぐらいで購入することができますが、希少な種類のタランチュラは高いものでは数10万円で取引されることもあります。


タランチュラの捕食

タランチュラの動きはゆっくりとしていて、慎重ですが、優れた捕食動物です。
夜行性で昆虫が主なエサでありますが、カエルやネズミなどの大きな獲物も狙うことがあります。南北アメリカに生息するバードイーターという種類のタランチュラは、その名の通り小さい鳥を食べることもあります。

捕食の際に巣の糸を使いません。そのかわりに巣になにかが近づくとすぐにわかるように仕掛け糸を張ることがあります。獲物を付属肢で捕らえると、毒を注入して麻痺させ、きょう角でとどめを刺します。さらに、消化酵素を分泌して獲物の体を溶かし、ストローのような開口部で吸います。たくさん獲物を食べたあとは、1カ月間、何も食べずに過ごすことができるのだとか!


タランチュラのエサは?

では、実際に飼育するときに何を与えればいいのでしょうか?
コオロギやミルワームなどの昆虫とピンクマウスなどの冷凍のものが代表的なエサとなります。タランチュラがまだ小さいうちは昆虫を与えて、成長したらピンクマウスを与えるのがよいと思います。

タランチュラにも好みがあるので、エサを与えてみてあまり食べないようであれば、エサを切り替えるようにしましょう!

◆エサの頻度

タランチュラはエサを食べなくても水だけで何か月も生きることができます。なのでタランチュラは、数日間エサを与えなかったからといって死んでしまうことはありません。

エサを与える頻度は週に2回くらいのペースで食べ残しがない量を与えましょう。

◆エサを食べない場合は?

タランチュラは脱皮が近くなるとエサを食べなくなります。
そのためエサを食べない場合は、脱皮の可能性もあるのでそんなに慌てる必要はありません。ストレスのある環境だとエサを食べなくなってしまうことがあるので、エサを食べないときはなるべく静かな場所に飼育ケースを移動させてあげましょう。


飼育方法

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それではタランチュラの飼育に必要なものをご紹介します!

◆ケージ

タランチュラを飼育する際は、とにかく脱走されないようにしましょう。脱走してしまうと、生態系を侵してしまう可能性があるので、注意深く見張っておきましょう。

◆床材

タランチュラの種類にもよりますが、タランチュラを飼育する際は、ヤシガラや腐葉土を混ぜたものを使用することが多いです。腐葉土を使用するときは農薬などが入っていないものを選びましょう。

◆その他にあるとよいもの

タランチュラは水を飲む量が多いので、水入れを用意しておくと便利です。
あとはタランチュラが隠れられるシェルターなどあると、タランチュラの落ち着くスペースができるので、ストレスを減らしてあげることができます。


タランチュラの繁殖方法

まず、ペアを用意するところから始まります。このときのペアは別血統が望ましいと言われています。特にタランチュラは近親交配に弱いので、兄弟姉妹間で子どもを作りすぎるとなにかしらの欠陥が見つかると言われています。

◆メスの準備

メスをプラケースなどの小さいもので飼っている場合、面積の広い交接しやすいケースに移動させてあげましょう。成体のタランチュラが3匹ほど入れるくらいの大きさがよいでしょう。

そこを住処としてもらうために、移動させてから最低でも2週間は様子を見る必要があります。この状態でメスには、できるだけ多くのエサをあげる必要がありますが、交接をさせる前あたりに腹8分目を目安にエサを与えます。

このとき最適なのは、脱皮直後のメスです。交接後,卵を産むまでにメスが脱皮をすると,精子が脱皮殻と一緒に外れてしまい有精卵を得ることができなくなります。脱皮直後は次の脱皮まで最も長い期間を確保できる時期なので,最適な交接時期であるといえます。

◆オスの準備

オスのほうは精子網(スペルマウェブ)と呼ばれるものを張ったかどうかをチェックする必要があります。

オスは、底度と壁面を使いハンモックのような精子網と呼ばれる巣をつくると、その下に仰向けに潜り込んで、腹部からその巣に精子を吹き付けます。その後、オスはぐるりと這い出て、生殖器に精子を吹き付け、精子網に何度も突くように接触させ、生殖器の中に精子を取り込みます。

この作業は夜間に行われ、昼間になると精子網は取り除かれてしまいますが、きれいなプラケースに入れておけば、壁面に巣を張った後が残るので、張ったかどうかを判断することができますよ。

オスが精子網を張ったことを確認したら、交接の準備はできたと判断します。

◆前日の準備

交接をするペアがお互いの存在に気付いていなければうまくいきません。
タランチュラは主に振動を感知しますが、そのほかに臭いも確かに感じています。そこで、見合わせる前の日から、オスを小さいプラスチックケースに入れて、蓋をしたままメスのケースに入れておきます。こうすると、それぞれは何かを感じるのか、互いに繁殖可能な個体がいることを認識します。


交接タイプ

交接の仕方は大きくわけて3つあります。

◆地表性

オスがメスを探して徘徊し、メスを見つけたらそこへ近づき、交接するタイプ。
その後にオスはメスの元から離れていきます。自然界では,タランチュラは住処を持ちますが,飼育下において住処らしい住処を作らない種類(主に地表性と言われる種類)をこのタイプに分類します。このタイプでは接触は一瞬で終わります。

◆樹上性・地中性

オスがメスの巣を探して近づき交接するタイプ。
状況としては地表性のものと似ていますが、巣を作るような地中性・樹上性のタランチュラをこのタイプとします。こちらも同様、接触は一瞬で終わります。

◆同居タイプ

名前の通り、長期間にわたって同居するタイプ。
途中でオスが巣から出たりすることはありますが、1つのケースの中で長い場合で半年~1年同居します。しかし上手く同居していかないと、メスがオスを食べてしまい終わることもあるので、準備をしっかりする必要があります。

グーティサファイアオーナメンタルを始めとするポエキロテリア属、ソコトラアイランドブルーバブーンなどがこのタイプに属します。


初心者におすすめタランチュラ

タランチュラに興味がでてきたけど、どの種類を飼ったらいいのかわからないあなたのために、筆者おすすめのタランチュラ7選をご紹介いたします!

◆カーリーヘアー

中南米のコスタリカやニアラグアに生息するタランチュラです。
独特のカールする毛に覆われているので、カーリーヘアーという名前がついています。
その穏やかな特質と食欲旺盛さから初心者に人気の種類です。カーリーヘアーは脱皮前のエサを食べない期間が短く、与えれば与えるだけ食べる個体が多いです。餌やりの満足感や成長過程の観察を一番楽しめる種類だと思います。

◆メキシカンレッドニー

メキシコでみられるバードイーターです。おそらく飼育人口が1番多いタランチュラです。綺麗・おとなしい・大きい・丈夫・毒性も弱いという点で人気を集めています。これだけ飼育しやすい条件が揃っているのはメキシカンレッドニーだけかもしれません。

◆チャコジャイアントゴールデンストライプニー

パラグアイやアルゼンチンあたりに生息する大型のタランチュラです。
これも綺麗・おとなしい・大きい・毒性が弱いという特徴があります。黄色のストライプが脛から下に入り、黒い体とのコントラストが目を惹きます。また、エサ食いがよいので、成長スピードがはやいです。エサを与える楽しみを味わえるでしょう。

◆メキシカンレッドランプ

メキシコやグアテマラに生息するタランチュラです。
名前の通り、黒い体に赤い尻毛を生やしています。この種類も、エサ食いがよいので、ものすごく成長が早いです。寿命の長いメスでも3年も飼えば、MAXサイズになるので、そのボリューム感を長く楽しむことができ、おすすめです。

◆ブラジリアンブルー

バードイーターの中でも穏やかなこのブラジリアンブルー。主にブラジルに生息しており、日本に初めて輸入された当初は、幼体でも数万円するほどのレアタランチュラだったのですが、いまでは値段も落ち着いています。25~30°くらいで飼育するとエサ食いがよくて楽しく飼育できると思います。

◆コロンビア・ジャイアント

コロンビアに生息しているタランチュラで、名前の通り体が大きく、大きな個体だと20㎝ほどまで成長します。多湿の環境に生息しているので、飼育するときは乾燥しないように注意が必要です。性格が荒いので、驚かせてしまうと威嚇してしまうことがあり、威嚇すると体の毛を飛ばします。この毛に触れると体が痛痒くなるので気を付けてください。

◆アンテイル・ピンクトゥー

最後にご紹介するこちらは、世界一美しいタランチュラといわれています。
頭部は緑色で金属のような光沢があり、足には綺麗な繊毛で覆われていて、見る角度によって赤や紫色に変わります。非常に綺麗なタランチュラで見た目もすごく派手なので、ペットとして人気があります。飼育が難しそうに思われるかもしれませんが、性格はおとなしく比較的扱いやすい種類なのでおすすめです。こちらのアンテイル・ピンクトゥーも乾燥に弱いので、飼育する際はケージの中が乾燥しないように気を付けてください。


まとめ

危険なイメージのあったタランチュラは意外にも、毒性が弱く、おとなしい性格なので初心者でも飼いやすいということがわかりましたね。

飼育するときは、とにかく脱走させないように注意しましょう!
生態系が壊れてしまうというのは、とても大きな影響ですし、なによりタランチュラが脱走したと聞いたら近所の人がびっくりしてしまいます。気を付けましょう。

いかがでしたか?
読み始める前よりはタランチュラが少しかわいく思えてきませんか?

新しくペットを飼いたいなと思っているあなたの選択肢に新しくタランチュラが入ったら筆者はとてもうれしく思います♪



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