1.グッピーの繁殖は簡単?
1-1.グッピーは繁殖力が強い?
1-2.生後どのくらいから繫殖できる?
1-3.ミリオンフィッシュとも呼ばれる
2.グッピーの繁殖の仕組み
2-1.卵胎生
2-2.繁殖の兆候
2-3.繁殖の時期
【掲載:2021.10.27 更新:2022.02.15】
グッピーの繁殖は簡単?
グッピーは大変繁殖力の高い魚であり、別名ミリオンフィッシュとも呼ばれています。
オスメスを同じ水槽に入れておくと、特に何もしなくても自然に数が増えてしまうこともあるくらい繁殖は容易です。
グッピーの繁殖の仕方や産卵時期について、紹介します。
◆グッピーは繁殖力が強い?
オスメスのペアでいれておけば、数週間後にはメスが胎内に卵を持ち、その後胎内にいる稚魚の様子が確認できるようになります。
グッピーは卵胎生という繁殖方法です。
卵の状態ではなく、胎内で卵を孵化した後に稚魚を出産します。
ある日水槽をのぞいたら、小さな稚魚が泳いでいてびっくりした!なんてこともあるかもしれません。
逆に数をこれ以上増やしたくなければ、オスメスを別々の水槽に入れておく必要があります。
◆生後どのくらいから繫殖できる?
グッピーは比較的早熟ですので、生後3~4か月前後で繁殖が可能になります。
生まれた稚魚を生後3~4か月前後まで育てて、他のグッピーと掛け合わせれば、さらに繁殖を継続して飼育することが可能です。
注意したいのは、掛け合わせるグッピーが兄弟や親子にならないように、別の血筋のグッピーを用意しましょう。
近親交配を繰り返していると、奇形や早死にしやすい弱い個体が生まれてしまい、なかなか育たなくなります。
水槽内の秩序も乱れ、病気になりやすくなるので、どの個体を繁殖するか計画的に産卵させるようにコントロールしましょう。
◆ミリオンフィッシュとも呼ばれる
別名ミリオンフィッシュと呼ばれるほど、グッピーは高い繁殖能力を有しています。
オスメスのペアを同じ水槽に入れておけば、高い確率で繁殖は成功し、稚魚が生まれます。
元々グッピーは、メダカの仲間であり、古くからメダカは繁殖を楽しむ魚として親しまれてきました。
初心者の方はグッピーの綺麗な見た目と丈夫で安価な点から、購入しやすくおすすめの魚ですが、繁殖の予定がない、数を増やしたくないという方はグッピーのオスだけの飼育などを一度検討してみてくださいね。
グッピーの繁殖の仕組み
グッピーの繁殖の仕組みについて紹介します。
グッピーの繁殖に挑戦したい方は参考にしてくださいね。
◆卵胎生
冒頭でも紹介しましたが、グッピーは卵胎生の魚です。
胎内で卵を育てて稚魚の状態で出産します。
人と似た仕組みで繁殖するグッピーは、メスが卵を持ち、胎内で稚魚が孵化すると黒く透けて見えます。
オスの尻ビレは細長くなっていて交接器として機能の機能を有しています。
メスは、初産のときは卵の数が少ないですが、出産の回数を重ねると100匹以上の仔を産みます。
身体の大きなメスは、稚魚の数も多い傾向にあります。
1度の交尾でメスは数回稚魚を生むこともあるため、あっという間に30匹以上増えてしまった!というケースもあります。
◆繁殖の兆候
グッピーは高い繁殖能力を有しているため、オスとメスを何ペアか同じ水槽に入れておけば、自然と繁殖する傾向にあります。
注意したいのは、稀にグッピーの相性が良くなくて喧嘩していたり、グッピーが水草などから隠れて出てこない時には、繁殖の兆候が薄いでしょう。
そのような個体は、別容器にて飼育するか、水草などを多めに入れて隔離場所を作ってあげましょう。
◆繁殖の時期
グッピーに決まった繁殖の時期はなく、1年中繁殖します。
オスがメスを追いかけている様子が見られると、特に繁殖の兆しが高い状態です。
グッピーを飼い始めて、数週間後にはメスが卵を持つでしょう。
グッピーの繁殖に必要な用品
グッピーの繁殖に必要な用品について解説します。
初めて繁殖に挑戦する方は、水槽セットの購入がおすすめです。
◆水槽
産まれた稚魚をそのまま親と同じ水槽に入れておくと食べられてしまうため、稚魚を見つけたら別の水槽に移すことがおすすめです。
また、同じ血筋同士で繁殖を繰り返していると、体力が弱ってしまい、早死にしてしまうこともあるため、特に出産後のメスは別の水槽に移して休ませてあげるのが、良いでしょう。
計画的に繁殖を進めるために、メインの水槽の他に繁殖の有無により個体を分けるたの水槽を複数準備するのがおすすめです。
◆産卵箱
水槽を用意しなくても、卵を持つメスや生まれた稚魚を飼育するスペースとして産卵箱の導入を検討しても良いでしょう。
産卵箱を使用すれば、同じ水槽の一画に取り付ける形になるため、水換えなどの手間を減らすことができます。
注意したいのは、産卵箱から稚魚が飛び出してしまい、親魚や他の魚に捕食されてしまう可能性がある点です。
グッピーの稚魚の育て方
グッピーの稚魚の基本的な育て方を紹介します。
稚魚をうまく成魚に育てるために参考にしてください。
◆エサ
産まれた稚魚は水槽内を元気に泳ぎ出しますが、小さいため親と同じ餌を食べることができません。
孵化させたブラインシュリンプや稚魚用の餌を与えます。
ブラインシュリンプは孵化させた幼生を与えるようにしましょう。
あまり一度にたくさん与えてしまうと、水が汚れる原因になるため、少量ずつ様子を見ながら与えてください。
稚魚用の餌は細かい粉状のものが多く、たくさん与えてしまうと水槽が汚れやすいため、数分で食べ切れる量を与えるようにします。
さらには、稚魚に餌を与える時には1日3〜4回こまめに与えると成長スピードが速くなります。
稚魚の死因の原因として、栄養不足による餓死があるため、それらに注意して、少量の餌を1日に数度与えます。
朝、昼、夕方、寝る前など生活の中で区切りをつけられる時間帯に与えると良いでしょう。
稚魚は早熟で、1ヶ月程度でオス、メスの区別がつくようになり、3~4か月以上たった若魚は繁殖させることができます。
グッピーの繁殖の注意点
グッピーの繁殖をする時には、出産時に稚魚が他の魚に食べられないように別の容器に移すようにしましょう。
親であっても、魚は本能的に目の前を横ぎった動くものに食いつく習性があります。
稚魚が食べられないように掬って、ある程度のサイズになるまでは、一緒に育てないようにします。
また、稚魚同士でも強い個体と弱い個体がおり、多少は捕食されたり、うまく育たずに死んでしまう可能性があります。
別容器を用意できない場合には、水草などの隠れ家を数カ所に設置して、稚魚が逃げられるようにすると良いでしょう。
また、気をつけたいのは、グッピーは飼育も繁殖も容易である分、増えすぎてしまう可能性があります。
繁殖が盛んなことは、水槽内の水質が安定しており、飼育が上手くいっている証拠ですが、数が増えすぎてしまうと飼いきれないなどの問題も発生します。
生き物の飼育は途中で止めることは、できません。
無責任に遺棄すれば、自然の環境を乱すことにもなり、場合によっては、罰金などの刑罰があることも。
繁殖は計画的に行い、グッピーの増えすぎには注意しましょう。
数を調節するために、稚魚を好んで食べる魚を混泳させても良いでしょう。
少しかわいそうな気もしますが、捕食されることは野性での生活では、よくあることですので、自然環境に近い状態で飼育することも良いでしょう。
まとめ
グッピーの繁殖について紹介しました。
グッピーは容易に繁殖できるため、初心者でも無理なく数を増やしやすい魚です。
丈夫で飼育もしやすいため、アクアリウムの入門編としてもおすすめになりますよ。
本記事を参考にグッピーの繁殖を検討いただければ、幸いです。
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