1.金魚の水槽掃除の準備をしよう
1-1.あらかじめ入れ換え用の水のカルキ抜きをしておく
1-2.ポンプなどの機器の電源を切る
1-3.バケツや掃除道具の準備をする
3.金魚の水槽掃除の注意点
3-1.砂利を細かく洗う必要はない
3-2.水道水や洗剤を使って洗わない
4.金魚の水槽をきれいに保つコツ
4-1.定期的に水換えをする
4-2.エサを入れ過ぎない
【掲載:2022.02.27 更新:2022.04.25】
金魚の水槽掃除の準備をしよう
水槽掃除は金魚が病気にならずに生きてもらうために必要不可欠なお世話になります。
基本的な掃除の仕方を準備から紹介します。
◆あらかじめ入れ換え用の水のカルキ抜きをしておく
最初に準備するのは、水換え用の水です。
金魚に使用する飼育水に水道水をそのまま使うのは好ましくありません。
水道水は必ずカルキ抜きを行いましょう。
カルキとは次亜塩素酸カルシウムといい、飲料水として使用するために水道水に含まれている消毒成分です。
人用に調節された水道水は金魚には有毒なため、カルキを抜いた水を使用するのが原則になります。
カルキは汲み置きした水を1晩〜2晩置いて自然に抜く方法か、市販のカルキ抜きを使ってカルキ抜きした水を作る方法の2種類があります。
カルキ抜きはホームセンターなどでも購入可能で、数秒~数分で金魚に適した水を作ることができます。
即効性のある液体タイプのカルキ抜きが使いやすくおすすめです。
また、カルキ抜きは商品によっては水質を安定させるために役立つバクテリアや金魚に良い成分が入っているものもあります。
汲み置きした水から自然にカルキを抜く方法では、
カルキが抜けた直後に空気中から雑菌などが汲み置きの水に混入することがあるので、
カルキ抜きを使用する方法がおすすめです。
水作りの時短にもなるため、購入を検討してみてくださいね。
◆ポンプなどの機器の電源を切る
ヒーターやろ過装置の電源をつけたまま水を抜いてしまうと機械の故障や発火の原因になりますので、ポンプなどは電源を切って水がかからないようにします。
また電気コードが濡れてしまうと漏電の原因にもなるため、水槽掃除の時は、コード類を保護するか濡れないように避けておきましょう。
◆バケツや掃除道具の準備をする
水槽を磨くスポンジ、ゴミをすくう網、カルキ抜き、水換え用ホース、バケツなど、
水換えに必要な道具はあらかじめ準備しておきましょう。
金魚の水槽掃除の手順
まずは、石鹸などは使用せずに水だけで手をしっかりと洗います。
小型の水槽で飼育している場合でも、水槽は動かさずに汚れを取り、水を換えるようにしましょう。
小さな水槽でも水が入った状態で持ってしまうと、ガラスが割れてしまうことがあります。
金魚は別の水槽に移したりはせず、そのままの状態で水を換えます。
金魚を網ですくうと粘膜や鱗が取れてしまいますし、
お魚を水から出してしまうとストレスを与えてしまい、弱ってしまうことがあります。
金魚をすくうときは、プラスチックケースや袋などで飼育水と一緒に金魚をすくうようにしましょう。
水槽掃除は水槽のガラス面に付いたコケや汚れをスポンジで落としていきます。
その後、水換え用のホースで落としたコケや汚れをバケツに吸い出していきます。
この時、砂利を敷いている場合は砂利の中の汚れを吸い出すとより効果的です。
水換えのポイントとしては1回の水換えで全ての水を換えるのではなく、
3分の1、多くても2分の1だけ水を吸い出すようにしましょう。
お魚は環境変化に弱い生き物なので、全ての水を換えてしまうと環境変化に適応できずに
弱ってしまったり、最悪の場合死んでしまうこともあります。
汚れた水を排出した後は、バケツに新しい水を用意します。
新しい水を準備する時のポイントは水の温度を水槽の温度と同じくらいにすることです。
温度の変化もお魚にストレスを与えてしまいます。
手を入れたときに温度差が分からなくなるくらいのお水を用意しましょう。
最後にカルキ抜きを入れてしっかりと混ぜれば新しいお水の準備は完璧です。
準備した新しいお水を水槽にゆっくりと注ぎ、元の水位までお水を入れれば水換えは完了です。
フィルターには水をきれいにするために、バクテリアを定着させますが、
水槽掃除の際にフィルターを水道水で洗ってしまうと、せっかく定着したバクテリアが死滅してしまい、
水槽をきれいにするはずが水質を悪化させる原因にもなります。
使用しているフィルターが茶色く汚れているように見えますが、
フィルターマットなどは頻繁に掃除せず、1カ月に1回くらいで換えるようにしましょう。
金魚の水槽掃除の注意点
◆砂利を細かく洗う必要はない
砂利掃除はわざわざ取り出して細かく洗う必要はありません。
水槽掃除用品の中には、水を排出しながら砂利の中の汚れだけ巻き上げてくれるポンプがありますので、それらの用品を活用して水槽掃除を進めるのがおすすめですよ。
汚れであまりにも見た目が悪いときは取り出して洗いましょう。
◆水道水や洗剤を使って洗わない
水槽掃除の際に水道水でジャバジャバ洗うのは避けましょう。
また、洗剤などの使用は厳禁です。
隠れ家などのアクセサリー類も洗うときは水槽の水を使用してブラシで洗いましょう。
タワシなどで洗うとアクセサリー類が傷ついてしまうため、優しく目の柔らかいスポンジで洗うようにしましょう。
金魚の水槽をきれいに保つコツ
金魚の水槽をきれいに保ち、必要最低限のお手入れで長く生きてほしいものですよね。
金魚の水槽をきれいに保つポイントについてお話しします。
◆定期的に水換えをする
最低でも2週間に1回は水換えを行いましょう。
金魚が生活していると、餌の食べ残しやフンなどにより水槽内の硝酸塩濃度が上がり、金魚の体調不良やコケの発生にもつながります。
水質を安定して金魚の住みやすい環境を維持するためには、硝酸塩やアンモニアが増えすぎないように、飼い主さんが水換えを行い管理する必要があります。
上記でも触れたように、頻繁な水換えは水質をガラリと替えてしまう恐れがあるので、水槽の水は3分の1程度ずつ新しいカルキ抜きした水を加えて、足し水をしながら交換しましょう。
汚れがひどい時には、半分の量を交換するようにして様子を見ます。
また、金魚が白点病などにかかって薬浴が必要な場合にも、半量新しい水に水換えしてから、水槽全体に薬液を入れて薬浴するのが良いでしょう。
◆エサを入れ過ぎない
基本的に水をきれいに保つためには、餌を入れすぎない、食べ残しはその都度取り除くことがポイントです。
これができれば水槽の水をきれいに保つ時間がぐんと長くなります。
また、餌を入れすぎてしまうと金魚が食べすぎてしまい、お腹にガスが溜まったり、消化不良など体調不良の原因にもなります。
餌の量の目安は、金魚の品種や数にもよりますが、1日2回数分で食べ切れる量を基本にしましょう。
また、金魚が餌を食べやすいようにエサの粒は金魚の口に合わせたサイズにします。
小さな体の金魚には極小粒の餌を用意して与えましょう。
金魚水槽のお手入れをしてくれる生き物を紹介
水槽をきれいに保つポイントについて紹介しましたが、タンクメイトという言葉は聞いたことがあるでしょうか?
タンクメイトとは、水槽のエサの食べ残しやコケ類を食べてくれるお掃除屋さんの生き物です。
金魚の飼育と併せて飼いやすい生き物を紹介します。
◆ヤマトヌマエビ
淡水性の甲殻類で、水草についたエサの食べ残しやコケ、魚の死骸など雑食でなんでも食べてくれます。
複数で飼育することに向いており、金魚に対しての攻撃性もないので、一緒に混泳させやすい品種です。
注意点としては金魚の大きさです。
金魚のサイズが大きいとヤマトヌマエビが捕食されてしまう可能性が高く、定期的にヤマトヌマエビを出してあげる必要があります。
ヤマトヌマエビの全長は3センチ前後であり、小型の水槽でも飼育しやすい品種です。
水草などに乗りコケを食べながら生活するため、タンクメイトとして導入する際には、水草や隠れ家になる土管を入れてあげましょう。
白点病などにかかって薬浴する時は、薬液により甲殻類に使えないものがあるため、別容器に移してから薬浴するなどの対策が必要です。
まとめ
金魚の水槽掃除について紹介しました。
ポイントを抑えて金魚が快適に過ごせるようにしましょう。
定期的な水質チェックがポイントになり、基本的な掃除用品はお迎え時にそろえておくとスムーズです。
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