1.トッケイヤモリとは
1-1.分布
1-2.見た目
1-3.性格
1-4.特徴
2.トッケイヤモリは飼えるのか
2-1.「懐く」ではなく「慣れる」
2-2.トッケイを理解してからお迎えしよう
3.トッケイヤモリの飼育グッズ
3-1.ケージ
3-2.床材
3-3.登り木
3-4.ライトやヒーター
3-5.シェルター
3-6.餌
3-7.移動用ケージ
トッケイヤモリとは
トッケイヤモリは、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲであり、カラフルな体の模様が目を引くトカゲです。
見た目のインパクトもあり、観察しても楽しい品種です。
ペットとしての流通数も比較的多いため、入手しやすい点も魅力になります。
寿命は.5年前後であり、大切に飼育すれば5年以上生きる個体もいます。
トッケイヤモリの詳細を紹介していきます。
◆分布
トッケイヤモリは、インドやアジア圏を中心に広く分布している大型のヤモリであり、日本に生息するヤモリ同様に民家で見つかることの多い、現地ではポピュラーな品種です。
トッケイヤモリは、タイなど一部の地域では食材として取り扱われている場所もあり、一部では、薬用として捕獲され減少傾向にある地域もあります。
日本では、ペットとして野生の捕獲された個体が流通しており、お迎えの際には状態が良いか、健康かを念入りにチェックする必要があります。
◆見た目
トッケイヤモリは派手な見た目をしており、全長18センチ〜35センチと非常に大型に成長します。
また、頭部が大きく背面は細かいうろこで覆われていますが、腹面は大きな鱗になります。
体色は淡い青色に橙の斑点が入る個体がほとんどであり、斑点は尾部分では帯状になる目立つ見た目をしています。
見た目の華やかさも、トッケイヤモリの特徴です。
見た目でも楽しめる点からペットとして、普及してきた歴史があります。
◆性格
トッケイヤモリは基本的に警戒心が強く、人に懐くことは難しい品種です。
飼育の際には観察をメインに、人がいる空間に慣れさせることにより、一緒に生活することができます。
そのため、手に乗せたりするふれあいは期待しない方が良いでしょう。
慣れてくると、差し出したピンセットから餌を食べるようになる個体もいます。
トッケイヤモリは、縄張り意識が強く野生下では、単独行動をしているため同じ飼育スペースに複数のトッケイヤモリを入れてしまうと喧嘩になります。
トッケイヤモリの飼育は、単一で行うようにしましょう。
協調性はないため、トッケイヤモリは関節的な飼育することが基本になります。
歯が鋭く獰猛な面もあるため、思わぬ怪我をしないように注意が必要です。
◆特徴
トッケイヤモリの最大の特徴は、独特な鳴き声であり、大きな声でトッケイ!となく姿が印象的です。
トッケイヤモリの名前もこの鳴き声に由来しており、一部の地域では複数回この鳴き声を聞くと幸運が訪れると言われています。
注意点としては、非常に響く鳴き声で一度鳴き始めると連続して鳴くため賃貸の飼育は注意が必要です。
鳴く理由として、求愛行動の一種であると言われており、飼育下ではあまり鳴かないですが、神経質な方は飼育に向いていないでしょう。
トッケイヤモリはヤモリの一種であるため、壁を登りくっつくことができます。
トッケイヤモリの飼育ゲージは密閉できるものを選び、壁伝いに闘争できない工夫が必要です。
トッケイヤモリは飼えるのか
ペットとして流通しているトッケイヤモリですが、誰でも飼えるかと言われるとトッケイヤモリを理解して、終生飼育する覚悟がより強くないとお迎えすることは難しいです。
見た目がきれいなトッケイヤモリですが、人に懐くことは基本的にないため、初心者向きではありません。
爬虫類飼育の経験者が、トッケイヤモリの知識を調べてお迎えするのがベストです。
◆「懐く」ではなく「慣れる」
上記でも触れましたが、トッケイヤモリは抱っこしたり撫でたりというふれあいはほぼ皆無です。
顎の力が強く、歯も鋭いため口を開けて威嚇している時に手を出すと噛まれます。
飼い主さんの顔を覚えて、よってくる個体もごく少数いますが、飼い主さんが掃除のためにケージに手を入れるさいには必ず厚手の革手袋が軍手をして噛まれても大丈夫なように対策をしましょう。
懐くことはないトッケイヤモリと一緒に生活するためには、人のいる空間に慣れてもらうことが重要です。
人のそばで過ごすことが当たり前の環境に慣れさせるには、お迎えから徐々に人がいる空間での時間を増やしていきましょう。
お迎え直後に長い時間観察してしまうと、トッケイヤモリがストレスを感じてしまい、早死にや突然死する可能性があるため徐々に慣らしていくことが大切です。
◆トッケイを理解してからお迎えしよう
トッケイヤモリは初心者向きではなく、爬虫類の飼育経験のある方におすすめの品種です。
特にトッケイヤモリは、最大30センチ前後になり広い飼育スペースが必要になります。
寿命も5年前後とある程度期間があるため、トッケイヤモリの特徴を理解してお迎えすることが大切になります。
トッケイ!と大きな声で鳴くという点も考慮してお迎えしなくてはなりません。
騒音被害やこんなにうるさいとは思わなかった、などなんらかのトラブルが起きる可能性もゼロではありません。
家族で話し合い、全員の了承を得てから計画的なにお迎えすることが、理想的です。
トッケイヤモリの飼育グッズ
トッケイヤモリの飼育に必要なもの紹介します。
お迎えを検討している方は、参考にしてください。
◆ケージ
トッケイヤモリは大型種のヤモリであり、野生では木の上で生活しています。
そのため、ケージは縦長のものを選ぶようにしましょう。
サイズもそれなりの大きさが必要であり、45センチ×60センチ前後のサイズが必要です。
幼体であれば、ワンサイズ小さなものでも使用できますが、最終的には上記の大きさのものが必要です。
頑丈な脱走できない、密閉性のあるケージを準備しましょう。
◆床材
床材はヤモリは湿度が高い環境を好むため、保湿性のあるチップや土を準備しましょう。
例を挙げるならば、ヤシガラチップやヤシガラ土は保温性も高くおすすめです。
◆登り木
トッケイヤモリは木の上で生活圏としています。
そのため飼育スペースにも登り木が必要になり、寝床や避難場所としても登り木は有効です。
トッケイヤモリが体を預けることのできる太めの登り木を準備しましょう。
◆ライトやヒーター
トッケイヤモリの適温は25℃前後になります。
飼育スペース内に温度計と湿度計を設置して、温度管理しましょう。
暖突や保温球などの器具がおすすめです。
保温球は火傷対策にカバーをつけて、トッケイヤモリが火傷しないようにしましょう。
◆シェルター
ヤモリは壁などを登り、適度に運動したり、避難場所として体を隠したりしますので、トッケイヤモリの隠れ家になるシェルターを準備しましょう。
注意点としては、神経質な性格の個体にはシェルターは有効ですが、必ずしもシェルターが必要というわけではありません。
その個体の性格やレイアウトに応じて、導入を検討しましょう。
◆餌
トッケイヤモリは昆虫食の肉食です。
基本的には生き餌が必要となります。
爬虫類の取り扱いのあるショップで、コオロギなどの生き餌を購入しましょう。
他にもトッケイヤモリは、ゴキブリなどが好物です。
推奨されるのは、生き餌ですが幼体から慣らしていけば配合飼料も食べてくれます。
トッケイヤモリの様子を見ながらバランスよく与えるようにしましょう。
◆移動用ケージ
トッケイヤモリを動物病院に連れて行くための小型のケージやケースも用意しておきましょう。
基本的にトッケイヤモリは獰猛な面があるため、抱っこしてケージに移す際には革手袋などを着用して、怪我しないように対策します。
移動は少なからず、トッケイヤモリの負担になるので、広すぎて怪我しないように適度なサイズの移動用ケージを準備します。
トッケイヤモリを飼育する時の注意点
トッケイヤモリをお迎えしたら、早い段階で人のいる空間に慣れさせるようにしましょう。
ペットショップから幼体をお迎えして、幼少期から慣らすようにすれば、人のいる空間にストレスを感じづらくなり、飼育もスムーズに行くでしょう。
お迎えする時に、食欲はあるか、元気な個体かをよく見極めてお迎えすることが重要です。
トッケイヤモリは、野生の個体が捕獲されペット用に流通していることがしばしばあり、輸送途中に弱ってしまうケースもあります。
健康な個体をお迎えして、信頼できるショップから購入しましょう。
まとめ
トッケイと独特の鳴き声と色鮮やかな見た目が魅力のトッケイヤモリについて、紹介しました。
爬虫類飼育を進める中で、少し変わった品種を飼育してみたいという経験者の方にこそトッケイヤモリの飼育はおすすめになります。
トッケイヤモリの特性を理解して、計画的にお迎えしましょう。
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