ネザーランドドワーフの寿命は?かかりやすい病気と飼育上の注意点

2020.10.02

ネザーランドドワーフの寿命は?かかりやすい病気と飼育上の注意点

人気のネザーランドドワーフネザーランドドワーフを飼いたいけど、飼育は難しいのかな…小さいから体が弱いのかな… 病気になったらどうしたらいいんだろう…そもそも寿命ってどのくらいなんだろう…と、ネザーランドドワーフを飼いたいけど何もわからないからと迷っている人もいるのではないでしょうか。 この記事では、そんな人のためにネザーランドドワーフについて、飼い方や、かかりやすい病気、飼育上の注意点などをわかりやすく解説します。


ネザーランドドワーフの特徴

ネザーランドドワーフの特徴

ネザーランドドワーフはうさぎのなかで最も小さな品種で、ペットうさぎとしては数あるうさぎの中でダントツ1位の人気です。
丸い顔につぶらな瞳、うさぎにしては短い耳、ふわふわな被毛、どの特徴をとっても可愛くて人気になるのはわかりますよね。

また、毛色もうさぎの中で一番多く、公認されている色だけで約30種類のカラーバリエーションがあります。

ネザーランドドワーフの性格は、基本的には元気で活発で好奇心旺盛なうさぎです。
ペットうさぎとして品種改良されたので、人によく慣れます。

とは言っても、野生の本能が残っている部分もあって、臆病で警戒心が強く、神経質なところがあるので、慣れるまで時間がかかる仔もいるようです。
ですが一度慣れてしまうと甘えん坊になって、飼い主さんにすり寄ってきたり、膝に乗ってきたりするようになります。

ネザーランドドワーフは、オスとメスでも多少の性格の違いはあるようで、どちらかというとオスの方が甘えん坊の子が多く、メスの方は自立心が強くクールな子が多い傾向があるようです。
また、ネザーランドドワーフはストレスに弱く、大きな音や声、急な抱き上げなどにびっくりして強いストレスを感じます。


うさぎの寿命はどのくらい?

少し前は、うさぎの平均的な寿命は7~8年といわれていましたが、最近では10年以上生きる個体も少なくないので平均寿命は伸びているようです。

昔より飼い主さんに飼育の知識が備わったことや、うさぎのためのフードの研究開発が進んだこと、なによりうさぎを診察できる獣医さんが増えたことで、うさぎの生活環境も快適になり寿命が伸びているのでしょう。

◆ネザーランドドワーフの平均寿命

ネザーランドドワーフの平均寿命は5~6年と短めですが、しっかりした飼育環境で育つと、10年くらい生きるネザーランドドワーフもいるようです。

◆その他のうさぎの平均寿命

前述したように、うさぎの平均寿命は7~8年ですが、特に種類によってすごく長生きとか、すごく短命などそこまで大きな差はないようです。

強いて言えば、「ミニうさぎ」は雑種のため体が強い傾向があるので、ネザーランドドワーフより長生きするようです。
オーストラリアのタスマニア州で暮らしていた「フロプシーちゃん」は、なんと18年10ヶ月の長寿で、世界一長生きしたうさぎとしてギネス記録に認定されています。
寿命はあくまでも平均値ですから、長生きするしないは、やはり飼育環境によって大きく異なります。


ネザーランドドワーフを長生きさせるには

ネザーランドドワーフを長生きさせる

ネザーランドドワーフだけに限らず、家族として迎えたうさぎにはなるべく長く生きてほしいですよね。
そのために普段から毎日するべき4つのお世話があります。

◆毎日だっこ

ネザーランドドワーフは甘えん坊さんなので、1日1回はスキンシップの時間を持ち、だっこして健康チェックをしましょう。
ケガしていないか、痛がらないかなど、毎日のスキンシップで異変にもすぐに気づけます。

◆食欲と排泄

ネザーランドドワーフの健康維持にかかせないのが食事です。
1日2回、毎日決まった量の牧草(チモシー)やペレットを元気に食べているか、水もしっかり飲めているか確認します。
あわせて、排泄も確認しましょう。
オシッコの量や色、ウンチの量や色、形など、いつもと同じかどうか毎日必ず確認しましょう。

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◆適度な運動

ネザーランドドワーフは元気で活発なうさぎですから、ずっとケージの中にいては運動不足になりストレスが溜まってしまいます。
1日に1時間程度でじゅうぶんなので、ケージから出して部屋の中を自由に歩かせてあげましょう。

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◆快適な室内温度

ネザーランドドワーフは高温多湿に弱いので、まさに日本の夏はネザーランドドワーフにとっては危険な季節です。
人間がこのくらいなら大丈夫と思う気温でもネザーランドドワーフは熱中症になってしまいます。
うさぎは耳で体温調節をしますが、ネザーランドドワーフは耳が小さいので、体温調節も上手くできません。
そのため、夏は室温を18℃~24℃くらいに保つ必要があります。
基本的には、エアコンは24時間つけっぱなしが安心です。
また、夏ほどではないとしても、体温調節が苦手なネザーランドドワーフですから冬の寒さ対策も必要です。
ペット用のヒーターを置いたり、ケージに毛布をかけたりしてあげましょう。

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うさぎはストレスに弱い?

確かにネザーランドドワーフは繊細でストレスに弱く、過度のストレスで病気になったり、命を落としてしまうこともあります。
ネザーランドドワーフを飼育する上では、ストレスのない環境を整えてあげなくてはいけません。
前述した快適な室内温度、清潔な飼育スペース、適切な食事、スキンシップなどを心がけていればストレスが溜まることもないでしょう。

時には、たとえば子供の友達が遊びに来て、騒がしくされたり、子供たちに抱かれたりすると、大変なストレスになります。
そういうことにならないように注意が必要です。

また、ネザーランドドワーフはさみしがりの一面もあるので、あまりかまってもらえないのもストレスになるようです。
「うさぎはさみしいと死んでしまう」なんてよく耳にしますが、それは迷信です。
元々うさぎは野生でたくましく生きている動物です。
「さみしい」からといって死んでいては種の繁栄はなくなってしまいます。


ネザーランドドワーフがなりやすい病気

ネザーランドドワーフがなりやすい病気

ネザーランドドワーフは臆病で神経質なので、ストレスを溜めやすく、ちょっとしたことで病気にもなります。
早急に治療が必要な病気かもしれませんから、早期発見が重要です。
そのためには、日頃から健康チェックをして、毎日の様子を観察しましょう。
ここでは、ネザーランドドワーフがなりやすい病気を5つ紹介します。

◆胃腸うっ滞

ネザーランドドワーフは神経質なため、ストレスが溜まったり、適切な食事が与えられないと、胃腸の動きが弱くなり、食べ物の消化ができずにお腹にガスが溜まります。
それが胃腸うっ滞という病気です。
うずくまっていて食欲がない、あきらかに元気がない、お腹が張っている、そんな時はうっ滞を疑ってみましょう。

ネザーランドドワーフは飼い主さんにも体調の悪さを隠そうとする習性があります。
それは野生ではうさぎが捕食される側のため、弱っているところを見せることは命を落とすことになるからです。そのため悪化するまで気づかないことも少なくないようです。
しかも、痛みが強いとショック死してしまうこともある怖い病気です。
あきらかに普段の様子と違っていたら、動物病院で診てもらいましょう。

◆毛玉症(毛球症)

ネザーランドドワーフに限らずうさぎは毛繕いをしますが、その毛繕いして抜けた毛を飲み込んでしまいます。
多少の毛は、毎日ウンチに混ざって排泄されますが、換毛期などで大量の毛を飲んでしまうと、消化できず胃の中で毛玉になり、毛玉症そして胃腸うっ滞になります。
ネザーランドドワーフは、犬や猫のように嘔吐して毛玉を吐き出すことはできないので、毛玉症にならないようにすることが重要です。
毛玉症を予防するには、毎日繊維質の多いチモシーや野菜などを与えるといいでしょう。
また、日々のブラッシングをすることで、口に入る毛をかなり減らすことができます。

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◆不正咬合

ネザーランドドワーフ(うさぎ)の歯は一生伸び続けます。
そのためうさぎは常に草をモグモグ食べて歯を摩耗させ、伸びすぎないようにしているのです。

しかし、不適切な食事やケージ噛みなどで歯が伸びすぎたり、異常な方向へ曲がってしまいエサが食べられなくなってしまうと、これを不正咬合といいます。
不正咬合は前歯(切歯)の伸びすぎが多いですが、奥歯(臼歯)も伸び続けるので、内頬や舌を傷つけてしまうことがあります。

特にネザーランドドワーフは丸顔で頭も小さく改良されたため、不正咬合になりやすい品種です。
ですから早めの発見が重要です。
日頃の健康チェックで、歯の観察もしっかり行い、不正咬合の疑いがあったらすぐに動物病院で診てもらいましょう。

◆鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)

鼻涙管狭窄とは、目と鼻をつなぐ管が詰まって狭くなることです。
ここが詰まってしまうと、涙が鼻に流れずに、目に溢れ出てしまいます。
いつも目の周りが涙で濡れていると、脱毛や皮膚炎の原因になります。
鼻涙管狭窄の原因は前述した不正咬合による歯根の圧迫や歯根炎症などで、鼻涙管が狭くなる、または塞がってしまう鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)があります。
ネザーランドドワーフは顔が小さいので、生まれつき鼻涙管が狭く、鼻涙管狭窄や閉塞になりやすいようです。
目の周りが涙で濡れていたら鼻涙管狭窄かもしれないので、早めに動物病院で診てもらいましょう。

◆ソアホック

ソアホックとは足裏(特にかかとの部分)の毛が薄くなって皮膚が露出し、炎症を起こして潰瘍になる状態をいいます。
うさぎの足は肉球がないので、硬い床やケージの金網などに直接足が接しているため皮膚が刺激されて炎症をおこします。
ソアホックも早めに気付いて、適切な治療をしないと悪化してしまいます。
また、ネザーランドドワーフはストレスを感じるとダンピング(後ろ足で床をダンダンと蹴る)をするので、足に負担がかかり、ソアホックになりやすいようです。
予防としては、毎日過ごすケージの床や、部屋の床は、足に負担の少ないやわらかいものを敷いてあげましょう。

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ネザーランドドワーフに関するまとめ

ネザーランドドワーフは繊細で神経質なので、確かに雑種などと比べると病気をしやすいかもしれません。
しかし、ネザーランドドワーフでも10年以上生きている子もいます。

やはり大切なことは「愛情をもって育てる」これが全てではないでしょうか。
毎日のご飯やケージの掃除、快適な室温、スキンシップをとりながら健康チェック、この基本的なお世話を、愛情をもってしっかりやってあげたらきっと寿命も延びると思います。

ネザーランドドワーフの寿命は5~6年ですが、それを短くするのも長くするのも飼い主さんの飼育次第だと思います。
家族として迎えたのだから、少しでも長く一緒にいられるように、たっぷりの愛情で育ててあげたいですね。

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