ハムスターにバナナはあげても大丈夫?メリット・注意点も解説

2020.10.01

ハムスターにバナナはあげても大丈夫?メリット・注意点も解説

ハムスターは雑食性の動物です。基本的に与えられたものは、何でも食べてしまいます。そんなハムスターだからこそ、与えていいものがわからないというお悩みも生まれがちですよね。ここでは、 「ハムスターにバナナをあげたい!」 「生のバナナって食べさせても大丈夫なのかな?」 という飼い主さんのために、ハムスターのおやつとしてのバナナを考えていきます。バナナを与えるメリットから注意点まで、ばっちり解説させていただきますよ!

【目次】
1.ハムスターにバナナを与えてもいいのか
 1-1.バナナに含まれる栄養
 1-2.与えてもいい量と頻度

2.ハムスターにバナナを与えるメリット、デメリット
 2-1.メリット
 2-2.デメリット

3.ハムスターにバナナを与える際に注意すること
 3-1.鮮度のいいバナナを与える
 3-2.腐らないように目を光らせる
 3-3.ハムスターの体調に合わせる
 3-4.中身だけを与えるようにする

4.バナナが入ったハムスター用フード
 4-1.バナナチップのメリット:水分が少ない
 4-2.バナナチップのメリット:歯の健康にいい
 4-3.バナナチップのメリット:嗜好性がさらにアップ
 4-4.バナナチップのメリット:動物用に作られている

5.その他の果物について
 5-1.メロン
 5-2.いちご
 5-3.リンゴ

6.ハムスターにバナナを与えるときに関するまとめ


ハムスターにバナナを与えてもいいのか

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結論から申し上げますと、バナナはハムスターに与えてもいい果物です。それぞれのハムスターにもよりますが、嗜好性が高い食品ですので喜ぶ子も多いでしょう。勿論、生バナナでも大丈夫です。
ただし、ハムスターにバナナを与える際には十分な注意が必要になります。まずはその栄養素から、与えてもいい量を知りましょう。

◆バナナに含まれる栄養

バナナは大変栄養価の高い果物です。みなさんの中にも、運動時のエネルギー補給に適している、といったようなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?バナナに含まれる代表的な栄養は以下の通りです。

  • 食物繊維…お腹の調子を整えるなどの効果がある
  • ビタミン…疲労回復や身体の成長などに関わる
  • カリウム…余分な塩分・水分を排出する
  • アミノ酸…神経を落ち着かせるトリプトファンなどを多く含む

「そんなに栄養があるなら是非ハムスターにも食べさせてあげたい!」と思うのが飼い主さんの心情でしょうが、バナナにはハムスターにとっての大きな落とし穴もあります。それが糖質とカロリーです。
バナナは上記栄養素に加え糖質を多く含みます。糖質過多はハムスターの健康にとってよくありません。また、人間にとっては低カロリーで通っているバナナですが、ハムスターからすると大変カロリーも高い果物であるといえます。

◆与えてもいい量と頻度

魅力的な栄養もありますが、上記の理由からバナナはハムスターが好むからといって大量に与えていい果物ではありません。1度の量は少なめに、大体5mm角くらいの大きさにしてあげましょう。もっと欲しがったとしても、ハムスターも飼い主さんもお互いに我慢が必要です。
また、日常的にバナナを食べさせるのも避けましょう。1度に与えていないとはいえ、健康に悪影響を及ぼすこともあります。頻度としては、1週間に1回程度であれば問題ありません。
ハムスターにとっての主食はペレットです。バナナはあくまでおやつですので、そのことを忘れないようにしましょうね。

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ハムスターにバナナを与えるメリット、デメリット

量に気をつければハムスターにもバナナを食べさせていいことがわかりました。それでは次に、ハムスターにバナナを与えることで生まれるメリット・デメリットについて確認しておきましょう。

◆メリット

バナナは、とても甘い果物です。そのためハムスターの中にも好んで食べてくれる子が多いでしょう。出来るだけ好きなものを食べさせてあげたいと願う飼い主さんにとっては、これ以上ないメリットです。
また、好物をあげることで懐きやすくなるという効果もあります。バナナが好物のハムスターであれば、手から与えることで飼い主さんへの信頼感が生まれるでしょう。
さらに前段で確認した通り、バナナには栄養価が大変高いという特徴があります。食欲が落ちた高齢のハムスターなどにとっては栄養補給にうってつけの果物といえます。来るべき日のためにまだ若い内からバナナを食べるのかどうかを確認しておくのもいいかもしれませんね。

◆デメリット

バナナは前述した食物繊維、カリウムなどの栄養素の影響から、多く摂取すると下痢などの原因になることがあります。さらに、糖質・カロリーによって様々な健康障害の引き金になり得る肥満になることもあります。
以上のことから、与える際には適量を見極めて、常に気を遣わなければならないところがデメリットといえるでしょう。
また、ハムスターの中にはバナナを好まない子も存在します。バナナが嫌いなハムスターは一切口をつけないなど態度がはっきりしていることが多いので、無理に食べさせる必要はありません。


ハムスターにバナナを与える際に注意すること

それではここからは、具体的にハムスターに生のバナナを与える際の注意点を解説していきます。量やカロリー以外にも気をつけて、安全にバナナを食べさせてあげましょう。

◆鮮度のいいバナナを与える

ハムスターに与えるバナナは、必ず新鮮なものにしましょう。熟れると腐るの見分けがつきにくいバナナですが、腐っているものは当然、ハムスターに与えるのには適しません。人間が食べるのには問題がなくても、小さなハムスターには害になる場合もあります。
完熟バナナになるのを待たなくても、ハムスターにとっては十分甘くて美味しい食べ物です。購入してから何日経ったかわからないようなバナナを与えるのは避けましょう。

◆腐らないように目を光らせる

バナナは水分を含んでいるため、腐りやすいのも特徴です。与えるときはハムスターがその場で食べたか、餌皿に放置されていないかなどしっかり観察するようにしましょう。
他の果物や野菜をあげる際と同様ですが、ハムスターが頬袋に入れてしまった場合は要注意です。巣箱などに持ち込まれたまま腐ってしまっては大変ですので、必要に応じて回収しましょう。
年中手に入りやすいのが魅力のバナナですが、夏場は特に注意が必要になるかもしれません。出来るだけその場で食べきるように手から与えるなど工夫をした方がいいでしょう。

◆ハムスターの体調に合わせる

生のバナナを与えるのは、ハムスターの体調がいいときに限定しましょう。元々下痢をしているときや軟便の兆候があるときにバナナを与えてしまっては体調を悪化させてしまう可能性があります。
特に、初めてバナナを食べさせるときには注意が必要です。元気がないなど異常があるときに食べなれないものを摂取することがストレスに繋がることもあります。タイミングはしっかりと飼い主さん側で見計らってあげましょう。

◆中身だけを与えるようにする

バナナの皮に栄養があるというお話を聞いたことがある方も多いでしょうが、ハムスターには中身だけを与えるようにしましょう。バナナの皮には防腐剤などの農薬がかかっていることが多いため、小さな身体のハムスターにとっては悪影響を及ぼす危険性があります。
栄養は中身の部分だけでも十分すぎるほど取れます。皮は常にしっかり剥いてあげるようにしてください。


バナナが入ったハムスター用フード

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ここまでで、「もっと簡単にバナナをあげられたらいいのにな…」と感じた方もいるかもしれません。
そんな方におすすめなのがバナナの入ったハムスター用フードです。
いくつかのハムスター用フードの中には乾燥させたバナナチップが入っています。このバナナチップはカロリーや糖質に注意が必要な点は同じですが、生のバナナにはないメリットも存在します。

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◆バナナチップのメリット:水分が少ない

しっかり乾燥させて作られているので、バナナチップには生のバナナより水分が少ないです。そのため下痢を引き起こす心配が少なく、さらには腐るかも知れないという不安も取り除かれます。
ハムスターを見守ってあげる時間がないときでも安心して与えることが出来ますよ。

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◆バナナチップのメリット:歯の健康にいい

ハムスターは生涯を通して歯が伸び続けるげっ歯類です。柔らかいものばかり食べていると、人間と違って歯が伸びすぎてしまう、なんていうことにもなりかねません。
バナナチップは乾燥しているので、固めの餌に分類されます。そのため、歯の健康状態を保つのにも効果的です。

◆バナナチップのメリット:嗜好性がさらにアップ

バナナチップは特有の食感などがなくなるためか、さらに好まれる傾向が強いです。生のバナナでは見向きもしなかったハムスターでも、バナナチップなら喜んで食べるということもあります。

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◆バナナチップのメリット:動物用に作られている

ハムスター用フードとして作られているバナナチップは、当然ながら人間用とは異なります。人間用のものは味つけがしてあるなど、ハムスターの健康を阻害することが多いです。
動物用であれば添加物などが入っていないので、安心して食べさせてあげることが出来ます。


その他の果物について

バナナ以外にもハムスターに食べさせていいのか迷ってしまう果物は、まだまだたくさんありますよね。最後に、ハムスターに与えてもいいその他の果物を厳選してご紹介させていただきます。

◆メロン

ハムスターに与えてもいいものか迷ってしまう果物の代表格ともいうべきメロン。高級な果物ですし、家にあったら食べさせてあげたいと思いますよね。
メロンも、ハムスターが食べてもいい果物です。ただし、そのほとんどが水分ですので、ほんの少しに留めましょう。あげすぎると下痢などを引き起こしやすくなります。

◆いちご

ハムスターが食べている姿まで愛らしいいちご。
与えてもいい果物ですが、こちらも水分を多く含むため5mm角程度が適量といえます。間違ってもハムスターのイラストで見るように丸ごと1つなんてあげてはいけません。また、いちごもバナナ同様傷みやすいのでその場で食べきっているかどうか観察してあげましょう。

◆リンゴ

冬場の身近な果物といえばリンゴ。
リンゴもハムスターに与えることが出来ます。しゃくしゃくした食感からかバナナよりも食いつきがいいことが多いです。赤いものを持っているハムスターが可愛いという気持ちはわかりますが、きちんと皮は剥いてあげましょう。また、バナナと同じく人間の食べる機会が多いからといって頻繁にあげるのもいけません。


ハムスターにバナナを与えるときに関するまとめ

バナナはハムスターに与えられる食べ物であり、魅力的な栄養を豊富に含んでいることがわかりました。しかし同時に、注意点も多い果物でしたね。
喜んで食べてくれるものがあると、バナナに限らずたくさん与えたくなってしまいますが、何事もやりすぎはおすすめ出来ません。ハムスターの健康のためにも、バナナは適量与えるように心がけましょう。



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