【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】生態、飼育環境、必要なグッズなど

2020.10.14

【フトアゴヒゲトカゲの飼育方法】生態、飼育環境、必要なグッズなど

ペットとして流通している爬虫類の中ではトップレベルの人気を誇るのがフトアゴヒゲトカゲです。 英名でベアーデッドドラゴン(髭の生えたドラゴン)と呼ばれる通り、アゴ周りの髭のようなトゲトゲがとてもかっこいいのです! 丈夫な種のため飼育しやすく難易度も高くないので、爬虫類初心者の方にもオススメできます。今回の記事ではこのフトアゴヒゲトカゲの飼育について簡単にまとめてみました。

丈夫な種のため飼育しやすく難易度も高くないので、爬虫類初心者の方にもオススメできます。今回の記事ではこのフトアゴヒゲトカゲの飼育について簡単にまとめてみました。5分ほどで読み終わります。

フトアゴヒゲトカゲの生態

フトアゴヒゲトカゲ

◆原産国・生息地

フトアゴヒゲトカゲの原産国はオーストラリアです。
生息地は大陸の中央部から南東部であるクイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、ノーザンテリトリーなどになります。

野生種は赤道に近く、強い日差しの差し込む森林から砂漠にかけての様々な環境に生息しています。
平均気温が最も低い6月は日本の秋口くらいの寒さで、逆に気温が最も高い12月は日本の真夏と同程度かそれ以上の暑さです。
またオーストラリアは南半球に位置している国なので、季節が日本とは逆になりますが飼育上は特に気にする必要はありません。

◆特徴

フトアゴヒゲトカゲは爬虫綱有鱗目アガマ科アゴヒゲトカゲ属に分類されるトカゲです。アゴヒゲトカゲ属という分類がしっかりとあるんですね!

成長は早く1年で40cm近くになります。体長の約半分は尻尾です。また体長によって呼び方が変わります。
30cmまで:ベビー(孵化〜生後2,3ヶ月程度)
30cm〜45cm:ヤングアダルト(〜生後6ヶ月程度)
それ以上:アダルト(生後6ヶ月以上)

適正体重はアダルトで280〜510g位です。平均寿命は8年前後で、繁殖様式は卵生です。
鳴き声は威嚇音を出します。「シャー」とか「ハー」と鳴きます。大きな声を出すことはありませんので、アパートやマンションでも気軽に飼育できます。
睡眠は約10時間程といわれ、冬眠はあまり必要としません。外気温が下がると動きが鈍くなります。

◆性格

温厚な性格なのでハンドリングがしやすいのが人気です。やり方は手の上や肩に乗せます。触り方は手で撫でたりしますが、触りすぎはストレスになるので注意しましょう。

フトアゴヒゲトカゲの動作や行動を具体的に上げてみましょう。

  • ・あくびをする
  • ・顔をこする
  • ・片目を閉じる
  • ・口を開ける
  • ・餌を食べる
  • ・威嚇をする
  • 頭を上下に激しく振る
  • 首をかしげる
  • 首を振る
  • 片腕をゆっくりと大きく回す
  • 尻尾を上に反らす
  • 尻尾を激しく揺らす
  • フンをする
  • 木登りをする
  • 水浴びをする
  • 発情期に求愛行動をする
  • 交尾をする
  • 卵を産む
  • 喧嘩をする
  • 寝る

基本的におとなしいのですが、多頭飼いの場合オス同士は激しく喧嘩をして暴れることがあります。
長期の飼育で人馴れはしますが、持ち上げようとすると鳥などの天敵だと思って逃げることがあります。
知能はあまり高くありませんので、芸を仕込むことはできません。


フトアゴヒゲトカゲの値段

フトアゴヒゲトカゲはどこで購入することができるのでしょうか?
ペットショップや爬虫類専門店、爬虫類の即売会イベントなどで販売されています。値段は体長によって異なりますが、販売価格の相場はおよそ1万円〜3万円位です。

生体は通販でも購入できますが、飼育環境や健康状態などの細かいチェックがほぼできませんし、寄生虫がいる可能性もあります。
信頼できる専門店の店員さんやブリーダーさんがいると様々な情報を得ることができますので、人脈を作ることができると安心です。


フトアゴヒゲトカゲの飼育環境

飼育するときに必要な用品類はケージ、床材、登り木、シェルター、ライト類(紫外線照明用と保温用)になります。それぞれ簡単に解説します。

◆ケージ

大人になると最大全長が40cm以上になり、野生では広い大地を動き回って暮らしている生き物です。
すぐに大きくなり運動するスペースもある程度必要ですので、90cm〜120cm位の広めの爬虫類専用ケージがオススメです。

爪などで傷のつきにくいガラス製の水槽を代用する方法もあります。

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◆床材

床材は爬虫類専用の砂や、ペットシート、ソイルなどを仕様します。
穴掘りの習性がありますので、砂・土系の床材を使用して砂漠環境の地面を再現すると自分で穴を掘ってストレスを解消することができます。
幼体の飼育の場合、誤飲による事故があるのでペットシートがオススメです。

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●砂漠~亜熱帯地域に棲息する地上棲・半樹上棲トカゲ類に最適な床材です。
●倒木や石の下のような湿気を帯びた、本来の生育環境を再現します。
●生息域では倒木や石の下などやや湿った場所に棲息しているので、水分値が高いソイルの性質を活かして、本来の生育環境を再現することができます。
●多孔質な状態で造粒しているソイルなので、排泄物のニオイを吸着し、ケージ内のニオイを抑えてくれます。
●自然な景観を再現しやすいブラウンカラーです。

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◆登り木

半樹上棲なので高い木や岩に登る立体活動を好みます。流木や岩を多めに置いて高低差のあるレイアウトを作りましょう。レイアウトの構想は生物飼育の醍醐味の一つでもあります。

◆シェルター

シェルターは日陰の確保と隠れ家の提供が目的です。全身が隠れる位の広さがあれば十分です。

◆ライト類

ライトは紫外線照明用ライトと保温用ライトの2種類が必要です。

①紫外線照明用ライト

野生ではビタミンを体内で合成したり新陳代謝をよくするために日光浴をします。飼育下では爬虫類専用紫外線ランプを使って代用します。紫外線の強い乾燥地帯に住むトカゲなのでUVBの強さ(量)は「10.0」を選びましょう。
殺菌灯やブラックライトは使用用途が異なるのでオススメはできません。また直接太陽の光に当てる場合は熱中症にならないように注意しましょう。

②保温用ライト

日光浴をする場所はバスキングスポットといい、保温用ライトはバスキングライトと呼ばれ保温器具として使われます。

野生では暑い場所と涼しい場所を移動して体温が上がり過ぎないようにトカゲ自身で体温調整をしています。そのため飼育ケージ内の保温は必須で温度勾配も考えましょう。
赤外線を含む光を照射するライトを使用しライト直下40℃位、涼しい場所25℃位を目安に温度管理をしましょう。ケージ全体としての適温は昼は32〜36℃位、夜は22〜27℃位で大丈夫です。

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●カラーガラスを使用した、赤外線を照射するスポットランプです。
●生体には見えない光で、昼夜を問わず、活動サイクルを妨げずに照らします。

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タイマー機能付きサーモスタットという用品があり、温度と時間設定をすればうっかり忘れて異常な温度になるようなことを防ぐことができます。

◆温度計、湿度計

温度、湿度の管理は計測機械を使って数値で管理しましょう。温度、湿度を同時に計測できる用品が市販されていますので省スペースにもなりオススメです。

◆飼育セット

市販の飼育セットを購入すれば上記の用品をまとめて一度に揃えることができます。初心者の方には特にオススメです。


フトアゴヒゲトカゲの飼育費用の具体例

飼育にかかる費用の総額の一例を紹介します。

初期費用
・生体代:2万円
・ケージ:2万円
・その他の設備:2万5千円~3万円
→計:6万5千円~ 7万円位

維持費
・餌代:2千円~3千円
・電気代:千円~ 2千円
→計:3千円~5千円位


フトアゴヒゲトカゲの飼い方

>フトアゴヒゲトカゲの飼育方法

◆ご飯について

食性は雑食です。野生下の餌は自分より小さい小動物、昆虫、植物などになります。

飼育下の餌はコオロギなどの昆虫の他に、小松菜などの人が食べる野菜で代用でき下記の種類が使われます。

野菜:インゲン、枝豆、オクラ、カボチャ、きゅうり、キャベツ、小松菜、さくらんぼ、スイカ、チンゲン菜、トウモロコシ、ナス、人参、ほうれん草、豆苗、水菜、モロヘイヤ、もやし、ルッコラ、レタス、冷凍野菜、グリーンピース、ゴーヤ、ズッキーニ、ブロッコリー、ブルーベリー、パプリカ、パセリ、ピーマン、など。

果物:キウイ、トマト、梨、ぶどう、みかん、メロン、桃、リンゴ、パイナップルなど。

生き餌:コオロギ、乾燥コオロギ、冷凍コオロギ、マウス、ピンクマウス、ミルワーム、ワーム、バッタ

その他:水、人工餌、ビタミン剤

また成長具合によって食性が変化します。若い個体は動くものによく反応するので昆虫メイン、アダルトになるにつれて野菜メインに変わっていきます。
昆虫の場合はピンセットで直接与えます。
カルシウム不足になりやすいため、カルシウムパウダーを餌に混ぜて一緒に与えましょう。ベビー〜ヤングアダルトの場合は1日1回、アダルトは2〜3日に1回食べるだけ与えます。

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昼行性のため明るい時間に食事をします。量が多いと肥満になり病気にかかりやすいので、体の状態をよく観察しながら与えましょう。食べ残しは異臭の原因になりますのでこまめに掃除しましょう。
水は2,3日に1回は交換します。トカゲ同志で噛みついたり、自分より小さいトカゲを食べる習性があるので基本的に単独で飼育しましょう。

◆トイレについて

トイレを覚えることはありません。飼い主がフンを始末する必要があります。飼育下では水飲み用のお皿などにしてしまうため、排泄は温浴でさせるのがオススメです。35度~40度のお湯を用意して入れてあげましょう。
フンの臭いは強め(特に肉食傾向の時期)なので、すぐトイレに流して始末しましょう。水皿は置かずに温浴の時に水分を取らせ、スポイトで週に数回水を与えるという方法もあります。

爬虫類専用の消臭スプレーや消臭効果のある床材を選ぶことである程度対策することができます。

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●ほのかな森林の香りです。

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◆お手入れについて

脱皮は一度ではなく部分的に少しづつ行われます。脱皮の頻度は成長が早い若い個体ほど多くなります。脱皮不全は皮が堅くなり剥がれることの出来ない状態です。脱皮不良は古い皮と新しい皮が中途半端につながった状態です。
古い皮は温浴によって自然に剥がれます。皮が残る部分もありますので飼い主が無理に取ることはやめましょう。

◆その他

室内での放し飼いはトラブルが多くオススメはできません。また長期の旅行をする際は爬虫類に対応したペットホテルを利用しましょう。


フトアゴヒゲトカゲの飼い方に関するまとめ

フトアゴヒゲトカゲの飼育について以下にまとめます。

  • 野生種はオーストラリアの熱い地域に生息。
  • 性格は温和でアゴの周りのトゲトゲが大きなチャームポイント。
  • 値段は成体で1万円〜3万円位。
  • 飼育にはケージ、床材、登り木、シェルター、ライト類が必要。
  • 餌はコオロギや小松菜などを食べる雑食。
  • トイレは覚えません。
  • 脱皮をします。温浴がオススメです。

フトアゴヒゲトカゲの魅力や飼い方についてまとめてみました。
見た目に反してとてもキュートな爬虫類です!カメレオンなどと比べて飼育難易度も高くなく初心者の方にも胸を張ってオススメします!
今回の記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

フトアゴヒゲトカゲを飼ってみたい!と思っているあなたの一助となれれば幸いです。



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